2020年3月29日からの「東京国際空港(羽田空港)」の新飛行経路 2020年1月30日~3月11日の期間内に実機飛行による確認を実施!
-東京国際空港(羽田空港)-
アメリカ軍横田基地が管制権を持つ「横田空域」について、日本政府とアメリカ軍が、空域を通る一部旅客機の管制を日本側が行うことで合意しました。これにより、「羽田空港」に着陸する新ルート運用の目途が立ちました。
「横田空域」は、アメリカ軍が管制権を掌握しており、旅客機を自由に飛ばせません。日本側にとっては、東京オリンピックに向けて羽田空港の国際線発着枠を広げるうえで、「横田空域」が障害となっていました。
新たな飛行ルートは東京都心の上空を通過します。すべて東京都心の上空を通過する新ルートに変更されるようなイメージがありますが、都心上空を飛行するのは、「南風好天時」の国際線の発着が集中する夕方の約4時間(15時~19時)のみです。
● 2020年3月29日からの羽田空港の新飛行経路
2020年3月29日からの羽田空港の新飛行経路の運用開始・国際線の増便に向け、1月30日~3月11日の期間内に、北風・南風それぞれ7日間程度において、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、新たに設置した航空機騒音測定局の調整を行うための実機飛行による確認(実際の航空機による新飛行経路についての確認)を行うこととしています。
引用資料 国土交通省(2020/01/17)
羽田空港の新飛行経路の実機飛行による確認を行います
「実機飛行確認」の飛行コースです。
「実機飛行確認の実施期間」です。2020年1月30日~3月11日の期間内に、北風・南風それぞれ7日間程度、実際の航空機による新飛行経路についての確認を行います。期間中、南風悪天時の新飛行経路(ILS)の実機飛行確認も行うこととしており、実施状況により好天時でも行う場合があります。
ILS(Instrument Landing System)
「ILS」とは「計器着陸装置(Instrument Landing System)」の事で、着陸進入する航空機に対して、空港・飛行場付近の地上施設から指向性誘導電波を発射し、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する計器進入システムです。
引用資料 国土交通省 → ILSの概要
「ローカライザー(進入方向)×「グライドスロープ(縦位置あるいは高さ)」×「マーカービーコン(距離)」及び「T-DME(距離)」で、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する事が出来ます。
ローカライザー(飛行場側のILS施設)
写真は「関西国際空港」の「ローカライザー」です。進入方向(横位置)を示します。
グライドスロープ・T-DME(飛行場側のILS施設)
「関西国際空港」の「グライドスロープ(グライドパス)」と「T-DME」です。写真右側の高い塔の装置が「グライドスロープ」で、写真左側の1本の棒状の装置が「T-DME」です。「グライドスロープ」は降下経路(縦位置あるいは高さ)を示し、「T-DME」は滑走路までの距離を示します。
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