画期的な技術 杭基礎で400mクラスの超高層ビルに対応 清水建設と丸五基礎工業が場所打ちコンクリート拡底杭「花びら拡底杭」を共同御開発!
-丸五基礎工業-
「いきものがかり」の全国アリーナツアー「いきものまつり2020〜結成20周年だよ!! お祝いしまSHOW!!!」が全公演中止になりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により1度全公演延期されましたが、最終的には中止になりました。
私は2020年10月の「大阪城ホール」に行く予定でしたが、中止はファンの安全を最優先に考えた賢明な選択だと思います。コロナ禍が収まったらまた「じょいふる」でタオルをブンブン回したいです。
本題に戻って、ビルヲタなら「丸五基礎工業」を知らない人はまずいないでしょう。基礎工事のパイオニアで、多くの基礎工事の現場で、丸五基礎工業の「アースドリル掘削機」や「クローラークレーン」を見かけます。
● 花びら拡底杭
「清水建設」はこのほど、400mクラスの超高層ビルを杭基礎で経済的に建設することを目的に、非常に高い支持力を備えた場所打ちコンクリート拡底杭「花びら拡底杭」を「丸五基礎工業」の協力を得て開発しました。
この杭の特徴は、従来の拡底杭の2倍近い底面積を確保することで、1本あたり100MN(約10,000トン)という非常に高い支持力を発揮することです。すでに、日本建築センターより、「花びら杭底杭」の施工法の有効性を証する評定を取得しています。
引用資料 清水建設(2020/06/08)
杭基礎で400mクラスの超高層ビルに対応
「花びら杭底杭」の(設計有効)底面積は1本あたり最大33.5㎡(直径≒6.7m)となり、高強度コンクリートを使用することで最大100MNもの支持力を得ることができます。
極大化を可能にしたのが、杭下端部の新たな拡底掘削方法です。従来通り拡底掘削機を用いて杭底部中心で1回拡底掘削した後、拡底掘削機を杭底部中心から水平方向かつ同心円上に移動させては拡底掘削を2~8回繰り返し、花びらのような底面形状を有する拡底杭を構築します。一連の杭底掘削作業には、従来の拡底掘削機の先端に突起(スタビライザー)を装備するだけで対応できます。
「花びら拡底杭の底部形状例」です。「拡底2方向、拡底4方向、拡底8方向」が選択できます。私は、基礎工事ヲタで、ビルの建設工程では、「場所打ちコンクリート拡底杭」の構築や逆打ち工法での「構真柱(こうしんちゅう)」の建込みが一番好きです。そのため、このニュースリリースを見た時に「これは画期的な技術!」だと興奮しました。
「花びら拡底杭の規模(左)と試験施工杭の検証状況」です。花びら杭底杭の施工法の有効性、杭体コンクリートの品質については、実物大の花びら拡底杭3体を試験施工し、うち最大拡底幅6.7mの杭1本を築造後に掘り出して調査し、検証済みです。
拡底4方向と思われる 「花びら拡底杭」の杭の底です。見事に花びら状になっています。
拡底バケット
アースドリル掘削機の車体に「丸五基礎工業」のロゴが見えます。写真は通常の「拡底バケット」ですが、「拡底バケット」は、掘削孔の底で「三角フラスコ」のように開きます。
”従来の拡底掘削機の先端に突起(スタビライザー)を装備するだけで対応できます。” と書いてありますが、写真や実物を見ないと「スタビライザー」の形状が全く想像出来ません。
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