小田急電鉄と東京地下鉄 「小田急百貨店・本館、新宿ミロード」を再開発 地上48階、高さ約260mの「(仮称)新宿駅西口地区」を建設!
-小田急電鉄・新宿駅西口で大規模再開発-
「小田急電鉄」は2015年4月30日に ”「長期ビジョン2020」および「グループ中期経営計画(2015~2017年度)」の策定について” を発表しています。
「小田急電鉄」は、新宿駅西口周辺の「小田急百貨店・本館(賃貸面積約61,000㎡)、小田急ハルク(賃貸面積約26,000㎡)、新宿ミロード(賃貸面積約約8,600㎡)、新宿スバルビル(賃貸面積約12,000㎡)」などの再開発計画の検討に入りました。
● (仮称)新宿駅西口地区ルの概要が判明!
「小田急電鉄」と「東京地下鉄」がJR新宿駅西口で計画している大規模駅ビルの概要が判明しました。 ”「(仮称)新宿駅西口地区」開発計画について” というHPがオープンしていて、動画で概要や完成予想図が公開されています。
しかし、 ”「本計画概要の再配布、映像加工を禁じます。他サイトへの転載はご遠慮ください。 」、「本サイトURLおよび本サイトに記載した内容の他サイトやSNS等への転載はご遠慮ください。」” と書いてあるので、残念ながら完成予想図やURLを載せるのは控えます。
概要は、地上48階、地下5階、高さ約260m、延床面積281,700㎡の超高層複合ビルになります。用途は商業施設、オフィス、駅施設で、2022年度着工、2029年度の竣工を予定しています。
引用資料 建設通信新聞(2020/07/14)
延べ28万㎡、22年度着工/新宿グランドターミナル/小田急電鉄と東京地下鉄
(仮称)新宿駅西口地区の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目1番の一部
◆ 階数-地上48階、地下5階
◆ 高さ-約260m
◆ 敷地面積-約15,720㎡
◆ 延床面積-約281,700㎡
◆ 容積対象面積-約251,500㎡(容積率1,600%)
◆ 用途-商業施設、オフィス、駅施設
◆ 建築主-小田急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 着工-2022年度予定
◆ 竣工-2029年度予定
新しい制限表面
新宿駅周辺は、以前は「羽田空港」の航空法による高さ制限がありませんでしたが、羽田空港の飛行経路の変更により、「外側水平表面」に入りました。
引用資料 国土交通省(2019/09/30)
羽田空港の制限表面の変更に関する公聴会を開催します
● 高さ約260mは航空法の高さ制限ギリギリ!
「小田急百貨店・本館」の航空法での高さ制限を「羽田空港高さ制限回答システム」で調べると、制限表面の種類が外側水平表面、制限高(標高)が約301mとなっています。
国土地理院の「標高がわかるWeb地図」で調べると「小田急百貨店・本館」の標高は約38mです。301-38=263mなので、高さ約263mのビルまで建設可能です。誤差等を考えると高さ約260mは航空法の高さ制限ギリギリである事が分かります。
新区域内では、海面からの高さが約310mの「NTTドコモ代々木ビル(ビルの高さはクレーン込み約272m)」だけが高さ制限を超過していますが、飛行への影響はないそうです。
「計画地位置図」です。南北に細長い敷地で、「小田急百貨店・本館、新宿ミロード」が再開発の対象になります。す。
小田急百貨店・本館
小田急百貨店の本丸である「小田急百貨店・本館(賃貸面積約61,000㎡)」です。地上14階、地下2階で、竣工は1967年です。この再開発は超難工事になります。「小田急百貨店(本館)、新宿ミロード」の地下には、「小田急新宿駅」があります。
さらに、「小田急百貨店(本館)」を1度に建て替えると、建て替え時に売上が消滅してしまいます。最低でも半分ずつ工事を行う1期工事、2期工事に分ける必要があります。
関西では、地下に駅があるというほぼ同じ条件の「阪神梅田本店」が入居する「大阪神ビルディング」の建て替えが進行中です。半分ずつ工事を行うⅠ期工事、Ⅱ期工事に分けて行っており、「小田急百貨店(本館)」も同じような感じで行われると思われます。
「京王百貨店新宿店」の奥にある「新宿ミロード」も再開発の対象です。
新宿ミロード
「新宿ミロード」は、地上11階、地下2階、延床面積約20,058㎡(賃貸面積約8,600㎡)となっています。1984年に竣工しました。
京王百貨店新宿店
「京王百貨店新宿店」です。小田急グループが動くと京王グループも動くと思います。ただし、このビルも地下に「京王新宿駅」があり、建て替えを行う場合は超難工事になります。
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