三井物産の本社が退去した「日本生命丸の内ガーデンタワー」 2021年下半期より「Salesforce Tower Tokyo」として稼働!
-日本生命丸の内ガーデンタワー-
「(仮称)日本生命大手町ビル 新築工事」は、千代田区丸の内の「丸の内AIGビル」を建て替えるプロジェクトです。「丸の内AIGビル」の跡地に、地上22階、塔屋2階、地下3階、高さ約115mの超高層オフィスビルが建設されました。
正式名称は「日本生命丸の内ガーデンタワー」となっています。2014年07月18日に工事完了、2014年11月7日に商業ゾーン(地下1階~地上3階)がオープンしています。
「三井物産」は再開発のために、2014年11月25日に本店事務所を近隣の2つのビルに移転しました。「日本生命丸の内ガーデンタワー(登記上の本店所在地)」と「JAビル」です。
「三井物産ビル」が2020年2月23日に竣工し、5月7日に「三井物産」は、「日本生命丸の内ガーデンタワー」及び「JAビル」から、Otemachi One街区内の「三井物産ビル」へ本社を移転しました。
● Salesforce Tower Tokyo
「サンフランシスコ」に本社がある「セールスフォース・ドットコム」は、1999年3月8日に創業しました。最初の国際拠点として、本社設立からわずか1年後の2000年に日本オフィスを開設しました。
和田倉濠に隣接し、優れた眺望を有する「日本生命丸の内ガーデンタワー」の全てのオフィスゾーンをSalesforceが借受け、この借受部分について、「Salesforce Tower Tokyo」の呼称で2021年下半期より稼働する予定です。
セールスフォース・ドットコム
国内事業への投資を拡大 新たに「Salesforce Tower Tokyo」を開設へ
「Salesforce Tower」の開設は、アジアでは初です。世界では「サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、インディアナポリス、アトランタ、ロンドン、ダブリン」に次いで8番目となります。
日本生命丸の内ガーデンタワーの概要
◆ 計画名-(仮称)日本生命大手町ビル 新築工事の概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内一丁目1番3号
◆ 交通-都営地下鉄三田線、東京メトロ千代田線・半蔵門線・丸ノ内線・東西線「大手町」駅 直結
◆ 階数-地上22階、塔屋2階、地下3階 (注意)地上23階の資料もあります。
◆ 高さ-最高部約115m、軒高100.00m
◆ 敷地面積-3,988.42㎡
◆ 建築面積-2,799.51㎡
◆ 延床面積-56,120.47㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、筋コンクリート造)
◆ 地震対策-制振構造(粘性制振壁、制振ブレース、鉄骨制振柱、鋼板耐震壁)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-日本生命保険相互会社
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-大林組、竹中工務店、大成建設JV
◆ 着工-2012年03月21日
◆ 竣工-2014年07月18日(工事完了)
◆ オープン-2014年11月07日 商業ゾーン(地下1階~地上3階)オープン
セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)
「セールスフォース・ドットコム」は、顧客関係管理(CRM)ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業です。1999年3月8日に設立されました。
2020年7月10日終値時点の時価総額は179,190,880千ドル(1$=107円で換算して約19兆1700億円)です。2020年6月末時点での世界の時価総額ランキングのベスト50に入っています。
設立からわずか21年しか経過していないことを考えると驚異的です。しかし、アメリカの西海岸にはこのような企業がたくさんあります。これがアメリカの凄い所です。
セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の企業情報
◆ 本社所在地-カリフォルニア州・サンフランシスコ
◆ 設立-1999年03月08日
◆ 時価総額-179,190,880千ドル(2020年7月10日終値時点)
◆ 売上高-17,098,000千ドル(2020年01月期)
◆ 営業利益-297,000千ドル(2020年01月期)
サンフランシスコで最も高いセールスフォース・タワー
「サンフランシスコ」で最も高さが高い地上61階、高さ約326mの「セールスフォース・タワー」です。2018年5月22日に新社屋の完成式が開かれました 。61階のうち36階分をセールスフォースがオフィスや来客用スペースとして使用しています。
完成予想図引用 BUSINESS INSIDER JAPAN
「クラウド売上1兆企業」が高層300m社屋を作る理由 —セールスフォースの強さを「タワー」で垣間見た
2018年5月時点で、創業20年に満たない企業がこんな大規模な超高層ビルのメインテナントになるのは凄いですね(ビルの持ち主はボストンプロパティーズ)。正に「アメリカン・ドリーム!」ですね!
「三井物産」の退去後、2021年下半期より「Salesforce Tower Tokyo」の呼称で稼働する予定の「日本生命丸の内ガーデンタワー」です。
「和田倉濠」越しに見た様子です。地震対策として「制振構造」を採用しています。建物外周の「鉄骨制振柱」と建物北側のコア部分に「粘性制振壁、制振ブレース、鋼板耐震壁」を配置しています。
4階~22階のオフィスフロアは、建物の柱や梁を外壁の外側に配置する「アウトフレーム構造」を採用しています。庇(ひさし)と外部柱により日射を遮蔽することで空調負担を低減しています。
「三井物産ビル」です。「三井物産」は2020年5月7日に、「日本生命丸の内ガーデンタワー」及び「JAビル」から、Otemachi One街区内の「三井物産ビル」へ本社を移転しました(写真提供読者さん)。
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