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2020年8月18日 (火)

小田急電鉄・東京地下鉄 地上48階、高さ約260mの「(仮称)新宿駅西口地区開発事業」 環境影響評価書案の縦覧により詳細が判明!

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-(仮称)新宿駅西口地区開発事業-

 「小田急電鉄」は2015年4月30日に ”「長期ビジョン2020」および「グループ中期経営計画(2015~2017年度)」の策定について” を発表しています。

 「小田急電鉄」は、新宿駅西口周辺の「小田急百貨店・本館(賃貸面積約61,000㎡)、小田急ハルク(賃貸面積約26,000㎡)、新宿ミロード(賃貸面積約約8,600㎡)、新宿スバルビル(賃貸面積約12,000㎡)」などの再開発計画の検討に入りました。

 「小田急電鉄」と「東京地下鉄」がJR新宿駅西口で計画している大規模駅ビルの概要が判明し、 ”「(仮称)新宿駅西口地区」開発計画について” というHPがオープン、動画(YouTube)で概要や完成予想図が公開されていました。

 しかし、 ”「本計画概要の再配布、映像加工を禁じます。他サイトへの転載はご遠慮ください。 」、「本サイトURLおよび本サイトに記載した内容の他サイトやSNS等への転載はご遠慮ください。」” と書いてあったので、完成予想図やURLを載せるのは控えました。

● 環境影響評価書案の縦覧!
 (仮称)新宿駅西口地区開発事業に係る環境影響評価書案が提出されました。「(仮称)新宿駅西口地区開発事業」に係る環境影響評価書案の縦覧が行われています。縦覧期間は、2020年8月17日(月)~9月15日(火)までです。

 引用資料 東京都環境局(2020/08/17)
 (仮称)新宿駅西口地区開発事業に係る環境影響評価書案が提出されました。

 概要は、地上48階、塔屋1階、地下5階、高さ約260m、延床面積281,700㎡の超高層複合ビルになります。用途は商業施設、オフィス、駅施設で、2022年度着工、2029年度の竣工を予定しています。

(仮称)新宿駅西口地区開発事業の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目1番の一部
◆ 階数-地上48階、塔屋1階、地下5階
◆ 高さ-最高部約260m
◆ 敷地面積-約15,720㎡
◆ 延床面積-約281,700㎡
◆ 容積対象面積-約251,500㎡(容積率1,600%)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(管理人の推測)
◆ 基礎工法-直接基礎と杭基礎を併用
◆ 用途-商業施設、オフィス、駅施設 等
◆ 建築主-小田急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 着工-2022年度予定
◆ 竣工-2029年度予定
◆ 供用開始-2029年度予定


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断面図(南北断面)
 最高部の高さは、「G.L.(平均地盤)」+約260mとなっています。建設予定地の、「G.L.(平均地盤)」は、「T.P.(東京湾平均海面:Tokyo Peil)+40mです。

● 高さ約260mは航空法の高さ制限ギリギリ!
 「小田急百貨店・本館」の航空法での高さ制限を「羽田空港高さ制限回答システム」で調べると、制限表面の種類が外側水平表面、制限高(標高)が約301mとなっています。建設予定地の平均地盤面は、T.P.+40mなので、301-40=261mで、高さ約261mのビルまで建設可能です。


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「断面図(東西断面)」です。東西の幅は、高さ約260mとしては非常に狭い超高層ビルになります。


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「配置図」です。南北に細長い敷地で、「小田急百貨店・本館、モザイク通り、新宿ミロード」が再開発の対象になります。


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工事工程表
 
「小田急百貨店(本館)」を1度に建て替えると、建て替え時に売上が消滅してしまいます。最低でも半分ずつ工事を行う必要があります。「解体・撤去工事(地上部)は、小田急百貨店、モザイク通り、新宿ミロードを順次解体・撤去する。」と書いていますが、具体的には書いてありません。

 ただし、「解体・撤去工事(地上部)」と「地上躯体工事」が非常に長期間となっているので、「小田急百貨店(本館)」の建て替えは分割して行うと思われます。

● RC地中連続壁や逆打ち工法を採用
 多くの超高層ビルの山留め壁は、一般的な「ソイルセメント柱列壁工法」を採用します。しかし、この現場は周囲に鉄道が縦横無尽には走っています。工事により鉄道の軌道が沈んだり浮き上がったりする事は絶対に許されません。
 そのためより強固な「RC地中連続壁」で山留め壁を構築します。山留め壁の最深部は、「G.L.(平均地盤)」からマイナス65m程度の深さまで設置する計画です。

 基礎工法は、小田急線ホーム及び丸ノ内線ホームを除いた主要範囲は「直接基礎」と「杭基礎」を併用します。工事は「逆打ち工法」を採用して地上躯体と地下躯体を同時に建設します。
 「構真柱」の最深部は、「G.L.(平均地盤)」からマイナス65m程度の深さまで設置する計画です。固い地層である「東京層群第三砂質土層」で支持させます。


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小田急百貨店・本館

 小田急百貨店の本丸である「小田急百貨店・本館」です。地上14階、地下3階、高さ約60mで、竣工は1967年です。


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「京王百貨店新宿店」の奥にある「モザイク通り」や「新宿ミロード」も再開発の対象です。


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新宿ミロード

 「新宿ミロード」は、地上11階、地下2階、延床面積約20,058㎡(賃貸面積約8,600㎡)となっています。1984年に竣工しました。



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