東芝復活への狼煙! 川崎市に先端研究開発のランドマーク「研究開発新棟(仮称)」を建設 延床面積約72,500㎡、投資予定額約340億円
-東芝-
「東芝」は、2010年代に入って、「粉飾決算」や- 原子炉関連を担当する東芝の子会社「ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニー」の巨額減損処理により、会社存亡の経営危機に陥りました。
資金を捻出するために、「東芝メディカルシステムズ」や映像事業、白物家電事業などを次々と売却しました。更には、東芝の象徴でもあった虎の子の半導体メモリ事業を「東芝メモリ(現:キオクシア)」 に分社化しました。
2020年3月期の連結決算の売上高は3,389,871百万円と3兆円を少し超えるくらいです。最盛期と比べると売上高は半分以下で見る影もありません。もし、半導体メモリ事業が無かったら倒産していた可能性もあります。
● 研究開発新棟(仮称)を建設!
「東芝」は、川崎市にある小向事業所内に、約340億円を投じて、東芝グループの先端研究開発のランドマークとなる「研究開発新棟(仮称)」を建設します。2022年1月に着工し、2023年4月の稼働を目指します。
引用資料 東芝(2020/08/05)
小向事業所内に先端研究開発のランドマーク「研究開発新棟(仮称)」を建設
新棟の建設は、全社変革計画「東芝Nextプラン」において公表している設備投資の一環として実施するもので、小向事業所内のコーポレート(本社)の研究開発部門の一部と、半導体事業の開発部門の一部の建屋を解体し、跡地に建設する予定です。新棟には、コーポレートの研究開発機能と、首都圏に分散している拠点の一部を集約し、東芝グループの研究開発基盤を強化します。
研究開発新棟(仮称)の概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市幸区小向東芝町1
◆ 交通-JR南武線「鹿島田」駅
◆ 階数-(高層棟)地上12階、(低層棟)地上4階
◆ 建築面積-約9,800㎡
◆ 延床面積-約72,500㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-研究所(先端研究開発拠点)、展示スペース
◆ 収容人数- 約3,000人
◆ 着工-2022年01月予定
◆ 稼働-2023年04月予定
◆ 投資予定額- 約340億円
「研究開発新棟(仮称)」は、地上12階の「高層棟」と、地上4階の「低層棟」の2棟で構成されます。東芝復活の狼煙(のろし)になる事を期待したいです。
ラゾーナ川崎東芝ビル(スマートコミュニティセンター)
「(仮称)ラゾーナ川崎C地区開発計画」は、JR川崎駅西口の東芝の「川崎事業所(旧堀川町工場)」跡地に建設された「ラゾーナ川崎プラザ」の南西角に建設されたオフィスビルです。
正式名称は「ラゾーナ川崎東芝ビル」で、地上15階、塔屋1階、地下0階、高さ約71m(軒高約65m)、延床面積104,594.45㎡の大規模なオフィスビルです。竣工前から「東芝」が全フロア一括賃借する事が決まっており、2013年10月31日に東芝の「スマートコミュニティセンター」が開所しました。2ヶ所ある東芝の「本社事務所」の1つです。
ラゾーナ川崎東芝ビル(スマートコミュニティセンター)の概要
◆ 計画名-(仮称)ラゾーナ川崎東芝ビル新築工事
◆ 所在地-神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34(地番)
◆ 交通-JR川崎駅徒歩1分、京急川崎駅徒歩5分
◆ 階数-地上15階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部約71m、軒高64.830m
◆ 敷地面積-9,765.58㎡
◆ 建築面積-7,777.15㎡
◆ 延床面積-104,594.45㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-免震構造(積層ゴム84本、オイルダンパー16本)
◆ 用途-オフィス、博物館、駐車場
◆ 建築主-NREG東芝不動産(現:野村不動産ビルディング)
◆ プロジェクトマネジメント-野村不動産
◆ 基本設計-野村不動産、日建設計
◆ 実施設計・監理-野村不動産、大林組
◆ 設計監修-日建設計
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2011年07月
◆ 竣工-2013年03月31日
◆ オープン-2013年10月31日(スマートコミュニティセンター開所)
◆ 総事業費-500億円弱(土地代を含む)
浜松町ビルディング(東芝ビルディング)
「(仮称)芝浦一丁目建替計画新築工事」の予定地に建っている「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」です。地上40階、塔屋1階、地下3階、高さ165.9mの超高層オフィスビルです。「東芝ビルディング」として、1984年3月に竣工しました。
現在は、「野村不動産ビルディング(野村不動産ホールディングス100%出資)」が所有しています。「ラゾーナ川崎東芝ビル」と共に東芝の「本社事務所」の1つです。
● (仮称)芝浦一丁目建替計画新築工事
「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」の敷地では、「(仮称)芝浦一丁目建替計画新築工事」が計画されています。高さ約235mの超高層ツインタワーが建設される予定です。
2期に分けて施工する計画で、先に南側に「S棟」を建設します。「S棟」の竣工後に、「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」を解体して、跡地に「N棟」を建設します。2031年3月の全体完成を目指します。
浜松町ビルディング(東芝ビルディング) の概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦一丁目1番1号
◆ 交通-JR、東京モノレール「浜松町」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩8分、ゆりかもめ「日の出」駅徒歩6分
◆ 階数-地上40階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部165.9m
◆ 敷地面積-34,506.91㎡
◆ 建築面積-14,741.10㎡(東芝浜松町ビルを含む場合16,464.58㎡)
◆ 延床面積-162,612.86㎡(東芝浜松町ビルを含む場合176,567.92㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造(水平方向の揺れを吸収するダイナミックスクリューとオイルダンパーを低層階を中心に102ヶ所設置)
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-港建物、第一生命保険
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設、鹿島建設JV
◆ 着工-1981年08月
◆ 竣工-1984年03月
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