北海道新幹線 札幌駅部の工事が2022年春から始まる! 施工範囲が広範なため高架下の商業施設「パセオ」を2022年秋から3年~6年程度休館
-北海道新幹線に伴うパセオの休館-
「JR北海道(北海道旅客鉄道)」は3月10日に、2022年春から予定されている北海道新幹線札幌駅部の工事に伴ない、地下部を含む高架下の商業施設「パセオ」を2022年秋から3年~6年程度休館すると発表しました。
引用資料 JR北海道(PDF:2021/03/10)
新幹線工事に伴うパセオの休館について
北海道新幹線札幌駅部の建設については、(1)ホームを西側に設置する案、(2)1・2番ホームを転用して設置する案、(3)東側に設置する案(大東案)が検討されていましたが、2018年3月に「大東案」で決着しています。
新幹線ホームへのアプローチとなる高架橋や在来線高架橋の耐震補強、在来線との乗換え跨線橋など、施工範囲が広範にわたるようになったことから、支障するパセオ内の空調、電気、冷暖房、防災といった主要設備撤去が不可避となり、入居店舗全店の営業継続が困難と判断され、休館する事になりました。
「パセオ」には、2020年3月末時点で193店舗が入居しています。2019年度実績で売上高は約203億円です。工事期間は2029年冬までが見込まれています。JR北海道は「部分的な営業も含め、商業施設としてなるべく早期の営業再開を検討する」としています。
「札幌駅周辺イメージ図」です。
「パセオ付近拡大図」です。
「断面イメージ図」です。「新幹線高架橋」の建設以外にも「在来線高架橋耐震補強」が行われます。「断面イメージ図」を見ると「パセオ」の営業継続が困難である事がよく分かります。
● 11番線にホームを新設
在来線のJR札幌駅は5面11線です。「10番線」の北側に「11番線」があります。「11番線」にはホームはありませんが、主に回送車両の入線や札幌駅での車両の夜間滞泊に使用されていました。
在来線の「1番線」の部分に「新幹線高架橋」が建設されるためにホームが1つ少なくなります。そのため、「11番線」の北側にホームを新設して、発着番線の減少を防ぎます。
「新幹線高架橋」のアップです。在来線の「1番線」を撤去して、複線の「新幹線高架橋」を建設します。完成後は「JRタワー」との間にほとんど隙間が無い状態になります。
「今後のスケジュール」です。
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