半導体製造装置大手の「東京エレクトロン」 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが、穂坂事業所(山梨県韮崎市)に新開発棟を建築!
-東京エレクトロン-
半導体製造装置大手の「東京エレクトロン」は、製造装置の新しい開発棟を山梨県に建設すると発表しました。製造子会社である「東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ」の穂坂事業所(山梨県韮崎市)に新開発棟を建設します。半導体需要の高まりに対応し、約110億円を投じます。地上4階、延床面積は約22,000㎡、2023年春に竣工する予定です。
引用資料 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ(2021/03/25)
東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ 新棟建設に関するお知らせ
スマートフォンやデータセンターなどに使う最先端半導体の製造技術を開発します。「微細化」が進み製造技術の伸びしろが限られるなか、競争力を高める狙いがあります。
最新のスマホ向け半導体では、回路線幅を5ナノ(ナノは10億分の1)メートルまで狭めています。微細化の技術開発が年々難しくなるなか、研究開発(R&D)など成長投資を強めます。
新開発棟の概要
◆ 所在地-山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650
◆ 階数-地上4階、地下1階
◆ 延床面積-約22,000㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 地震対策-全免震構造
◆ 用途-成膜装置、ガスケミカルエッチング装置など半導体製造装置、パターニング技術およびプロセスインテグレーションの開発
◆ 建築主-東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ
◆ 着工-2021年09月予定
◆ 竣工-2023年春予定
◆ 建設費用-約110億円
「新棟完成予想図 (正面図)」です。地震対策として「全免震構造」を採用します。2011年3月の東日本大震災で「ルネサスエレクトロニクス」の半導体工場、2016年4月の熊本地震で「ソニー」の半導体工場が大きな被害を受けて長期間休業しました。
半導体工場は、工場内に地震の揺れに弱い精密機器がたくさんあります。そのため、日本国内では最新の半導体工場や研究所は、「免震構造」を採用するのが一般的となっています。
赤坂Bizタワー
「東京エレクトロン」は、1963年11月に「東京放送(現:TBSホールディングス)」の出資により、「東京エレクトロン研究所」として設立されました。1978年10月には「東京エレクトロン」に社名変更しています。
「東京エレクトロン」の本社は、「赤坂Bizタワー」にあります。なぜ「赤坂Bizタワー」にあるかというと「TBSホールディングス」と「東京エレクトロン」は親子関係にあるためです。現在は関係が薄れていますが、現在でも「TBSホールディングス」は、「東京エレクトロン」の株式の5%弱のを保有しています。
● 世界3位の半導体製造装置メーカー!
「東京エレクトロン」は、世界3位の半導体製造装置メーカーです。1位は「アプライド・マテリアルズ(アメリカ)」、2位は「ASMLホールディング(オランダ)」、4位は「ラムリサーチ(アメリカ)」です。
「東京エレクトロン」の2020年3月期の連結決算は、売上高1,127,286百万円、営業利益237,292百万円です。売上高1兆円を超えており、「TBSホールディングス」より遥かに大きな企業に成長しました。
「東京エレクトロン」の2021年3月26日終値時点の時価総額は6,959,727百万円と約7兆です。「TBSホールディングス」は約3,000億円の株式を保有している事になり、孝行息子です。
東京エレクトロンが日本から消える危機があった!
2013年9月24日にアメリカの半導体製造装置メーカーで世界トップの「アプライド・マテリアルズ」と日本トップの「東京エレクトロン」が、2014年後半までに経営統合することで合意したという衝撃的なニュースが流れました。
合併後の新会社の本社は、アメリカでも日本でも無く、税制的に優遇される「オランダ」にというのも衝撃的でした。結果的には、アメリカ合衆国司法省の承認が得られず経営統合を断念されました。
現在、米中の半導体戦争が燃え盛っています。「半導体製造装置メーカー」は国の宝です。半導体製造装置メーカーのトップ同士の経営統合は今の時代では到底考えられません。
当時は、米中は協調路線で、今ほど「半導体製造装置メーカー」が重要視されていませんでした。「半導体製造装置メーカー」は、シリコンサイクルで好不況が周期的にやってきて経営が不安定な業種でした。そのための生き残りをかけた経営統合でした。今となっては日本にとってもアメリカにとっても、トップ企業が国内に残って本当に良かったと思います。
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