JR東日本 総延床面積約85万㎡の「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」 鉄道開業時の遺構「高輪築堤」の調査・保存がまとまる!
-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)-
JR東日本は、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」を進めています。国家戦略特別区域計画に認定されている「品川開発プロジェクト」においては、国内外から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりを目指しています。
「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、国際交流拠点として、オフィス、商業、ホテル、コンベンション、文化創造施設などの複合用途の導入を進めるとともに、周辺地域との防災連携などを図ります。また、未来に向けた実験の場として、さまざまな技術の実装やビジネス創出を行う先端的なまちづくりを進めます。
引用資料 JR東日本(PDF:2019/04/22)
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が都市計画決定されました ~高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくりが本格始動します~
工事は順調に進む見込みでしたが、「高輪築堤」の遺構が見つかったために大幅な計画変更を余儀なくされています。「高輪築堤」は、1872年10月に開業した新橋~横浜間の鉄道建設時に海上に構築された築堤の一部でです。
考古学や鉄道史において稀に見る貴重な遺構であることから、その調査や保存のあり方が2020年9月から7回にわたり、有識者による「高輪築堤調査・保存等検討委員会」で協議されてきました。
● 高輪築堤の調査・保存
「JR東日本」は4月21日に、国際交流拠点を目指して進めている再開発プロジェクト「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」で出土した「高輪築堤」について、その調査・保存方針を明らかにしました。
引用資料 JR東日本(PDF:2021/04/21)
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)における高輪築堤の調査・保存について
有識者は全部保存、JR東日本は一部保存を主張してましたが、協議の結果、「(1)橋梁部を含む約80mおよび公園隣接部約40mの2ヶ所を現地保存、(2)信号機土台部を含む約30mを移築保存、(3)記録保存箇所については、詳細かつ慎重な調査を行う」という3点の方針がまとめられました。
「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)概要」です。
「記録保存調査範囲」です。
橋梁部
橋梁部を含む約80m(3街区)について現地保存を行い、建設当時の風景をそのまま感じられるように公開します。
公園隣接部
公園隣接部の約40m(2街区)について、文化の発信拠点である文化創造施設と一体的に公開することで、築堤を身近に感じられるようにします。
移築保存
信号機土台部を含む約30m(4街区)を移築保存します。移築先は高輪ゲートウェイ駅前の国道15号沿いの広場を基本に検討および関係者と調整を進めます。移築保存にあたり、丁寧に記録保存調査を行います。
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