キオクシア(旧:東芝メモリ) 横浜市に最先端の研究開発拠点 「(仮称)キオクシア横浜テクノロジーキャンパス技術開発新棟計画」を新設!
-キオクシア(旧:東芝メモリ)-
すっかり影が薄くなった日本の半導体産業ですが、頑張っている企業もあります。NAND型フラッシュメモリーの「キオクシアホールディングス(旧:東芝メモリホールディングス)」、CMOSイメージセンサーの「ソニーグループ」、車載用マイコンの「ルネサスエレクトロニクス」などです。
「キオクシア」は、フラッシュメモリ、SSDの研究・技術開発を強化し、新たな価値を提供する「記憶」技術の創造を目指し、横浜テクノロジーキャンパス(横浜市栄区)に技術開発新棟(仮称)を建設し、横浜市神奈川区にクリーンルームを備えた研究開発拠点(新子安研究拠点(仮称))を新設します。
日刊建設工業新聞(2021/06/29)
キオクシア/横浜市栄区に延べ4・3万平米の新棟/清水建設で12月着工
引用資料 キオクシア(2021/05/13)
横浜テクノロジーキャンパス技術開発新棟と新子安研究拠点の新設について
技術開発新棟の建設と新子安研究拠点の整備で約200億円を投資し、稼働は2023年の予定です。両施設の稼働に伴い、横浜市・川崎市内に分散していた部門を集結させ、効率を高め、コラボレーションの活性化によるイノベーションの創出につながる働きやすい環境を整備することで、研究・技術開発を強化します。
横浜テクノロジーキャンパス 技術開発新棟の概要
◆ 計画名-(仮称)キオクシア横浜テクノロジーキャンパス技術開発新棟計画
◆ 所在地-神奈川県横浜市栄区笠間二丁目、鎌倉市岩瀬一丁目
◆ 階数-地上6階、地下0階
◆ 高さ-約30m
◆ 敷地面積-約53,633㎡
◆ 建築面積-約7,717㎡
◆ 延床面積-約43,093㎡(容積対象外面積約5,672㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 建築主-キオクシア
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2021年12月初旬予定
◆ 竣工-2023年09月末予定
新子安研究拠点(仮称)
「新子安研究拠点の完成イメージ図」です。所在地は横浜市神奈川区守屋町三丁目、概要は地上4階、地下0階、延床面積約13,000㎡、2023年夏の稼働予定です。
四日市工場の第7製造棟(Y7棟)
「キオクシアホールディングス」は、NAND型フラッシュメモリーを生産する四日市工場の新製造棟建設のための土地の造成工事を2020年5月27日に着手しました。2021年2月25日には、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の生産能力の増強を目的とした「第7製造棟(Y7棟)」の起工式を行いました。
引用資料 キオクシア(2021/02/25)
四日市工場にて第6世代3次元フラッシュメモリの生産にも対応する新製造棟(Y7棟)の建設を開始
「第7製造棟(Y7棟)」は、2期に分けて建設し、市場ニーズに応じて最先端フラッシュメモリ製品を柔軟に生産・出荷する体制を確立します。建屋面積は合計で約4万㎡(1期は約2万㎡)と「キオクシアホールディングス」の工場棟では最大の規模になります。
地震の揺れを吸収する「免震構造」を採用するとともに、最新の省エネ製造設備を導入するなど環境面にも配慮した工場となる予定です。設備投資は総額で1兆円規模になる見通しで、第1期分の竣工は、2022年春の予定です。
「キオクシア」とアメリカの「ウエスタンデジタル」は20年にわたるパートナーシップを継続し、製造棟の運営で協力し、「第7製造棟(Y7棟)」においても第6世代3次元フラッシュメモリ向け等の共同投資を今後進める予定です。
「キオクシア」は、岩手県北上市の「北上工場」に隣接する約13.6万㎡の工場用地も取得しています。2021年春に土地の造成工事を開始し、2022年春メドに完了させます。今後の需要増に合わせて機動的な増産投資ができる体制を整えています。
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