地上52階、高さ約284mの「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)」 2021年5月の状況
- 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業-
国家戦略特区の「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、日本橋の日本橋川沿いで計画されている大規模再開発プロジェクトです。歴史的建造物の「日本橋野村ビル」を保存するほか、船着き場の増設などによって舟運の活性化と観光需要の受け入れを図ります。日本橋川上空を通る首都高速道路の地下化を視野に、水辺を生かした施設配置なども想定しています。
参加組合員として「三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス」の3社が参画し、設計を「日建設計」が担当します。「日本橋一丁目中地区市街地再開発組合」は、再開発施設の建設に向け、既存建物の解体工事を「清水建設」の施工で2020年11月10日に着工しました。解体する既存施設は27棟です。
● ウォルドーフ・アストリア東京日本橋が日本初進出!
「三井不動産株」と「ヒルトン」は、「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」のブランディング及びマネジメント契約を締結しました。ホテルは三井不動産が開発、ヒルトンが運営し、2026年の開業を目指します。ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ」の進出は日本初となります。
引用資料 三井不動産(PDF:2020/10/27)
ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が日本初進出 ~三井不動産とヒルトンがブランディング及びマネジメント契約を締結、2026年に開業予定~
「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」は、「C街区」の39階~47階までの9フロアに展開します。60㎡以上のゆったりとしたキングルーム含め全197室の客室に、3つのレストランとウォルドーフ・アストリアの象徴でもあるラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定です。
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)
◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目32番
◆ 階数-地上52階、塔屋2階、地下5階
◆ 高さ-最高部約284m
◆ 敷地面積-約15,560.00㎡(C街区)
◆ 敷地面積-約12,600.00㎡(C街区)
◆ 延床面積-約368,700.00㎡(C街区)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、集会場、ホテル、共同住宅、駐車場 等
◆ 建築主-日本橋一丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-(未定) *解体工事は清水建設
◆ 解体工事-2020年11月10日~2022年03月31日予定
◆ 着工-2021年09月01日予定
◆ 竣工-2025年12月31日予定
◆ 開業-2026年予定(ホテル)
◆ A街区
概要-地上4階、地下1階、高さ約32m
◆ B街区
概要-地上7階、地下2階、高さ約31m
◆ C街区
概要-地上52階、塔屋2階、地下5階、高さ約284m
「配置図」です。「C街区」の南西側が、正方形から台形にセットバックします。
「位置図」です。
A街区(日本橋野村ビル)
「日本橋野村ビル」は、東西に細長いビルですが、1930年竣工の「旧館」、1959年増築の「本館」、1981年増築の「新館」で構成されています。昭和初期のモダニズム建築で知られる建築家「安井武雄氏」が設計した「日本橋野村ビル」は保存しますが、保存されるのは西側の「旧館」だけです(写真提供読者さん)。
● 野村ホールディングスは豊洲に移転済
「野村ホールディングス」はこれまで、本社が日本橋と大手町の2拠点ありました。日本橋地区の再開発事業に伴い、「野村ホールディングス」と傘下の「野村證券」の日本橋本店の業務を豊洲の「豊洲ベイサイドクロスタワー」に2020年5月7日以降順次移転しました。
豊洲の「豊洲ベイサイドクロスタワー」への移転を機に本社は「大手町本社(アーバンネット大手町ビル)」に一本化しました。ただし、本店所在地は日本橋地区の「日鉄日本橋ビル」に残しています。
解体工事が本格的に行われています(写真提供読者さん)。
解体工事がかなり進んでいます(写真提供読者さん)。
合計27棟のビルを再開発します。①の「野村證券本社旧館」は保存されるので、解体されるビルは合計26棟となります(写真提供読者さん)。
「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。
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