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2021年7月19日 (月)

地上48階、高さ約260mの「(仮称)新宿駅西口地区開発事業」 「小田急新宿店本館」は2022年9月末に営業終了、新宿店は「新宿西口ハルク」で営業継続!

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-(仮称)新宿駅西口地区開発事業-

 「小田急電鉄」は2015年4月30日に ”「長期ビジョン2020」および「グループ中期経営計画(2015~2017年度)」の策定について” を発表しています。

 「小田急電鉄」は、新宿駅西口周辺の「小田急百貨店・本館(賃貸面積約61,000㎡)、小田急ハルク(賃貸面積約26,000㎡)、新宿ミロード(賃貸面積約約8,600㎡)、新宿スバルビル(賃貸面積約12,000㎡)」などの再開発計画の検討に入りました。

 「小田急電鉄」および「東京地下鉄」が事業主体となる新宿駅西口地区の開発計画について、国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会が開催され、計画が内閣府のHPに公表されたことを踏まえて、計画概要が発表されています。

 引用資料 内閣府(2020/09/04)
 国家戦略特区 第18回 東京都都市再生分科会 配布資料

 小田急電鉄 ニュースリリース(PDF:2020/09/09)
 新宿駅西口地区の開発計画について

● 小田急新宿店本館は2022年9月末に営業終了!
 小田急グループの流通業の中核企業である「小田急百貨店」は、「小田急電鉄」が「東京地下鉄」と共同して推進する、国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトである新宿駅西口地区開発計画の進捗に伴い、2022年9 月末(予定)をもって、新宿店本館での営業を終了し、以降、新宿店は「新宿西口ハルク」にて営業を継続します。

 引用資料 小田急電鉄(PDF:2021/07/16)
 小田急百貨店は新宿駅西口再開発工事に伴い2022年9月末(予定)をもって新宿店本館での営業を終了し、以降、新宿店は新宿西口ハルクを改装して営業を継続します。

 2022年10月にも「小田急新宿店本館」の解体工事に着手します。これに伴い「新宿店」は、2022年10月(予定)以降の工事期間中、「新宿西口ハルク」での営業となり、それに向けた改装工事に2022年春頃より着手します。改装後は、「食品、化粧品、インターナショナルブティック」中心の構成となる予定です。

(仮称)新宿駅西口地区開発事業の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目1番の一部
◆ 階数-地上48階、塔屋1階、地下5階
◆ 高さ-最高部約260m
◆ 敷地面積-約15,720㎡
◆ 延床面積-約281,700㎡
◆ 容積対象面積-約251,500㎡(容積率1,600%)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(管理人の推測)
◆ 基礎工法-直接基礎と杭基礎を併用
◆ 用途-商業施設、オフィス、駅施設 等
◆ 建築主-小田急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 閉館-2022年09月末予定
◆ 解体工事-2022年10月予定
◆ 着工-2022年10月以降予定
◆ 竣工-2029年度予定
◆ 供用開始-2029年度予定


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「駅前広場北西から計画地を望む」です(引用:内閣府)。


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「西武新宿駅側より計画地を望む」です(引用:内閣府)。


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「ダイナミックなスケールのスカイコリドー」です(引用:内閣府)。


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「西側(西口駅前広場側)から東側を望む」です(引用:内閣府)。


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断面図(南北断面)
 最高部の高さは、「G.L.(平均地盤)」+約260mとなっています。建設予定地の、「G.L.(平均地盤)」は、「T.P.(東京湾平均海面:Tokyo Peil)+40mです(引用:東京都環境局)

● 高さ約260mは航空法の高さ制限ギリギリ!
 「小田急百貨店・本館」の航空法での高さ制限を「羽田空港高さ制限回答システム」で調べると、制限表面の種類が外側水平表面、制限高(標高)が約301mとなっています。建設予定地の平均地盤面は、T.P.+40mなので、301-40=261mで、高さ約261mのビルまで建設可能です。


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「配置図」です。南北に細長い敷地で、「小田急百貨店・本館、モザイク通り、新宿ミロード」が再開発の対象になります(引用:内閣府)。


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小田急百貨店・本館

 小田急百貨店の本丸である「小田急百貨店・本館」です。地上14階、地下2階、高さ約60mです。1966年9月に「新館」として一部開店し、1967年11月に「本館」として全面開業しました。

● 1期工事と2期工事に分けずに建て替え!
 大阪の「阪急うめだ本店」や「阪神梅田本店」は、1期工事と2期工事に分けて全面的な建て替えを行いました。一気に建て替えると店舗での売上げが無くなってしまうためです。

 そのため、私は「小田急百貨店・本館」の建て替えも1期工事と2期工事に分けて行う事を予想していましたが、工事期間中は「新宿西口ハルク」での営業となりました。

 この方法だと工事期間中は、売場面積が激減するので、売上高も激減します。親会社の「小田急電鉄」の全面支援が欠かせません。ただし、工期が大幅に短縮されるという大きなメリットもあります。


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「京王百貨店新宿店」の奥にある「モザイク通り」や「新宿ミロード」も再開発の対象です。


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工事期間中は新宿西口ハルクでの営業
 工事期間中は「新宿西口ハルク」での営業とります。それに向けた改装工事に2022年春頃より着手します。改装後は、「食品、化粧品、インターナショナルブティック」中心の構成となる予定です。

● 小田急西口ハルク
 
 「小田急西口ハルク」は、地上8階、地下3階、延床面積44,078.3㎡(賃貸面積約26,000㎡)、です。1962年11月の開業時にはこの建物が「小田急百貨店」の本館でした。当初「東京建物」が所有していましたが、2000年に「小田急電鉄」が買収しています。

 2002年に大規模な改修工事「小田急ハルク・リニューアル計画」が行われ、テナントとして「ビックカメラ」を導入し、百貨店の売場は縮小しています。



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