神宮外苑地区 「神宮球場」と「秩父宮ラグビー場」の場所を入れ替えて建て替え 「新秩父宮ラグビー場(仮称)」の施設規模が固まる!
-東京都市計画神宮外苑地区地区計画-
「東京都」は、神宮外苑地区における国立競技場の建替計画の具体化を契機に、同地区一帯の再整備を進めるための「東京都市計画神宮外苑地区地区計画」を決定しています。
2015年4月1日の東京都の報道発表では、「神宮球場」と「秩父宮ラグビー場」の土地を交換した上で、「秩父宮ラグビー場」を先に取り壊し、2020年の東京オリンピック期間中は「新国立競技場」の駐車場などとして利用を予定していました。
2020年の東京オリンピック翌年以降跡地に新しい球場を建設、完成は2022年度を想定、新球場が完成するまでは、現在の球場を利用、「秩父宮ラグビー場」は、球場を取り壊したあとで整備し、完成は2025年度を想定していました。
● 新秩父宮ラグビー場(仮称)の施設規模が固まる!
「日本スポーツ振興センター(JSC)」が神宮外苑で計画している「新秩父宮ラグビー場」を含む「ラグビー場棟」の施設規模が固まりました。2020年1月時点で延床面積約43,900㎡としていましたが、店舗や控え室などを付帯施設を含めた延床面積が約76,700㎡となります。
地上6階だった階数は地上7階に増えます。工事は2期に分けて実施し、2024年度~2027年度を「I期工事期間」とし、2033年度から「Ⅱ期工事」に着手する計画です。
引用資料 日刊建設工業新聞(2021/07/26)
JSC/新秩父宮ラグビー場整備/ラグビー場棟の規模、延べ7・7万平米に
引用資料 独立行政法人 日本スポーツ振興センター(2021/06/25)
「新秩父宮ラグビー場(仮称)基本計画」の策定について
140m×87mの「人工芝のフィールド」を整備し、座席数は20,000席程を想定しています。ラグビーの魅力を伝えるミュージアム、飲食店や物販といった機能を併設します。
「新秩父宮ラグビー場(仮称)」の整備は、三井不動産らが港区・新宿区の2区にまたがる「神宮外苑地区」で計画する個人施行の再開発事業と一体的に進めます。総延床面積58万㎡(約580,300㎡)の施設群を整備します。2022年度にも施行認可を取得し工事に着手する見通しで、全体工事の完了は2036年度を見込みます。
東京都市計画神宮外苑地区地区計画の概要
◆ 複合棟A-地上40階、地下2階、延床面積約127,300㎡
◆ 複合棟B-地上18階、地下1階、延床面積約30,300㎡
◆ 事務所棟-地上38階、地下5階、延床面積約213,000㎡
◆ 野球場/球場併設ホテル棟・文化交流施設棟-地上14階、地下1階、延床面積約117,700㎡
◆ ラグビー場棟-地上7階、延床面積約76,700㎡
◆ 絵画館前テニス場棟-地上2階、延床面積約15,300㎡
整備イメージ
2015年4月1日の東京都の報道発表時点では、「野球場」を先に整備する予定でしたが、何度か計画が見直されて「ラグビー場」を先に整備する予定に変更になっています。
完成までの作業工程
(1) 「神宮第二球場」を解体
(2) 神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅰ期」を建設
(3) 「秩父宮ラグビー場」を解体
(4) 秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場/球場併設ホテル棟」を建設
(5) 「神宮球場」を解体
(6) 神宮球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅱ期」を建設、残りの敷地には「広場」を整備
「新秩父宮ラグビー場(仮称)」は、「A-7地区」に整備します。「神宮第二球場」のすべての敷地と「神宮球場」の敷地一部を使用します。
東京都市計画神宮外苑地区地区計画「b区域」の範囲です。
秩父宮ラグビー場
「秩父宮ラグビー場」は1947年11月に東京ラグビー場として完成して、1953年から現在の名称になっています。収容人数は24,871人で、大学ラグビーやトップリーグが行われ、東大阪市の「近鉄花園ラグビー場」と共に日本ラグビー界の聖地となっています。
「秩父宮ラグビー場」を角度を変えて見た様子です。
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