三菱地所 有楽町エリア再構築本格始動 「有楽町ビル」・「新有楽町ビル」建替計画着手 2区画を一体的に再開発か?
-有楽町ビル・新有楽町ビル-
「三菱地所」は、東京都千代田区有楽町一丁目に所有する「有楽町ビル」及び「新有楽町ビル」について、建替に着手することを決定しました。「有楽町ビル」及び「新有楽町ビル」はJR有楽町駅前という好立地に位置しています。
引用資料 三菱地所(PDF:2021/07/28)
有楽町エリア再構築本格始動「有楽町ビル」・「新有楽町ビル」建替計画着手 ~JR有楽町駅前ビルの建替により、有楽町エリアの更なる発展に寄与~
「有楽町ビル」は1966年の竣工から約55年が経過、また「新有楽町ビル」は1967年の竣工から約54年が経過しており、テナントニーズの高度化や脱炭素社会の実現に向けた社会的要請への対応強化、災害時における事業継続性を意識した防災機能の強化等の機能更新を図ると共に、有楽町エリアの上位計画で定められている魅力あるまちづくりに貢献すべく、建替計画に着手することとしました。
「三菱地所」は、2020年以降の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)におけるまちづくりを「丸の内 NEXTステージ」と位置付、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を目指しています。
また、三菱地所グループ「長期経営計画2030」では、有楽町エリアを重点更新エリアの一つと定め、「文化芸術・MICE を核とした “まちづくりのショーケース”」の実現を目指しています。
建替計画の具体的な内容については、今後、関係各位の協力を得ながら検討を進めていきます。今後の具体的な建替スケジュールは未定ですが、両ビルは2023年を目途に閉館する予定です。
有楽町ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区有楽町一丁目10番1号
◆ 階数-地上11階、塔屋2階、地下5階
◆ 敷地面積-3,551.46㎡
◆ 延床面積-42,159.08㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-三菱地所
◆ 竣工-1966年05月
新有楽町ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区有楽町一丁目12番1号
◆ 階数-地上14階、塔屋1階、地下4階
◆ 敷地面積-7,233.26㎡
◆ 延床面積-83,023.27㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-三菱地所
◆ 竣工-1967年01月
JR有楽町駅側から見た「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」です。
「位置図」です。
「有楽町ビル」の敷地面積は3,551.46㎡、「新有楽町ビル」の敷地面積は7,233.26㎡です。3,551.46㎡+7,233.26㎡=合計10,784.72㎡です。間に道路がありますが、道路は廃道もしくはビル内貫通の歩道を確保して2区画を一体的に再開発すると思われます。
● 高さ制限は200m?
「本計画は、有楽町エリア再構築において第一弾となる新築ビルであり、(中略)、当該エリアの再構築を牽引する当社旗艦ビルとして計画を進めてまいります。」と書いてあります。具体的にはどれくらいの規模の超高層ビルになるのでしょうか?
航空法での高さ制限は、「羽田空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高)約244m~約246m「建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ(標高)」となっています。
しかし、この場所は「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」の対象区域です。「江戸城」のお堀から1列目の高さ制限が150m、2列目の高さ制限が200mとなっています。「有楽町ビル、新有楽町ビル」はお堀から2列目なので高さ制限が200mとなります。
私は、高さ約200m、延床面積約200,000㎡(容積対象外を含む)の有楽町エリアのランドマークとなる超高層ビルを予想しています。これは同じ三菱地所の「新丸の内ビルディング」とほぼ同規模です。
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