川崎市 JR南武線(尻手駅~武蔵小杉駅間)連続立体交差化 都市計画決定と用地取得を前に、計画がなかなか進まない・・・
-JR南武線-
「JR南武線」は、川崎駅から立川駅を結び、首都圏において環状方向の鉄道輸送の一翼を担う鉄道路線であり、川崎市域を縦断し市内の各拠点を結ぶ、川崎市において重要な交通基盤となっています。
JR南武線は、昔はローカル線のような雰囲気でしたが、周辺人口の急増で急速に幹線化しています。それに伴い高架化も行われ、川崎市は「武蔵小杉駅付近~第3京浜道路交差部間」の約3.9km、東京都は「稲田堤駅~府中本町間」の約4.3kmを高架化しています。「東京メガループ」の幹線として2014年10月4日から「E233系電車」の導入も行われました。
● JR南武線連続立体交差事業
「川崎市」は、JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅間約5.5kmの連続立体交差事業の具体化に向けて、2014年6月上旬に地質調査と基本設計の作業に着手しました。対象区間は、尻手駅から武蔵小杉駅間の延長約5.5kmです。このうち、川崎市域は矢向駅から武蔵小杉駅間の延長約4.5kmとなっています。
JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅の途中には「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅があります。川崎市は、区間内にある13ヶ所の踏切をすべて撤去し、交通渋滞の緩和を目指します。区間の一部に横浜市域(尻手駅~矢向駅の約1km)が含まれますが、川崎市・横浜両市は連立交差事業の連携・協力に関する覚書を交わしています。
引用資料 川崎市・ホームページ
JR南武線(尻手駅~武蔵小杉駅間)連続立体交差化に向けて
構造工法が「仮線高架」に決まったようです。他の工法と比較し、(1)概算事業費が最も安価となる、(2)横浜市域を含めて尻手駅~武蔵小杉駅間にある13の踏切を全て除却できる、(3)移転が必要となる買収対象建物が約400戸と最も少ないなどが理由です。
しかし、最近は新しいニュースをほとんど目にしなくなりました。2020年度には「都市計画決定」が行われる予定でしたが、残念ながら見送られました。都市計画決定と用地取得を前にして、計画が止まっているように見えます。
「JR南武線連続立体交差事業区域図」です。
「尻手駅」を過ぎたあたりからスタートします。「尻手駅~矢向駅間」の約1kmは横浜市域となります。
「JR横須賀線」の手前で終わります。JR南武線の「武蔵小杉駅」は高架になりません。
E233系電車(8000番台)
JR東日本は、「E231系電車」の後継として「E233系電車」を首都圏に大量投入しました。「E233系電車」は、2006年12月26日の中央快速線を皮切りに、京浜東北線、常磐緩行線、東海道線、京葉線、東北本線、埼京線、横浜線などに大量投入されてきました。
2014年10月4日から南武線向け車両「8000番台」が営業運転を開始しました。その後急ピッチで「205系電車、209系電車」から「E233系電車」に置き換えが行われました。
| 固定リンク
« 青山エリアの新たなランドマーク「the ARGYLE aoyama」の対角 「(仮称)南青山三丁目計画」の新築工事に着手! | トップページ | 本格的に行われている「京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業」 約7.2kmの区間を高架化、7駅が高架駅に! »
「202 神奈川県・川崎市」カテゴリの記事
- 日本医科大学武蔵小杉地区C街区計画 地上50階、高さ約175mの超高層ツインタワー「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」 公式ホームページがオープン!(2024.09.29)
- 武蔵小杉地区 地上43階、高さ約165m、総戸数約500戸の「(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例見解書」の縦覧!(2024.09.28)
- 「川崎フロンターレ」の本拠地 「等々力陸上競技場」を収容人数約35,000人の球技専用スタジアムに改修 改修工事の詳細!(2024.09.11)
- 川崎市 JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間) 都市計画変更について告示 「高架化」へ向けて前進!(2024.09.09)
- 武蔵小杉地区 地上43階、高さ約165mの「(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書」 の縦覧 「完成予想図」を公開!(2024.06.26)
「201 神奈川県・横浜市」カテゴリの記事
- 相鉄グループ 「横浜駅西口大改造構想」を発表 横浜駅西口周辺の大規模な再開発の本格検討に着手 第一弾は「相鉄ムービル」の建て替え!(2024.09.13)
- 新横浜に本社 超高収益企業 半導体検査装置メーカーの「レーザーテック」 2024年6月期の連結業績 売上高2,135億円、営業利益813億円の好決算!(2024.08.11)
- 「みなとみらい21地区」の開発はほぼ完了 今後も横浜市が発展するには「横浜駅周辺」を再開発して一大拠点化する必要がある!(2024.08.03)
- 「横浜中央郵便局」などを再開発 「横浜駅みなみ東口地区市街地再開発」の再開発準備組合を設立 「日本郵政不動産、JR東日本、京浜急行電鉄」を事業協力者として選定!(2024.06.15)
- 地上32階、高さ約170m「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」 & 地上21階、高さ約120m「関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」 都市計画の決定!(2024.05.25)
「104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)」カテゴリの記事
- JR中野駅の駅ビル 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業「(仮称)中野駅西口開発」 2024年9月末の建設状況(2024.10.06)
- JR東日本「(仮称)品川駅街区地区北街区新築計画」環境影響調査書の閲覧 「高層部、北口歩行者広場」の詳細な配置図・緑化計画図が公開!(2024.10.03)
- JR原宿駅 地域に親しまれてきた西洋風建物「旧駅舎」の外観を再現 原宿駅旧駅舎跡地開発 2024年9月末の建設状況!(2024.10.02)
- 東京地下鉄(東京メトロ) 2024年10月下旬にも株式上場 詳細を9月20日に発表する見通し 時価総額は7,000億円規模!(2024.09.19)
- 川崎市 JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間) 都市計画変更について告示 「高架化」へ向けて前進!(2024.09.09)