神奈川県藤沢市 全体事業費約335億円の「藤沢駅南北自由通路拡幅整備事業」 小田急電鉄側を先行整備、2期に分けての2段階施工!
-藤沢駅南北自由通路拡幅整備事業-
神奈川県藤沢市は、「JR東日本」と「小田急電鉄」が乗り入れる藤沢駅の南北自由通路拡幅事業で、工事を2期に分け1期として小田急線側を先行整備する方針を固めました。
引用資料 藤沢市・公式HP(PDF:2021/09/03)
藤沢駅南北自由通路拡幅整備事業について
日刊建設工業新聞(2021/09/07)
神奈川県藤沢市/藤沢駅南北自由通路拡幅/2期に分け施工、小田急側を先行整備
「藤沢駅南北自由通路拡幅整備事業及び藤沢駅改良事業」は2019年3月に藤沢市とJR東日本、小田急電鉄の3者が実施に向け基本協定を締結しています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、詳細設計着手を2022年度に1年先送りすることを決めていました。
当初計画ではJR東日本側と小田急側の同時一体施工を考えていました。新設するコンコースの構造的工夫などで鉄道施設の移設回避が可能となったことなどから、2期に分けての2段階施工に変更しました。
基本設計後の精査では、全体事業費が約335億円と当初事業費の約310億円より約25億円増額しましたが、藤沢市負担金は約176億円と約4億円減額しました。
「小田急改札口から南口を望む」です。
現況
現況の自由通路は、延長約80m、幅員は約8mとなっており、ピーク時の通行利用者数に対して、幅員が狭小であること、また、自由通路側のJR東日本と小田急間の乗換は、リエール藤沢横の階段を利用し、自由通路を斜めに横切る動線となっており、南北方向の通行利用者動線と交錯することが課題となっています。
第1期施工
第1期施工は、小田急側自由通路の拡幅に合わせ、小田急の改札や駅事務所等を橋上化するものです。これにより、自由通路内の乗換動線の交錯が解消されるとともに、JR東日本、小田急、江ノ電の3線が同一フロアで乗り換えることが可能となり、市民及び鉄道利用者の利便性の向上が図れます。
なお、小田急改札の橋上化により、メインの改札は2階の自由通路になりますが、南口の利用者からの要望も踏まえ、利便性を維持するため、1階改札口を一部残す予定としています。
第2期施工
第2期施工は、現在の自由通路内にあるJR東日本の駅事務所をラチ内の駅ナカコンコースの上部に移転することにより自由通路を拡幅し、同時に小田原側のJR東日本と小田急間の乗換連絡通路の改良を行うものです。
これにより、自由通路内の歩行空間の快適性が高まり、乗換連絡通路がコンコースと一体化されることにより、JR東日本・小田急間の乗換利便性の向上が図れます。
「現計画」と「修正計画(案)」です。当初計画ではJR東日本側と小田急側の同時一体施工を考えていましが、2期に分けての2段階施工に変更しました。
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