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2021年10月

2021年10月31日 (日)

国家戦略特区 新たに「新宿駅南西口地区、京橋三丁目東地区」が追加提案 新宿駅南西口地区は、「京王百貨店新宿店、ルミネ1」の再開発?

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-新宿駅周辺の再開発-
 
2020年7月13日に「小田急電鉄」が、新宿駅西口周辺の「小田急百貨店・本館」と「新宿ミロード」を建て替て、地上48階、地下5階、高さ約260m、延床面積281,700㎡の超高層複合ビルを建設するというビッグニュースが入って来ました。2020年7月18日には、各マスコミが「JR東日本」が「ルミネエスト新宿」を高さ約260mの超高層ビルに建て替えると報道しました。

 残るのは新宿駅南西側だけになりました。京王グループの「京王百貨店新宿店」、JR東日本グループのルミネ新宿の「ルミネ1」の建て替えの発表も時間の問題と思われていました。

● 新宿駅南西口地区
 2021年10月28日に国家戦略特区「東京圏(第35回)・関西圏(第28回)・福岡市・北九州市(第28回)合同区域会議」が開催されました。東京圏では、国家戦略特区42プロジェクトに新たに2地区が追加提案されると発表されました。

 追加提案された2地区は、新宿区の「新宿駅南西口地区(京王電鉄、JR東日本)」と中央区の「京橋三丁目東地区(東京建物)」です。「新宿駅南西口地区」は、「京王電鉄、JR東日本」となっているので、新宿駅南西口地区という位置的にも「京王百貨店新宿店、ルミネ1」の再開発に間違いないと思います。

 引用資料 内閣府(2021/10/28)
 東京圏(第35回)・関西圏(第28回)・福岡市・北九州市(第28回)合同区域会議

 「建物外観イメージ」を見ると、基本的には低層部分しか描かれていませんが、「京王百貨店新宿店」の上が超高層ビル、「ルミネ1」の部分が超高層ビルになっているように見えます。


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新宿区景観まちづくり審議会資料

 2020年7月17日の「第69回新宿区景観まちづくり審議会」の資料に「グランドターミナルのボイドのイメージ」がありますが、「京王百貨店新宿店、ルミネ1」がある場所にも超高層ビルが描かれています。

 引用資料 新宿区景観まちづくり審議会(2020/07/17)
 第69回新宿区景観まちづくり審議会


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京王百貨店新宿店・ルミネ1

 手前が京王グループの「京王百貨店新宿店」、奥がJR東日本グループの「ルミネ1」です。ここにも超高層ビルが出現する可能性が高くなってきました。

ルミネ1
 「ルミネ1」は、単独では敷地面積が狭いので超高層ビルの建設は不可能ですが、JR新宿駅の敷地面積を加算出来ると思われます。「空中権」の移転が可能ならまだまだ容積率に余裕があり、超高層ビルの建設が可能です。


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東京都は44プロジェクトに!

 東京都の「国家戦略特区」は、従来までの42プロジェクトから新たに2プロジェクトが追加提案されて44プロジェクトになりました。追加提案された2地区は、新宿区の「新宿駅南西口地区(京王電鉄、JR東日本)」と中央区の「京橋三丁目東地区(東京建物)」です。認定目途は2022年度中となっています。

● 京橋三丁目東地区
 「京橋三丁目東地区(東京建物)」は、「東京スクエアガーデン」の東側の街区になります。すでに街区北西角が「相互館110タワー」として再開発されているので、大規模な超高層ビルの建設は難しいと思われます。



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2021年10月30日 (土)

国家戦略特区 高さ約235m、総延床面積約55万㎡の超高層ツインタワー「(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事」 2021年10月29日の建設状況

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-(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事

 「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」の敷地に計画されている「(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事」は、総延床面積約55万㎡のビッグプロジェクトです。

 2期に分けて施工する計画で、先に南側の「S棟」を建設します。「S棟」の竣工後に、「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」を解体して、跡地に「N棟」を建設します。2031年3月の全体完成を目指します。

 「野村不動産」並びに「野村不動産ビルディング」と、「JR東日本(東日本旅客鉄道)」は、共同で推進している国家戦略特別区域計画の特定事業である、「芝浦一丁目プロジェクト」の事業者として、2021年9月28日に起工式を執り行い、2021年10月1日に着工しました。

 引用資料 野村不動産(PDF:2021/09/28)
 国家戦略特区 浜松町エリアの延床面積約55万㎡の大規模複合開発「芝浦一丁目プロジェクト」 10月1日に着工(野村不動産ホールディング株式会社、東日本旅客鉄道株式会社)

● 国土交通省が認定!
 国土交通大臣は、「(仮称)芝浦一丁目計画」を優良な民間都市再生事業計画として認定しました。これにより、金融支援や税制上の特例措置等の支援が受けられます。

 引用資料 国土交通省(2021/10/22)
 水辺の賑わい・舟運活性化を通じた国際的な観光・ビジネス拠点整備 ~(仮称)芝浦一丁目計画を国土交通大臣が認定~

 「国土交通省」の資料により詳細な概要が判明しました。「S棟」と「N棟」以外にも地上1階~2階の小規模な商業施設が5棟建設されるようです。延床面積は計画が進むにつれて何度も変更になりますが、現時点での総延床面積は551,437.56㎡です。

芝浦一丁目プロジェクトの概要
◆ 計画名-(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事
◆ 所在地-東京都港区芝浦一丁目1番1他 51筆
◆ 交通-(浜松町ビルディング基準)JR、東京モノレール「浜松町」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩8分、ゆりかもめ「日の出」駅徒歩6分
◆ 階数-(S棟)地上43階、地下3階、(N棟)地上45階、地下3階、(商業施設)地上1階~2階×5棟
◆ 高さ-(S棟)最高部約235m、(N棟)最高部約235m(建築計画のお知らせでは共に高さ232.55m)
◆ 敷地面積-(施設全体)39,819.13㎡(竣工時40,104.29㎡)、(S棟・N棟)34,555.47㎡
◆ 建築面積-(施設全体)28,192.39㎡、(S棟・N棟)27,377,75㎡ 
◆ 延床面積-(施設全体)551,437.56㎡、(S棟・N棟)550,455.80㎡ 
◆ 容積対象面積-(施設全体)445,744.63㎡、(S棟・N棟)444,795.47㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-オフィス、商業施設、ホテル、共同住宅、ビジネス交流施設、生活支援施設、駐車場、DHC施設等
◆ 総戸数-約350戸
◆ 建築主-野村不動産、野村不動産ビルディング、JR東日本
◆ 設計者-槇総合計画事務所、清水建設
◆ 施工者-(S棟)清水建設、(N棟)未定
◆ 解体工事(S棟)2021年02月01日~2021年09月30日
◆ 着工-(S棟)2021年09月28日(起工式)、2021年10月01日(着工)、(N棟)2027年04月頃予定
◆ 竣工-(S棟)2025年03月頃予定、(全体)2031年03月31日予定

(備考) 敷地面積は、竣工時までに現状港区所有地(道路)を本敷地に編入することにより計40,104.29㎡になる予定です。


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「イメージパース」です(引用:野村不動産)。


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「概要図」です(引用:国土交通省)。


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「配置図」です(引用:野村不動産)。


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「事業スケジュール(予定)」です。全体の工期は、2021年10月1日~2031年3月31日予定です(引用:国土交通省)。


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浜松町ビルディング(東芝ビルディング)
 「(仮称)芝浦一丁目建替計画新築工事」の予定地に建っている「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」です。地上40階、塔屋1階、地下3階、高さ165.9mの超高層オフィスビルです。「東芝ビルディング」として、1984年3月に竣工しました。

浜松町ビルディング(東芝ビルディング) の概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦一丁目1番1号
◆ 交通-JR、東京モノレール「浜松町」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩8分、ゆりかもめ「日の出」駅徒歩6分
◆ 階数-地上40階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部165.9m 
◆ 敷地面積-34,506.91㎡
◆ 建築面積-14,741.10㎡(東芝浜松町ビルを含む場合16,464.58㎡)
◆ 延床面積-162,612.86㎡(東芝浜松町ビルを含む場合176,567.92㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造(水平方向の揺れを吸収するダイナミックスクリューとオイルダンパーを低層階を中心に102ヶ所設置)
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-港建物、第一生命保険
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設、鹿島建設JV
◆ 着工-1981年08月
◆ 竣工-1984年03月


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「(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事」の2021年10月29日の建設状況です。2021年9月28日に起工式を執り行い、2021年10月1日に着工しました。現在は「地中障害物」の撤去を行っています(写真提供SOCIO34050氏)。


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北側寄りです(写真提供SOCIO34050氏)。


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中央寄りです(写真提供SOCIO34050氏)。


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南側寄りです(写真提供SOCIO34050氏)。


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撤去された(引き抜かれた)「基礎杭」です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「オールケーシング掘削機」と「ケーシングチューブ」が見えます。「地中障害物」の撤去を行っています(写真提供SOCIO34050氏)。


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上から見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「地中障害物」の撤去を行っています(写真提供SOCIO34050氏)。


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撤去された(引き抜かれた)たくさんの「基礎杭」が並べられています(写真提供SOCIO34050氏)。


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「建設現場事務所」です(写真提供SOCIO34050氏)。



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2021年10月29日 (金)

大宮サクラスクエア(大宮駅西口第3-B地区) 地上28階、高さ約99mの「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」 公式ホームページがオープン!

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-大宮サクラスクエア-
 大宮駅周辺地域は、「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」により、東日本の玄関口としてさいたま市の「顔」にふさわしい地域にしていくことが位置づけられています。

 「大宮駅西口第三地区」は、大宮駅の至近にありながら、これまで面的な都市基盤整備は実施されず、土地利用や防災、交通などの課題をかかえており、今後、大宮駅周辺地域の将来像の実現に向けた都市づくりを推進するため、「大宮駅西口第三地区まちづくり方針」を策定しました。大宮駅西口第三地区は、「A、B、C、D、E 」の5ブロックに区分されています。

 「大宮駅西口第3-B地区」は、木造老朽建築物が多く、緑地等のオープンスペースが不足するとともに、狭あい道路が多く日常の交通に支障をきたしており、防災性の向上、土地の有効活用、交通環境の改善が課題となっています。

 「大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合」が、総合コンサルタントである「アイテック計画」と共に推進し、「日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発」が参加組合員として参画する「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」において、タウン名称が『大宮サクラスクエア』に決定しています。

 引用資料 日鉄興和不動産(PDF:2021/10/04)
 「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」のタウン名称を決定 住宅・商業・業務一体型の複合再開発街区『大宮サクラスクエア』

● 大宮スカイ&スクエア ザ・タワー
 「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」の「B棟」の正式名称が「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」に決定し、公式ホームページがオープンしました。

 引用資料 公式ホームページ
 大宮スカイ&スクエア ザ・タワー

大宮サクラスクエアの概要
◆ 名称-(B棟)大宮スカイ&スクエア ザ・タワー、(A棟)未発表
◆ 計画名-大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-(B棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目902番(地番)、(A棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目901番(地番)
◆ 交通-JR「大宮」駅徒歩5分、東武アーバンパークライン「大宮」駅徒歩5分、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「大宮」駅徒歩5分
◆ 階数-(B棟)地上28階、地下2階、(A棟)地上13階、地下0階
◆ 高さ-(B棟)99.45m、(A棟)45.20m
◆ 施行区域面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-(施設全体)8,251.49㎡、(B棟)7,642.05㎡、(A棟)609.44㎡
◆ 建築面積-(施設全体)4,880.06㎡、(B棟)4,547.78㎡、(A棟)332.28㎡
◆ 延床面積-(施設全体)71,161.47㎡、(B棟)67,363.21㎡、(A棟)3,798.26㎡
◆ 構造-(B棟)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、(A棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(B棟)場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-中間免震構造(3階と4階の間に積層ゴム等の免震装置を設置)
◆ 用途-共同住宅、事務所、物販店舗、飲食店他
◆ 総戸数-582戸(A棟60戸を含む)、B棟522戸(一般販売対象戸数398戸)他に店舗・事務所区画23戸
◆ 建築主-大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合(売主 日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発)
◆ 事業コンサルタント-アイテック計画
◆ 設計者・監理者-松田平田設計
◆ 施工者-前田建設工業
◆ 着工-2021年05月
◆ 竣工-2024年05月中旬予定
◆ 入居開始-2024年07月下旬予定


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「完成予想図パース」です。道路を挟んで、北側に小規模な「A棟」、南側にメインの「B棟」が建設されます。「B棟」の正式名称が「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」に決定しました(引用:日鉄興和不動産)。


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中間免震構造(B棟)

 「B棟」の「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」は、地震対策として「中間免震構造」を採用します。建物の3階と4階の間に積層ゴム等の「免震装置」を設置します。3階と4階の間の窓が無い部分が「免震層」です(引用:公式HP)。


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「外観完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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「グランドロビー完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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「施行区域図(赤実線枠内)」です(引用:日鉄興和不動産)。


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「位置図」です(引用:公式HP)。



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2021年10月28日 (木)

(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 「帝国ホテル 東京」の建て替え計画 迎賓館のたたずまい継承 総事業費は2,000億円~2,500億円!

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-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画-

 東京都千代田区の「内幸町一丁目街区」で、関係権利者が「まちづくり方針」を固めました。約6.5haの敷地を「北地区、中地区、南地区」の3地区に分けて、大規模再開発を行います。全体完成は2037年度以降の予定です。

 関係権利者は「NTT都市開発、公共建物、第一生命保険、帝国ホテル、東京センチュリー、東京電力パワーグリッド、NTT(日本電信電話)、日本土地建物、NTT東日本(東日本電信電話)、三井不動産」の10社です。

 延床面積は、「北地区」が約420,000㎡、「中地区」が約370,000㎡、「南地区」が約310,000㎡です。総延床面積1,100,000㎡となります。総延床面積約110万㎡は、単独のプロジェクトとしては、過去と現時点判明しているものも含めても日本最大の総延床面積となります。

● 帝国ホテル 東京の建て替え計画
 「帝国ホテル」は10月27日に、「帝国ホテル東京 本館」の建て替えプロジェクトで、デザインアーキテクトとしてフランス在住の建築家「田根剛氏」を起用すると発表しました。

 客室の広さを拡大する方向で検討しており、低層部は迎賓館としてのたたずまいを継承します。上層部をピラミッド状の形状にして象徴的な建物を目指します。

 引用資料 帝国ホテル(PDF:2021/10/27)
 2036年に完成予定の帝国ホテル 東京 新本館 デザインアーキテクトとしてATTA・田根 剛氏の起用を決定

 日刊建設工業新聞(2021/10/28)
 帝国ホテル建替/迎賓館のたたずまい継承/総事業費は2000億~2500億円

 帝国ホテル東京 本館、タワー館及び駐車場ビルの総延床面積約239,780㎡の建て替えを計画しています。建て替え実施時期は、「新タワー館」が2024年度~2030年度予定、「新本館」が2031年度~2036年度予定です。総事業費規模(概算)は、約2,000億円~約2,500億円程度を見込んでいます。


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(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画

 「内閣府」から2021年6月29日に、国家戦略特区の「第19回 東京都都市再生分科会 配布資料」が公開されました。多数のイメージパースや多数の図面が公開されています。

 引用資料 内閣府(PDF:2021/06/29)
 内幸町一丁目北特定街区・内幸町一丁目北地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画(素案)の概要

北地区の概要
◆ 計画名-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区)
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 他
◆ 階数-(Ⅰ期・ノースタワー)地上46階、地下4階、(Ⅱ期・新本館)地上29階、地下4階)
◆ 高さ-(Ⅰ期・ノースタワー)最高部約230m、(Ⅱ期・新本館)最高部約145m
◆ 敷地面積-約24,000㎡
◆ 延床面積-(Ⅰ期・ノースタワー)約270,000㎡、(Ⅱ期・新本館)約150,000㎡
◆ 容積対象床面積-(Ⅰ期・ノースタワー)約220,000㎡、(Ⅱ期・新本館)約100,000㎡
◆ 構造-(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、(地上)鉄骨造)
◆ 用途-(Ⅰ期・ノースタワー)オフィス、商業、サービスアパートメント、住宅等、(Ⅱ期・新本館)ホテル、宴会場等
◆ 建築主-帝国ホテル、三井不動産(代表事業者)
◆ 着工(解体工事含む)-(Ⅰ期・ノースタワー)2024年度予定、(Ⅱ期・新本館)2031年度予定
◆ 竣工-(Ⅰ期・ノースタワー)2030年度予定、(Ⅱ期・新本館)2036年度予定
◆ 供用開始-2037年度予定(最終共用分)

中地区の概要
◆ 計画名-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 他
◆ 階数-地上46階、地下6階
◆ 高さ-最高部約230m
◆ 敷地面積-約22,000㎡
◆ 延床面積-約370,000㎡
◆ 容積対象床面積-約290,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、商業、ホテル、音楽ホール、宴会場、産業支援施設等
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(代表事業者)、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産
◆ 着工(解体工事含む)-2022年度予定
◆ 竣工-2029年度予定(2037年度以降に工事完了予定)
◆ 供用開始-2037年度予定(最終共用分)

南地区の概要
◆ 計画名-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(南地区)
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 他
◆ 階数-地上43階、地下5階
◆ 高さ-最高部約230m
◆ 敷地面積-約19,000㎡
◆ 延床面積-約310,000㎡
◆ 容積対象床面積-約250,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、商業、ホテル、ウェルネス促進施設等
◆ 建築主-第一生命保険(代表事業者)、中央日本土地建物、東京センチュリー、東京電力パワーグリッド
◆ 着工(解体工事含む)-2022年度予定
◆ 竣工-2028年度予定(2037年度以降に工事完了予定)
◆ 供用開始-2037年度予定(最終共用分)


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(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画のイメージパース

 「北地区」が、地上46階、地下4階の、高さ約230mと地上29階、地下4階、高さ約145m、「中地区」が、地上46階、地下6階、高さ約230m、「南地区」が、地上43階、地下5階、高さ約230mです。高さ約230m×3棟、高さ約145m×1棟の超高層ビル4棟が林立する事になります。


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「敷地西側から街区を望む」です。

● 連続する歴史的な約31m(百尺)の表情線を延伸
 日比谷通りにおいて連続する歴史的な約31m(百尺)の表情線を延伸し、基壇部の形成による統一感ある街並みを創出します。


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「配置図」です。


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西側の日比谷公園から見た「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区、中地区、南地区)」の予定地です。


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帝国ホテル東京(北地区)
 
「帝国ホテル東京」のメインの「新本館」は、1970年3月10日開業で、老朽化がかなり進んでいます。「Ⅱ期工事」となるので、解体されるのはかなり先になります。建て替え実施時期は、2031年度~2036年度予定です。



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2021年10月27日 (水)

相鉄・JR直通線 羽沢横浜国大駅前の大規模再開発「リビオタワー羽沢横浜国大」 公式ホームページがオープン!

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-(仮称)羽沢横浜国大駅前 A地区 開発計画-

 2019年11月30日に「相鉄・JR直通線」が開業しました。同時に新駅として「羽沢横浜国大駅」が開業しました。「日鉄興和不動産」は、羽沢横浜国大駅前に、延床面積約46,000㎡の複合ビル「(仮称)羽沢横浜国大駅前 A地区 開発計画」を建設しています。

 地上23階、地下1階、高さ92.50m、延床面積46,307.64㎡、総戸数357戸(募集対象外住戸7戸含む)の超高層複合ビルです。相鉄・JR直通線「羽沢横浜国大」駅より徒歩1分の好立地です。

● リビオタワー羽沢横浜国大
 「(仮称)羽沢横浜国大駅前 A地区 開発計画」は、「リビオタワー羽沢横浜国大」として公式ホームページがオープンし、外観完成予想CG等が公開されました。

 引用資料 公式ホームページ
 リビオタワー羽沢横浜国大

 共同住宅の「リビオタワー羽沢横浜国大」が中心ですが、他に「店舗、駐車場、駐輪場、大学活動支援施設、医療施設、子育て支援施設、農業活動支援施設」が入居する複合ビルとなります。

リビオタワー羽沢横浜国大の概要
◆ 計画名-(仮称)羽沢横浜国大駅前 A地区 開発計画
◆ 所在地-神奈川県横浜市神奈川区羽沢南二丁目508,509,515(地番)
◆ 交通-相鉄・JR直通線「羽沢横浜国大」駅より徒歩1分
◆ 階数-地上23階、地下1階
◆ 高さ-92.50m
◆ 敷地面積-7,407.45㎡(売買対象面積)
◆ 建築面積-4,214.19㎡
◆ 延床面積-46,307.64㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎(管理人の推測)
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-共同住宅、店舗、駐車場、駐輪場、大学活動支援施設、医療施設、子育て支援施設、農業活動支援施設
◆ 総戸数-357戸(募集対象外住戸7戸含む)、他に店舗等(区画数未定)
◆ 建築主-日鉄興和不動産、三菱地所レジデンス
◆ 設計者・監理者-アール・アイ・エー
◆ 施工者-熊谷組
◆ 着工-2021年02月28日
◆ 竣工-2023年11月上旬予定
◆ 入居開始-2024年02月上旬予定


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「外観完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。


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相鉄・JR直通線「羽沢横浜国大」駅より徒歩1分の好立地です。2023年3月には「相鉄・東急直通線」が開業する予定です。


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「配置図」です。


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「位置図」です。



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2021年10月26日 (火)

本厚木駅北口再開発 検討区域は約1.5ha 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期ししていた「再開発準備組合」を発足!

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-本厚木駅北口再開発-
 
乃木坂46の「生田絵梨花(24)」が、2021年12月31日をもってグループからの卒業を発表しました。ファンやメンバーからは「いくちゃん 」と呼ばれ親しまれています。パッと見は清楚な雰囲気なのにハチャメチャで面白く、グループ一の歌唱力、ピアノもめちゃめちゃ上手いです。

 今年後半に乃木坂の黄金期を支えた1期生の人気メンバー3人(松村沙友理、高山一実、生田絵梨花)が一気に卒業する事になりました。「乃木坂46」にとっては人気を維持できるかの正念場です。

 本題に戻って、「厚木市」は、神奈川県の中央に位置し、豊かな自然に恵まれるとともに、交通の要衝として首都圏における流通・業務機能を担う拠点都市として成長してきました。

 小田急電鉄小田原線の「本厚木駅」は、厚木市の中心として栄え、駅周辺エリアには、商業ビルやオフィスビルが集積し、国や県の出先機関や文化施設などもあり、行政・文化の中心地でもあります。

 小田急小田原線本厚木駅北口駅前の敷地約4,500㎡で検討が進む再開発事業について、2020年内にも再開発準備組合が設立されることが分かりました。建物完成時期は、準備組合設立から最短で8年後となる見込みです。

● 再開発準備組合が発足!
 「本厚木駅北口地区市街地再開発準備組合」が発足しました。2020年内の設立を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期していました。建物完成時期は最短で10年後になる見込みです。

 引用資料 建設通信新聞(2021/10/25)
 本厚木駅北口再開発/コロナで延期の準備組合発足/検討区域は約1.5ha

 計画地は神奈川県厚木市中町二丁目の約1.5haです。用途地域は商業地域、容積率600%、建ぺい率80%となっています。厚木市は容積率の緩和も視野に入れています。施設用途は商業・業務を基本に検討しますが、事業成立性の観点から厚木市の担当者は「それ以外の用途も必要になる可能性がある」としています。


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本厚木駅北口駅前です。


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本厚木駅北口の駅前広場です。駅前広場も本格的な改修に取り組む予定です。


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最寄り駅の小田急小田原線の「本厚木駅」です。島式2面4線の高架駅です。



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2021年10月25日 (月)

「世界貿易センタービル」の建て替えを含む「浜松町二丁目4地区」 「東京モノレール」が、モノレール浜松町駅ビルの建替工事に本格着手!

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-モノレール浜松町駅ビル建替工事-
 日本経済新聞が、 ”三井不動産が東京タワー周辺の再開発に乗り出す。2030年前後に周辺一帯の2万5000平方メートルに商業施設などの建設を検討する。東京スカイツリーに電波塔が移り、建設から60年以上と老朽化も進む。新型コロナウイルスの収束による訪日客の回復も見据え、知名度の高い東京都心のシンボルを生かした観光施設として再生する。”  と報道しました。いったいどんな再開発になるのか? この記事だけでは想像出来ません。

 本題に戻って、JR東日本グループの「東京モノレール」は、浜松町駅西口にて進行中の開発事業に伴い、モノレール浜松町駅ビルの建替工事に本格着手します。竣工は2029年 12月(工事期間8年3ヶ月)の予定です。

 引用資料 東京モノレール(PDF:2021/10/22)
 モノレール浜松町駅建替工事に着手します

整備内容
◇ 駅ビル3階中央部に開発ビルと駅を直結する歩行者広場を整備します。
◇ ステーションコアと接続し、他交通機関との乗換利便性の向上、交通結節点機能強化を図ります。
◇ 周辺の自由通路整備事業等と併せ、竹芝、芝浦地区等との歩行者ネットワークを形成します。
◇ 現在2階と3階に分かれている改札口を3階に集約し、わかりやすく利用しやすい駅とします。
◇ 1964年の開業から57年が経過した駅施設を更新し、防災機能の強化を図ります。

モノレール浜松町駅ビル建替工事の概要
◆ 所在地-東京都港区浜松町二丁目4番12
◆ 交通-東京モノレール「浜松町」駅、JR山手線・京浜東北線、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 階数-地上5階、地下0階
◆ 高さ-約35m
◆ 敷地面積-約5,300㎡
◆ 延床面積-約10,800㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、ホーム上家は鉄骨造
◆ 用途-モノレール駅、歩行者広場、商業施設
◆ 建築主-東京モノレール(主要株主 JR東日本79.00%、日立製作所12.00%、ANAホールディングス9.00%)
◆ 設計者-トーニチコンサルタント・JR東日本建築設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2021年10月
◆ 竣工-2029年12月予定(工事期間8年3ヶ月)


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「プラットホームイメージ」です(引用:東京モノレール)。


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「歩行者広場イメージ」です(引用:東京モノレール)。


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「現在のモノレール浜松町駅」の配置図です(引用:東京モノレール)。


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「新モノレール浜松町駅」の配置図です。現在2階と3階に分かれている改札口を3階に集約します(引用:東京モノレール)。


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浜松町二丁目4地区
 浜松町二丁目では、「世界貿易センタービル」の建て替えを含む「浜松町二丁目4地区」の再開発が計画されています。合計で6棟のビルが建設される巨大プロジェクトです。6棟中4棟が超高層ビルになります。

 第一弾として、「B街区」に、地上29階、塔屋1階、地下3階、高さ155.04mの「日本生命浜松町クレアタワー」が、2018年8月31日に竣工しました。第二弾として、「A街区」に、地上39階、塔屋2階、地下3階、高さ197.321mの「世界貿易センタービルディング南館」が、2021年3月25日に竣工しました。

 地上37階、塔屋2階、地下3階、高さ約200mで計画されていた「A-1棟」が、地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ約235mに変更されました。階数で9階、高さで約35m高くなりました。A街区全体の延床面積も286,566.20㎡から約314,000㎡と大幅に拡大しています。

 引用資料 世界貿易センタービルディング(PDF:2021/07/12)
 「浜松町二丁目4地区」都市計画変更手続きの開始について

変更後 (仮称)浜松町二丁目4地区A街区全体の概要
◆ 計画名-(仮称)浜松町二丁目4地区A街区
◆ 所在地-東京都港区浜松町二丁目5番22、37、48他
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 階数-(本館:A-1棟)地上46階、地下3階、(ターミナル:A-2棟)地上8階、地下3階、(南館:A-3棟)地上39階、地下3階、(モノレール棟)地上5階、地下0階
◆ 高さ-(本館:A-1棟)約235m、(ターミナル:A-2棟)約55m、(南館:A-3棟)197.321m、(モノレール棟)約35m
◆ 敷地面積-21,007.17㎡(A街区全体)
◆ 建築面積-約18,200㎡(A街区全体)
◆ 延床面積-約314,000㎡(A街区全体)
◆ 容積対象面積-約256,000㎡(A街区全体)
◆ 用途-オフィス、店舗、都市計画駐車場、モノレール駅舎、バスターミナル、カンファレンスセンター、医療センター、子育て支援施設、観光支援施設、DMO 活動施設、ホテル等
◆ 建築主-世界貿易センタービルディング、東京モノレール、JR東日本
◆ 設計者-日建設計、鹿島建設、トーニチコンサルタント、ジェイアール東日本建築設計事務所
◆ 着工-2017年09月07日(南館)
◆ 竣工-2029年度予定(A街区全体)


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「断面イメージ 」です(引用:世界貿易センタービルディング)。


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「配置図」です(引用:世界貿易センタービルディング)。



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2021年10月24日 (日)

地上27階、高さ約99m「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」 「三菱UFJ信託銀行浦和支店」が移転、再開発が遂に動き出す?

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-浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業-

 JR浦和駅の西口では、「さいたま市総合振興計画」に基づき、浦和駅西口南地区を、再開発ビルの整備及び駅前広場などの都市基盤を整備することにより、都市防災機能の向上、商業・業務の活性化を図っています。

 先に、浦和駅西口南第三地区の「エイペックスタワー浦和」、浦和駅西口南第四地区の「ライオンズマンション コスタ・タワー浦和」が竣工しています。現在は「高砂地区」において事業が計画中です。しかし、計画は大幅に遅れています。

 引用資料 さいたま市・公式HP(PDF)
 浦和駅西口南高砂地区

● 三菱UFJ信託銀行浦和支店が移転
 計画が遅れに遅れて動く気配の無かった「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」ですが、「三菱UFJ信託銀行浦和支店」が、浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業による立ち退きのため、2021年9月21日より仮店舗へ移転しました。今度こそ再開発が動き出すかも知れません。

 三菱UFJ信託銀行(PDF:2021/06/01)
 「浦和支店」の仮店舗への移転のご案内

浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市浦和区高砂一丁目、二丁目の各一部
◆ 交通-JR「浦和」駅
◆ 階数-地上27階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-最高部98.90m
◆ 敷地面積-約10,564㎡
◆ 建築面積-約8,449㎡
◆ 延床面積-約98,483㎡(容積対象面積約73,950㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-商業施設、業務施設、公共公益施設、住宅施設、駐車場、駅前交通広場
◆ 総戸数-525戸
◆ 建築主-浦和駅西口南地区高砂市街地再開発組合(参加組合員 野村不動産、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業)
◆ 実施設計-安井建築設計事務所
◆ 特定業務代行者-前田建設工業・タカラレーベン・斎藤工業JV
◆ 着工-2021年度予定
◆ 竣工-2026年度予定
◆ 事業費-約603億円


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「市民会館うらわ」の移転が反映された「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」の完成イメージです(引用:さいたま市)。


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「市民会館うらわ」の移転が決まる前の「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」の完成イメージです(引用:さいたま市)。


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「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」の位置図です(引用:さいたま市)。


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「市民会館うらわ」が、「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」の複合施設へ機能移転します(引用:さいたま市)。


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「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南東側から見た様子です。


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JR浦和駅の「西口駅前広場」が拡張される予定です。


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「西口駅前広場」は、現在の約7,300㎡から、約4,300㎡拡張される予定です(引用:さいたま市)。



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2021年10月23日 (土)

国家戦略特区 高さ約235m、総延床面積約55万㎡の超高層ツインタワー「(仮称)芝浦一丁目計画」 国土交通省の資料により詳細な概要が判明!

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-(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事

 「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」の敷地に計画されている「(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事」は、総延床面積約55万㎡のビッグプロジェクトです。

 2期に分けて施工する計画で、先に南側の「S棟」を建設します。「S棟」の竣工後に、「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」を解体して、跡地に「N棟」を建設します。2031年3月の全体完成を目指します。

 「野村不動産」並びに「野村不動産ビルディング」と、「JR東日本(東日本旅客鉄道)」は、共同で推進している国家戦略特別区域計画の特定事業である、「芝浦一丁目プロジェクト」の事業者として、2021年9月28日に起工式を執り行い、2021年10月1日に着工しました。

 引用資料 野村不動産(PDF:2021/09/28)
 国家戦略特区 浜松町エリアの延床面積約55万㎡の大規模複合開発「芝浦一丁目プロジェクト」 10月1日に着工(野村不動産ホールディング株式会社、東日本旅客鉄道株式会社)

● 国土交通省が認定!
 国土交通大臣は、「(仮称)芝浦一丁目計画」を優良な民間都市再生事業計画として認定しました。これにより、金融支援や税制上の特例措置等の支援が受けられます。

 引用資料 国土交通省(2021/10/22)
 水辺の賑わい・舟運活性化を通じた国際的な観光・ビジネス拠点整備 ~(仮称)芝浦一丁目計画を国土交通大臣が認定~

 「国土交通省」の資料により詳細な概要が判明しました。「S棟」と「N棟」以外にも地上1階~2階の小規模な商業施設が5棟建設されるようです。延床面積は計画が進むにつれて何度も変更になりますが、現時点での総延床面積は551,437.56㎡です。

芝浦一丁目プロジェクトの概要
◆ 計画名-(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事
◆ 所在地-東京都港区芝浦一丁目1番1他 51筆
◆ 交通-(浜松町ビルディング基準)JR、東京モノレール「浜松町」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩8分、ゆりかもめ「日の出」駅徒歩6分
◆ 階数-(S棟)地上43階、地下3階、(N棟)地上45階、地下3階、(商業施設)地上1階~2階×5棟
◆ 高さ-(S棟)最高部約235m、(N棟)最高部約235m(建築計画のお知らせでは共に高さ232.55m)
◆ 敷地面積-(施設全体)39,819.13㎡(竣工時40,104.29㎡)、(S棟・N棟)34,555.47㎡
◆ 建築面積-(施設全体)28,192.39㎡、(S棟・N棟)27,377,75㎡ 
◆ 延床面積-(施設全体)551,437.56㎡、(S棟・N棟)550,455.80㎡ 
◆ 容積対象面積-(施設全体)445,744.63㎡、(S棟・N棟)444,795.47㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-オフィス、商業施設、ホテル、共同住宅、ビジネス交流施設、生活支援施設、駐車場、DHC施設等
◆ 総戸数-約350戸
◆ 建築主-野村不動産、野村不動産ビルディング、JR東日本
◆ 設計者-槇総合計画事務所、清水建設
◆ 施工者-(S棟)清水建設、(N棟)未定
◆ 解体工事(S棟)2021年02月01日~2021年09月30日
◆ 着工-(S棟)2021年09月28日(起工式)、2021年10月01日(着工)、(N棟)2027年04月頃予定
◆ 竣工-(S棟)2025年03月頃予定、(全体)2031年03月31日予定

(備考) 敷地面積は、竣工時までに現状港区所有地(道路)を本敷地に編入することにより計40,104.29㎡になる予定です。


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「イメージパース」です(引用:野村不動産)。


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「概要図」です(引用:国土交通省)。


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「配置図」です(引用:野村不動産)。


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「事業スケジュール(予定)」です。全体の工期は、2021年10月1日~2031年3月31日予定です(引用:国土交通省)。


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浜松町ビルディング(東芝ビルディング)
 「(仮称)芝浦一丁目建替計画新築工事」の予定地に建っている「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」です。地上40階、塔屋1階、地下3階、高さ165.9mの超高層オフィスビルです。「東芝ビルディング」として、1984年3月に竣工しました。

浜松町ビルディング(東芝ビルディング) の概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦一丁目1番1号
◆ 交通-JR、東京モノレール「浜松町」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩8分、ゆりかもめ「日の出」駅徒歩6分
◆ 階数-地上40階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部165.9m 
◆ 敷地面積-34,506.91㎡
◆ 建築面積-14,741.10㎡(東芝浜松町ビルを含む場合16,464.58㎡)
◆ 延床面積-162,612.86㎡(東芝浜松町ビルを含む場合176,567.92㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造(水平方向の揺れを吸収するダイナミックスクリューとオイルダンパーを低層階を中心に102ヶ所設置)
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-港建物、第一生命保険
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設、鹿島建設JV
◆ 着工-1981年08月
◆ 竣工-1984年03月



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2021年10月22日 (金)

「シナガワ グース」の解体工事を「大成建設」の施工で2021年11月に開始! 跡地には延床面積約20万㎡超の超高層複合ビルを共同開発! 

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-SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)-

 「京浜急行電鉄」と「トヨタ自動車」は、品川駅西口地区における「SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)」の敷地を共同で再開発する事を発表しています。

 再開発により、オフィス・MICE・商業・ホテル等で構成する延床面積約20万㎡超の超高層複合ビルを建設します。敷地の一部を「トヨタ自動車」に譲渡し、トヨタ自動車が施設の一部をオフィスとして活用することで合意しています。

 引用資料 京浜急行・公式HP(2020/04/06)
 品川駅西口地区におけるシナガワグース敷地を活用した当社開発にトヨタ自動車株式会社を共同事業者として迎え,ともに豊かな環境を活かしたまちづくりを目指します

 京浜急行電鉄は、「品川の顔となるまちづくり」「沿線にシナジー効果を波及させるまちづくり」「交通結節点を活かした新たな交流を生み出すまちづくり」を開発ビジョンに、品川駅周辺開発事業を推進しており、品川駅西口地区の現シナガワグース敷地において、国際交流拠点・品川にふさわしい複合施設に、国内外のグローバル企業や国際水準の会議・ホテル誘致を想定し、ターミナル駅前でありながら豊かな自然に恵まれた環境を活かしたまちづくりを目指しています。

● 既存施設の解体工事を2021年11月に開始!
 「SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)」は、2021年3月31日に閉館しました。跡地は、「京浜急行電鉄」と「トヨタ自動車」が共同開発しますが、既存施設の解体工事を「大成建設」の施工で2021年11月から開始します。2024年1月末までにすべての解体・撤去を終える予定です。

 建設通信新聞(2021/10/21)
 京急電鉄/大規模複合施設「シナガワグース」/大成で来月解体着手


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「位置図」です。


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「SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)」は、品川駅西口にあります。


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「SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)」です。2010年9月に閉館した「ホテルパシフィック東京」の建物を再活用する形で開業しました。地上30階、塔屋3階、地下3階、高さ112.5mです。建物は1971年6月に竣工、2021年3月31日に閉館しています。



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2021年10月21日 (木)

「さいたま市」の新庁舎整備 さいたま新都心バスターミナルほか街区 地上20階程度、高さ90m~100m、延床面積最大60,000㎡を想定!

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-さいたま市本庁舎整備検討調査報告書-
 「さいたま市役所」の庁舎は、1976年2月に竣工したかつての「浦和市役所」です。大宮市・与野市との合併に伴い、「さいたま市」が発足に伴い、旧3市の庁舎で最も築年数が浅く面積が広かったことから、「さいたま市役所」の本庁舎となりました。

 現庁舎の運用にあたっては、中規模修繕や執務室分散化等のコストなど、また、建物の老朽化、機能の低下に起因する財政負担が今後も見込まれま、大きな課題となっていました。

 さいたま市は2019年12月14日に、「さいたま市本庁舎整備検討調査報告書」をまとめました。答申の条件を踏まえ、建設地として「(1)食肉中央卸売市場ほか街区、(2)コクーン2・3街区、(3)さいたま新都心バスターミナルほか街区」の適地3カ所を挙げ、民間事業者が民間収益施設と一体的に整備することを想定し、それぞれ本庁舎部分取得費用やランニングコスト、規模などを示しました。

 移転場所の選定に当たっては、3適地の検討結果や答申を踏まえ、総合的に判断した結果、2021年2月2日にさいたま市長が、「さいたま新都心バスターミナルほか街区」への移転を目指すと表明しました。

● 新庁舎整備等基本構想(素案)
 さいたま市は2021年10月18日に、「新庁舎整備等基本構想(素案)」を発表しました。想定する規模は、地上20階程度、高さ90m~100m、延床面積最大60,000㎡(本庁舎約43,000㎡、民間施設約16,000㎡、既存バスターミナル約800㎡)で、概算費用を220.8億円、2028年度頃に建設工事を開始し、10年後の2031年度に移転を目指しています。

 引用資料 さいたま市(2021/10/19)
 「新庁舎整備等基本構想(素案)」へのご意見を募集しています


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新庁舎の整備場所

 移転場所の選定に当たっては、3適地の検討結果や答申を踏まえ、総合的に判断した結果、「さいたま新都心バスターミナルほか街区(埼玉県さいたま市大宮区北袋町一丁目603番地1,2)」の敷地面積約17,317㎡を移転場所としました(2021年2月2日に発表)。


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新庁舎の3適地
 「さいたま新都心駅周辺(半径800m 圏内)の範囲及び適地の位置」です。「さいたま市本庁舎整備審議会答申」では、さいたま新都心駅半径800m圏内に位置することなどを条件としていました(2019年12月14日に発表)。


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(1)食肉中央卸売市場ほか街区

 「食肉中央卸売市場ほか街区」は、大宮区吉敷町二丁目ほかの約43,770㎡です。その中で市有地である現況の市場等用地約20,210㎡に整備します。最大延床面積約80,841㎡(特例制度による容積率制限の緩和を想定し、容積率400%で試算)です。3カ所の中では駅から最も遠く、アクセス性を向上する必要があります。


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(2)コクーン2・3街区(コクーンシティ)

 「コクーン2・3街区」は、大宮区吉敷町四丁目の約67,796㎡です。その中で平面駐車場用地約9,900㎡を民間から取得して整備します。最大延床面積約59,400㎡(現行の容積率を上回る容積率を想定しても、隣地斜線制限等によりその効果を享受できないため、現行の容積率600%で試算)です。事業成立性が高いものの、用地取得に多額の費用がかかります。


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「コクーンシティ」のマップです。「コクーン1」を除く、「コクーン2」と「コクーン3」の部分が、「コクーン2・3街区」となります。


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「コクーンシティ」の平面駐車場用地です。「コクーンシティ」は 、繊維事業、 医薬品事業、機械関連事業、不動産事業などを運営している「片倉工業」が所有しています。


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(3)さいたま新都心バスターミナルほか街区

 「さいたま新都心バスターミナルほか街区」は、大宮区北袋町一丁目の約17,317㎡です。その中で市有地である現況のバスターミナル用地約15,000㎡に整備します。最大延床面積約60,000㎡(特例制度による容積率制限の緩和を想定し、容積率400%で試算)です。さいたま新都心公園など隣接街区を含め一体的に活用でき、事業成立性が高く、自由度の高い計画も可能です。



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2021年10月20日 (水)

臨海副都心有明北地区の土地利用計画等の見直し(案) 「臨海副都心有明北地区」に公園・緑地が大幅に増加!

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-臨海副都心有明北地区まちづくり-

 「臨海副都心有明北地区」では、「臨海副都心有明北地区まちづくりマスタープラン」及び「臨海副都心有明北地区まちづくりガイドライン」に基づき、開発を進めてきました。

 その後、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において数多くの競技が実施されたことなど「臨海副都心有明北地区」を取り巻く状況変化を受け、マスタープランの一部見直し及びガイドラインの改定に向けて検討を行っています。これらの計画の見直し(案)を取りまとめまたので、都民からの意見を募集しています。

 引用資料 東京都・報道発表資料(2021/10/14)
 「臨海副都心有明北地区まちづくりマスタープランの一部見直し(案)」及び「臨海副都心有明北地区まちづくりガイドラインの改定(案)」について都民の皆様の御意見を募集します

● 臨海副都心有明北地区の土地利用計画等の見直し
 「臨海副都心有明北地区の土地利用計画等の見直し(案)」によると、「1-1地区、1-2地区」を住宅系用地から公園緑地用地へ変更、「1-5地区西側、1-6地区、1-7地区東側」から住宅系用地、住・商複合用地から 住・商・業複合用地へ変更、「1-4地区西側、1-5地区東側」を住宅系用地から公共公益系用地へ変更となっています。


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「土地利用計画(現行・改定案)」です。


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「公園・緑地整備計画図」です。見直しにより、「公園・緑地」が大幅に増加します。


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「歩行者ネットワーク」です。


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「水と緑のネットワーク」です。



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2021年10月19日 (火)

国家戦略特区 地上43階、高さ約226mの「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」 2021年10月19日に再開発組合の設立を認可!

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-(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業-

 東京駅の八重洲口では、北側の「(仮称)東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」、中央の「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」、南側の「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。

 その中で、最も進んでいるのが「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」です。地上45階、塔屋2階、地下4階、高さ約240mの巨大な超高層複合ビルが建設されます。2018年12月3日に起工式が執り行われました。

 3地区で最大規模なのが「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」です。地上46階、塔屋1階、地下4階、高さ約240m、延床面積約418,000㎡の超巨大な超高層複合ビルが建設される予定です。

 当初計画では、2020年4月着工~2023年5月末竣工の予定でしたが、2022年度着工~2025年度竣工の予定に延期、更に延期されて、2024年度着工~2028年度竣工を想定しています。

● 再開発組合の設立を認可!
 「東京都」は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、八重洲二丁目中地区市街地再開発組合の設立を2021年10月19日(火)に認可します。市街地再開発事業の施行により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、国際都市東京の玄関口として高次な機能集積と都市基盤の強化を実現します。

 引用資料 東京都・報道発表資料(2021/10/18)
 八重洲二丁目中地区市街地再開発組合の設立を認可します

 概要は、地上43階、塔屋3階、地下3階、高さ約226m、建築面積約388,330㎡です。残念ながら当初計画の、地上46階、塔屋1階、地下4階、高さ約240m、延床面積約418,000㎡から規模が縮小されました。

 参加組合員は「三井不動産、鹿島建設、ヒューリック」の3者でしたが、新たに「住友不動産、阪急阪神不動産、UR都市機構 」が参画して6者になります。「UR都市機構」が再開発で整備するバスターミナルを取得、「三井不動産、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック」が他の施設の保留床処分を担います。

 総事業費は約3,172億円と巨額になります。内訳は「調査設計計画費約84億円、土地整備費約123億円、補償費約723億円、工事費約2,062億円、事務費等約180億円」です。

(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都中央区八重洲二丁目4番、5番、6番、7番
◆ 階数-地上43階、塔屋3階、地下3階(地上46階、塔屋1階、地下4階から変更)
◆ 高さ-約226m(GL+240mから変更)
◆ 施行面積-約22,000㎡
◆ 敷地面積-約19,500㎡
◆ 建築面積-約15,700㎡(変更されている可能性あり)
◆ 延床面積-約388,330㎡(約418,000㎡から変更)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗、劇場、居住・滞在施設(サービスアパートメント)、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場 等車場
◆ 建築主-八重洲二丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、UR都市機構) *新たに「住友不動産、阪急阪神不動産、UR都市機構」が参画
◆ 基本設計-日建設計
◆ 着工-2024年度予定
◆ 竣工-2028年度月予定
◆ 総事業費-約3,172億円(調査設計計画費約84億円、土地整備費約123億円、補償費約723億円、工事費約2,062億円、事務費等約180億)


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旧:イメージパース
 地上46階、塔屋1階、地下4階、
高さ240mの時の「イメージパース」です。細かい所では変更になっていますが、基本的な構造には変更はないようです(引用:内閣府)。


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断面イメージ
 地下2階に「バスターミナル」を設置し、地下1階では東京駅や京橋駅、北地区ビルと接続します。低層部には「商業店舗」を配置します。4階は「インターナショナルスクール」、3階~8階は「劇場」、3階~39階は「オフィス」や「機械室」などで、40階~43階が「サービスアパートメント」となります(引用:東京都)。


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「1階平面図」です(引用:東京都)。


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「地下1階平面図」です(引用:東京都)。


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「位置図」です。階数、高さ、延床面積が減少したので、一部参加しないビルがあるのかと心配しましたが、「計画地」を見る限りでは街区の全ビルが再開発に参画するようです。土地所有者42者、借地権者11者の計53者の関係権利者となっています(引用:東京都)。


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「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南西側から見た様子です。


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南東側から見た様子です。


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北東側から見た様子です。



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2021年10月18日 (月)

中野区の囲町地区 東側の「中野囲町東地区第一種市街地再開発事業」に続き、西側の「中野囲町西地区」も動き出す!

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-中野囲町-

 JR中野駅前の「警察大学校」が府中市へ移転し、跡地約168,000㎡が大規模に再開発され、「中野四季の都市(まち)」が誕生しました。「中野四季の都市」の南側の「囲町」で再開発が計画されています。対象区域は、「中野四季の都市」とJR中央線に挟まれた地区です。 

 「囲町」は、「かこいちょう」と読みます。「囲町」の由来は、このあたり一帯が江戸時代に五代将軍「犬公方」綱吉の「生類憐みの令」に基づいて捨て犬を保護するため、この地に巨大な柵を設けた保護施設を設置した事に由来します。 

 東側の「中野囲町東地区第一種市街地再開発事業」が先行していますが、西側の「中野囲町西地区」でも再開発が計画されています。住宅棟が建設される予定です。

● 中野囲町西地区
 「中野囲町西地区」は、中野四丁目地内の約0.8haです。2018年4月8日に「中野囲町西地区市街地再開発準備組合」が発足しています。事業協力者として「住友不動産」が参画、コンサルタントは「INA新建築研究所」が担当しています。

 住宅棟1棟と広場の整備を計画しており、地区内の南端を通る「補助221号線」も再開発事業と一体的に整備します。規模は、延床面積延約56,000㎡を想定しているようです。2027年度の事業完了を目指しています。

 引用資料 中野区・公式HP(PDF:2021/07/26)
 囲町西地区のまちづくりについて

 建設通信新聞(2021/10/13)
 規模は延べ5.6万平米/住宅中心 店舗、事務所も/囲町西再開発


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「囲町地区の全体図」です。


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「囲町東地区」と「囲町西地区」は、この南北の区画道路で分かれます。正面に見えるのは、「明治大学中野キャンパス」です。


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「囲町西地区」を南東側から見た様子です。


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中野囲町東地区第一種市街地再開発事業
 「東京都」は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、囲町東地区市街地再開発組合の設立を2020年9月16日に認可しました。参加組合員として「三井不動産レジデンシャル」が参画しています。

 引用資料 三井不動産レジデンシャル(PDF:2020/09/18)
 「囲町東地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ

中野囲町東地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都中野区中野四丁目内
◆ 階数-(A敷地)地上24階、地下2階、(B敷地)地上20階、地下1階
◆ 高さ-(A敷地)GL+100m、(B敷地)GL+90m
◆ 地区面積-約20,000㎡
◆ 建築面積-約8,860㎡
◆ 延床面積-(施設全体)約121,100㎡、(A敷地)約90,600㎡、(B敷地)約30,500㎡
◆ 用途-(A敷地)共同住宅、オフィス、店舗等、(B敷地)共同住宅
◆ 総戸数-約720戸(A敷地とB敷地の合計)
◆ 建築主-囲町東地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産レジデンシャル、三井不動産)
◆ 事業推進コンサルタント-佐藤総合計画
◆ 権利変換計画認可-2021年度予定
◆ 着工-2022年秋頃予定
◆ 竣工-2025年年度予定
◆ 総事業費-約665億円



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2021年10月17日 (日)

船橋市 海老川上流地区のまちづくり 東葉高速鉄道の「新駅」誘致 東海神駅~飯山満駅間に新駅を設置予定!

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-海老川上流地区のまちづくり-
 海老川上流地区は、「船橋市」の中央部、中心市街地の近くに位置しています。地区内には「東葉高速線」が東西に走り、海老川が南北に流れる自然環境の豊かな地区(市街化調整区域)でもあります。

 「海老川上流地区」は、昭和30年代に農業環境整備を目的に土地改良事業が実施されましたが、現在は休耕地が目立ち、資材置き場や作業場も点在しているほか、幹線道路沿いには沿道サービス施設が立地しており、一部では小規模な宅地開発(戸建て住宅)、墓地の造成が行われています。

 「海老川上流地区」の権利者は、海老川の水辺空間や周辺の緑との調和など自然環境に十分配慮した地域づくりを行うため、組合施行の土地区画整理事業の実施に向け、土地区画整理組合設立準備委員会を設立しました。

 船橋市 公式ホームページ
 海老川上流地区のまちづくり(経緯)

● 東葉高速線の新駅誘致!
 「東葉高速線」は、千葉県船橋市の西船橋駅と千葉県八千代市の東葉勝田台駅を結ぶ「東葉高速鉄道」が運営する鉄道路線です。ほぼすべての列車が西船橋から東京メトロ東西線と相互直通運転しています。1996年4月27日に開通しました。

 海老川上流地区に「東葉高速線」の新駅を誘致しています。新駅は東葉高速線の東海神駅~飯山満駅間の海老川上流地区内に設置される予定です。新駅の開業予定は、海老川上流地区における土地区画整理組合の設立認可を前提として、2026度中を目標としています。


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船橋市立医療センターの移転
 船橋市の総人口は644,778人(2021年9月1日時点の推計人口)ですが、「船橋市立医療センター」は、救急医療を主体とする急性期医療及び高度医療を提供するための総合診療機能を有する船橋地域の中核病院となっています。

 船橋市は、船橋市金杉一丁目にある「船橋市立医療センター」を東葉高速線の新駅の北側に移転して建て替える計画です。移転スケジュールは、当初計画よりもかなり遅れています。現時点では、2025年度末までに建て替えを終え、2026年度中の開院を目指しています。

 船橋市 公式ホームページ
 船橋市立医療センター建替基本計画を策定しました

 概要は延床面積約50,000㎡(病院本体)、病床規模は500床程度を予定しています。災害時の患者搬送に対応できるよう、病院の敷地内にヘリポートを設置します。


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「事業計画(素案)」です。


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「海老川上流地区のまちづくり位置図」です。



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2021年10月16日 (土)

お台場の「パレットタウン」跡地 トヨタグループの「東和不動産」 約10,000人収容の多機能アリーナ「青海1区域T2街区プロジェクト」を建設!

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-パレットタウンの各館閉館・事業終了-
 「パレットタウン(palette town)」は、「森ビル」が臨海副都心の「青海ST区画」に1999年3月22日に開業しました。暫定利用の事業用借地権を活用しています。当初は2010年に閉鎖される予定でしたが、延長されています。

 「臨海副都心パレットタウン運営協議会」は、事業区域における開発事業の一部進捗に伴い、複合型施設「パレットタウン」の営業を、2021年12月より順次終了します。

 森ビル(2021/07/21)
 パレットタウン 各館閉館/事業終了について

 「パレットタウン」は、中世ヨーロッパの雰囲気が特徴的な商業施設「VenusFort」をはじめ、モビリティの体験型テーマパーク「MEGA WEB」や「パレットタウン大観覧車」、「Zepp Tokyo」など、多様な施設が集結したパレットタウンは、複合型エンターテインメント施設としてエリアの発展に貢献してきました。

各施設営業終了予定
◇ 2021年12月31日-MEGA WEB
◇ 2022年01月01日-Zepp Tokyo
◇ 2022年03月27日-VenusFort
◇ 2022年08月31日-パレットタウン大観覧車
◇ 2022年08月31日-MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless

● 青海1区域T2街区プロジェクト
 トヨタグループの「東和不動産」は、東京臨海副都心の青海地区に多機能アリーナ「青海1区域T2街区プロジェクト」を計画しています。建設予定地は複合施設「お台場パレットタウン」に位置します。

 引用資料 江東区議会(PDF:2021/10/13)
 資料1 臨海副都心青海地区地区計画の都市計画変更について(案)

 既存施設を閉館して取り壊し、「トヨタ自動車」と「森ビル」が所有する約74,000㎡の敷地のうち、「トヨタ自動車」が所有する約26,400㎡に「多機能アリーナ」を建設します。

 トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体とするプロロバスケットボールBリーグの「アルバルク東京」の試合会場としても使用する予定ですが、各種イベント等が開催できる「多機能アリーナ」として計画しています。

青海1区域T2街区プロジェクトの概要
◆ 所在地-東京都江東区青海一丁目3番15号
◆ 交通-りんかい線「東京テレポート」駅、新交通ゆりかもめ「青海」駅
◆ 階数-地上6階、地下1階
◆ 高さ-約40m
◆ 敷地面積-約26,400㎡
◆ 建築面積-約17,000㎡
◆ 延床面積-約45,000㎡(容積対象面積約39,000㎡)
◆ 用途- 多目的アリーナ
◆ 収容人員-約10,000人(メインアリーナ)
◆ 建築主-東和不動産
◆ 設計者・施工者-(未定)
◆ 着工-2023年04月予定
◆ 竣工-2025年06月頃予定


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大型複合アリーナの「イメージパース(アリーナ内観)」です。トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体とするプロロバスケットボールBリーグの「アルバルク東京」の試合会場としても使用する予定です。

 引用資料 東和不動産(PDF:2020/03/31)
 大型複合アリーナ建設計画に関するお知らせ 


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「配置図」です。収容人数約10,000人の「メインアリーナ」、地域開放に対応する「サブアリーナ」、スポーツチームの本拠地機能を持つ「練習棟」の3棟で構成します(引用:江東区議会)。


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「1階平面図」です(引用:江東区議会)。


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「2階平面図」です(引用:江東区議会)。


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「断面図」です(引用:江東区議会)。


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「計画地」です(引用:江東区議会)。


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「パレットタウン」を北東側から見た様子です。


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多機能アリーナ「青海1区域T2街区プロジェクト」は、北東側の敷地面積約26,400㎡に建設します。


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「パレットタウン」を西側から見た様子です。



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2021年10月15日 (金)

相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業 星川駅~天王町駅間 高架下空間の開発計画に着手 第Ⅰ期開発区域が2022年冬に開業!

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-相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)-

 「相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業」は、「星川駅」と「天王町駅」を含めた約1,900mを高架化し、交通の円滑化による都市機能の充実を主な目的とするプロジェクトです。

 「星川・天王町駅周辺地区」には、保土ケ谷区総合庁舎や横浜ビジネスパークをはじめ多様な業務施設が集積しています。その中央を走る相鉄線には9ヶ所の踏切があり、慢性的な交通渋滞が生じています。

 相模鉄道本線を高架化し、9ヶ所の踏切を除却するとともに道路を含めた周辺地域の整備を行うことで、踏切の解消と交通の円滑化、地域の一体化を図ります。下り線の高架化が2017年3月5日に完了、上り線の高架化が 2018年11月24日に完了しています。事業完了は2021年度予定です。

● 星川駅~天王町駅間 高架下空間の開発計画に着手
 相鉄グループの「相鉄アーバンクリエイツ」および「相鉄ビルマネジメント」では、相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業において、2018年11月の全線高架化により創出された高架下空間の開発計画に着手し、星川駅と天王町駅西側エリアを第Ⅰ期開発区域として、2022年冬の開業を目指します。

 引用資料 相鉄グループ(2021/10/11)
 星川駅~天王町駅間 高架下空間の開発計画に着手【相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント】

 コンセプトは、【「社会・地域に働きかけ、変化を楽しむ人」がつながる 生きかたを、遊ぶまち】として、まちを成長させる拠点や、より良いまちづくりのため、歩行者空間や広場、商業施設の計画を進めます。

 「相鉄アーバンクリエイツ、相鉄ビルマネジメント、相模鉄道」および「横浜市保土ケ谷区」では、「利便性が高く魅力あふれるまちづくり」のため、2020年12月に「星川駅周辺等の魅力づくり基本協定書」を締結しました。地域資源の掘り起こしや地域課題の検証などで連携を深めており、今後も地域の住民が親しみを持てる事業を展開していきます。


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「高架下空間の開発イメージ」です。


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開発エリア

 「相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業」第Ⅰ期開発区域となる星川駅部と天王町駅西側エリアの敷地面積は合計で約14,000㎡となります。全線高架化により創出された、全長約1.4kmのエリアを複数のゾーンに分けて開発します。


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星川駅

 「星川駅」は、島式2面4線の地上駅から島式2面4線の高架駅に生まれ変わりました。


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「下り線ホーム(1番・2番)」を2017年3月5日、「上り線ホーム(3番・4番)」を2018年11月24日に高架線に切り替えました。



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2021年10月14日 (木)

「ヨドバシアウトレット京急川崎」などが立地 地上23階、高さ約119mの「(仮称)京急川崎駅西口地区開発計画」 条例環境影響評価方法書の縦覧!

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-京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針-

 川崎市は、「京急川崎駅」を中心とした地区において、羽田空港に直結するなどの地理的優位性をいかし、川崎の玄関口にふさわしいまちづくりを民間主導により計画的に推進するため、「京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針」を策定しています。

 駅前でありながら、低未利用な土地が残る西口駅前を中心としたエリアにおいて、再開発事業の機運の高まりがみられていることを踏まえ、京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針をより深度化・具体化した「『京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針』に基づく京急川崎駅西口地区の戦略的な整備誘導の考え方」を取りまとめました。

 2021年9月8日には、「京浜急行電鉄」などの地権者が、高さ約120m、延床面積約80,000㎡の大規模超高層複合ビルの建設を検討していることが川崎市の公式ホームページなどで公開されました。

● 条例環境影響評価方法書の縦覧!
 川崎市は、「(仮称)京急川崎駅西口地区開発計画に係る条例環境影響評価方法書」の縦覧を行っています。縦覧期間は、2021年10月13日~11月26日までです。縦覧により「(仮称)京急川崎駅西口地区開発計画」の概要が判明しました。

 引用資料 川崎市・公式HP(2021/10/13)
 (仮称)京急川崎駅西口地区開発計画に係る条例環境影響評価方法書

(仮称)京急川崎駅西口地区開発計画(A-1街区)の概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区駅前本町21番地ほか
◆ 交通-京急本線・京急大師線「川崎」駅、JR東海道本線・京浜東北線・南武線「川崎」駅
◆ 階数-地上23階、塔屋1階、地下1階+機械式駐車場
◆ 高さ-最高部約119m
◆ 開発区域面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-約7,300㎡
◆ 建築面積-約4,600㎡
◆ 延床面積-約83,000㎡
◆ 容積対象面床積-約73,000㎡(容積率約1,000%)  
◆ 構造-鉄骨造(一部CFT造)、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、商業、駐車場等
◆ 建築主-京浜急行電鉄
◆ 設計者・施工者-(未定)
◆ 着工-2025年予定
◆ 竣工-2028年予定


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「1階平面図」です。


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「土地利用計画図」です。「A-1街区」と「A-2街区」で構成されています。「A-2街区」は、高さ約45m、延床面積約2,000㎡、用途は「業務、駐車場等」を想定していますが、配置及び形状は検討中です。


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「計画地位置図」です。「ヨドバシアウトレット京急川崎」などが立地しています。


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「京急川崎駅周辺のまちづくり概念図」です。



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2021年10月13日 (水)

大宮駅東口エリア初の大規模再開発事業 複合施設の名称を「大宮門街(オオミヤカドマチ)」に決定  2022年4月オープン!

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-大宮駅東口大門町2丁目中地区-

 JR大宮駅の東口は、西口と比べて古くからの小規模な建物が残り再開発が遅れています。東口の「大宮駅東口大門町2丁目中地区第一種市街地再開発事業」が動き出しました。

 核となる「NHKさいたま放送局」が進出を辞退するなど、この計画は遅れに遅れていましたが、既存建物の解体工事が2017年8月19日に始まりました。2018年3月9日に本体工事に着工しました。2018年3月29日には「起工祝賀会」が開かれました。

大宮門街(オオミヤカドマチ) 
 「大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合」は2021年10月11日に、大宮駅東口エリア初の再開発事業として開発を進めていた複合施設の名称を「大宮門街(オオミヤカドマチ)」に決定し、2022年4月オープンすると発表しました。

 引用資料 公式HP(PDF:2021/10/11)
 大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合
 “東日本の玄関口”さいたま市大宮駅東口に地域をつなぎ、人々の交流を生む複合施設「大宮門街(オオミヤカドマチ)」が誕生!

 「大宮門街(オオミヤカドマチ)」は、オフィスや商業施設、銀行、公共施設(市民会館)の機能が導入される複合施設となります。街の特長である路地道を取り込み、周辺地域の氷川参道や並木道へ繋がるようなデザインを取り入れた施設は、大宮の街の歴史や文化を受け継ぎつつ、大宮を取り巻く人々に新しい出会いや発見の機会を提供するとともに、周辺地域との連携拠点として大宮エリアの長期的な発展を牽引します。

大宮門街(オオミヤカドマチ)の概要
◆ 計画名-大宮駅東口大門町2丁目中地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等 新築工事
◆ 所在地-埼玉県さいたま市大宮区大門町二丁目118番
◆ 交通-JR京浜東北線・宇都宮線・高崎線・湘南新宿ライン・上野東京ライン・埼京線・川越線「大宮」駅、東武野田線(東武アーバンパークライン)「大宮」駅、埼玉新都市交通ニューシャトル「大宮」駅
◆ 階数-地上18階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部94.5m、建築物89.61m 
◆ 地区面積-約14,000㎡ 
◆ 敷地面積-8,558.34㎡
◆ 建築面積-6,827.91㎡
◆ 延床面積-82,139.11㎡(容積対象面積63,735.74㎡)  
◆ 構造-(地上階)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、(地下階)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-物品販売業を含む店舗、飲食店、サービス店舗、劇場、銀行、事務所、診療所、駐車場、駐輪場
◆ 建築主-大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、大栄不動産)
◆ 事業コンサルタント-都市設計連合
◆ 設計者・監理者-山下設計
◆ 施工者-鹿島・松永建設特定業務代行共同企業体(鹿島建設、松永建設JV)
◆ 解体工事-2017年08月19日~2018年02月28日
◆ 着工-2018年03月09日(着工)、2018年03月29日(起工祝賀会)
◆ 竣工-2021年10月30日予定
◆ 竣工-2024年04月予定


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「施設の断面構成」です。最高部の高さは94.5mのようです。施工者である「鹿島建設」の2021年8月の資料なので間違いないと思います。

 引用資料 KAJIMAダイジェスト(THE SITE:2021/08)
 「大宮」で進行する駅周辺再開発のリーディングプロジェクト


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「南東側から見た施設外観」です。


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「大宮門街近景(門街広場)」です。


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「門街 WEST」です。


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「 門街 EAST」です。


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「大ホール」です。


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「受付ロビー」です。


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「位置図」です。



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2021年10月12日 (火)

歴史的建造物の「横浜郵船ビル」を全面的に保存 「(仮称)横浜市中区海岸通計画」の計画を大幅見直し 地上21階、高さ約99m変更!

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-(仮称)横浜市中区海岸通計画-

 「神奈川県警察本部」の西側に歴史的建造物の「横浜郵船ビル」があります。「日本郵船」と「三菱地所」は、歴史的建造物の「横浜郵船ビル」の大部分を、保全・活用して建て替えます。

 再開発予定地は、西側の「横浜郵船ビル」と東側「横濱ビル」です。2棟共に「日本郵船」が100%出資する「郵船不動産」が所有しています。「三菱地所」はもちろんですが、「日本郵船」も「三菱金曜会」の有力企業です。

 計画名は「(仮称)横浜市中区海岸通計画」で、地上22階、塔屋2階、地下2階、高さ約112m(正確には111,100m)、延床面積約88,600㎡の超高層ビルを建設します。

 「横浜市」は、2021年5月14日に横浜市環境影響評価条例に基づき、(仮称)横浜市中区海岸通計画 計画段階配慮書の縦覧を行いました。2023年から既存建物の解体工事に着手、2024年に着工、2027年に竣工、2028年の供用開始を目指します。

● 第2分類事業判定届出書添付資料の閲覧!
 横浜市は、(仮称)横浜市中区海岸通計画に係る第2分類事業判定届出書添付資料の閲覧を行っています。閲覧期間は、2021年10月11日(月)から事業者に第2分類事業についての判定を通知するまでです。

 引用資料 横浜市・公式HP(2021/10/11)
 97.(仮称)横浜市中区海岸通計画に係る第2分類事業判定届出書添付資料の閲覧について

 全面的とも言える計画の大幅な見直しが行われました。当初は西側の歴史的建造物の「横浜郵船ビル」の大部分を、保全・活用して建て替えを計画していましたが、「横浜郵船ビル」を全面的に保存する事になりました。東側の「横濱ビル」のみの建て替えとなり、それに伴い概要も大幅に変更になりました。

(仮称)横浜市中区海岸通計画の概要
◆ 所在地-横浜市中区海岸通三丁目9番
◆ 交通-横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道」駅徒歩3分、JR「桜木町」駅徒歩10分、JR「関内」駅徒歩10分
◆ 階数-地上21階、塔屋1階、地下1階(地上22階、塔屋2階、地下2階から変更)
◆ 高さ-最高部約99m、建築物約99m(最高部111,100m、建築物99,100mから変更)
◆ 敷地面積-約10,550㎡
◆ 建築面積-約6,500㎡(約8,600㎡から変更)
◆ 延床面積-約81,400㎡(約88,600㎡から変更)
◆ 容積対象面床積-約72,600㎡(約73,850㎡から変更)  
◆ 用途-オフィス、商業等(オフィス、商業、教育施設等から変更)
◆ 建築主-日本郵船、三菱地所
◆ 設計者-三菱地所設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-2022年予定(2024年予定から変更)
◆ 竣工-2026年予定(2027年予定から変更)
◆ 供用開始-2027年予定(2028年予定から変更)


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「事業の概要」です。2021年5月14日の「計画段階配慮書の縦覧」と比べて概要が大幅に変更になっています。


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2021年10月11日公開の「施設断面図(東西)」です。東側の「横濱ビル」のみの建て替えとなり、最高高さが約99mに変更になりました。


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2021年5月14日公開の「施設断面図(東西)」です。高さは、最高部111,100m、建築物99,100mでした。


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2021年10月11日公開の「施設断面図(南北)」です。


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2021年5月14日公開の「施設断面図(南北)」です。


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2021年10月11日公開の「施設配置図」です。西側の「横浜郵船ビル」を全面的に保存する事になり、東側の「横濱ビル」のみの建て替えとなりました。


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2021年5月14日公開の「施設配置図」です。


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「計画区域位置図」です。


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「(仮称)横浜市中区海岸通計画」の予定地の空撮です。



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2021年10月11日 (月)

豊洲市場の「千客万来施設」 「千客万来施設(6街区)新築工事」が遂に着工 2023年10月竣工目指す!

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-千客万来施設(6街区)新築工事-
 「東京都」では、豊洲市場の本体施設と連携し、豊洲ならではの活気や賑わいを生み出していくため、民間事業者により、「千客万来施設」を整備することとしています。

 事業予定者を「万葉倶楽部」に決定しましたが、「豊洲市場」の迷走により、「東京都」と「万葉倶楽部」との間で、いろいろとすったもんだがあって、本当に着工するの? いつ着工するの? と訳が分からない様態になっていました。2020年10月には「月内着工」と報道されましたが、着工される事はありませんでした。

 引用資料 万葉倶楽部
 豊洲市場千客万来施設事業の事業予定者決定について

● 遂に着工!
 遅れに遅れていた「千客万来施設」が遂に着工されたようです。竣工は2023年10月を目指します。いろいろとすったもんだがありましたが、今度こそ間違いないと思います。

 建設通信新聞(2021/10/11)
 万葉倶楽部/豊洲の千客万来施設が着工/2023年10月竣工目指す

千客万来施設(6街区)新築工事の概要
◆ 所在地-東京都江東区豊洲六丁目101番1の一部
◆ 交通-東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「市場前」駅すぐ
◆ 階数-地上9階、地下1階
◆ 高さ-43.80m
◆ 敷地面積-10,840.32㎡
◆ 建築面積-7,443.17㎡
◆ 延床面積-34,215.14㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、木造
◆ 用途-ホテル、公衆浴場、事務所、物販店舗、飲食店、集会場、託児所、駐車場など
◆ 建築主-万葉倶楽部
◆ 設計者-万葉倶楽部、五洋建設
◆ 施工者-五洋建設
◆ 着工-2021年10月
◆ 竣工-2023年10月予定


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「千客万来施設の完成イメージ」です(引用:東京都)


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「千客万来施設の完成イメージ」です(引用:万葉倶楽部)


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「千客万来施設の完成イメージ」です(引用:万葉倶楽部)


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「千客万来施設の完成イメージ」です。オリンピック・パラリンピックの選手村として使用した分譲マンション「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」が描かれていませんが、対岸は「HARUMI FLAG」です(引用:万葉倶楽部)


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「配置図」です。

 引用資料 東京都中央卸売市場
 千客万来施設事業の実施に向けて


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「千客万来施設(6街区)新築工事」の建設予定地です。


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「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」に面しています。先の橋は「豊洲大橋」です。


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最寄りの駅は、「東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)」の「市場前駅(しじょうまええき)」です。


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「市場前駅」と「千客万来施設(6街区)新築工事」は、歩行者デッキで直結します。



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2021年10月10日 (日)

神奈川県座間市 「芝浦機械」と「三井不動産」が共同開発 延床面積約130,000㎡のマルチテナント型物流施設「(仮称)MFLP座間」

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-(仮称)MFLP座間-

 「芝浦機械」と「三井不動産」は、神奈川県座間市ひばりが丘における芝浦機械の相模工場の一部敷地にて、三井不動産が大型物流施設「(仮称)MFLP座間」を建設する、共同開発事業の推進を決定しました。着工は2022年5月、竣工は2023年9月を予定しています。

 「(仮称)MFLP座間」は、東京と神奈川・静岡東部を結ぶ大動脈である国道246号線に面する約62,810㎡の敷地に、ダブルランプウェイを備える地上4階、延床面積約130,000㎡のマルチテナント型の物流施設となる予定です。

 引用資料 三井不動産(2021/09/29)
 芝浦機械と三井不動産が共同で「(仮称)MFLP座間」の事業推進を決定 ZEB認証取得など環境配慮型施設として2022年5月着工を目指す

 最寄りの東名高速道路「綾瀬スマートIC」から約4.5km、「横浜町田IC」や圏央道「厚木IC」、国道16号線へのアクセスも良いことから、首都圏一帯を様々な道路網でカバーできるだけでなく、都心から全国各方面への輸送効率が非常に高いエリアに位置します。
 また、JR線直通の相鉄線「さがみ野」駅からも徒歩10分と従業者の通勤利便性に優れるほか、周辺人口も多く、庫内作業の雇用確保にも有利な立地です。

 ZEB認証の取得を予定しており、屋上に設置する太陽光パネルによる再エネ電力供給や、屋内照明のLED化により省エネを推進します。このほか、自然災害時に備えた非常用発電設備や備蓄品の確保、敷地内緑地における歩行者空間の提供など、環境に配慮したサステナブルな物流施設となる予定です。

● 芝浦機械
 「芝浦機械」は、ダイカストなど成形機が主軸の総合機械メーカです。旧社名は「東芝機械」で東芝グループに属していましたが、東芝が保有していた株式の大半を自己株式として取得して東芝グループから外れています。社名も2020年4月1日より「芝浦機械」に変更しています。

(仮称)MFLP座間
◆ 所在地-神奈川県座間市ひばりが丘四丁目29-1
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 敷地面積-約62,810㎡
◆ 延床面積-約130,000㎡
◆ 用途-マルチテナント型物流施設
◆ 建築主-芝浦機械、三井不動産
◆ 設計者・施工者-(未定)
◆ 整地作業-2021年07月
◆ 着工-2022年05月予定
◆ 竣工-2023年09月予定


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「(仮称)MFLP座間」完成イメージです。


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「狭域図」です。


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「広域図」です。



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2021年10月 9日 (土)

JR戸塚駅近く 総投資額1,273億円のグローバルで革新的新薬を創出する一大拠点となる「中外ライフサイエンスパーク横浜」 2023年4月稼働予定!

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-中外製薬-

 「中外製薬(ちゅうがいせいやく)」にみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか? 会社名は知っているけれどイマイチよく分からないというのが本音だと思います。「中外製薬」は、スイスのバーゼルに本拠を置く世界最大の製薬会社「ロシュ(エフ・ホフマン・ラ・ロシュ)」の子会社です。ロシュが株式の過半数を取得しています。

 「ロシュ」の本体の2021年10月8日の終値時点での時価総額は3,454.37億スイスフランです。1スイスフランは約121円なので、約41.8兆円です。世界の「メガファーマ」の時価総額は桁違いです。

 外資の子会社なら大したことないと侮ってはいけません。高い技術開発力を背景に、日本の製薬会社で時価総額No1の凄い会社なんです。2021年10月8日の終値時点で日本企業全体で16位に位置します。

● 中外ライフサイエンスパーク横浜
 「中外製薬」は2018年12月19日に、日立製作所より神奈川県横浜市の戸塚町、上倉田町に事業用地を取得しました。取得した事業用地に、グローバルで革新的新薬を創出する一大拠点として「中外ライフサイエンスパーク横浜」を建設しています。

 引用資料 横浜市・公式HP(2020/08/05)
 中外製薬株式会社 横浜研究拠点プロジェクトに係る事後調査結果報告書(工事中その1)

 引用資料 中外製薬・公式HP
 中外ライフサイエンスパーク横浜

 鹿島建設 建設現場の航空写真(約1ヶ月ごと)
 中外ライフサイエンスパーク横浜新築工事 

 総投資額は1,273億円で、2019年8月に着工しました。当初は、2022年9月に竣工、2023年1月の正式稼働を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で一時工事を縮小したため少し遅れています。現時点では、2022年10月竣工、2023年4月稼働予定です。竣工後は、静岡県の「御殿場研究所」、神奈川県の「鎌倉研究所」の機能を新たな研究施設に集約させ、両研究所は閉鎖する予定です。

中外ライフサイエンスパーク横浜の概要
◆ 計画名-中外ライフサイエンスパーク横浜新築工事
◆ 所在地-神奈川県横浜市戸塚区戸塚町字三ノ区216-1ほか(西側敷地)、神奈川県横浜市戸塚区上倉田町字堀内前79-1ほか(東側敷地)
◆ 交通-JR「戸塚」駅、横浜市営地下鉄「戸塚」駅
◆ 階数-地上6階、地下1階
◆ 高さ-最高部31.0m
◆ 棟数-16棟
◆ 敷地面積-79,784.34㎡(西側敷地)、78,806.41㎡(東側敷地)
◆ 建築面積-31,545.34㎡(西側敷地)、約4,000㎡(東側敷地)
◆ 延床面積-112,610.30㎡(西側敷地)、約10,000㎡(東側敷地)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-研究所、福利厚生施設等
◆ 建築主-中外製薬
◆ 建設マネジメント-日建設計コンストラクション・マネジメント
◆ 設計者・監理者-日建設計、日建設計シビル
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2019年08月01日
◆ 竣工-2022年10月予定
◆ 稼働-2023年04月予定
◆ 総投資額-1,273億円


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「西側から見た建物外観イメージ」です(引用:横浜市)。


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「東側から見た建物外観イメージ」です(引用:横浜市)。


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「施設配置図」です(引用:横浜市)。


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「位置図」です。JR・横浜市営地下鉄「戸塚駅」 の南側です(引用:中外製薬)。



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2021年10月 8日 (金)

「東京消防庁」が新本部庁舎を整備 大手町の「旧:気象庁本庁舎、大手町合同庁舎3号館、東京消防庁本部庁舎」が一体的に再開発されるかも?

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-東京消防庁本部-

 「大手町」は、21世紀に入って連鎖的再開発や単独での建て替えなどの疾風怒濤の再開発によって、ほとんどのビルが建て替えもしくは建て替え中です。残っているのは「NTTコミュニケーションズ大手町ビル、NTTコミュニケーションズ大手町ビル別館」の街区と「旧:気象庁本庁舎、大手町合同庁舎3号館、東京消防庁本部庁舎」の街区くらいです(写真提供読者さん)。

東京消防庁が新本部庁舎を整備!
 「東京消防庁」が計画する新しい「本部庁舎」の施設規模が明らかになりました。想定する延床面積は6万~6.5万㎡です。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進や働き方改革の動向をみながら、都民の安全確保と質の高いサービス提供に貢献する防災拠点を目指します。

 日建建設工業新聞(2021/10/07)
 東京消防庁/新本部庁舎整備/想定規模は6万~6・5万平米、基本構想策定支援発注

 現庁舎は1976年3月の竣工から45年以上経過し老朽化が進んでいます。新施設の整備地は「千代田区」か「中央区」で、敷地面積は4,300㎡~7,000㎡を想定しています。建物は60m以上の高さになる見通しです。現庁舎の敷地内にある「丸の内消防署」も含め一体的な整備を検討します。


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東京消防庁本部庁舎の高さは電話番号と同じ119m

 クイズ番組で時々見かけますが、「東京消防庁本部庁舎」の塔を含めた高さは、緊急通報用の電話番号「119」と同じ約119mです(笑)。ちなみにビル本体は、地上14階、地下3階、高さ約61mです。1976年3月に竣工しました(写真提供読者さん)。


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旧:気象庁本庁舎
 「気象庁本庁舎」は、千代田区大手町一丁目にありました。港区虎ノ門三丁目では、地上14階、地下2階、高さ81.705mの複合ビル「気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター」の建設が行われ、2020年11月24日に正式移転しました。本庁舎の移転は1964年以来、56年ぶりです。旧庁舎や敷地は国有財産として財務省に返還されました。


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「旧:気象庁本庁舎」の東隣が「大手町合同庁舎3号館」です。


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「旧:気象庁本庁舎、大手町合同庁舎3号館、東京消防庁本部庁舎」は、超高層ビルに囲まれた谷間に建っています。


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衛星写真(Googleマップ3Dモード引用)

 Googleマップ3Dモードの「旧:気象庁本庁舎、大手町合同庁舎3号館、東京消防庁本部庁舎」の衛星写真です。「旧:気象庁本庁舎、大手町合同庁舎3号館、東京消防庁本部庁舎」が一体的に再開発される可能性が出てきました。

 3庁舎の敷地を合計するとかなり広いです。3庁舎共に建物や敷地は国有財産なので合意形成は難しくありません。再開発されるとしたら民間資本を導入した大規模な再開発になると思われます。

 ちなみに「大手町合同庁舎3号館」は、2021年5月24日に新型コロナウイルスのワクチン接種を後押しする防衛省の「東京大規模接種センター」が設置されて大きなニュースになった場所です。



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2021年10月 7日 (木)

地上28階、高さ約99mの「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」 タウン名称が「大宮サクラスクエア」に決定!

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-大宮駅西口第三地区-
 大宮駅周辺地域は、「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」により、東日本の玄関口としてさいたま市の「顔」にふさわしい地域にしていくことが位置づけられています。

 「大宮駅西口第三地区」は、大宮駅の至近にありながら、これまで面的な都市基盤整備は実施されず、土地利用や防災、交通などの課題をかかえており、今後、大宮駅周辺地域の将来像の実現に向けた都市づくりを推進するため、「大宮駅西口第三地区まちづくり方針」を策定しました。大宮駅西口第三地区は、「A、B、C、D、E 」の5ブロックに区分されています。

 「A地区」と「D地区」は一体的に再開発を行います。施設建築物及び道路等の公共施設を一体的に整備することで、「にぎわいのある、安心・安全なまち」の実現を目指します。

● 大宮サクラスクエア(大宮駅西口第3-B地区)
 「大宮駅西口第3-B地区」は、木造老朽建築物が多く、緑地等のオープンスペースが不足するとともに、狭あい道路が多く日常の交通に支障をきたしており、防災性の向上、土地の有効活用、交通環境の改善が課題となっています。

 「大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合」が、総合コンサルタントである「アイテック計画」と共に推進し、「日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発」が参加組合員として参画する「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」において、タウン名称が『大宮サクラスクエア』に決定しました。

 引用資料 日鉄興和不動産(PDF:2021/10/04)
 「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」のタウン名称を決定 住宅・商業・業務一体型の複合再開発街区『大宮サクラスクエア』

大宮サクラスクエアの概要
◆ 計画名-大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-(B棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目902番(地番)、(A棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目901番(地番)
◆ 交通-JR「大宮」駅徒歩4分
◆ 階数-(B棟)地上28階、地下2階、(A棟)地上13階、地下0階
◆ 高さ-(B棟)99.45m、(A棟)45.20m
◆ 施行区域面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-(施設全体)8,251.49㎡、(B棟)7,642.05㎡、(A棟)609.44㎡
◆ 建築面積-(施設全体)4,880.06㎡、(B棟)4,547.78㎡、(A棟)332.28㎡
◆ 延床面積-(施設全体)71,161.47㎡、(B棟)67,363.21㎡、(A棟)3,798.26㎡
◆ 構造-(B棟)鉄筋コンクリート造、鉄骨造、(A棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(B棟)場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-共同住宅、事務所、物販店舗、飲食店他
◆ 総戸数-582戸(B棟522戸、A棟60戸)
◆ 建築主-大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合(参加組合員 日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発)
◆ 事業コンサルタント-アイテック計画
◆ 設計者-松田平田設計
◆ 施工者-前田建設工業(特定業務代行者)
◆ 着工-2021年05月
◆ 竣工-2023年07月31日予定


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B棟の「完成予想図パース」です(引用:日鉄興和不動産)。


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「本プロジェクト 施行区域図(赤実線枠内)」です。道路を挟んで、北側に小規模な「A棟」、南側にメインの「B棟」が建設されます(引用:日鉄興和不動産)。


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 大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業
 「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」の西側隣接地では、「大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。

 「大宮駅西口第3-A・D地区市街地再開発準備組合」は、2020年8月4日付で「東京建物、日本土地建物、大和ハウス工業」を「大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業」における参加組合員予定者に決定しました。

 引用資料 東京建物(PDF:2020/08/05)
 大宮駅西口再開発事業 当社、日本土地建物、大和ハウス工業が参加組合員予定者に決定

 地区内には狭あい道路が多く、老朽化した木造建物が密集しており、また緑地などのオープンスペースが不足していること、五差路の交差点があることなどで、防災性の問題、交通環境などの課題を抱えていました。

大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目の一部
◆ 交通-JR「大宮」駅
◆ 階数-(不明)
◆ 高さ-建築物約100m
◆ 施行区域面積-約15,000㎡
◆ 敷地面積-約9,500㎡
◆ 延床面積-約85,000㎡
◆ 用途-商業、業務、共同住宅、駐車場
◆ 総戸数-約230戸
◆ 建築主-大宮駅西口第3-A・D地区市街地再開発準備組合(参加組合員予定者 東京建物、日本土地建物、大和ハウス工業)
◆ 総合コンサルタント-佐藤総合計画
◆ 事業協力者-清水建設
◆ 組合設立認可-2020年度予定
◆ 権利変換計画認可-2021年度予定
◆ 着工(解体工事含む)-2022年度予定
◆ 竣工-2025年度予定


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「大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業」の「位置図」です(引用:東京建物)。



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2021年10月 6日 (水)

閉店した「池袋マルイ」 「清水建設」の施工で解体工事に着手 隣接地では3棟の超高層ビルの「池袋駅西口地区市街地再開発」を計画!

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-池袋マルイ-
 
2021年8月29日に、1977年の開業以来44年の歴史を誇り池袋西口の顔でもあった「池袋マルイ」が閉店しました。閉店の理由は、周辺の競合店との競争激化や売り上げの低迷です。
 
 2020年3月期の売上高は54億円となり、ピーク時の2割まで落ち込んでいました。建物も老朽化しており、所有者が建て替えを希望していることもあり、閉店する事になりました。

● 清水建設の施工で解体工事に着手! 
 跡地に何が建設されるのかはまだ発表がありませんが、「三菱UFJ信託銀行」は、「清水建設」の施工で閉店した「池袋マルイ」の解体工事に着手します。2022年9月完了を目指します。

 建設通信新聞(2021/10/05)
 清水で解体着手 22年9月完了目指す/池袋マルイ/三菱UFJ信託


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池袋駅西口地区市街地再開発

 「池袋マルイ」の道路を隔てた東側の池袋駅西口地区では、大規模な「池袋駅西口地区市街地再開発」が計画されています。「池袋駅西口地区市街地再開発準備組合」は、「三菱地所、三菱地所レジデンス」2社を事業協力者に選んでいます(引用:豊島区)。

 再開発計画の対象地区は、池袋駅西口に位置する東武百貨店(メトロポリタンプラザビルを除く)、西口公園、バスターミナルを一体で開発するものです。

 対象地域の面積は約5.3haです。宅地面積(鉄道用地0.5ha含む)約2.7ha、道路面積約2.3ha、公園面積約0.3haとなっています。3棟の超高層ビルを建設する予定です。


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「配置計画案」です。「高層棟①、高層棟②、高層棟③」の3棟の超高層ビルを計画しています。「池袋駅西口地区市街地再開発」には、道路を隔てた西側の「池袋マルイ」の用地は含みません(引用:豊島区)。


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「池袋駅西口地区市街地再開発」の予定地です。


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「池袋駅西口地区市街地再開発」の予定地には、中小の雑居ビルが密集しています。



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2021年10月 5日 (火)

横浜市都筑区 「都筑区民文化センター(仮称)」および世界最大の総合自動車部品メーカー「ボッシュ・グループ研究開発拠点」の新設事業

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-都筑区における区民文化センター-

 横浜市都筑区における区民文化センターについては、横浜市都筑区中川中央一丁目9番1及び9番2の約1.2haにおける「都筑区における区民文化センター等整備予定地活用事業」の中で整備します。

 2018年に区民文化センター整備の条件付きで土地活用の事業提案型公募を実施し、「横浜市都筑区における区民文化センター等整備予定地活用事業者選定委員会」による審査・選定を経て、2018年11月26日にドイツに本社を置く世界最大の総合自動車部品メーカーの日本法人「ボッシュ」を代表企業とするグループを事業予定者に決定しています。

 引用資料 横浜市・公式HP(2021/07/21)
 都筑区における区民文化センターの整備について

 整備予定地は、横浜市営地下鉄の「センター北駅」と「センター南駅」の間にある商業施設「港北みなも」前の敷地です。「都筑区民文化センター(仮称)」および「ボッシュ・グループ研究開発拠点」を整備します。

 当初は、2023年度の開館を目指して事業を進めてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、「ボッシュ」による設計施工体制の決定と本格的な設計の着手が遅れたため、開館予定時期を2024年度とします。2022年1月に施工が開始され、2024年9月までに区民文化センターが横浜市に引き渡される予定です。


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「ボッシュ・グループ研究開発拠点」のイメージです。地上7階、地下2階の予定です。ちなみに親会社の「ロバート・ボッシュ(Robert Bosch GmbH)」は、ドイツのシュトゥットガルト近郊のゲルリンゲンに本社を置く世界最大の総合自動車部品メーカーです。


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「都筑区民文化センター(仮称)」のイメージです。地上4階、地下1階の予定です。


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「都筑区民文化センター(仮称)」のイメージです。


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「施設配置とアクセス」です。整備予定地は、横浜市営地下鉄の「センター北駅」と「センター南駅」の間にある商業施設「港北みなも」前の敷地です。北側に「都筑区民文化センター(仮称)」、南側に「Bosch棟(ボッシュ・グループ研究開発拠点)」を整備します。



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2021年10月 4日 (月)

地上52階、高さ約284mの「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事」 東京都環境局が「変更届」の縦覧!

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日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業-
 
国家戦略特区の「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、日本橋の日本橋川沿いで計画されている大規模再開発プロジェクトです。歴史的建造物の「日本橋野村ビル」を保存するほか、船着き場の増設などによって舟運の活性化と観光需要の受け入れを図ります。日本橋川上空を通る首都高速道路の地下化を視野に、水辺を生かした施設配置なども想定しています。

 参加組合員として「三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス」の3社が参画し、設計を「日建設計」が担当します。「日本橋一丁目中地区市街地再開発組合」は、再開発施設の建設に向け、既存建物の解体工事を「清水建設」の施工で2020年11月10日に着工しました。解体する既存施設は27棟です。

 「三井不動産株」と「ヒルトン」は、「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」のブランディング及びマネジメント契約を締結しました。ホテルは三井不動産が開発、ヒルトンが運営し、2026年の開業を目指します。

 「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」は、「C街区」の39階~47階までの9フロアに展開します。60㎡以上のゆったりとしたキングルーム含め全197室の客室に、3つのレストランとウォルドーフ・アストリアの象徴でもあるラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定です。

● 「(仮称)日本橋一丁目中地区再開発計画」変更届
 東京都環境局が ”「(仮称)日本橋一丁目中地区再開発計画」変更届” の縦覧を行っています。閲覧期間は2021年9月29日~10月28日までです。閲覧には、Windows7~10、Internet Explorer及びAdobe Acrobat Reader DCが必要です。

 引用資料 東京都環境局(2021/09/29)
 「(仮称)日本橋一丁目中地区再開発計画」変更届

 この「変更届」は、地上49階、地下5階、高さ約287mで計画されていた当初計画に対しての「変更届」です。そのため2020年10月27日以降に公開された「完成イメージ」や「建築計画のお知らせ」の概要は、変更後のものが反映されています。

日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要

◆ 計画名-日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)
◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目32番
◆ 階数-地上52階、塔屋2階、地下5階
◆ 高さ-最高部約284m
◆ 敷地面積-約15,560.00㎡(C街区)
◆ 敷地面積-約12,600.00㎡(C街区)
◆ 延床面積-約368,700.00㎡(C街区)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、集会場、ホテル、共同住宅、駐車場 等
◆ 建築主-日本橋一丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-(未定) *解体工事は清水建設
◆ 解体工事-2020年11月10日~2022年03月31日予定
◆ 着工-2021年09月01日予定
◆ 竣工-2025年12月31日予定
◆ 開業-2026年予定(ホテル)

(備考) 上記の階数や面積等は「建築計画のお知らせ」の数値です。「変更届」では「C街区」は、階数が地上51階、塔屋3階、地下5階、延床面積が約373,800㎡となっています。


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2020年10月27日に公開されていた「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」のイメージパースです。一番上の最新のイメージパースとは基本的には同じですが、最新のイメージパースはより細かく描かれています。

 引用資料 三井不動産(PDF:2020/10/27)
 ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が日本初進出 ~三井不動産とヒルトンがブランディング及びマネジメント契約を締結、2026年に開業予定~


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「断面図(変更後)」です。


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「配置図」です。「C街区」の南西側が、正方形から台形にセットバックします(引用:三井不動産)。


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「位置図」です(引用:三井不動産)。


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「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2021年10月 3日 (日)

「東京海上日動ビル」の建て替え 地上19階、高さ約100m、延床面積約125,000㎡の世界最大規模の木造ハイブリッド構造による超高層オフィスビルに!

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-東京海上日動ビルの建て替え-
 「東京海上日動ビル」は、行幸通りの北側の超一等地に建っています。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に「東京海上ビルディング」として竣工、丸の内のシンボルのような超高層ビルです。
 本館は1976年に「BCS賞」を受賞しています。「本館」に続いて、1986年12月に「新館」が竣工しました。「本館、新館」を合わせた敷地面積は約10,147㎡です。

 「東京海上日動ビル」に本店機能を置く「東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険」の3社は、三菱地所が開発した「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 常盤橋タワー」に本店を移転します。2021年12月から順次移転を開始し、2022年6月までに移転を完了する予定です。 

 「東京海上日動火災保険」が、千代田区にあり本館と新館で構成する「東京海上日動ビル」の建て替えを計画しています。2021年12月から順次開始する本店機能の移転に連動、ビルを建て替えて防災機能などを強化します。

● 木造ハイブリッド構造の超高層オフィスビル!
 「東京海上ホールディングス」および「東京海上日動火災保険」は、現在の東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビル計画のコンセプトをまとめました。

 柱や床などの構造材を含め、これまで他に例のないレベルで国産木材を利用し、世界最大規模の「木造ハイブリッド構造」による超高層オフィスビルをめざします。地震対策として「免震構造」を採用します。

 東京海上ホールディングス(PDF:2021/09/30)
 新・本店ビル計画のコンセプトについて

 新・本店ビルは、ビジネス・歴史・文化が共存する街「丸の内」の美しい街並みに調和し、日本の玄関口である東京駅と緑豊かな皇居外苑を結ぶシンボリックな場所に相応しい、洗練された気品のあるデザインをめざします。

東京海上日動ビルの建て替えの概要
◆ 所在地-東京都千代⽥区丸の内⼀丁目2番1号(住居表⽰)
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ丸の内線「東京」駅、東京メトロ東西線・半蔵門線「大手町」駅、都営三田線「大手町」駅、東京メトロ千代田線「二重橋前」駅
◆ 階数-地上19階、地下3階
◆ 高さ-建物高さ約100m
◆ 敷地面積-約10,147㎡
◆ 延床面積-約125,000㎡
◆ 構造-木造ハイブリッド構造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-オフィス(本店ビル)、駐車場等
◆ 建築主-東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険
◆ 解体工事-2022年10月予定
◆ 竣工-2028年度予定


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東京海上日動ビル 本館
 
「東京海上日動ビル 本館(旧:東京海上ビルディング)」を北東側から見た様子です。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に竣工しました。概要は、地上25階、塔屋2階、地下4階、高さ108.1m、延床面積約63,120㎡です。当初は、地上30階、高さ約128mで計画されていましたが、皇居の美観を損ねるとして、軒高が約100mに変更されました。


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東京海上日動ビル 新館
 
「東京海上日動ビル 新館」を南東側から見た様子です。「新館」は、1986年12月に竣工しました。概要は、地上16階、地下4階、延床面積約52,620㎡です。


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「東京海上日動ビル(本館、新館)」を西側から見た様子です。南側の「本館」と北側の「新館」を合わせた敷地面積は約10,147㎡です。建て替え後の延床面積は約125,000㎡です。

 「東京海上日動ビル 本館」の延床面積約63,120㎡+「東京海上日動ビル 新館」の延床面積約52,620㎡=約115,740㎡です。建て替え後の延床面積は10,000㎡弱しか増えません。

● 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン
 このあたりは、航空法以外にも皇居周辺の景観等を守るために、「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」として、高さ制限があります。「東京海上日動ビル(本館、新館)」の高さ制限は、お堀側の西側半分が100m、東側半分が150mですが、全体でも高さ100mに抑えるようです。


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住友林業のW350計画

 「住友林業」は、2041年までに東京都内(千代田区丸の内に設定)に木材を主部材(木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造)とした超高層ビルを建設する構想を発表しました。建築予定の建物の規模は地上70階、高さ約350mです。

 引用資料 住友林業(2018/02/08)
 街を森にかえる環境木化都市の実現へ 木造超高層建築の開発構想W350計画始動

 「うっそー! そんなアホな! 実現する訳がない!」とツッコミ所が満載の到底実現不可能な荒唐無稽な構想のように思えますが、「東京海上日動ビル」の建て替えのリリースを見ると夢物語ではないような気がしてきました。

W350計画の概要
◆ 想定立地-東京都千代田区丸の内
◆ 階数-地上70階
◆ 高さ-約350m
◆ 建築面積-約6,500㎡
◆ 延床面積-約455,000㎡
◆ 構造-木鋼ハイブリッド構造(内部は純木造)
◆ 地震対策-鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置
◆ 用途-店舗、オフィス、ホテル、住宅
◆ 設計協力-日建設計
◆ 竣工-2041年を目標
◆ 総工費試算-約6,000億円



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2021年10月 2日 (土)

千葉県八千代市 延床面積約161,000㎡のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」 2021年9月末の建設状況 

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-プロロジスパーク八千代1-

 物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業である「プロロジス」は、2021年4月9日に、千葉県八千代市において、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」の起工式を執り行ったと発表しました。

 引用資料 プロロジス(2021/04/09)
 マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」の起工式を挙行

 「プロロジスパーク八千代1は、大成建設による宅地開発事業地「八千代もえぎ野」に新たに造成された「もえぎ野複合業務地区」に位置しています。「もえぎ野複合業務地区」は、未来を見据えたまちづくりをめざし、商業・産業用地として開発された地区です。

 「プロロジスパーク八千代1」は、2棟の物流施設を開発する計画の1棟目であり、延床面積161,338.63㎡㎡の八千代市内では初めてのダブルランプウェイを備えた大型賃貸用物流施設となります。

 食品卸、3PL、アパレル、EC事業者をはじめとする複数企業と商談中であり、引き続き入居企業を募集しています。また、「プロロジスパーク八千代1」への需要の強さを踏まえ、延床面積約93,000㎡のマルチテナント型物流施設として隣地に計画中の「プロロジスパーク八千代2」についても早期着工をめざしています。総事業費は「プロロジスパーク八千代 1」が280億円、「プロロジスパーク八千代 2」が160億円の合計440億円としています。

プロロジスパーク八千代1の概要
◆ 所在地-千葉県八千代市保品
◆ 階数-地上5階、地下0階
◆ 敷地面積-69,302.34㎡
◆ 延床面積-161,338.63㎡
◆ 構造-(柱)鉄筋コンクリート造、(梁)鉄骨造
◆ 用途-マルチテナント型物流施設
◆ 建築主-プロロジス
◆ 設計者・監理者-大成建設
◆ 施工者-大成建設
◆ 着工-2021年04月09日(起工式)
◆ 竣工-2022年09月予定
◆ 総事業費-280億円(プロロジスパーク八千代1)


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「プロロジスパーク八千代1」の2021年9月末の建設状況です(写真提供読者さん)。


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たくさんの「クローラークレーン」が稼働しています(写真提供読者さん)。


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ダブルランプウェイ方式の片方の「ランプウェイ」の鉄骨建方の様子です(写真提供読者さん)。


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ブルランプウェイ方式の片方の「ランプウェイ」の鉄骨建方の様子です(写真提供読者さん)。 


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たくさんの柱が姿を現しています(写真提供読者さん)。


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姿を現した柱です(写真提供読者さん)。

● RCS工法
 柱が「鉄筋コンクリート造」、梁が「鉄骨造」の混合構造である「RCS工法」を採用します。柱を圧縮力に強い「鉄筋コンクリート造」、梁を曲げやせん断に優れ、かつ軽量である「鉄骨造」にする事で、大スパン化が可能となり、広い空間を確保できます。そのため巨大物流施設の多くで「RCS工法」が採用されています。


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柱は基礎部以外は「プレキャストコンクリート」を採用しています(写真提供読者さん)。


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「プレキャストコンクリート」の柱です。「プレキャストコンクリート」は、専用工場においてあらかじめ製作した後、現場へ運搬して設置を行います(写真提供読者さん)。


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「開発予定地の航空写真」です(引用:プロロジス)。


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「もえぎ野複合業務地区」の地区整備計画図です。

 引用資料 八千代市・公式HP(PDF)
 もえぎ野地区 地区計画説明図


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「広域図」です(引用:プロロジス)。



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2021年10月 1日 (金)

東急東横線「綱島駅」周辺2棟目の超高層タワーマンション 地上27階、高さ約100mの「綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業」

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-綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業-

 綱島駅東口駅前地区は、港北区北東部の東急東横線綱島駅の東側に位置しており、隣接する土地区画整理事業及び市街地再開発事業が進められている新綱島駅周辺地区に続いて、市街地再開発事業を推進しています。

 これまで、市街地再開発準備組合を中心に、本地区の基盤整備等の検討を進めてきたところ、市街地再開発事業に関する建築物や公共施設の整備計画が具体化しました。

 新綱島駅周辺地区を含めた綱島駅東口全体のまちづくりについて、自転車駐車場や歩行者空間などの施設計画の一部見直しを行い、整備の方向性がまとまりました。横浜市ホームページ上での動画配信が行われています。期間は2021年9⽉17⽇(⾦)~10⽉19⽇(⽕)までです。

 引用資料 横浜市・公式HP(2021/09/28)
 綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業の都市計画決定等に関する都市計画市素案説明会の開催

 建設予定地は、東急東横線「綱島駅」の目の前で、概要は、地上27階、地下1階、高さ100m以下、延床面積約49,900㎡(容積対象面積約35,000㎡)、総戸数約350戸の超高層タワーマンションを建設します。

綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目
◆ 交通-東急東横線「綱島」駅、東急新横浜線「新綱島」駅(2022年度下期開業予定)
◆ 階数-(南棟)地上27階、地下1階
◆ 高さ-(南棟)100m以下、(北棟)31m以下
◆ 敷地面積-約5,000㎡
◆ 建築面積-約3,500㎡
◆ 延床面積-約49,900㎡(容積対象面積約35,000㎡)
◆ 用途-共同住宅、商業施設、業務施設、駐車場等
◆ 総戸数-約350戸
◆ 建築主-綱島駅東口駅前地区市街地再開発準備組合

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「配置図」です。「南棟」と「北棟」で構成され、間に「駅前広場」が整備されます。


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「位置図」です。


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「広域図」です。


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最寄り駅となる東急東横線「綱島駅」です。


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1棟目のドレッセタワー新綱島
 「神奈川東部方面線事業(相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線)」は、都市鉄道等利便増進法に基づき、「国、神奈川県」および「横浜市」の支援を受けて、「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が整備を行っている事業です。

 相鉄・東急直通線は、東急線日吉駅から相鉄・JR直通線羽沢横浜国大駅間に約10.0kmの連絡線を新設する計画で、この連絡線と相鉄・JR直通線の一部を活用して東急線と相鉄線との相互直通運転を行うものです。

 「新綱島駅(仮称)」は、「相鉄・東急直通線」の「日吉駅」と「新横浜駅(仮称)」の間に建設されます。場所は、東急東横線「綱島駅」の100mくらい東側の地下になります。「新綱島駅(仮称)」の名称は、公募により「新綱島駅」に決定しています。「新綱島駅」は、2022年度下期開業予定です。

 「新綱島駅」の建設に合わせて、「新綱島駅周辺地区土地画整理事業」が実施されています。「新綱島駅周辺地区土地画整理事業」の一部として、地上29階、地下2階、高さ99.90mの超高層タワーマンション「新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業」の建設が行われています。

 「新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業」の正式名称が「ドレッセタワー新綱島」に決定して公式ホームページがオープンしています。2023年10月下旬の竣工、2024年1月下旬の入居開始を予定しています。

 引用資料 公式ホームページ
 ドレッセタワー新綱島 

ドレッセタワー新綱島の概要
◆ 計画名-新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目813番1他 (地番)
◆ 交通-交通 東急東横線「綱島」駅徒歩3分、東急新横浜線「新綱島」駅徒歩1分(2022年度下期開業予定)
◆ 階数-地上29階、地下2階
◆ 高さ-最高部99.90m *建築物もしくは軒高の可能性あり
◆ 敷地面積-3,889.59㎡
◆ 建築面積-2,712.77㎡
◆ 延床面積-37,562.36㎡(容積対象床面積27,000.81㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-共同住宅、商業・業務施設、公益施設(区民文化センター)、駐車場
◆ 総戸数-252戸(非分譲住戸73戸含む)他、店舗(区画未定)、事務所(区画未定)、公益施設1区画
◆ 建築主-新綱島駅前地区市街地再開発組合(売主 東急)
◆ 設計者・監理者-東急設計コンサルタント
◆ 施工者-東急建設
◆ 着工-2020年10月初旬
◆ 竣工-2023年10月下旬予定
◆ 入居開始-2024年01月下旬予定


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「新綱島駅周辺地区土地画整理事業」および「新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業」の範囲です。「新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業」は「B地区」となります。「B地区」の南西側に食い込んでいる「C地区」は、「リビオ綱島」で、2007年9月竣工と新しいので、今回の再開発には参加していません。



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