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2021年12月 6日 (月)

さようなら東京港のシンボルだった「晴海客船ターミナル」 解体工事を2022年7月にも開始 最終的には跡地に「緑地」を整備!

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-晴海客船ターミナル-

 「晴海客船ターミナル」は、鉄筋コンクリート造、地上6階、搭屋1階、延床面積約17,639㎡です。建築家の「故竹山実氏(1934~2020年)」の代表作として1991年5月23日に開館しました。

 建物の上層階を温室のようなメッシュ状に組まれた白い鉄製フレームで覆ったデザインが特徴で、「東京港」のシンボルとして親しまれてきまました。テレビや映画のロケ地としても人気でよく使用されています。

 しかし、竣工後に大型クルーズ客船がどんどん大型化していきました。1993年8月26日に開通した「レインボーブリッジ(橋桁高52m)」より内側にあることから、外国の超大型クルーズ客船の寄港は困難であり、レインボーブリッジの外側に、2020年9月10日に新ターミナル「東京国際クルーズターミナル」が開業した事により、役目を終えつつあります。

● 晴海客船ターミナルの解体
 東京都は、晴海埠頭の南端にある「晴海客船ターミナル」の解体を2022年7月にも始めます。工期は2023年4月末までを予定しています。跡地には、暫定的に使う客船ターミナルを建設します。暫定利用終了後、最終的には緑地を整備する方針です。

 日刊建設工業新聞(2021/12/06)
 東京都/晴海客船ターミナル(中央区)/22年7月にも解体着手

 解体跡地に設けるターミナルは、2020年9月10日に開業した「東京国際クルーズターミナル」で予定されている停泊施設の増設が完了するまで、船舶受け入れ機能を補助する役割を担います。暫定ターミナルの規模は延床面積4,000㎡程度を想定しています。


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「ターミナル施設の断面図」です。

 引用資料 公式ホームページ
 晴海客船ターミナル


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「晴海客船ターミナル」を北東側から見た様子です。正面の大きな階段が特徴です。


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上層階をメッシュ状に組まれた白い鉄製フレームで覆ったデザインが特徴です。


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「晴海客船ターミナル」から見た「レインボーブリッジ」です。1993年8月26日に開通した橋桁高52mの「レインボーブリッジ」により、「晴海客船ターミナル」は、役目を終えつつあります。なんとも皮肉な光景です・・・

 「レインボーブリッジ」が開通した頃は、桁下を通過できない超大型クルーズ客船が次々と建造される事は想定していませんでした。更に、「航空法」の関係で、橋脚をこれ以上高くするのは不可能で、それに伴い桁下をこれ以上高くするのも不可能でした。



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