« (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 地上42階、高さ約210mの「東京三田再開発プロジェクト」 2021年12月下旬の建設状況 | トップページ | 船橋市浜町2丁目計画 男子プロバスケットボール「千葉ジェッツふなばし」の1万人規模のアリーナプロジェクト 「建築計画のお知らせ」を掲示! »

2021年12月29日 (水)

成田空港の機能強化の計画概要をまとめ  「B滑走路」を延長2,500mから3,500m(幅員60m)に延伸 2022年秋頃から準備工事に着手!

Chibanarita211211
-成田空港の更なる機能強化-

 「成田国際空港会社(NAA)」は、3,500mの「C滑走路」の新設、2,500mの「B滑走路」を1,000m北側延伸などを計画しています。B滑走路延伸とC滑走路新設を柱とする成田空港機能強化に向けた工事について、2029年3月31日の完成を目指します。

 現在の空港区域の面積は約1,400haです。50万回の発着容量に対応するため、空港の敷地を新たに約1,000ha拡張することが必要となります。既存区域と合わせて約2,400haとなります。道路整備など関連工事の区域の約200haも含めると、空港敷地の面積は約2,600haとなります。

● 成田空港の機能強化の計画概要をまとめ
 「成田国際空港会社」は、滑走路を新増設する成田空港の機能強化の計画概要をまとめました。延伸する「B滑走路」の準備工事となる「東関東自動車道」の切り回しを2022年秋ころに開始する予定です。新設する「C滑走路」は準備工事となる高谷川排水整備工事に2023年度ころ着手します。

 引用資料 成田国際空港株式会社(2021/12/23)
 成田空港の更なる機能強化に関する滑走路整備計画のパンフレットを作成しました


Chibanarita211212
「B滑走路地区(空港整備計画)」です。東側の「B滑走路」を北側に延長2,500mから3,500m(幅員60m)に延伸します。「東関東自動車道」を超えて更に北側に伸びます。大規模に「盛土」と「切土」を行うので、雨水対策として大規模な「調整池」を整備します。


Chibanarita211213
B滑走路の「滑走路縦断図」です。

● 東関東自動車道の上に滑走路を延伸!
 現在のB滑走路付近の「東関東自動車道」は、「切土構造」で道路全体が地上に露出しています。新たに大規模な「地下函体構造物」のトンネルを構築し、その上を「盛土」で埋めてB滑走路を延伸します。

 最初から「東関東自動車道」を「地下函体構造物」のトンネルにしておけば良かったのに・・・ と思いますが、その頃はこのような延伸構想が無かったのでしかたがありません。

● 北総VOR/DMEも移転!
 現在のB滑走路の北側(16L)の「進入灯」の延長上に「北総VOR/DME」がありますが、B滑走路が延伸されると「北総VOR/DME」を移転する必要があります。

 「VOR(VHF Omnidirectional Range):超短波全方向式無線標識」は、放射状に広がる方位信号を発信する地上無線局のことです。航空機がどの方向にいるかを知ることが出来ます。
 「DME(Distance Measuring Equipment):距離情報提供装置」は、航空機と地上局との距離を測定する事が出来ます。多くの場合「VOR」と「DME」は併設されています。


Chibanarita211214
B滑走路の「滑走路横断図」です。「B滑走路」は幅員60mなので、延伸部分も幅員60mとなります。B滑走路の延伸予定地をGoogleマップの衛星写真で見てもあまり高低差が分かりませんが、実際は物凄い高低差があり、大規模な「盛土」を行う事が分かります。


Chibanarita211215
「B滑走路地区(付替・補償道路計画)」です。


Chibanarita211216
「今後の工事の進め方(B滑走路地区)」です。



|

« (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 地上42階、高さ約210mの「東京三田再開発プロジェクト」 2021年12月下旬の建設状況 | トップページ | 船橋市浜町2丁目計画 男子プロバスケットボール「千葉ジェッツふなばし」の1万人規模のアリーナプロジェクト 「建築計画のお知らせ」を掲示! »

233 千葉県・成田市(成田空港)」カテゴリの記事