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2021年12月31日 (金)

成田空港の機能強化の計画概要をまとめ  延長3,500m(幅員45m)の「C滑走路」を新設 2023年度ころ準備工事に着手!

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-成田空港の更なる機能強化-
 いろいろあった2021年もあっという間に過ぎ、今日は大晦日です。今年1年、ホームページやブログを応援して頂いて本当にありがとうございました。

 「成田国際空港会社(NAA)」は、3,500mの「C滑走路」の新設、2,500mの「B滑走路」を1,000m北側延伸などを計画しています。B滑走路延伸とC滑走路新設を柱とする成田空港機能強化に向けた工事について、2029年3月31日の完成を目指します。

 現在の空港区域の面積は約1,400haです。50万回の発着容量に対応するため、空港の敷地を新たに約1,000ha拡張することが必要となります。既存区域と合わせて約2,400haとなります。道路整備など関連工事の区域の約200haも含めると、空港敷地の面積は約2,600haとなります。

● 成田空港の機能強化の計画概要をまとめ
 「成田国際空港会社」は、滑走路を新増設する成田空港の機能強化の計画概要をまとめました。延伸する「B滑走路」の準備工事となる「東関東自動車道」の切り回しを2022年秋ころに開始する予定です。新設する「C滑走路」は準備工事となる高谷川排水整備工事に2023年度ころ着手します。

 引用資料 成田国際空港株式会社(2021/12/23)
 成田空港の更なる機能強化に関する滑走路整備計画のパンフレットを作成しました


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「C滑走路地区(空港整備計画)」です。東側の「B滑走路」を南側に延長3,500m(幅員45m)の「C滑走路」を新設します。「誘導路」は北側の一部にしか整備しません。そのため「C滑走路」の運用は、南側からの着陸と北側からの離陸となります。

 万一のために滑走路南端に航空機がUターン出来るスペースを設けています。Uターンした航空機は滑走路を誘導路として使用して北側に移動する事になります。「C滑走路」の東側にはかなりのスペースがあるので、将来的には「C滑走路」の運用が軌道に乗るとの「誘導路」を整備すると思われます。

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C滑走路の「縦断計画図」です。

● 滑走路縦断はV字型
 滑走路は、両端や中央の標高がほぼ同じの場合が多いですが、C滑走路の 滑走路縦断は「V字型」となっています。北端が標高約33m、中央が標高約20m、南端が標高約27mです。最大約13mの高低差があります。

 「C滑走路」の建設予定地は、高低差がある丘陵や沢です。C滑走路を水平にするには、膨大な「盛土」と「切土」が発生します。建設費が莫大になるので、現状の地形を生かし、盛土と切土を最小限にした「V字型」としました。


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C滑走路の「横断計画図」です。

● 滑走路幅員45m
 既存の大規模な空港では、大型航空機の就航や航空機が滑走路から逸脱する可能性をより少なくすることを目的として、滑走路の幅員を60mとしていました。そのため成田空港の「A滑走路」と「B滑走路」は、幅員60mです。

 滑走路の幅(最小値)に関するICAO(国際民間航空機関)基準が、最大幅60m以上を45m以上に改正されました。そのため世界最大の旅客機「エアバスA380」の離着陸も滑走路幅員45mで可能になりました。滑走路幅員を45mにすることで大幅に建設コストを抑える事が出来ます。


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「C滑走路地区(付替・補償道路計画)」です。


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「今後の工事の進め方(C滑走路地区)」です。



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