虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業 高さ約263mの「西棟(B-1街区)」、高さ約237mの「東棟(B-2街区)」 2022年1月上旬の建設状況
-虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業-
「森ビル」は「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」を2019年8月5日に着工しました。総延床面積約861,500㎡、総事業費約5,800億円の超巨大プロジェクトになります。
1989年に「街づくり協議会」を設立し、約30年かけ約300人の権利者と議論を重ね、計画を推進してきました。2017年には国家戦略特区法に基づき都市計画決定され、2019年8月5日に着工を迎えました。
引用資料 森ビル(2019/08/22)
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」いよいよ始動
総延床面積約861,500㎡、オフィス総貸室面積213,900㎡、住宅戸数約1,400戸、「メインタワー」の高さは約325m、就業者数約20,000人、居住者数約3,500人、想定年間来街者数2,500~3,000万人で、そのスケールとインパクトは「六本木ヒルズ」に匹敵します。
虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都港区虎ノ門五丁目、麻布台一丁目および六本木三丁目の各地内
◆ 区域面積-約81,000㎡
◆ 敷地面積-約63,900㎡
◆ 延床面積-約861,500㎡
◆ 用途-共同住宅(約1,400戸)、オフィス(約213,900㎡)、店舗(約150店)、ホテル(約120室)、インターナショナルスクール(約14,000㎡、ブリティッシュ・スクール・イン・東京(予定))、中央広場(約6,000㎡)、文化施設(約9,000㎡)等
◆ 着工-2019年08月05日
◆ 竣工-2023年03月31日予定
◆ 総事業費-約5,800億円
「虎ノ門・麻布台プロジェクト完成イメージ」です。
西棟(B-1街区)
完成イメージの左側が「西棟(B-1街区)」です。地上64階、塔屋2階、地下5階、高さ262.83mの高さ日本一の超高層タワーマンションとなります。総戸数は970戸(分譲802戸、サービスアパートメント168戸)です。
西棟(B-1街区)の概要
◆ 計画名-虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事 B-1街区
◆ 所在地-東京都港区麻布台一丁目32番6 外
◆ 階数-地上64階、塔屋2階、地下5階
◆ 高さ-最高部262.83m
◆ 敷地面積-9,648.39㎡
◆ 建築面積-6.377.03㎡
◆ 延床面積-185,228.13㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制振構造(オイルダンパー×267基、粘性体制震壁×288基、AMD(アクティブマスダンパー))
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、保育所、駐車場等
◆ 総戸数-970戸(分譲802戸、サービスアパートメント168戸)
◆ 建築主-虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
◆ 設計者-森ビル
◆ 施工者-三井住友建設
◆ 着工-2019年10月01日
◆ 竣工-2023年03月31日予定
東棟(B-2街区)
完成イメージの左側が「東棟(B-2街区) 」です。地上54階、塔屋2階、地下5階、高さ237.20mの高さが日本で2番目に高い超高層タワーマンションとなります。低層部(1階~13階)には、アマンの姉妹ブランド「ジャヌ」の客室数約120室のホテルが誕生します。
東棟(B-2街区)の概要
◆ 計画名-虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事 B-2街区
◆ 所在地-東京都港区麻布台一丁目12番、13番 外
◆ 階数-地上54階、塔屋2階、地下5階
◆ 高さ-最高部237.20m
◆ 敷地面積-16,467.87㎡
◆ 建築面積-8,268.14㎡
◆ 延床面積-169,072.28㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制振構造(オイルダンパー×172基、粘性体制震壁×220基、AMD(アクティブマスダンパー))
◆ 用途-共同住宅、ホテル、店舗、集会場
◆ 総戸数-約330戸
◆ 客室数-約120室(日本初進出のアマンの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」)
◆ 建築主-虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
◆ 設計者-森ビル
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2019年08月05日
◆ 竣工-2023年03月31日予定
地震対策
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」では、万が一の災害時には、「逃げ込める街」となるべく、様々な取り組みを行っています。3棟のタワーは、適切な制振装置を導入することで、東日本大震災レベルの地震が起きた場合でも、安心して事業継続が可能な耐震性能を備えています。
高強度の鋼材やコンクリートを構造部材にバランスよく採用するとともに、地震時の揺れを効率的に低減できる場所に制振装置を積極的に配置し、高い耐震性を実現します。
さらに、風揺れにも効果的な制振装置を各層に積極的に採用し、加えて建物頂部には風揺れ低減を目的とした大型制振装置「アクティブマスダンパー」を設置することで、地震以外の揺れにおいても、低減に努めています。
◆ オイルダンパー
オイルの流体抵抗が揺れのエネルギーを吸収することで、風揺れから大地震まで制震効果を発揮します。メインタワー(304基)、西棟(267基)、東棟(172基)、低層棟(21基)
◆ 粘性体制震壁
高粘度の粘性体の粘性せん断抵抗力を利用して、風や地震に伴う建物の揺れによる振動エネルギーを吸収します。メインタワー(302基)、西棟(288基)、東棟(220基)
◆ 座屈拘束ブレース
柔らかく延び能力のある鋼材を使用したブレースで、大地震時のエネルギーを効果的に吸収します。メインタワー(1,200基)、低層棟(113基)
「立面図」です。
引用資料 森ビル(2021/02/18)
「アマンレジデンス 東京」「ジャヌ東京」が虎ノ門・麻布台プロジェクトに誕生
● 世界トップレベルの住宅「アマンレジデンス 東京」
A街区最上部(54階~64階)に誕生する全91戸の「アマンレジデンス 東京」は、ホテルブランデッドレジデンスとしてエクスクルーシブなサービスを提供するほか、居住者専用の1,400㎡もの「アマン・スパ」も備えます。
● 日本初進出のアマンの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」
B-2街区低層部(1階~13階)には、モダンで遊び心のあるアマンの姉妹ブランド「ジャヌ」の客室数約120室のホテルが誕生します。サンスクリット語で「魂(Soul)」を表すジャヌは、ユニークなアプローチにより、より人間らしい関わり合いや、個人と社会がよりよく繋がるための「ソーシャル ウェルネス」に重きを置いた体験を提供します。
「平面図」です。
「東京タワー」のトップデッキ(250m)から見た「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」の2021年1月上旬の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。
手前が「東棟(B-2街区)」、奥が「西棟(B-1街区)」の建設現場です。「東棟(B-2街区)」は地上に姿を現していますが、「西棟(B-1街区)」はまだ地下躯体を構築中です(写真提供SOCIO34050氏)。
西側から見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。
西側から見た「西棟(B-1街区)」の建設現場です。「西棟(B-1街区)」はまだ地下躯体を構築中です(写真提供SOCIO34050氏)。
● 2023年3月31日竣工予定に間に合う?
「西棟(B-1街区)」の竣工予定は2023年3月31日ですが、まだ地下躯体を構築中です。「西棟(B-1街区)」は、地上64階、塔屋2階、地下5階、高さ262.83mです。
竣工予定の2023年3月31日まであと1年3ヵ月ありますが、間に合わせるには遅くとも2022年の秋頃には上棟する必要があります。上に伸びるスピードが遅い「鉄筋コンクリート造」が主体なのでとても間に合いそうにありません。コロナ禍の影響で遅れていると思われます。
ちなみにドバイの「ブルジュ・ハリファ」は4日に1階の猛スピードで上に伸びました。「ブルジュ・ハリファ」も「鉄筋コンクリート造」が主体です。2023年3月31日に間に合わせるに「ブルジュ・ハリファ」並みの建設スピードが必要になります。
「西棟(B-1街区)」の北側です(写真提供SOCIO34050氏)。
西側から見た「東棟(B-2街区)」の建設現場です。「東棟(B-2街区)」は、タワークレーン×4基で建設しています(写真提供SOCIO34050氏)。
北東側から見た「東棟(B-2街区)」の建設現場です(写真提供SOCIO34050氏)。
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