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2022年4月10日 (日)

セブン VS イオン 売上高で僅差ながら11年ぶりに「セブン&アイ・ホールディングス」が「イオン」を逆転!

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-セブン VS イオン-
 今から約40年前の1982年頃の日本のスーパーTOP6は「(1)ダイエー、(2)イトーヨーカ堂、(3)西友ストアー、(4)ジャスコ、(5)ニチイ、(6)ユニー」でした。

 順不同ですが「長崎屋、忠実屋(八王子市)、イズミヤ、ユニード(福岡市)、寿屋(熊本市)」も大手スーパーに分類されていました。現在は店名はおろか会社すら存在していない企業も多いです。この40年の流通業界の再編の凄まじさを実感します。

 日本の総合小売り大手2社の2022年2月期連結決算が出揃いました。売上高に当たる営業収益は、「イオン」が前期比1.3%増の8,715,957百万円にとどまる一方、「セブン&アイ・ホールディングス」はアメリカのコンビニエンスストアの買収効果で約1.5倍の8,749,752百万円と大幅増収を達成しました。僅差ながら11年ぶりに「セブン&アイ・ホールディングス」が「イオン」を逆転しました。

 両社共に売上高10兆円が射程圏に入りましが、世界の小売業ベスト10にも入りません。2019年度実績では「イオン」が14位、「セブン&アイホールディングス」が18位です。トップはアメリカの「ウォルマート」で売上高5,239.64億米ドルと60兆円を超えるとてつもない巨大企業です。ちなみにアメリカ企業はベスト10に7社も入っています。


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セブン&アイ・ホールディングス

 「セブン&アイ・ホールディングス」は、セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂などを傘下に持つ日本の大手流通持株会社です。本社は東京都千代田区二番町8番地8の「二番町ガーデンビル」にあります。

 「セブン&アイ・ホールディングス」は、2022年4月7日に「2022年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結) 」を発表しました。連結決算では、売上高8,749,752百万円(前年同期比51.7%増)、営業利益387,653百万円(前年同期比5.8%増)となりました。

 セブン&アイ・ホールディングス 決算短信(PDF:2022/04/07)
 2022年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年2月期の連結業績予想
 2023年2月期の連結業績予想(2022年3月1日~2023年2月28日)は、売上高 9,653,000百万円(前年同期比10.3%増)、営業利益430,000百万円(前年同期比10.9%増)の業績予想をしています。

セブン&アイ・ホールディングスの連結決算(売上高/営業利益)
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2011年2月   5,119,739百万円   243,346百万円
2012年2月   4,786,344百万円   292,060百万円
2013年2月   4,991,642百万円   295,685百万円
2014年2月   5,631,820百万円   339,659百万円
2015年2月   6,038,948百万円   343,331百万円
2016年2月   6,045,704百万円   352,320百万円
2017年2月   5,835,689百万円   364,573百万円
2018年2月   6,037,815百万円   391,657百万円
2019年2月   6,791,215百万円   411,596百万円
2020年2月   6,644,359百万円   424,266百万円
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2021年2月   5,766,718百万円   366,329百万円
2022年2月   8,749,752百万円   387,653百万円

2023年2月予想 
2023年2月   9,653,000百万円   430,000百万円

● アメリカのスピードウェイを買収
 「セブン&アイ・ホールディングス」は、2021年7月にアメリカの石油精製会社が運営するコンビニを併設したガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を210億ドル(買収時の為替レートで日本円約2兆3000億円)で買収したと発表しました。

 「スピードウェイ」は、店舗数では全米3位のコンビニエンスストアチェーンでした。米国セブンイレブンが全米第1位なので、買収後にはシェアが圧倒的に業界全米トップとなりました。2022年2月期に売上高が急激に増えたのは「スピードウェイ」買収によるものです。

 「セブン&アイ・ホールディングス」は、傘下の百貨店「そごう・西武」の売却を検討していると発表しました。ちなみに「そごう・西武」の 売上高は430,698百万円(2021年2月期)です。


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イオン
 「イオン」は、日本国内外300余の企業で構成される大手流通グループ「イオングループ」を統括する純粋持株会社です。本社は千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目5番地1の「イオンタワー」にあります。

 「イオン」は、2022年4月8日に「2022年2月期 決算短信[日本基準](連結) 」を発表しました。連結決算では、売上高8,715,957百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益174,312百万円(前年同期比15.8%増)となりました。

 イオン 決算短信(PDF:2022/04/08)
 2022年2月期 決算短信[日本基準](連結) 

● 2023年2月期の連結業績予想
 2023年2月期の連結業績予想(2022年3月1日~2023年2月28日)は、売上高9,000,000百万円(会計基準変更のため前期比無し)、営業利益210,000百万円~220,000百万円(前年同期比20.5%増~26.2%増)の業績予想をしています。

イオンの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
2011年2月   5,096,569百万円   172,360百万円
2012年2月   5,206,132百万円   195,690百万円
2013年2月   5,685,303百万円   190,626百万円
2014年2月   6,395,142百万円   171,432百万円
2015年2月   7,078,577百万円   141,368百万円
2016年2月   8,176,732百万円   176,977百万円
2017年2月   8,210,145百万円   184,739百万円
2018年2月   8,390,012百万円   210,273百万円
2019年2月   8,518,215百万円   212,256百万円
2020年2月   8,604,207百万円   215,530百万円
-----------------------------------------
2021年2月   8,603,910百万円   150,586百万円
2022年2月   8,715,957百万円   174,312百万円

2023年2月予想 
2023年2月   9,000,000百万円   210,000百万円~220,000百万円



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