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2022年5月14日 (土)

超優良企業 半導体製造装置メーカーの「東京エレクトロン」 2022年3月期連結決算 売上高は一気に2兆円突破、営業利益は5992億円!

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-東京エレクトロン-
 「東京エレクトロン」は、1963年11月に「東京放送(現:TBSホールディングス)」の出資により、「東京エレクトロン研究所」として設立されました。1978年10月には「東京エレクトロン」に社名変更しています。

 「東京エレクトロン」の本社は、「赤坂Bizタワー」にあります。なぜ「赤坂Bizタワー」にあるかというと「TBSホールディングス」と「東京エレクトロン」は親子関係にあるためです。現在は関係が薄れていますが、現在でも「TBSホールディングス」は、「東京エレクトロン」の株式の5%弱を保有しています。

● 世界4位の半導体製造装置メーカー!
 半導体業界は空前の好景気となっています。5Gスマホ、高性能パソコン、高性能サーバー向けの先端半導体から、自動車、家電、産業機器向けの汎用半導体まで、半導体不足が起きています。そのため半導体製造装置メーカーも業績が絶好調です。

 2021年時点で、「東京エレクトロン」は、世界4位の半導体製造装置メーカーです。1位は「アプライド・マテリアルズ(アメリカ)」、2位は「ASMLホールディング(オランダ)」、3位は「ラムリサーチ(アメリカ)」です。

 「東京エレクトロン」の2022年3月期の連結決算は、売上高2,003,805百万円、営業利益599,271百万円です。売上高2兆円を超えており、「TBSホールディングス」より遥かに大きな企業に成長しました。


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東京エレクトロン(2022年3月期の連結業績)
 「東京エレクトロン」は、2022年5月12日に「2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)」を発表しました。売上高2,003,805百万円(前期比+43.2%)、営業利益599,271百万円(前期比+86.9%)といずれも過去最高を記録しました。

 売上高は前期比43.2%増と驚異的な伸びで一気に2兆円を突破しました。これには私は正直驚きました。営業利益に至っては前期比86.9%増と6,000億円をわずかに切る驚異的な決算となっています。

 東京エレクトロン(PDF:2022/05/12)
 2022年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)  

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 売上高-2,350,000百万円(前期比+17.3%)
◆ 営業利益-716,000百万円(前期比+19.5%)

東京エレクトロンの連結決算(売上高/営業利益)
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1999年3月     313,820百万円       6,382百万円
2000年3月     440,728百万円     35,816百万円
-----------------------------------------
2001年3月     723,880百万円   121,086百万円
2002年3月     417,825百万円  △18,310百万円
2003年3月     460,580百万円       1,118百万円
2004年3月     529,653百万円     22,279百万円
2005年3月     635,710百万円     63,982百万円
2006年3月     673,686百万円     75,703百万円
2007年3月     851,975百万円   143,978百万円
2008年3月     906,091百万円   168,498百万円
2009年3月     508,082 百万円    14,710百万円
2010年3月     418,636百万円    △2,180百万円
-----------------------------------------
2011年3月     668,722百万円     97,870百万円
2012年3月     633,091百万円     60,443百万円
2013年3月     497,299百万円     12,548百万円
2014年3月     612,170百万円     32,204百万円
2015年3月     613,124百万円     88,113百万円
2016年3月     663,948百万円   116,788百万円
2017年3月     799,719百万円   155,697百万円
2018年3月  1,130,728百万円   281,172百万円
2019年3月  1,278,240百万円   310,571百万円
2020年3月  1,127,286百万円   237,292百万円
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2021年3月  1,399,102百万円   320,685百万円
2022年3月  2,003,805百万円   599,271百万円

2023年3月期予想
2023年3月  2,350,000百万円   716,000百万円

(備考)2001年3月期のITバブル、2007年3月期・2008年3月期のプチバブルがピークとなっています。シリコンサイクルで好不況が周期的にやってくるため業績の振れが非常に激しいです。しかし、2018年3月期以降は高止まりが続いています。


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東京エレクトロン宮城新棟

 「東京エレクトロン」 は、昨今の半導体市場の需要拡大に対応するため、製造子会社である東京エレクトロン宮城 本社工場 に開発棟を建設します。2023年春の着工、2025年春の竣工を予定しています。建設費用は約470億円です。

 引用資料 東京エレクトロン(2022/05/12)
 東京エレクトロン宮城 新棟建設のお知らせ

 今後、社会のデジタル化を背景に半導体市場はさらなる拡大が予想されます。東京エレクトロン宮城が開発・製造しているエッチング製造装置の市場は、パターニング技術の進化とともに技術革新が続き、今後も大きな成長が見込まれています。

 新開発棟の建築により、技術開発力をさらに強化し、拡大する市場と多様化する技術ニーズを見据え、顧客の求める機能を備えた製品をタイムリーに提供することで、中長期における持続的な成長と社会の発展に貢献します。

東京エレクトロン宮城新棟の概要
◆ 所在地-宮城県黒川郡大和町テクノヒルズ1番
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 延床面積-約46,000㎡ *付帯設備エリア除く
◆ 構造-鉄骨造
◆ 地震対策-全免震構造
◆ 用途-プラズマエッチング装置など半導体製造装置の開発
◆ 着工-2023年春予定
◆ 竣工-2025年春予定
◆ 建設費用-約470億円


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「新棟完成予想図 (正面図)」です。



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