浜松町駅エリアの整備計画 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化 2022年7月下旬の建設状況
-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備-
浜松町駅の周辺では、疾風怒濤の勢いで再開発が行われています。再開発に合わせて「ペデストリアンデッキ」などが整備されていますが、肝心の核となる「JR浜松町駅」が、旧態依然のままで街の激変に対応できていません。
「港区」は、JR浜松町駅周辺の交通結節機能を強化するため、駅北口から汐留方面へ延長約75m・幅員約20mの「浜松町駅北口東西自由通路」の整備を計画しています。
「浜松町駅北口東西自由通路」は、「京浜東北線・山手線・東海道本線・東海道新幹線」をオーバーパスするもので、世界貿易センタービルのデッキ・文化放送側デッキおよび汐留のペデストリアンデッキに接続します。
「北口橋上駅舎整備」は、「北口東西自由通路」に沿って、北口を橋上駅舎化します。現在の北口は地上階にありますが、「北口橋上駅舎整備」が完了すると廃止されます。
● 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化
「世界貿易センタービルディング、野村不動産、JR東日本、東京モノレール、鹿島建設」の5社は、浜松町駅西口開発計画、及び芝浦プロジェクトに合わせ、浜松町駅エリアの整備を推進しています。
「浜松町駅」は、主要交通機関が集積する利便性の高いターミナル駅であり、羽田から東京の玄関口としての機能を果たしています。昨今、駅周辺では複数の大型再開発プロジェクトが進行しており、今後は更に駅利用者・来訪者・就労人口が増加し、都心部の拠点の一つとしてこれまで以上に重要な役割を担っていくこととなります。
駅周辺エリアを広域的につなぐ歩行者ネットワークの構築、及び浜松町駅の交通結節点としての機能強化を図り、利便性の高い魅力ある都市環境を整備していきます。
引用資料 JR東日本(PDF:2022/05/18)
【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした浜松町駅エリアの整備計画について
浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎の概要
◆ 計画名-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備
◆ 所在地-東京都港区海岸一丁目44番2他(地名地番)
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 高さ-17.23m
◆ 敷地面積-7,488.34㎡
◆ 建築面積-2,013.33㎡
◆ 延床面積-1,109.19㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-現場造成杭
◆ 用途-駅舎
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鉄建建設
◆ 着工-2019年09月01日
◆ 竣工-2028年10月31日予定
「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。
「浜松町駅周辺エリアの位置関係(A・B・C・D・E・F)」です。
「B:大門通り上の既存デッキ(2階レベル)から見た外観イメージ」です。
● 北口歩行者ネットワーク
浜松町駅北口を中心に、竹芝・汐留方面、芝大門方面の各エリアをつなぐ歩行者ネットワークを形成します。線路を跨いで東西を繋ぐ自由通路はJR浜松町駅・東京モノレール浜松町駅の北口に新たに整備される改札(3階レベル)からフラットにアクセスできます(2026年度使用開始予定)。
「C:南口自由通路 鳥瞰イメージ」です。
● 南口歩行者ネットワーク
浜松町駅南口には既存の自由通路に加え新たな自由通路を整備し、混雑緩和やバリアフリーへの対応を図ります。これにより、浜松町二丁目エリアと、芝浦エリアをつなぐ歩行者ネットワークを強化します(新たな自由通路は2024年度使用開始予定。その後既存の自由通路を改修し、2026 年度全面使用開始予定)。
「D:南口自由通路 芝浦側昇降口イメージ」です。
「E:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。
● 竹芝・汐留方面と芝浦方面をつなぐ歩行者空間の整備
浜松町駅東側には、旧芝離宮庭園に沿って歩行者専用道路を整備します。これにより、竹芝・汐留方面と、芝浦方面が緑豊かな空間でつながります。浜松町駅から芝浦プロジェクトにかけて庇を設置することにより、雨に濡れずアクセス可能となります。
「F:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。
「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。
● 中央広場を起点とした交通結節点の機能強化
浜松町駅中央改札前にひろがる「中央広場」と、「ステーションコア」と呼ばれる歩行者ネットワークを一体整備することで、JR山手線・京浜東北線、東京モノレール、都営地下鉄、バスターミナル、タクシーの各交通機関とのスムーズな乗換を実現します。
ポートデッキ
歩行者専用デッキ「ポートデッキ」は、「(仮称)竹芝地区開発計画 港歩行者専用道第8号線工事」として建設されました。2020年6月に完成、2022年9月14日に一部供用が開始しました。「東京ポートシティ竹芝」の一環として計画されたもので、2020年9月14日の「東京ポートシティ竹芝」のグランドオープンに合わせ開業したものです(写真提供SOCIO34050氏)。
歩行者専用デッキ「ポートデッキ」は、幅員6m×橋長240mで、「東京ポートシティ竹芝」と接続しています(写真提供SOCIO34050氏)。
3階レベルの南側を見た様子です。将来的にはJR浜松町駅と3階レベルで接続される予定です(写真提供SOCIO34050氏)。
3階レベルの北側を見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。
2階レベルの北側を見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。
2階レベルの南側を見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。
2階レベルで、汐留シオサイトの南端にある「汐留芝離宮ビルディング」と結ばれています(写真提供SOCIO34050氏)。
東側から見た「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」の2022年7月下旬の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。
「人工地盤」が姿を現しています(写真提供SOCIO34050氏)。
北西側から見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。
「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」の建築計画のお知らせです。「世界貿易センタービル」の再開発と一体的な整備になるので、工期が2019年9月1日~2028年10月31日(予定)と非常に長くなります(写真提供読者さん)。
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