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2022年8月

2022年8月31日 (水)

高さ約158mと高さ約90mの「(仮称)MM53街区プロジェクト」 街区名称を「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定! 

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-みなとみらい21中央地区53街区-

 「横浜市」が「みなとみらい21中央地区53街区」の開発事業者を公募しました。横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島駅」に直結する好立地です。「横浜市」は「最後の重要街区」と位置付けていましたが、敷地面積が20,620.58㎡と広大なため、2015年、2016年、2017年と3度の公募を行いましたが、決まりませんでした。

 2019年3月に4度目正直で、「大林組、京浜急行電鉄、新日鉄興和不動産(現:日鉄興和不動産)、ヤマハ」の4社で構成する企業グループが、横浜市による開発事業者公募「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました。

 「大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社」の5社で共同開発する「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」が2021年4月に着工しました。

● 横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)
 「大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社」の5社で共同開発し、2024年3月末の完成を予定している「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の街区名称を「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定しました。

 引用資料 大林組(2022/08/29)
 みなとみらい21中央地区53街区開発事業の街区名称を 『横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)』 に決定

横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の概要
◆ 計画名-(仮称)MM53街区プロジェクト
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区みなとみらい五丁目1番1 他
◆ 交通-みなとみらい線「新高島」駅徒歩1分、JR・京急・東急・相鉄・みなとみらい線・市営地下鉄「横浜」駅徒歩8分
◆ 階数-(ウエストタワー)地上30階、塔屋2階、地下1階、(イーストタワー)地上16階、塔屋1階、地下1階
地上15階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-(ウエストタワー) 最高部約158m、(イーストタワー)約90m
◆ 敷地面積-20,620.58㎡(施設全体)
◆ 延床面積-183,132.29㎡(施設全体)
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造(ウエストタワー・イーストタワー)
◆ フロア構成-(ウエストタワー)26階~30階が「ホテル」、25階が「全体共用」、5階~24階が「オフィス」、4階が「全体共用」、2階・3階が「店舗」、1階が「駐車場、店舗、オープンアトリウム」、(イーストタワー)5階~15階が「オフィス」、4階が「全体共用」、3階が「オフィス、店舗、オープンイノベーションスペース」、2階が「店舗」、1階が「駐車場、店舗、オープンアトリウム」
◆ 建築主-大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社(大林組が出資する特別目的会社)
◆ 設計者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2021年04月01日
◆ 竣工-2024年03月31日予定


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横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)

 街区名称を「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定しました。この名称には「本街区を通してヒト・モノ・コトが調和・共鳴(Symphony)し、すべての来街者にとっての新たな価値を創出し、発信する舞台(Stage)を提供する」という想いを込めています。

 ロゴマークは、横浜シンフォステージに込めた想いを、海側から山側へ高くなる2棟の建物形状と上昇する海風のイメージに重ねて表現しました。横浜シンフォステージで起こる個性あふれる新たな風が発信され広がる様子を爽やかに表現しつつ、記憶に残る視認性の高いロゴとなることをめざしました。


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「用途構成イメージ」です。

● ウエストタワー
 基準階専有面積3,360㎡(約1,016坪)を有するオフィスを主な用途とし、上層部は京急グループの新築では初出店となる「京急EXホテル」、低層部はヤマハのブランド発信拠点や店舗で構成される、新高島駅周辺の新たなシンボルとなる多機能交流拠点です。

● イーストタワー
 基準階専有面積2,796㎡(約845坪)を有し、さまざまな企業が本社、研究開発拠点として利用することを視野に入れたオフィスを主な用途とし、低層部にはオープンイノベー ションスペースや店舗を備えます。


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「<左>ウエストタワーのオフィス基準階(基準階専有面積3,360㎡)、<右>イーストタワーのオフィス基準階(基準階専有面積2,796㎡)」です。


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「配置図」です。



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2022年8月30日 (火)

お台場の「パレットタウン」跡地 「TOKYO A-ARENA PROJECT」が始動 2025年秋に収容客数約10,000人の次世代アリーナ誕生!

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-パレットタウンの各館閉館・事業終了-
 「パレットタウン(palette town)」は、「森ビル」が臨海副都心の「青海ST区画」に1999年3月22日に開業しました。暫定利用の事業用借地権を活用しています。当初は2010年に閉鎖される予定でしたが、延長されています。

 「臨海副都心パレットタウン運営協議会」は、事業区域における開発事業の一部進捗に伴い、複合型施設「パレットタウン」の営業を、2021年12月より順次終了しています。

 「パレットタウン」は、中世ヨーロッパの雰囲気が特徴的な商業施設「VenusFort」をはじめ、モビリティの体験型テーマパーク「MEGA WEB」や「パレットタウン大観覧車」、「Zepp Tokyo」など、多様な施設が集結したパレットタウンは、複合型エンターテインメント施設としてエリアの発展に貢献してきました。

 トヨタグループの「トヨタ不動産(旧:東和不動産)」は、東京臨海副都心の青海地区に多機能アリーナを計画しています。建設予定地は複合施設「お台場パレットタウン」に位置します。

各施設営業終了日程
◇ 2021年12月31日-MEGA WEB
◇ 2022年01月01日-Zepp Tokyo
◇ 2022年03月27日-VenusFort
◇ 2022年08月31日-パレットタウン大観覧車
◇ 2022年08月31日-MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless

● TOKYO A-ARENA PROJECT
 「トヨタ自動車、トヨタ不動産(旧:東和不動産)、トヨタアルバルク東京」は、東京都江東区、トヨタのショールーム施設の「MEGA WEB(メガウェブ)」の跡地に、次世代アリーナを建設するとともに、「TOKYO A-ARENA PROJECT」を推進します。

 引用資料 トヨタ自動車(2022/08/29)
 「TOKYO A-ARENA PROJECT」始動 -東京・お台場エリアの「青海」に2025年秋 次世代アリーナ誕生-

 引用資料 トヨタ不動産(PDF:2022/08/29)
 「 TOKYO A ARENA PROJECT 」始動 ~東京・お台場エリア の 「青海」に 2025 年秋 次世代アリーナ誕生~

 既存施設を閉館して取り壊し、「トヨタ自動車」と「森ビル」が所有する約74,000㎡の敷地のうち、「トヨタ自動車」が所有する約27,000㎡に「多機能アリーナ」を建設します。

 トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体とするプロロバスケットボールBリーグの「アルバルク東京」の試合会場としても使用する予定ですが、バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として、幅広くスポーツの魅力を発信する各種イベント等が開催できる「多機能アリーナ」として計画しています。

TOKYO A-ARENA PROJECT
◆ 施設名称-(仮称)TOKYO A-ARENA
◆ 所在地-東京都江東区青海一丁目3番15号
◆ 交通-りんかい線「東京テレポート」駅、新交通ゆりかもめ「青海」駅
◆ 敷地面積-約27,000㎡
◆ 用途-多目的アリーナ
◆ 収容客数-約10,000人(メインアリーナ)
◆ 建築主-(土地所有会社)トヨタ自動車、(建物所有会社)トヨタ不動産、(運営会社)トヨタアルバルク東京
◆ 開業-2025年秋予定


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「(仮称)TOKYO A-ARENA」の完成イメージです(引用:トヨタ不動産)。


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「(仮称)TOKYO A-ARENA」の完成イメージです(引用:トヨタ不動産)。


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「(仮称)TOKYO A-ARENA」の完成イメージです(引用:トヨタ不動産)。


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「(仮称)TOKYO A-ARENA」の計画地です(引用:江東区議会)。


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「パレットタウン」を北東側から見た様子です。


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「パレットタウン」を西側から見た様子です。



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2022年8月29日 (月)

横須賀市 京浜急行電鉄本線・横須賀中央駅前 3番目の再開発が計画されている「若松町1丁目北地区」

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-若松町1丁目北地区-

 2日前に記事をUPしましたが、神奈川県横須賀市の京浜急行横須賀中央駅前で再開発を計画する「若松町1丁目地区再開発準備組合」は、神奈川県知事に本組合設立の認可を2022年8月4日に申請しました。

 概要は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上33階、塔屋1階、地下1階、高さ約127m、延床面積約46,915㎡です。地下に駐車場、1階~4階に店舗など、5階に住宅共用室など、6階~10階にホテル、11階~33階に共同住宅を配置する計画です。住戸数は268戸、駐車台数は157台を予定しています。

 「若松町1丁目地区」のすぐ北側の「若松町1丁目北地区」でも再開発が計画されています。「若松町1丁目北地区」は、若松町1丁目の一部で、西側は県道26号横須賀三崎線(都市計画道路3・4・4大滝上町線)、南側及び北側を指導に囲まれる0.6haの地区です。

 引用資料 横須賀市・公式ホームページ
 若松町1丁目北地区


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若松町1丁目北地区の「検討区域図」です。北側から竣工済みの「大滝町2丁目地区(ザ・タワー横須賀中央)」、再開発が計画されている「若松町1丁目北地区、若松町1丁目地区」の3地区が並んでいます。


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「若松町1丁目北地区」を北側から見た様子です。


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「若松町1丁目北地区」とすぐ北側の大滝町2丁目地区である「ザ・タワー横須賀中央」の間の道路です。


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ザ・タワー横須賀中央

 「大滝町2丁目地区市街地再開発事業」は、京浜急行「横須賀中央駅」近くにあった「西友横須賀店」の再開発プロジェクトです。地上38階、塔屋2階、地下2階、高さ約143mで、横須賀市で最も高い超高層ビルです。

 フロア構成は、1階~4階が店舗・オフィス、5階以上が297戸(販売総戸数253戸、事業協力者戸数44戸含む)の共同住宅になります。共同住宅部分の正式名称は「ザ・タワー横須賀中央」です。

 2015年11月17日に竣工しました。2016年4月3日には、下層階の大型商業施設「LIDRE(リドレ)横須賀」が、グランドオープンしました。

ザ・タワー横須賀中央の概要
◆ 計画名-大滝町2丁目地区第一種市街地再開発事業施設建築物等建設工事
◆ 所在地-神奈川県横須賀市大滝町二丁目6番(地番)
◆ 交通-京浜急行電鉄本線「横須賀中央」駅より徒歩3分
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-最高部約143m
◆ 敷地面積-6,103.28㎡(開発総面積)、3,997.53㎡(敷地面積)
◆ 建築面積-3,327.24㎡
◆ 延床面積-49,969.70㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造(摩擦ダンパーを3階~33階に設置、粘性制震装置を1階・2階に設置) 
◆ 用途-共同住宅(5階~38階)、店舗・オフィス(1階~4階)
◆ 総戸数-297戸(販売総戸数253戸、事業協力者戸数44戸含む)
◆ 建築主-大滝町2丁目地区市街地再開発組合(売主 京浜急行電鉄、大和ハウス工業)
◆ 設計者・監理者-INA新建築研究所 
◆ 施工者-浅沼組
◆ 解体-2012年06月01日~2013年03月31日
◆ 着工-2013年04月01日
◆ 竣工-2015年11月17日
◆ 入居開始-2015年11月下旬、2016年04月03日(LIDRE横須賀グランドオープン)



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2022年8月28日 (日)

大林組 オーストラリアで木造ハイブリッド構造として世界で最も高い地上39階、高さ約182mの「アトラシアン・セントラル新築工事」を受注!

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-アトラシアン・セントラル新築工事-

 「大林組」は、オーストラリアの「Built Pty Ltd」との共同企業体にて、木造ハイブリッド構造として世界最高となる高さ182m(地上39階建て)の「アトラシアン・セントラル新築工事」を、オーストラリアの大手不動産会社であるDexusから受注しました。

 「アトラシアン・セントラル新築工事」は、ニューサウスウェールズ州シドニー市にて、イノベーションと技術の街区、Tech Centralの象徴となるオフィス、宿泊および店舗エリアを含む複合施設の建築工事で、7階から上階が鉄骨と「CLT」を採用した木造ハイブリッド構造となります。

 引用資料 大林組(2022/08/24)
 オーストラリアにて木造ハイブリッド構造として世界で最も高い「アトラシアン・セントラル新築工事」を受注

 一般社団法人 日本CLT協会 → CLTとは

 「大林組」は、地上の構造部材を全て木材とした高層純木造耐火建築「Port Plus」を建設するなど、建物の木造・木質化に積極的に取り組むことで、循環型資源である木材利用の拡大、促進による持続可能な社会の実現をめざしています。

 純木造建築で得た知見を木造ハイブリッド構造に活かすことで、さらなる木造建築の普及と、温室効果ガスの削減および快適な生活環境の提供により、カーボンニュートラルやウェルビーイングなどの社会課題の解決に取り組みます。

アトラシアン・セントラル新築工事の概要
◆ 所在地-オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州シドニー市
◆ 階数-地上39階、地下階あり
◆ 高さ-約182m
◆ 敷地面積-約3,500㎡
◆ 延床面積-約75,000㎡
◆ 構造-(地下~7階)鉄筋コンクリート造、(7階以上)鉄骨造・木造
◆ 用途-(高層部)オフィス、(低層部)宿泊・店舗施設
◆ 発注者-Dexus
◆ 設計者-SHoP Architects社(アメリカ)、BVN Architecture Pty Ltd社(オーストラリア)ほか
◆ JV構成会社-Built Pty Ltd、大林組
◆ 着工-2022年08月
◆ 竣工-2026年予定


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。

● CLTとは?
 「CLT」とは、「Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)」の略で、欧州で開発された工法となります。CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを呼びます。

 一般的によく知られている集成材は、張り合わせる板の繊維方向が並行方向に張り合わせるのに対して、CLTは、繊維方向が直交するように交互に張り合わせていきます。



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2022年8月27日 (土)

横須賀市 地上33階、高さ約127m、延床面積約46,915㎡の「若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業」 事業計画書の縦覧!

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-若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業-

 神奈川県横須賀市の京浜急行横須賀中央駅前で再開発を計画する「若松町1丁目地区再開発準備組合」は、神奈川県知事に本組合設立の認可を2022年8月4日に申請しました。8月25日に横須賀市役所などで事業計画書の縦覧を開始しました。縦覧期間は、2022年8月25日(木)~9月8日(木)までです。

 日刊建設工業新聞(2022年/08/26)
 若松町1丁目地区再開発(神奈川県横須賀市)、組合設立の認可申請/準備組合

 横須賀市・公式ホームページ(2022/08/25)
 若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業の事業計画の縦覧について

 概要は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上33階、塔屋1階、地下1階、高さ約127m、延床面積約46,915㎡です。地下に駐車場、1階~4階に店舗など、5階に住宅共用室など、6階~10階にホテル、11階~33階に共同住宅を配置する計画です。住戸数は268戸、駐車台数は157台を予定しています。住宅部分の延床面積は約26,950㎡を予定しています。

 順調に進めば、2022年秋頃の本組合設立を見込みます。工事期間は2025年10月1日~2028年7月30日を予定しています。事業協力者として「戸田建設」が参画しています。

若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県横須賀市若松町一丁目内
◆ 交通-京浜急行電鉄本線「横須賀中央」駅より歩行者デッキで直結
◆ 階数-地上33階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-約127m
◆ 敷地面積-約3,445㎡
◆ 建築面積-約2,950㎡
◆ 延床面積-約46,915㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-共同住宅(11階~33階)、ホテル(6階~10階)住宅共用室など(5階)、店舗など(1階~4階)、駐車場(地下1階)
◆ 総戸数-268戸
◆ 建築主-若松町1丁目地区再開発準備組合
◆ 事業協力者-戸田建設
◆ 着工-2025年10月01日予定
◆ 竣工-2028年07月30日予定


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若松町1丁目地区の「検討区域図」です。京浜急行電鉄本線「横須賀中央」駅から歩行者デッキで直結しています。

 引用資料 横須賀市・公式ホームページ
 若松町1丁目地区


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若松町1丁目北地区

 手前が「若松町1丁目地区」です。「若松町1丁目地区」と再開発が完了した「ザ・タワー横須賀中央」の間には、雑居ビル群がありますが、この部分も「若松町1丁目北地区」として再開発が予定されています。


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ザ・タワー横須賀中央

 「大滝町2丁目地区市街地再開発事業」は、京浜急行「横須賀中央駅」近くにあった「西友横須賀店」の再開発プロジェクトです。地上38階、塔屋2階、地下2階、高さ約143mで、横須賀市で最も高い超高層ビルです。

 フロア構成は、1階~4階が店舗・オフィス、5階以上が297戸(販売総戸数253戸、事業協力者戸数44戸含む)の共同住宅になります。共同住宅部分の正式名称は「ザ・タワー横須賀中央」です。

 2015年11月17日に竣工しました。2016年4月3日には、下層階の大型商業施設「LIDRE(リドレ)横須賀」が、グランドオープンしました。

ザ・タワー横須賀中央の概要
◆ 計画名-大滝町2丁目地区第一種市街地再開発事業施設建築物等建設工事
◆ 所在地-神奈川県横須賀市大滝町二丁目6番(地番)
◆ 交通-京浜急行電鉄本線「横須賀中央」駅より徒歩3分
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-最高部約143m
◆ 敷地面積-6,103.28㎡(開発総面積)、3,997.53㎡(敷地面積)
◆ 建築面積-3,327.24㎡
◆ 延床面積-49,969.70㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造(摩擦ダンパーを3階~33階に設置、粘性制震装置を1階・2階に設置) 
◆ 用途-共同住宅(5階~38階)、店舗・オフィス(1階~4階)
◆ 総戸数-297戸(販売総戸数253戸、事業協力者戸数44戸含む)
◆ 建築主-大滝町2丁目地区市街地再開発組合(売主 京浜急行電鉄、大和ハウス工業)
◆ 設計者・監理者-INA新建築研究所 
◆ 施工者-浅沼組
◆ 解体-2012年06月01日~2013年03月31日
◆ 着工-2013年04月01日
◆ 竣工-2015年11月17日
◆ 入居開始-2015年11月下旬、2016年04月03日(LIDRE横須賀グランドオープン)



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2022年8月26日 (金)

岩手県北上市 TDKグループ 「TDKエレクトロニクスファクトリーズ」の北上工場敷地内で新製造棟を着工 総投資額は500億円!

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-TDK北上工場-
 電子部品大手の「TDK」は2022年8月23日に、岩手県北上市和賀町の後藤野工業団地に立地する子会社の「TDKエレクトロニクスファクトリーズ」の北上工場敷地内で新製造棟建設の安全祈願祭を行いました。

 「EV(電気自動車)」向けを中心に世界的需要が高まる電子部品・積層セラミックコンデンサの生産体制を強化します。今後、3年間で400人規模の雇用を見込みます。新製造棟は2023年12月の完成、2024年早期の量産開始を目指します。

 岩手日日新聞社(2022/08/24)
 電子部品生産増強 新製造棟 来年12月完成へ TDK北上工場

 引用資料 TDK(2022/05/10)
 TDKの積層セラミックコンデンサの生産体制強化について

 新製造棟は、鉄骨造、地上4階、延床面積約33,370㎡です。当初は2023年3月に着工、2024年6月に竣工を計画していましたが、高まるニーズを踏まえ、2022年8月に着工を前倒ししました。

 TDK北上工場は2001年立地、積層セラミックコンデンサの製造拠点として順調に業績を伸ばしてきた実績に加え、増産体制構築へ急を要する中、インフラ面や人的対応も含め現工場敷地内への新棟建設を決定しました。総投資額500億円は、TDKが電子部品生産増強に向けた投資として過去最大規模です。

TDK北上工場新棟の概要
◆ 所在地-岩手県北上市和賀町後藤2地割106-163
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 延床面積-約33,370㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 主な事業- 積層セラミックコンデンサの開発・製造
◆ 着工-2022年08月23日(安全祈願祭)
◆ 竣工-2023年12月予定
◆ 量産開始-2024年早期予定
◆ 総投資額-500億円


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日本橋髙島屋三井ビルディング

 「TDK」の本社は、東京都中央区日本橋二丁目5番1号の「日本橋髙島屋三井ビルディング」にあります。1935年12月7日に世界最初のフェライトコアの工業化を目的として「東京電気化学工業」を設立しました。1983年3月に社名を「TDK(ティーディーケイ)」に変更しました。

 「TDK」は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。

● リチウムイオン電池メーカーATLはTDKの子会社
 TDKは、2005年にリチウムイオン電池メーカーである香港の「ATL(アンプレックステクノロジー)」を買収、子会社化しています。TDKの連結売上高の約半分は「ATL」が占めています。TDKにとって「孝行息子」といえる優良子会社です。

 ちなみに、「EV(電気自動車)」の基幹部品である車載リチウムイオン電池で世界シェアトップを独走する中国の「CATL(寧徳時代新能源科技)」は、2011年12月に「ATL」の車載電池部門からスピンオフ(分離・独立)して発足しました。TDKから見るとCATLは孫会社となりますが、資本関係はありません。


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TDKの連結決算
 「TDK」は、2022年8月1日に「2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~2022年6月30日)の連結決算では、売上高510,504百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益44,603百万円(前年同期42.4%増)となりました。

 TDK 決算短信(PDF:2022/08/01)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高2,200,000百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益185,000百万円(前年同期比10.9%増)と、売上高は過去最高の業績予想をしています。

TDKの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月      696,677百万円     98,304百万円
1999年3月      676,250百万円     76,316百万円
2000年3月      674,464百万円     74,607百万円
-----------------------------------------
2001年3月      689,911百万円     56,323百万円
2002年3月      575,029百万円  △43,722百万円
2003年3月      608,880百万円     22,080百万円
2004年3月      658,862百万円     54,322百万円
2005年3月      657,853百万円     59,830百万円
2006年3月      795,180百万円     60,523百万円
2007年3月      862,025百万円     79,590百万円
2008年3月      866,285百万円     87,175百万円
2009年3月      727,400百万円  △54,305百万円
2010年3月      808,858百万円     25,774百万円
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2011年3月      871,943百万円     64,321百万円
2012年3月      814,497百万円     18,687百万円
2013年3月      841,847百万円     22,054百万円
2014年3月      984,525百万円     36,616百万円
2015年3月   1,082,560百万円     72,459百万円
2016年3月   1,152,255百万円     93,414百万円
2017年3月   1,178,257百万円   208,660百万円
2018年3月   1,271,747百万円     89,692百万円
2019年3月   1,381,806百万円   107,823百万円
2020年3月   1,363,037百万円     97,870百万円
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2021年3月   1,479,008百万円   111,814百万円
2022年3月   1,902,124百万円   166,775百万円

2023年3月期予想
2023年3月   2,200,000百万円   185,000百万円(会)
2023年3月   2,186,514百万円   198,069百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年8月26日時点の数値です。



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2022年8月25日 (木)

葛飾区 地上40階、高さ約150mの「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」 権利変換計画認可 最新の「完成予想CG」を公開!

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-東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業-

 東京都葛飾区で市街地再開発事業を検討している「東金町一丁目西地区市街地再開発準備組合」は、「三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャルJV」を事業協力者に選定しています。

 「東京都」は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、東金町一丁目西地区市街地再開発組合の設立を2021年4月28日に認可しました。市街地再開発事業の施行により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行うとともに、建物更新による不燃化による防災性の向上、及び良好な住環境と魅力的な商業環境を整えた複合市街地の形成を図ります。

● 権利変換計画認可!
 「三菱地所、三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル」は、東京都葛飾区東金町一丁目西地区にて権利者と推進している「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が、2022年8月18日に権利変換計画について東京都知事の認可を受けました。

 引用資料 三菱地所(PDF:2022/08/24)
 ~地上40階建の超高層マンションと商業・業務・公益施設の複合再開発~ 「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ

東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都葛飾区東金町一丁目2136番53他
◆ 交通-千代田・JR常磐線(緩行)「金町」駅、京成金町線「京成金町」駅
◆ 階数-(Ⅱ期)地上40階、塔屋2階、地下1階 、(Ⅰ期)地上5階、地下1階
◆ 高さ-(Ⅱ期) 最高部約150m、(Ⅰ期)最高部約28m
◆ 敷地面積-約24,755㎡
◆ 敷地面積-約18,460㎡
◆ 延床面積-約159,330㎡  
◆ 構造-(Ⅱ期)鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、(Ⅰ期)鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-(Ⅱ期)基礎免震構造
◆ 用途-共同住宅、商業施設、公益施設、自動車教習所、公共駐輪場、駐車場 等
◆ 総戸数-約900戸
◆ 建築主-東金町一丁目西地区市街地再開発組合(参加組合員 三菱地所、三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル)
◆ 設計者-佐藤総合計画
◆ 特定業務代行者-フジタ(大和ハウスグループ)
◆ 着工-(Ⅰ期)2022年10月01日予定、(Ⅱ期)2026年度予定
◆ 竣工-(Ⅰ期)2025年04月30日予定、(Ⅱ期)2030年07月予定
◆ 総事業費-693億7400円(このうち工事費583億4700万円)


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「完成予想 CG」です。


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「完成予想 CG」です。


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「完成予想 CG」です。


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施工計画
 市街地再開発事業の円滑な推進のため、葛飾区のまちづくり用地を活用し、2段階に分けた工事を計画しています。Ⅰ期工事において、葛飾区のまちづくり用地等からなる敷地の部分に低層部(商業施設の一部および自動車教習所)を建設し、先行して営業を開始します。その後、既存建物の解体工事を行い、Ⅱ期工事において、高層部(住宅棟)、商業施設、および公益施設を建設します。


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「位置図」です。


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イトーヨーカドー金町店
 再開発予定地の中心は、「イトーヨーカドー金町店」が入っている建物です。「イトーヨーカドー金町店」は、2022年9月4日に閉店予定です。


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金町自動車教習所

 「イトーヨーカドー金町店」の屋上に「金町自動車教習所」があります。用途に自動車教習所がります。「金町自動車教習所」は、建て替え後も屋上で継続します。



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2022年8月24日 (水)

神宮外苑地区 新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業 落札者を「Scrum for 新秩父宮」に決定 完成イメージ図を公開!

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-新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業-

 「東京都」は、神宮外苑地区における国立競技場の建替計画の具体化を契機に、神宮外苑地区一帯の再整備を進めるための「神宮外苑地区におけるまちづくり」を進めています。

 明治神宮外苑の再開発をめぐり、樹齢100年を超える古木を含め、約1,000本の樹木が伐採されることになっている事など、計画の見直しを求める声があがっていますが、計画は進んでいるようです。

 2022年8月22日に、「独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)」は、「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」について、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」基づき、民間事業者を選定しました。

 引用資料 日本スポーツ振興センター(PDF:2022/08/22)
 PFI方式による「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」の民間事業者を選定しました

 入札には3グループが参加しました。「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」の一般競争入札(WTO対象)を開札し、落札者を「鹿島建設」を代表者とする「Scrum for 新秩父宮」に決定しました。

新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業の概要
◆ 所在地-東京都新宿区霞ヶ丘町3番2号
◆ 交通-東京メトロ銀座線「外苑前」駅、JR総武線「信濃町」駅、JR総武線「千駄ヶ谷」駅、都営大江戸線「国立競技場」駅
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 高さ-最高部46.15m
◆ 敷地面積-(Ⅰ期工事完了時)約34,428㎡、(Ⅱ期工事完了時)約43,466㎡
◆ 建築面積-(Ⅱ期工事完了時)約26,056㎡
◆ 延床面積-(Ⅰ期工事完了時)約68,843㎡、(Ⅱ期工事完了時)約70,349㎡
◆ 構造-(柱)鉄筋コンクリート造、(梁)鉄骨造
◆ 用途-ラグビー場
◆ 収容人数-(ラグビー大会時)約15,547人、(イベント時)約20,547人
◆ 落札者-Scrum for 新秩父宮(<代表企業>鹿島建設、<構成企業>三井不動産、東京建物、東京ドーム、<協力企業>松田平田設計、読売新聞東京本社、日本テレビ放送網、エイベックス・エンタテインメント、ニッポン放送、ソフトバンク、鹿島建物総合管理、ALSOK常駐警備、東京ドームファシリティーズ、東京不動産管理)
◆ 供用開始-(Ⅰ期)2027年12月末予定、(Ⅱ期)2034年05月末予定


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「完成イメージ図」です(引用:日本スポーツ振興センター)。


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「完成イメージ図」です(引用:日本スポーツ振興センター)。


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「完成イメージ図」です(引用:日本スポーツ振興センター)。

● 芝は人工芝
 新ラグビー場は、完全密閉型のドーム形競技場になる方針が決まっています。屋根を完全にとじる競技場では基本的に天然芝の育成に必要となる太陽光などを十分に確保出来ません。そのために芝は「人工芝」になります。

 収益性の高い音楽ライブを開催する際に、機材・ステージ・座席(アリーナ席)などを設置することを考えると、人工芝で整備する方が都合がいいという側面もあります。


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「神宮外苑地区におけるまちづくり」の東側から計画地を望むイメージパースです。「三井不動産、宗教法人明治神宮、独立法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事」による再開発プロジェクトです(引用:東京都)。


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「配置図」です(引用:東京都)。


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段階建て替えイメージ図

 2015年4月1日の東京都の報道発表時点では、「野球場」を先に整備する予定でしたが、何度か計画が見直されて「ラグビー場」を先に整備する予定に変更になりました(引用:東京都)。

完成までの作業工程
(1) 「神宮第二球場」を解体
(2) 神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅰ期」を建設
(3) 「秩父宮ラグビー場」を解体
(4) 秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場及び球場併設ホテル棟」を建設
(5) 「神宮球場」を解体
(6) 神宮球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅱ期」を建設、残りの敷地には「広場」を整備



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2022年8月23日 (火)

大宮サクラスクエア 地上28階、高さ約99mの「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」 最高販売価格は2億2,810万円!

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-大宮サクラスクエア-
 大宮駅周辺地域は、「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」により、東日本の玄関口としてさいたま市の「顔」にふさわしい地域にしていくことが位置づけられています。

 「大宮駅西口第三地区」は、大宮駅の至近にありながら、これまで面的な都市基盤整備は実施されず、土地利用や防災、交通などの課題をかかえており、今後、大宮駅周辺地域の将来像の実現に向けた都市づくりを推進するため、「大宮駅西口第三地区まちづくり方針」を策定しました。大宮駅西口第三地区は、「A、B、C、D、E 」の5ブロックに区分されています。

 「大宮駅西口第3-B地区」は、木造老朽建築物が多く、緑地等のオープンスペースが不足するとともに、狭あい道路が多く日常の交通に支障をきたしており、防災性の向上、土地の有効活用、交通環境の改善が課題となっています。

 「大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合」が、総合コンサルタントである「アイテック計画」と共に推進し、「日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発」が参加組合員として参画する「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」において、タウン名称が「大宮サクラスクエア」、B棟の正式名称が「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」に決定しています。

 引用資料 公式ホームページ
 大宮スカイ&スクエア ザ・タワー

● 大宮スカイ&スクエア ザ・タワー
 「日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発」は、さいたま市大宮区桜木町二丁目において、現在建設中の「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」の第一期販売を2022年6月11日(土)より開始し、最高販売価格2億2,810万円の住戸を含む計188戸(第一期1次~3次合計)を供給し186戸の成約となりました。

 引用資料 日鉄興和不動産(PDF:2022/08/22)
 大宮初※1住宅・商業一体型の複合再開発タワーレジデンス 『大宮スカイ&スクエア ザ・タワー』 第一期186戸成約 登録総数:378組、最高倍率:15倍、平均倍率2.0倍

大宮サクラスクエアの概要
◆ 名称-(B棟)大宮スカイ&スクエア ザ・タワー
◆ 計画名-大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-(B棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目902番(地番)、(A棟)埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目901番(地番)
◆ 交通-JR「大宮」駅徒歩5分、東武アーバンパークライン「大宮」駅徒歩5分、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「大宮」駅徒歩5分
◆ 階数-(B棟)地上28階、地下2階、(A棟)地上13階、地下0階
◆ 高さ-(B棟)99.45m、(A棟)45.20m
◆ 施行区域面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-(施設全体)8,251.49㎡、(B棟)7,642.05㎡、(A棟)609.44㎡
◆ 建築面積-(施設全体)4,880.06㎡、(B棟)4,547.78㎡、(A棟)332.28㎡
◆ 延床面積-(施設全体)71,161.47㎡、(B棟)67,363.21㎡、(A棟)3,798.26㎡
◆ 構造-(B棟)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、(A棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(B棟)場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-中間免震構造(3階と4階の間に積層ゴム等の免震装置を設置)
◆ 用途-共同住宅、事務所、物販店舗、飲食店他
◆ 総戸数-582戸(A棟60戸を含む)、B棟522戸(一般販売対象戸数398戸)他に店舗・事務所区画23戸
◆ 建築主-大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合(売主 日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発)
◆ 事業コンサルタント-アイテック計画
◆ 設計者・監理者-松田平田設計
◆ 施工者-前田建設工業
◆ 着工-2021年05月
◆ 竣工-2024年05月中旬予定
◆ 入居開始-2024年08月上旬予定


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「外観(遠景)完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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「外観完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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「外観完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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「グランドロビー完成予想CG」です(引用:公式HP)。


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免震構造概念図

 地震対策として、建物3階と4階の間に設置した積層ゴム等の免震層が揺れを吸収・分散し、地震エネルギーを建物に伝わりにくくする「中間免震構造」を採用します。基礎工法は「場所打ちコンクリート拡底杭」を採用しています。地下約67mの強固な地盤の支持層にまでコンクリート杭を打ち込んでいます(引用:公式HP)。


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「位置図」です(引用:公式HP)。



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2022年8月22日 (月)

超高収益企業「HOYA」 半導体製造用マスクブランクスやHDD用ガラス基板は世界シェア7割超! 

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-HOYA-

 「HOYA」の本社は、東京都新宿区西新宿六丁目10-1「日土地西新宿ビル」にあります。ちなみに「HOYA」は、「ホヤ」ではなく「ホーヤ」と読みます。

 1941年11月に東京府北多摩郡保谷町下保谷801(現:東京都西東京市下保谷二丁目8)で「東洋光学硝子製造所」を創業しました。「HOYA」の社名は発祥の地である東京都の保谷(ほうや)町に由来します。

 1944年8月に株式会社に改組し、商号を「東洋光学硝子製造所」としました。1947年8月に「保谷クリスタル硝子製造所」に変更、1960年11月に「保谷硝子」に変更、1984年10月に「HOYA」に変更しました。

 「HOYA」と言えば、、メガネレンズやコンタクトレンズなどが有名ですが、眼科医療用の眼内レンズ、内視鏡などの製造も行っています。半導体製造用マスクブランクス・半導体素子製造用フォトマスクなどの半導体部門も強いです。半導体製造用マスクブランクスやHDD用ガラス基板は、世界シェア7割を超えています。


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HOYAの連結決算
 「HOYA」は、2022年8月4日に「2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~2022年6月30日)の連結決算では、売上高180,179百万円(前年同期比14.0%増)、税引前利益61,518百万円(前年同期20.6%増)となりました。

 HOYA 決算短信(PDF:2022/08/04)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高730,000百万円(前年同期比10.4%増)、税引前利益の予想は未発表です。

HOYAの連結決算:日本基準(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月   193,472百万円     24,245百万円
1999年3月   201,290百万円     31,726百万円
2000年3月   201,110百万円     34,688百万円
-----------------------------------------
2001年3月   236,802百万円     45,127百万円
2002年3月   235,265百万円     43,897百万円
2003年3月   246,293百万円     52,982百万円
2004年3月   271,443百万円     68,166百万円
2005年3月   308,172百万円     84,920百万円
2006年3月   344,228百万円   101,095百万円
2007年3月   390,093百万円   107,213百万円
2008年3月   481,631百万円     95,073百万円
2009年3月   454,194百万円     59,094百万円
2010年3月   413,524百万円     64,327百万円

HOYAの連結決算:IFRS(売上高/税引前利益)
-----------------------------------------
2011年3月   373,586百万円     63,245百万円
2012年3月   360,673百万円     54,021百万円
2013年3月   372,494百万円     91,204百万円
2014年3月   427,575百万円     85,486百万円
2015年3月   489,961百万円   118,249百万円
2016年3月   505,714百万円   119,099百万円
2017年3月   478,927百万円   110,795百万円
2018年3月   535,612百万円   124,248百万円
2019年3月   565,810百万円   144,657百万円
2020年3月   576,546百万円   147,268百万円
-----------------------------------------
2021年3月   547,921百万円   159,218百万円
2022年3月   661,466百万円   210,706百万円

2023年3月期予想
2023年3月   730,000百万円   未発表(会)
2023年3月   721,513百万円   232,288百万円(コ)
                                         (経常利益)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年8月22日時点の数値です。


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「グループの事業別売上高構成比2020度」です。


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「連結売上構成比」です。



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2022年8月21日 (日)

隠れた超優良企業「SMC」 空気圧機器の国内シェア65%、世界シェア37%でトップシェア 本社は「秋葉原UDXビル」

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-SMC-
 「SMC」の本社は、東京都千代田区外神田四丁目14-1の「秋葉原UDXビル」にあります。1956年に「焼結金属工業」として設立、1986年に「SMC」に社名変更しました。社名のSMCは、「焼結金属」の英文名「Sintered Metal」に「Company」の頭字語です。

 「SMC」の主力製品は「空気圧機器」です。工場の生産ラインや検査装置の自動化に欠かせない機械要素部品、駆動機器や方向制御機器、圧縮空気の浄化機器など多岐にわたる機器で構成されています。

 「空気圧機器」は、空気を圧縮させることにより生じる力を利用した機器のことです。大気をコンプレッサーにより加圧・圧縮し、得られた圧力によって仕事をする機械の総称です。
 空気圧機器と同じような用途に油圧機器があります。空圧は油圧と比べて低い圧力で使用されます。油圧が高負荷・高圧・重装備であるのに対し、空圧は低負荷・低圧・簡便な設備でかつ火災の心配が少ない安全な方式です。

 「SMC」は、空気圧機器の国内シェア65%、世界シェア37%でトップシェアを誇ります。ユーザーニーズに合わせ、空気圧機器だけでなく電動機器など多種多様な製品を組み合わせてシステム構築する提案力と技術力が強みです。

● 隠れた超優良企業のSMC
 超優良企業でも最終製品(消費者に販売可能な製品)を販売していない会社は意外と一般に知られていない会社が多いです。取引の形態が、BtoB(Business to Business)主体の「SMC」もその一つです。 

 一般にはあまり知られていない「SMC」ですが、株取引を行っている方なら誰もが知っている超優良企業です。2022年8月19日終値時点での時価総額は4,544,063百万円と4兆円を超えています。日本企業では34位に位置します。


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SMCの連結決算
 「SMC」は、2022年8月10日に「2023年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~2022年6月30日)の連結決算では、売上高211,359百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益67,975百万円(前年同期18.5%増)となりました。

 SMC 決算短信(PDF:2022/08/10)
 2023年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高805,000百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益255,000百万円(前年同期比11.9%増)と、売上高は過去最高の業績予想をしています。

SMCの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月   197,380百万円     40,666百万円
1999年3月   165,072百万円     29,119百万円
2000年3月   194,229百万円     35,454百万円
-----------------------------------------
2001年3月   252,043百万円     60,522百万円
2002年3月   184,422百万円     22,522百万円
2003年3月   206,795百万円     31,008百万円
2004年3月   247,183百万円     56,174百万円
2005年3月   280,144百万円     71,872百万円
2006年3月   307,827百万円     75,524百万円
2007年3月   339,689百万円     88,964百万円
2008年3月   357,919百万円     87,645百万円
2009年3月   283,436百万円     49,725百万円
2010年3月   220,906百万円     25,567百万円
-----------------------------------------
2011年3月   325,116百万円     81,970百万円
2012年3月   341,864百万円     88,069百万円
2013年3月   323,135百万円     78,027百万円
2014年3月   395,304百万円   105,153百万円
2015年3月   458,081百万円   127,686百万円
2016年3月   475,608百万円   134,233百万円
2017年3月   487,625百万円   141,107百万円
2018年3月   591,035百万円   192,428百万円
2019年3月   576,948百万円   180,203百万円
2020年3月   526,600百万円   146,254百万円
-----------------------------------------
2021年3月   552,178百万円   153,355百万円
2022年3月   727,397百万円   227,857百万円

2023年3月期予想
2023年3月   805,000百万円   255,000百万円(会)
2023年3月   813,958百万円   262,754百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年8月21日時点の数値です。



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2022年8月20日 (土)

丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年 丸の内はより多彩な色のまちへ 丸ビル・新丸ビルで2023年春にかけて順次リニューアル!

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-丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年-

 「三菱地所」と「三菱地所プロパティマネジメント」は、丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年のアニバーサリーイヤーを記念して、「Your Palette ―明日を彩る、わたしを選ぼう。―」をコンセプトに丸ビル開業日である2022年9月6日(火)から2023年春にかけて段階的なリニューアルを実施、併せて様々なイベントや企画も展開していきます。

 引用資料 三菱地所(PDF:2022/08/18)
 ~丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年、丸の内はより多彩な色のまちへ~ 丸ビル・新丸ビルで2023年春にかけて順次リニューアル 第1弾リリース/新業態店舗オープン、ゾーンリニューアル、周年限定コンテンツなど続々登場

 リニューアルの幕開けとなる9月6日(火)には、丸ビル1階に利用時間や利用シーンを問わない「Timeless& Borderless」なカフェ「THE FRONT ROOM」がオープンします。

 今冬には、丸ビル3・4階に本を中心として多様なライフスタイルを提案する複合型書店「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」など新店舗が順次オープンするほか、多様化するニーズに応え、共用部の美装化や丸ビル地下1階フードゾーン「マルチカ」、新丸ビル7階「丸の内ハウス」といった飲食ゾーンもリニューアル予定です。


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「丸ビル1階:仲通り側入口改修後イメージ」です。


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「丸ビル1階:店装イメージ」です。


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「丸ビル 3・4 階:店装イメージ」です。


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「新丸ビル1階:仲通り側外構部改修後イメージ」です。


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新丸ビル7階の「丸の内ハウス」テラス席:改装後イメージです。



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2022年8月19日 (金)

JR札幌駅 北海道新幹線札幌延伸に向けた工事  2022年10月16日より11番線を使用開始し、新幹線高架橋工事に着手!

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-北海道新幹線札幌駅部の建設-

 北海道新幹線札幌駅部の建設については、(1)ホームを西側に設置する案、(2)1・2番ホームを転用して設置する案、(3)東側に設置する案(大東案)が検討されていましたが、2018年3月に「大東案」で決着しています。

● 新幹線高架橋工事に着手!
 「JR北海道」は、2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に向けた工事のため、札幌駅において2022年10月16日より11番線を使用開始し、乗り場番線を変更、あわせて1番線を廃止し、新幹線高架橋工事に着手します。

 引用資料 JR北海道(PDF:2022/08/17)
 北海道新幹線札幌延伸に向けた工事について ~11番ホーム使用開始および札幌駅周辺での工事計画~

 6両編成対応の11番線ホーム新設工事が現在進められており、10月16日の始発から使用開始し、学園都市線の発車が11番ホームに統一されます。10月16日からは2~11番ホームを利用することとなり、多くの列車について番線が変更になります。


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「平面図」です。現在は、6両編成対応の11番線ホーム新設工事が現在進められており、2022年10月16日の始発から使用開始する予定です。


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「断面イメージ図」です。「新幹線高架橋」の建設以外にも「在来線高架橋耐震補強」が行われます。

● 11番線が2022年10月16日の始発から使用開始!
 在来線のJR札幌駅は5面11線です。「10番線」の北側に「11番線」があります。「11番線」にはホームはありませんが、主に回送車両の入線や札幌駅での車両の夜間滞泊に使用されていました。

 在来線の「1番線」の部分に「新幹線高架橋」が建設されるためにホームが1つ少なくなります。そのため、「11番線」の北側にホームを新設して、発着番線の減少を防ぎます。

 現在は、6両編成対応の11番線ホーム新設工事が現在進められており、2022年10月16日の始発から使用開始し、学園都市線の発車が11番ホームに統一されます。


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「2番ホームの改良工事について」です。


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「新幹線札幌駅・再開発ビルの工事行程」です。



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2022年8月18日 (木)

地上43階、高さ約245mの「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」 都市計画案の公告・縦覧!

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-札幌駅交流拠点北5西1・西2地区-
 
「JR北海道」は2019年11月11日に、JR札幌駅南口の「北5西1・西2地区」に一体的に整備する新ビルのうち、「西1街区」の高層棟は地上47階、高さ約230mを目指すことを明らかにしました。

 2020年8月4日には、「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 計画段階環境配慮書」の縦覧が開始されました。延床面積約417,000㎡、最大高さ約255mの「A案」、約200m、約150mの2棟構成となる「B案」が公開されました。札幌市は、2021年3月12日に、高さ約255mの高層ビル建設を軸とした案に絞り込んだと明らかにしました。

 2021年9月15日に新たな概要が公開されました。概要は、地上46階、地下4階、高さ約250m、延床面積約395,000㎡です。2022年2月1日には「環境影響評価準備書」の縦覧が行われ、地上43階、地下4階、高さ約245m、延床面積約388,500㎡に少し規模が縮小されました。

● 都市計画案の公告・縦覧!
 「札幌市」は2022年8月17日に、「札幌圏都市計画用途地域の変更、札幌圏都市計画高度利用地区の変更【札幌駅北口地区第一地区、札幌駅南口地区】、札幌圏都市計画都市再生特別地区の変更【札幌駅周辺地区】、札幌圏都市計画道路の変更【札幌駅前通、札幌駅前広場3号地下歩道】、札幌圏都市計画都市高速鉄道の変更【高速鉄道東豊線】、札幌圏都市計画自動車ターミナルの変更【札幌駅バスターミナル】、札幌圏都市計画第一種市街地再開発事業の決定【北5西1・西2地区】、札幌圏都市計画地区計画の決定【札幌駅周辺地区】」の都市計画案の公告・縦覧を開始しました。

 引用資料 札幌市・公式HP(2022/08/17)
 都市計画案の公告・縦覧

(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区の概要
◆ 計画名-(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-札幌市中央区北5条西1丁目及び西2丁目の一部
◆ 交通-JR「札幌」駅直結、札幌市営地下鉄東豊線・南北線「さっぽろ」駅
◆ 階数-地上43階、地下4階
◆ 高さ-最高部約245m
◆ 施行区域面積-約31,000㎡
◆ 敷地面積-約23,060㎡
◆ 建築面積-約22,000㎡
◆ 延床面積-約388,500㎡
◆ 容積対象面積-容積率約1,500%
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、商業、宿泊、駐⾞場、バスターミナル等
◆ 建築主-札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合(参加組合員 札幌市、JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ)
◆ 設計者-日本設計・清水建設 設計共同体
◆ 特定業務代行者-清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体(代表企業:清水建設)
◆ 着工-2023年度予定
◆ 竣工-2028年度予定


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「完成イメージ」です。

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「整備内容 」です。

主要用途

◇ 展望施設(41階~43階)-約4,500㎡
◇ 国際水準ホテル(35階~40階)-約25,500㎡(約200室)
◇ オフィス(10階~12階、18階~33階)-約85,500㎡
◇ 宿泊主体ホテル(10階、14階~17階)-約14,000㎡(約300室)
◇ 商業(地下1階~10階)-約109,000㎡
◇ その他共用部等-約150,000㎡

● マリオット・インターナショナルと提携!
 「JR北海道」は、2022年1月19日に、「JR北海道ホテルズ」と「マリオット・インターナショナル」が提携することを発表しました。高層部の6フロアに客室約200室の規模で、最上級ホテルが進出する予定です。

 「マリオット・インターナショナル」は、日本国内では6つのラグジュアリーブランド「ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、JWマリオット、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、エディション」のホテルを展開しています。


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「計画図」です。


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「計画図」です。歩行者専用通路が、「北5西2街区」と「北5西1街区」の間を地上2階、地下1階で貫通しています。


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「新幹線アトリウム(仮称)」です。


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「駅前広場アトリウム(仮称)」です。


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「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」です。


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「内観イメージ」です。


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「外装のスリットに面した屋内テラスイメージ」です。


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札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発
 「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の予定地です。写真手前の駐車場と左側の「ビックカメラ札幌店」入っている「エスタ」が再開発予定地となります。「エスタ」は解体されます。



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2022年8月17日 (水)

国家戦略特区 高さ約225mと高さ約110mの「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」 第75回新宿区景観まちづくり審議会で多数の図面が公開!

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-(仮称)新宿駅西南口地区開発事業-
 
2020年7月13日に「小田急電鉄」が、新宿駅西口周辺の「小田急百貨店・本館」と「新宿ミロード」を建て替て、地上48階、地下5階、高さ約260m、延床面積281,700㎡の超高層複合ビルを建設するというビッグニュースが入って来ました。2020年7月18日には、各マスコミが「JR東日本」が「ルミネエスト新宿」を高さ約260mの超高層ビルに建て替えると報道しました。

 残るのは新宿駅南西側だけになりました。京王グループの「京王百貨店新宿店」、JR東日本グループのルミネ新宿の「ルミネ1」の建て替えの発表も時間の問題と思われていました。

 2021年10月28日に国家戦略特区「東京圏(第35回)・関西圏(第28回)・福岡市・北九州市(第28回)合同区域会議」が開催されました。東京圏では、国家戦略特区に新たに2地区が追加提案されると発表されました。追加提案された2地区は、新宿区の「新宿駅南西口地区(京王電鉄、JR東日本)」と中央区の「京橋三丁目東地区(東京建物)」です。

● 第75回新宿区景観まちづくり審議会
 
2022年8月2日に「新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会」が開催されました。「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」の多数の完成イメージや図面が公開されています。

 引用資料 新宿区・公式HP(2022/08/02)
 新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会

 全体の敷地面積は約16,300㎡(北街区が約10,000㎡、南街区が約6,300㎡)です。規模は、「北街区」が地上19階、地下3階、高さ約110m、延床面積約141,500㎡、「南街区」が地上37階、地下6階、高さ約225m、延床面積約150,000㎡となっています。

新宿駅西南口地区の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目及び渋谷区代々木二丁目各地内
◆ 階数-(北街区)地上19階、地下3階、(南街区)地上37階、地下6階
◆ 高さ-(北街区)最高部約110m、(南街区)最高部約225m
◆ 敷地面積-(全体)約16,300㎡、(北街区)約10,000㎡、(南街区)約6,300㎡
◆ 延床面積-(全体)約291,500㎡、(北街区)約141,500㎡、(南街区)約150,000㎡
◆ 容積対象面積-(全体)約251,000㎡、(北街区)約125,000㎡、(南街区)約126,000㎡
◆ 用途-(北街区)店舗、宿泊施設、駐車場 等、(南街区)店舗、オフィス、宿泊施設、駐車場 等
◆ 建築主-京王電鉄、JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 着工-(北街区)未定、(南街区)2023年度予定
◆ 竣工-(北街区)2040年代予定、(南街区)2028年度予定


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「イメージパース(西口駅前広場より計画建物を望む)」です。


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新宿駅西口に、高さ約260m、高さ約110m、高さ約225mの超高層ビルが3棟建設されます。


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「立面図(西立面図)」です。


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「断面図(北街区)」です。

● 北街区は2棟で構成
 北街区は1棟に見えますが、京王グループの「京王百貨店新宿店」の敷地とJR東日本グループの「ルミネ1」の敷地は別々の建物で、構造的には2棟で構成している事が分かります。


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「断面図(南街区)」です。


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「平面図(地下2階、地下1階)」です。地下2階で「北街区」と「南街区」が接続されます。


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「平面図(地上1階、地上2階)」です。地上2階の歩行者デッキで「北街区」と「南街区」が接続されます。


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「新宿駅西南口地区」の「北街区」の予定地です。手前が京王グループの「京王百貨店新宿店」、奥がJR東日本グループの「ルミネ1」です。



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2022年8月16日 (火)

東京工業大学田町キャンパス土地活用事業への布石 「東京工業大学附属科学技術高等学校」を大岡山キャンパスへ移転 2026年4月に開校予定!   

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-東京工業大学附属科学技術高等学校-

 「東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)」は、日本屈指の超難関大学です。文部科学省が実施している「スーパーグローバル大学事業」のトップ型指定校でもあります。最近では、「東京工業大学」と「東京医科歯科大学」との統合協議が開始されています。

 キャンパスは3ヶ所に分かれており、メインの「大岡山キャンパス(目黒区大岡山)、「すずかけ台キャンパス(横浜市緑区)、「田町キャンパス(港区芝浦)」の3ヶ所です。

 JR田町駅より徒歩1分の「田町キャンパス」は、大学院イノベーションマネジメント研究科の一部、キャンパス・イノベーションセンター、東京工業大学附属科学技術高等学校があります。

 
「東京工業大学」は、「田町キャンパス」の再開発を検討していますが、「田町キャンパス土地活用事業」の事業予定者を、「NTT都市開発・鹿島建設・JR東日本・東急不動産グループ」に決定しました。

● 附属科学技術高等学校を大岡山キャンパスへ移転!
 「東京工業大学は田町キャンパス」に立地する「東京工業大学附属科学技術高等学校」を大岡山キャンパスへ2026年4月に移転します。移転にあたり、新校舎を建設し、附属高校は新時代の科学技術教育の在り方を提案し、理工系教育のフロンティアへ向かって新たなキャンパスで生まれ変わります。

 引用資料 東京工業大学(2022/07/29)
 附属科学技術高等学校を大岡山キャンパスへ移転 2026年4月移転開校に向け、新校舎を建設


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「新校舎の建設予定地」です。


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「東京工業大学附属科学技術高等学校」の移転予定地です。


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東京工業大学田町キャンパス土地活用事業

 「NTT都市開発」が代表企業を務める「NTTUD・鹿島・JR東日本・東急不動産グループ」は、国立大学法人東京工業大学から「東京工業大学田町キャンパス土地活用事業」における事業予定者に選定されましたが、東京工業大学と2021年2月26日付で事業協定書を締結しました。

 引用資料 NTT都市開発(2021/03/01)
 東京工業大学田町キャンパス土地活用事業における事業協定書締結について

 メインタワーの「複合施設A」が、地上36階、地下2階、高さ約178m、延床面積約247,700㎡、「複合施設B」が、地上7階、地下0階、高さ約33m、延床面積約2,500㎡です。

 「東京工業大学」が、2026年から75年間の定期借地権を設定(事業敷地Aに借地借家法第22条に規定する一般定期借地権を設定)し、2026年度の着工、2030年6月頃の一部供用開始を想定しています。

東京工業大学田町キャンパス土地活用事業の概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦三丁目17番1 他
◆ 交通-(東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター基準)JR山手線・京浜東北線「田町」駅から徒歩1分、都営地下鉄浅草線・三田線「三田」駅から徒歩5分
◆ 階数-(複合施設A)地上36階、地下2階、(複合施設B)地上7階、地下0階
◆ 高さ-(複合施設A)約178m 、(複合施設B)高さ約33m
◆ 敷地面積-(複合施設A)22,678.63㎡、(複合施設B)544.52㎡
◆ 延床面積-(複合施設A)約247,700㎡、(複合施設B)約2,500㎡
◆ 容積対象面積-(複合施設A)計画容積率約1,000%、(複合施設B)計画容積率約400%
◆ 用途-(民間施設用途)オフィス、ホテル、商業施設、保育所、産学官連携施設等、(大学施設用途)教育研究施設、産学官連携施設
◆ 事業予定者-NTTUD・鹿島・JR東日本・東急不動産グループ社「(代表企業)エヌ・ティ・ティ都市開発、(構成員)鹿島建設、JR東日本、東急不動産」
◆ 着工-2026年度予定(定期借地権設定契約の締結は2026年04月頃予定)
◆ 一部供用開始-2030年06月頃予定
◆ グランドオープン-2032年04月頃予定
◆ 定期借地権の終了-2101年03月頃予定


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東京工業大学附属科学技術高等学校がある「東京工業大学・田町キャンパス」を東側から見た様子です。



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2022年8月15日 (月)

JR新小岩駅南口 地上39階、高さ約160mの「新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業」 再開発組合設立に係る事業計画の縦覧及び意見書の提出!

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-新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業-

 葛飾区にある総武本線「新小岩駅」は、総武快速線と総武緩行線の2面4線のホームを有する駅です。新小岩駅南口では、「新小岩駅南口地区再開発準備組合」が「新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業」を計画しています。

 「新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業」の予定地は、JR総武・中央線「新小岩」駅南口に位置した約15,000㎡の区域です。区域内は駅前利用者が快適に過ごせる歩行者空間や潤いある緑地空間が不足していることに加え、建物の老朽化や、防災上有効なまとまりのあるオープンスペースの不足等の課題がありました。

● 再開発組合設立に係る事業計画の縦覧及び意見書の提出
 新小岩一丁目46、47、48番街区を施行地区とする都市再開発法第11条第1項に規定する市街地再開発組合の設立にあたり、同法第16条第1項の規定に基づき、事業計画の縦覧を行いました。縦覧期間は、2022年8月2日(火)から8月15日(月)までです。

 引用資料 葛飾区・公式HP(2022/07/25)
 新小岩駅南口地区市街地再開発組合設立に係る事業計画の縦覧及び意見書の提出について

新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都葛飾区新小岩一丁目内
◆交通-JR総武本線「新小岩」駅すぐ
◆ 階数-(B地区)地上39階、地下2階、(A地区)地上12階、地下1階
◆ 高さ-(B地区)約160m、(A地区)約50m
◆ 敷地面積-(B地区)約4,410㎡、(A地区)約1,190㎡
◆ 建築面積-(B地区)約3,050㎡、(A地区)約780㎡
◆ 延床面積-(B地区)約69,000㎡、(A地区)約8,110㎡
◆ 容積対象面積-(B地区)約48,510㎡、(A地区)約7,380㎡
◆ 用途-(B地区)共同住宅、店舗、事務所、駐車場・駐輪場、(A地区)事務所、店舗、駐車場・駐輪場
◆ 総戸数-約580戸
◆ 建築主-新小岩駅南口地区再開発準備組合
◆ 事業協力者-三井不動産レジデンシャル、一般財団法人首都圏不燃建築公社
◆ 再開発コンサルタント-日本設計
◆ 再開発組合設立・事業認可-2022年度予定
◆ 権利変換計画認可-2023年度予定
◆ 着工-2024年度予定
◆ 竣工-2028年度予定
◆ 総事業費-417億3000万円(うち工事費293億6200万円)


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「完成イメージ」です。左側が地上39階、地下2階、高さ約160mの「B地区」、右側が地上12階、地下1階の「A地区」となります。


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「新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業」の位置図です。再開発事業では「南口駅前広場」も整備します。


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最寄りの駅となる「JR新小岩駅」のホームです。


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最寄りの駅となる「JR新小岩駅」の改札内コンコースです。



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2022年8月14日 (日)

「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価書 「羽田空港新駅(仮称)」は、このような掘削構法で建設される!

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-羽田空港アクセス線(仮称)整備事業-

 JR東日本は、羽田空港と東京駅、新宿駅、新木場駅の3つの駅を結ぶ「羽田空港アクセス線構想」を発表しています。実現すれば、東京駅まで最短18分(現在は最短28分)、新宿駅まで最短23分(現在は最短41分)、臨海部の新木場駅まで最短20分(現在は最短41分)でいずれも乗り換えなしで結ばれ、空港へのアクセス時間が大幅に短縮されます。

(1) 東山手ルート(東京駅ルート)
 
最短18分(現在は最短28分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→大汐線(改修)→大汐短絡線(新設)→田町駅付近で東海道本線に合流→東海道本線→東京駅

(2) 西山手ルート(新宿駅ルート)
 
最短23分(現在は最短41分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→東品川短絡線(新設)→大井町駅~品川シーサイド駅間でりんかい線に合流→りんかい線→埼京線→新宿駅

(3) 臨海部ルート(新木場駅ルート)
 
最短20分(現在は最短41分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→りんかい線の引込線(複線化)→品川埠頭分岐部信号場→りんかい線→新木場駅

● 環境影響評価書の縦覧! 
 「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価書の縦覧が行われています。終点の「羽田空港新駅(仮称)」は、「第1ターミナル」と「第2ターミナル」の間に設けられ、島式1面2線の地下駅となります。ホーム長約311m、ホーム幅約7~12mで、15両編成(1両の長さ約20m)に対応します。2層構造になっており、ホーム・コンコースは、地下1階となっています。

 引用資料 東京都環境局(2022/08/08)
 「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価書


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「事業区間平面図及び断面図」です。事業区間は12.4kmです。JR田町駅付近から東京貨物ターミナルまでを既存線路の「改良区間」、東京貨物ターミナルから羽田空港までを「新線建設」として整備します。延長は「改良区間」が約7.4km、「アクセス新線」が約5.0kmとなります。


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「羽田空港新駅(仮称)」の断面図です。島式1面2線の地下駅となります。函体の幅員約22m、函体の深さ約20m、ホーム幅約7~12mとなります。


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「羽田空港新駅(仮称)」の掘削構法 工程その➀②


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「羽田空港新駅(仮称)」の掘削構法 工程その③④⑤


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「羽田空港新駅(仮称)」の掘削構法 工程その⑥⑦


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「羽田空港新駅(仮称)」の掘削構法 工程その⑧



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2022年8月13日 (土)

東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間) 新駅は「(仮称)枝川駅、(仮称)東陽町駅、(仮称)千石駅」 都市計画素案を公表! 

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-東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)-

 
東京メトロ有楽町線の豊洲駅と半蔵門線・都営新宿線の住吉駅を結ぶ延伸事業で、計画区間約5.2kmのルート案が明らかになりました。東京都市計画 都市高速鉄道第8号線 東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)計画及び豊洲駅改良計画に関する都市計画素案の説明会を開催します。

 引用資料 江東区(2022/08/01)
 東京都市計画 都市高速鉄道第8号線 東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)計画及び豊洲駅改良計画に関する都市計画素案の説明会を開催します。

 東京都は8月21日~25日、江東区の小中学校で計4回、地元住民向けの説明会を開きます。2022年8月21日(日)に「江東区立深川第四中学校体育館」、8月22日(月)に「江東区立南陽小学校体育館」、8月24日(水)に「江東区立深川第八中学校体育館」、8月25日(木)に「江東区立豊洲西小学校体育館」で開催します。

 東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)は、計画区間約5.2km、都市計画変更区間約4.9kmです。豊洲駅~住吉駅駅間に三つの駅を新設し、いずれも仮称で豊洲から順に「枝川駅、東陽町駅、千石駅」としています。


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「位置図」です。豊洲駅-住吉駅駅間に三つの駅を新設し、いずれも仮称で豊洲から順に「枝川駅、東陽町駅、千石駅」としています。


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「東京メトロ有楽町線延伸 事業概要」です。総事業費約2,690億円を想定しています(引用:国土交通省)。


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「整備効果」です。



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2022年8月12日 (金)

住友林業 2022年12月期の連結業績 住宅需要が旺盛なアメリカでの好調により、売上高・営業利益共に過去最高を予想!

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-住友林業-
 戸建て住宅大手の「住友林業」の本社は、東京都千代田区大手町一丁目3番2号の「経団連会館」にあります。「住友林業」の業績はずっと低迷していましたが、直近では売上高や営業利益が急増しています。

 日本の戸建て住宅の市場は、日本の少子高齢化により毎年縮小しています。その中で売上高を伸ばすには、M&Aや多角化や海外への進出しかありません。M&Aや多角化で企業規模を拡大しているのが「大和ハウス工業」、海外への進出にで企業規模を拡大しているのが「住友林業」です。

● 桁違いに巨大なアメリカ市場
 スーパーマーケットの「ウォルマート」、ホームセンターの「ホーム・デポ」、ドラッグストアの「ウォルグリーン」と日本の同業1位の売上高を比べるとアメリカ企業は日本企業の5倍~10倍くらいの売上高があります。人口差やGDP差以上にアメリカ市場は桁違いに巨大である事が分かります。

 「信越化学工業、セブン&アイ・ホールディングス、ダイキン工業、リクルートホールディングス」は、直近で売上高・営業利益が急増しています。「信越化学工業」は塩化ビニール樹脂、「セブン&アイ・ホールディングス」は米スピードウェイの買収、「ダイキン工業」はエアコン販売、「リクルートホールディングス」は米「Indeed(インディード)」の成長が加速など、いずれもアメリカ市場での成功が大きいです。

 海外で活躍するイメージがあまり無い「住友林業」ですが、実は海外進出が最も成功している企業の1つです。売上高の多くと利益のほとんどをアメリカから得ています。アメリカ市場での成功で「住友林業」は。今後ますます成長する事が予想されます。


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住友林業の連結決算

 「住友林業」は、2022年8月9日に2022年12月期第2四半期(2022年1月1日~2022年6月30日)の連結決算を発表しました。売上高782,784百万円(前年同期比23.7%増)、営業利益72,955百万円(前年同期比51.4%増)となりました。

 住友林業 決算短信(PDF:2022/08/09)
 2022年12月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2022年12月期の連結業績予想
 2022年12月期の連結業績予想(2022年1月1日~2022年12月31日)は、売上高1,613,000百万円(前年同期比16.4%増)、営業利益142,000百万円(前年同期比24.9%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。

住友林業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月        713,728百万円    5,805百万円
1999年3月        620,615百万円    6,210百万円
2000年3月        699,594百万円   13,549百万円
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2001年3月        682,375百万円   15,999百万円
2002年3月        644,730百万円    3,040百万円
2003年3月        645,100百万円    8,772百万円
2004年3月        673,776百万円   17,576百万円
2005年3月        723,193百万円   18,466百万円
2006年3月        791,128百万円   15,446百万円
2007年3月        911,674百万円   20,405百万円
2008年3月        861,357百万円     7,235百万円
2009年3月        823,810百万円     6,837百万円
2010年3月        723,923百万円     9,747百万円
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2011年3月        797,493百万円    14,238百万円
2012年3月        831,870百万円    19,191百万円
2013年3月        845,184百万円    25,330百万円
2014年3月        972,968百万円    33,415百万円
2015年3月        997,256百万円    33,994百万円
2016年3月     1,040,524百万円    33,093百万円
2017年3月     1,113,364百万円    53,989百万円
2018年3月     1,221,998百万円    53,021百万円
2019年3月     1,308,893百万円    49,247百万円
2020年3月     1,104,094百万円    51,377百万円
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2020年12月      839,881百万円    47,462百万円(9ヶ月決算)
2021年12月   1,385,930百万円   113,651百万円

202212月予想
2022年12月   1,613,000百万円   142,000百万円


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セグメント売上高及び経常利益

 2022年12月期の売上高予想が1兆6130億円ですが、そのうち海外住宅・不動産が8,290億円を予想しています。海外住宅・不動産の比率が51.4%と5割を突破する予想です。海外住宅は、「アメリカ」と「オーストラリア」に注力していますが、「アメリカ」の比率が圧倒的に高いです。

 引用資料 住友林業(PDF:2022/08/10)
 2022年12月期決算 ~第2四半期実績及び通期予想~

経常利益の88.5%が海外住宅・不動産
 2022年12月期の経常利益予想が1,750億円ですが、その内海外住宅・不動産が1,550億円を予想しています。海外住宅・不動産の比率が88.5%となっています。日本国内ではほとんど利益を生み出していない事が分かります。


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海外戸建住宅事業の状況

 アメリカでの販売戸数は、2021年12月期が11,230戸、2022年12月期が10,850戸(予想)です。販売単価は、2021年12月期が4,540万円(換算レート 1$=109.85円)、2022年12月期が6,260万円(換算レート 1$=123.08円)を予想しています。アメリカは販売戸数が桁違いに多く、販売単価も桁違いに高いので、アメリカで成功すると成長が加速します。



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2022年8月11日 (木)

大規模再開発ラッシュの札幌市 サッポロファクトリー「第4駐車場」再開発計画 (仮称)サッポロ不動産開発株式会社 N4E4 ビル計画

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-(仮称)サッポロ不動産開発株式会社 N4E4 ビル計画-

 「北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)」は、2030年度末開業予定ですが、新幹線札幌駅の開業に合わせて札幌市では大規模再開発ラッシュになっています(北海道新幹線の新青森・新函館北斗間は、2016年3月26日に開業済)。

 「サッポロ不動産開発」は、サッポロファクトリー第4駐車場として2022年5月まで利用していた区画の再開発事業に着手することを決定しました。札幌市の「都心における開発誘導方針」に基づき、北海道新幹線の札幌延伸等による周辺環境の変化を捉え、新たな働き方に対応するオフィスを中心とした8階建ての複合型商業・オフィスビルとして 2024年8月のグランドオープンを予定しています。

 引用資料 サッポロ不動産開発(PDF:2022/08/02)
 サッポロファクトリー「第4駐車場」再開発計画について

 創成イーストエリアをつなぐ新たな拠点として、休日にはサッポロファクトリーと連動し、賑やかなイベントが開催できる屋外大型広場、天候に左右されず誰もが自由に利用できる屋内スペース、幅広い多目的通路と豊富な花と緑で寛ぎが生まれる歩行空間など、3つの特徴あるオープンスペースを設置し、地域の利便性向上と賑わいを創出することでエリアの活性化を目指します。

サッポロファクトリー「第 4 駐車場」再開発計画の概要
◆ 計画名-(仮称)サッポロ不動産開発株式会社 N4E4 ビル計画
◆ 所在地-札幌市中央区北4条東4丁目1-1、1-34、1-35、1-36(地番)
◆ 交通-JR「札幌」駅、札幌市営地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ」駅
◆ 階数-地上8階、地下1階
◆ 敷地面積-4,506.81㎡
◆ 延床面積-14,335.82㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 用途-商業・オフィス
◆ 建築主-サッポロ不動産開発
◆ 竣工-2024年05月下旬予定
◆ 開業-2024年08月予定


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「サッポロ不動産開発株式会社 N4E4 ビル(仮称)外観イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「位置図」です。


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サッポロファクトリー

 「サッポロファクトリー」は、ショッピング、アミューズメント、レストラン、ホテルなど多彩なショップと施設が集まる全天候型の複合商業施設です。

 引用資料 → サッポロファクトリー

 1876年、サッポログループは北海道開拓使による「開拓使麦酒醸造所」として創業し、現在の恵庭市に工場を移転するまで、100年以上にわたりこの地でビールを製造、ビール事業を展開してきました。

 そして、1993年4月9日にこの地に「北の・あたらしい・くらし」をコンセプトに「サッポロファクトリー」は誕生しました。施設名称の「サッポロファクトリー」は、その名前の通りビール製造工場が由来であり、開拓使時代の歴史をたどることができる見学施設をはじめ、約160ものショップや施設が集まるなど、開放感あふれる施設は観光スポットとして、また地域の方々の憩いの場として、多くの方々に利用されています。



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2022年8月10日 (水)

内幸町一丁目街区 都心最大級延床約110万㎡ 第一弾として「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」の施行を認可!

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-内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業-

 私が生きてきた中で一番カッコイイと思ったテレビCMは、ファッションデザイナー「三宅一生氏」が出演した「サントリー ウィスキー 角瓶」のCMです。ヘリコプターから「三宅一生氏」が目を見開いてこちらをにらみつけ、バックにはロック・バンド「ウルトラヴォックス」の「ニュー・ヨーロピアンズ」が流れていました。

 カッティングギターがメチャメチャカッコ良くて、レコードを買いに行ったのを思い出します。レコードジャケットはCMに使われた黄色いヘリコプターの写真でした。「レイダース/失われたアーク」を映画館で観た後にレコードを買ったので、1981年末~1982年春頃のテレビCMだったと思います。

 テレビCM YouTube
 Kazumi Kurigami - Suntory Whiskey - Helicopter

 ラストの「日本の女性が綺麗になりましたね。」というフレーズは強烈に印象に残っていたので、40年以上経過した今でもはっきり覚えています。三宅一生氏が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

 本題に戻って、東京都は、都市再開発法第7条の9第1項の規定に基づき、「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」の個人施行を2022年8月10日に認可します。

 市街地再開発事業の施行により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行うとともに、内幸町一丁目街区の各地区と連携し、地域の回遊性や防災性の向上及び環境負荷の低減を図ります。

 引用資料 東京都・公式HP(2022/08/09)
 内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業の施行を認可します

 「A棟」が、地上46階、地下3階、高さ約230m、「B棟」が、地上1階、地下4階、「C棟」が、 地上2階、地下0階となります。延床面積約290,970㎡です。地上43階、地下5階、高さ約230m、 延床面積約310,000㎡から変更になっています。

南地区の概要
◆ 計画名-内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 他
◆ 階数-(A棟)地上46階、地下3階、(B棟)地上1階、地下4階、(C棟)地上2階、地下0階
◆ 高さ-最高部約230m
◆ 敷地面積-約19,000㎡
◆ 延床面積-約290,970㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-(A棟)オフィス、宿泊施設、ウェルネス施設、店舗、(B棟)機械室、オフィス、(C棟)店舗
◆ 建築主-中央日本土地建物、東京電力パワーグリッド、 TF内幸町特定目的会社
◆ 設計者(基本設計)-日建設計
◆ 着工-2023年度予定
◆ 竣工-2038年度予定(最終共用分)


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南地区の「断面イメージ図」です。


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南地区の「配置図」です。


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南地区の「位置図」です。


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(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画
 東京都千代田区の「内幸町一丁目街区」で、関係権利者が「まちづくり方針」を固めました。約6.5haの敷地を「北地区、中地区、南地区」の3地区に分けて、大規模再開発を行います。

 延床面積は、「北地区、中地区、南地区」を合わせると総延床面積1,100,000㎡となります。総延床面積約110万㎡は、単独のプロジェクトとしては、過去と現時点判明しているものも含めても日本最大の総延床面積となります。

 引用資料 三井不動産(2022/03/24)
 都心最大級延床約110万m2、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり「TOKYO CROSS PARK構想」を発表 内幸町一丁目街区における次世代スマートシティプロジェクト

北地区の概要
◆ 計画名-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区)
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 他
◆ 階数-(Ⅰ期・ノースタワー)地上46階、地下4階、(Ⅱ期・新本館)地上29階、地下4階)
◆ 高さ-(Ⅰ期・ノースタワー)最高部約230m、(Ⅱ期・新本館)最高部約145m
◆ 敷地面積-約24,000㎡
◆ 延床面積-(Ⅰ期・ノースタワー)約270,000㎡、(Ⅱ期・新本館)約150,000㎡
◆ 容積対象床面積-(Ⅰ期・ノースタワー)約220,000㎡、(Ⅱ期・新本館)約100,000㎡
◆ 構造-(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、(地上)鉄骨造)
◆ 用途-(Ⅰ期・ノースタワー)オフィス、商業、サービスアパートメント、住宅等、(Ⅱ期・新本館)ホテル、宴会場等
◆ 建築主-帝国ホテル、三井不動産(代表事業者)
◆ 設計者(基本計画)-(ノースタワー)日建設計・山下設計JV、(新本館)山下設計・日建設計JV
◆ 着工(解体工事含む)-(Ⅰ期・ノースタワー)2024年度予定、(Ⅱ期・新本館)2031年度予定
◆ 竣工-(Ⅰ期・ノースタワー)2031年度予定、(Ⅱ期・新本館)2036年度予定
◆ 供用開始-2037年度予定(最終共用分)

中地区の概要
◆ 計画名-(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 他
◆ 階数-地上46階、地下6階
◆ 高さ-最高部約230m
◆ 敷地面積-約22,000㎡
◆ 延床面積-約370,000㎡
◆ 容積対象床面積-約290,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、商業、ホテル、音楽ホール、宴会場、産業支援施設等
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(代表事業者)、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産
◆ 設計者(基本設計)-NTTファシリティーズ
◆ 着工(解体工事含む)-2022年度予定
◆ 竣工-2029年度予定(2037年度以降に工事完了予定)
◆ 供用開始-2037年度予定(最終共用分)


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「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区、中地区、南地区)」の予定地です。


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西側の日比谷公園から見た「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区、中地区、南地区)」の予定地です。


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みずほ銀行内幸町本部ビル(南地区)

 街区の南端には「みずほ銀行内幸町本部ビル」があります。概要は、地上32階、塔屋2階、地下4階、高さ約140m、敷地面積13,500㎡、建築面積7,300㎡、延床面積135,000㎡です。「第一勧業銀行本店」として1980年9月に竣工しました。1982年「BCS賞」を受賞しています。



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2022年8月 9日 (火)

国土交通省関東地方整備局・東京航空局・京浜急行電鉄 京急空港線羽田空港第1・第2ターミナル駅の引上線新設工事に着手!

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-羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線-

 往年の人気ポップス歌手「オリビア・ニュートン・ジョン」が8月8日に亡くなったそうです。メチャメチャ美人で澄んだ歌声が大好きでした。私の人生の中で聴いた回数の多いアーティストのベスト5に入ると思います。一番好きな曲は1980年の「ザナドゥ(Xanadu)」です。ご冥福をお祈りします。

 本題に戻って、「国土交通省関東地方整備局、東京航空局、京浜急行電鉄」は2022年8月8日に、京急空港線羽田空港第1・第2ターミナル駅の引上線新設工事に着手したと発表しました。

 引用資料 京浜急行電鉄(2022/08/08)
 「羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線」工事に着手しました。

 日刊建設工業新聞(2022/08/09)
 関東整備局と京急電鉄/羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線、西松建設で建設着手

 引上線は、羽田空港第1・第2ターミナル駅から東方向、第2ターミナル直下に新設します。整備にあたっては、第2ターミナルへの連絡通路の一部を撤去する必要があり、当初は仮通路の新設工事を実施します。仮通路の供用開始は、2025年度頃を予定します。

 引上線は、羽田空港の国際競争力強化に向けた空港機能拡充の取り組みの一つとして、整備を進めるものです。京浜急行では、引上線の新設に加え、品川駅の2面4線化工事を進めることで、将来的に1時間あたり3本の増発を実現するとしています。また、京浜急行によると、引上線の運用方法については、現在検討中です。

 羽田空港アクセス鉄道の引き上げ線は、京急電鉄の羽田空港第1・第2ターミナル駅のホーム端からエプロンに向け約330m延伸する計画です。ホーム寄りから開削部、非開削部と続き、残る約300mを複合円形の複線シールドトンネルとして整備します。


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「羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線イメージ」です。


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「連絡通路部仮切り回し通路の概要」です。


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「仮切り回し通路平面図」です。



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2022年8月 8日 (月)

総合商社大手5社 2023年3月期の連結業績 第1四半期(4月~6月)の決算が出揃う 各社共に好調が続くが、通期予想は据え置き

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-総合商社-
 総合商社大手5社の2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~2022年6月30日)の連結業績が出揃いました。8月2日に「三菱商事、三井物産」、8月3日に「丸紅」、8月5日に「伊藤忠商事、住友商事」の決算短信が発表されました。

 資源高などを追い風に「伊藤忠商事」を除く4社が前年同期比で最終増益となり、4月~6月として最高益を更新しました。唯一純利益を減らした「伊藤忠商事」は、前年同期の決算で株式の売却益を計上していた反動が大きかったためで、純利益は過去2番目に大きい2,306億円でした。

 足元では一部の資源価格が下げに転じ、世界景気の減速やウクライナ情勢など不透明感も強まっています。そのため、2023年3月期通期の業績見通しは5社共に据え置きました。

2023年3月期第1四半期の純利益(2022年4月1日~2022年6月30日)
(1) 三菱商事-533,951百万円(5,339億円)
(2) 三井物産-275,000百万円(2,750億円)
(3) 伊藤忠商事-230,631百万円(2,306億円)
(4) 丸紅-201,629百万円(2,016億円)
(5) 住友商事-155,228百万円(1,552億円)
(6) 豊田通商-74,834百万円(748億円)

2022年3月期の純利益(2021年4月1日~2022年3月31日)
(1) 三菱商事-937,529百万円(9,375億円)
(2) 三井物産-914,722百万円(9,147億円)
(3) 伊藤忠商事-820,269百万円(8,202億円)
(4) 住友商事-463,694百万円(4,636億円)
(5) 丸紅-424,320百万円(4,243億円)
(6) 豊田通商-222,235百万円(2,222億円)


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三菱商事

 「三菱商事」は、2022年8月2日に「2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の親会社の所有者に帰属する当期利益は、850,000百万円を予想しています。 

 三菱商事(PDF:2022/08/02)
 2022年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-850,000百万円(前期比△9.3%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-5,443,439百万円(前期比+43.5%)
◆ 純利益-533,951百万円(前期比+184.7%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)


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三井物産

 「三井物産」は、2022年8月2日に「2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の親会社の所有者に帰属する当期利益は、800,000百万円を予想しています。 

 三井物産(PDF:2022/08/02)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-800,000百万円(前期比△12.5%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-3,720,531百万円(前期比+40.0%)
◆ 純利益-275,000百万円(前期比+43.8%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)


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伊藤忠商事

 「伊藤忠商事」は、2022年8月5日に「2022年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の当社株主に帰属する当期純利益は、700,000百万円を予想しています。 

 伊藤忠商事(PDF:2022/08/05)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-700,000百万円(前期比△14.7%)
(純利益は、当社株主に帰属する当期純利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-3,378,021百万円(前期比+15.8%)
◆ 純利益-230,631百万円(前期比△13.8%)
(純利益は、当社株主に帰属する当期純利益)


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丸紅

 「丸紅」は、2022年8月5日に「2022年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の親会社の所有者に帰属する当期利益は、400,000百万円を予想しています。 

 丸紅(PDF:2022/08/05)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-400,000百万円(前期比△5.7%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-2,910,368百万円(前期比+36.4%)
◆ 純利益-201,629百万円(前期比+79.8%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)


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住友商事

 「住友商事」は、2022年8月3日に「2022年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の親会社の所有者に帰属する当期利益は、370,000百万円を予想しています。 

 住友商事(PDF:2022/08/03)
 2023年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-370,000百万円(前期比△20.2%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-1,615,201百万円(前期比+27.6%)
◆ 純利益-155,228百万円(前期比+44.7%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)


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豊田通商

 「豊田通商」は、2022年7月29日に「2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)の親会社の所有者に帰属する当期利益は、210,000百万円を予想しています。 

 豊田通商(PDF:2022/07/29)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)
◆ 純利益-210,000百万円(前期比△5.5%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)
◆ 収益-2,375,630百万円(前期比+26.9%)
◆ 純利益-74,834百万円(前期比+32.0%)
(純利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益)



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2022年8月 7日 (日)

新横浜に本社がある世界唯一のオンリーワン企業 半導体検査装置メーカーの「レーザーテック」  2023年6月期は驚異的な好決算を予想!

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レーザーテック-
 新横浜駅近くの神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目10-1に「レーザーテック」の本社があります。「レーザーテック」は、EUVマスクプランクス欠陥検査装置やEUVマスク欠陥検査装置を供給する世界唯一のオンリーワン企業として注目されています。

 「レーザーテック」は2022年8月5日に「2022年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年6月期予想は、売上高は55%増の1,400億円、営業利益は29%増の420億円と、いずれも過去最高を見込みます。

 半導体の微細化に向けて競争が激しくなるなか、最先端の「EUV(極端紫外線)」露光技術に対応した検査装置の販売の好調が続きます。「電気自動車(EV)」の普及によるパワー半導体の需要増なども追い風となります。顧客の半導体メーカーへ納入済みの台数が増加したことで、サービスの売上高も増えます。

 新規の受注高見通しは7%減の3,000億円としました。決算説明会では「受注の予想は難しいが、最先端のEUV関連の投資は引き続き強い。今後も工場新設の計画が具体化してくる」と述べました。納期の長期化で、期末受注残高は前期末比43%増の5,292億円を見込みます。

● グローバルニッチ戦略
 「レーザーテック」は、「グローバルニッチ戦略」を採用しています。グローバルニッチ市場とは、世界市場の中で高い技術力が必要ですが大企業が参入するほど市場は大きくなく、一方で中小企業には経験や技術の点で参入が極めて困難な市場です。

 「レーザーテック」は、半導体製造装置の中でも「マスクブランクス(半導体デバイスを製造する元となるガラス基板)」と「マスク」の検査装置に特化して、EUV向け装置を供給する世界唯一のオンリーワン企業となっています。

 最大のライバルは、アメリカに本社を置く半導体検査装置メーカーで世界シェアNo.1の巨人「KLAコーポレーション」です。「KLAコーポレーション」がEUV向け検査装置に参入するのは時間の問題だと思います。それまでに「レーザーテック」は企業規模を大きくして、「KLAコーポレーション」が参入しても資金力で対抗できる企業規模にしておく必要があります。


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レーザーテック(Lasertec)

 「レーザーテック」は、日本の企業では珍しい6月決算を採用しています。「レーザーテック」は2022年8月5日に「2022年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。

 レーザーテック 決算短信(PDF:2022/08/05)
 2022年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

 2022年6月期(2021年7月1日~2022年6月30日)の連結決算では、売上高90,378百万円(前年比28.7%増)、営業利益32,492百万円(前年比24.6%増)となりました。

 売上高が900億円を突破しました。これは企業予想の83,000百万円を大幅に上回り、アナリスト予想(コンセンサス)の88,480百万円も上回るサプライズ決算でした。

 第1四半期までで、売上高9,110百万円(営業利益2,019百万円)、第2四半期までで、売上高36,929百万円(営業利益12,803百万円)、第3四半期までで、売上高53,565百万円(営業利益16,542百万円)と3四半期ま伸び悩んでいたので、第4四半期で一気に伸ばしたことが分かります。

● 2023年6月期の連結業績予想
 2023年6月期の連結業績予想(2022年7月1日~2023年6月30日)は、売上高140,000百万円(前年比54.9%増)、営業利益42,000百万円(前年比29.3%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。

 ちなみにアナリスト予想(コンセンサス)では、売上高168,017百万円(前年比85.9%増)、営業利益70,114百万円(前年比115.8%増)と驚異的な好決算を予想しています。

レーザーテックの連結決算(売上高/営業利益)
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1998年6月       5,988百万円    1,103百万円
1999年6月       4,495百万円       665百万円
2000年6月       4,781百万円       762百万円
-----------------------------------------
2001年6月       6,550百万円    1,389百万円
2002年6月       6,524百万円    1,271百万円
2003年6月       6,156百万円    1,005百万円
2004年6月       7,504百万円    1,169百万円
2005年6月       9,972百万円    1,911百万円
2006年6月     12,033百万円    2,963百万円
2007年6月     15,874百万円    3,895百万円
2008年6月     14,136百万円    3,100百万円
2009年6月       9,266百万円    △657百万円
2010年6月       8,931百万円       746百万円
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2011年6月     12,722百万円     2,441百万円
2012年6月     12,337百万円     3,088百万円
2013年6月     11,397百万円     2,149百万円
2014年6月     13,607百万円     3,097百万円
2015年6月     15,187百万円     4,722百万円
2016年6月     15,291百万円     4,428百万円
2017年6月     17,369百万円     4,960百万円
2018年6月     21,252百万円     5,685百万円
2019年6月     28,769百万円     7,941百万円
2020年6月     42,572百万円   15,062百万円
-----------------------------------------
2021年6月     70,248百万円   26,074百万円
2022年6月     90,378百万円   32,492百万円

2023年6月期予想
2023年6月   140,000百万円   42,000百万円(会)
2023年6月   168,017百万円   70,114百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年8月7日時点の数値です。


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2023年6月期製品別予想

 「2023年6月期 製品別予想(売上/受注/受注残)」です。アナリスト予想(コンセンサス)が会社予想より遥かに売上高を高く予想しているのは、「受注高・受注残高」が大きく積み上がっているためです。

 引用資料 レーザーテック(PDF:2022/08/05)
 2022年6月期 決算説明会資料

 それにしても、2022年6月期の売上高903億円の会社が、2023年6月期末受注残高の予想が5,292億円とは凄まじいです。素人考えでは、生産をもっと増やせは売上高が更に伸びるのに!と思いますが、技術があまりにも高度過ぎて生産を増やす事が非常に難しいです。

 「レーザーテック」は、装置の納入時点で売上計上するのではなく、納入先で「(1)装置の納入、(2)立ち上げ作業、(3)装置が正常に作動する事を確認」した上での売上計上となります。無理して装置の納入しても売上にはなりません。


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EUV関連装置

 EUV関連の半導体製造装置は非常に高価で、「ASML」の「EUV露光装置」は1台が200億円以上と言われています。「レーザーテック」の検査装置はそこまで高くありませんが、それでもかなり高価です。

 「レーザーテック」は価格を非公表ですが、1台数億円から十数億円でと言われています。中でも高額なのが、EUVマスクプランクス欠陥検査装置「ABICS E120」が1台約40億円、EUVマスク欠陥検査装置「ACTIS A150」が1台60億~80億円と言われています。

● ファブレス企業
 「レーザーテック」は、最先端装置の研究開発や試作品の製造などは行っていますが、装置の生産は日本国内企業に委託する「ファブレス企業」で、事業運営の効率性を高めています。



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2022年8月 6日 (土)

京浜急行本線「上大岡駅」の周辺 地上39階、高さ約151mの「(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業」 「計画段階配慮書」の縦覧!

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-上大岡駅周辺-

 京浜急行電鉄本線「上大岡駅」と横浜市ブルーライン「上大岡駅」周辺一帯では、大規模な再開発が行われました。最初に完成した「A地区」には、商業施設(京急百貨店、ウイング上大岡)やオフィス棟の「ゆめおおおかオフィスタワー」が竣工しています。「ゆめおおおかオフィスタワー」は、地上26階、地下3階、高さ約114mの超高層オフィスビルで、1997年3月に竣工しました。

 次に「B地区」には、超高層タワーマンション「横浜ヘリオスタワー」を中心とした施設が完成しました。「横浜ヘリオスタワー」は、地上30階、地下2階、高さ99.95m、総戸数307戸のタワーマンションです。下層階は商業施設になっています。2003年11月下旬に竣工しました。

 次に「C南地区」が再開発されました。超高層タワーマンションの「上大岡タワー ザ レジデンス」やフィットネス、シネコン、商業施設が建設され、施設全体の名称は「mioka(ミオカ)」となっています。「上大岡タワー ザ レジデンス」は、地上34階、塔屋2階、地下3階、高さ約128m、総戸数346戸で、2010年4月下旬に竣工しました。

 「B地区」と「C南地区」の間は、「C北地区」として再開発される予定でしたが、「mioka(ミオカ)」の竣工後も長期間再開発される事がありませんでした。しかし、「C北地区」がやっと動き出しそうです。

● (仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業
 横浜市は、「(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業に係る計画段階配慮書」の縦覧を行っています。計画段階配慮書の縦覧により、「C北地区」の概要が判明しました。

 引用資料 横浜市・公式HP(2022/08/05)
 102.(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業に係る計画段階配慮書

 概要は、地上39階、塔屋2階、地下1階、高さ約151m、延床面積約64,750㎡の超高層タワーマンションです。完成すると上大岡駅周辺で最も高い超高層ビルになる予定です。

(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市港南区上大岡西一丁目の一部
◆ 交通-京浜急行電鉄本線「上大岡」駅、横浜市営地下鉄ブルーライン「上大岡」駅
◆ 階数-地上39階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部約151m、建築物約140m
◆ 敷地面積-約6,060㎡
◆ 建築面積-約4,300㎡
◆ 延床面積-約64,750㎡(容積対象床面積約51,500㎡)
◆ 用途-共同住宅、店舗、駐車場、駐輪場
◆ 総戸数-約450戸
◆ 建築主-上大岡C北地区市街地再開発準備組合
◆ 着工-2026年予定
◆ 竣工-2031年予定
◆ 供用開始-2031年予定


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「施設断面図」です。


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「施設配置図」です。


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「歩行者の主な歩行ルート」です。


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「現況図」です。



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2022年8月 5日 (金)

JR関内駅前に3棟の超高層ビルが林立 3棟目は、地上24階、高さ約120mの「(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」

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-(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業-

 「関内駅前北口地区再開発検討協議会」は、横浜市のJR関内駅北口駅前に、地上24階、塔屋1階、地下1階、高さ約120m、延床面積約34,500㎡の再開発ビル建設を検討しています。用途は、業務施設、商業施設、住宅施設を予定しています。2025年度に既存建物解体・新築工事に着手し、2029年度の供用を目指します。

 引用資料 横浜市・公式HP(2022/07/25)
 100.(仮称)関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価方法書

(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-神奈川県横浜市中区真砂町三丁目及び港町三丁目の各一部
◆ 交通-JR根岸線「関内」駅、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅
◆ 階数-地上24階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-最高部約120m、建築物約120m
◆ 事業実施区域面積-約8,050㎡
◆ 敷地面積-約2,800㎡
◆ 建築面積-約2,100㎡
◆ 延床面積-約34,500㎡
◆ 容積対象面床積-約27,000㎡(容積率約980%)
◆ 用途-業務施設、商業施設、住宅施設
◆ 建築主-関内駅前北口地区再開発検討協議会
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2029年度予定
◆ 供用開始-2029年度予定


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「施設完成イメージ」です。JR関内駅前に、高さ約170n、高さ約170n、高さ約120nの超高層ビルが3棟並ぶ事になります。


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「施設断面図(東西)」です。


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「施設配置図」です。


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「関内駅周辺地区における事業」です。



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2022年8月 4日 (木)

三菱商事 2023年3月期の連結業績 第1四半期(4月~6月)で純利益が5,339億円 通期では総合商社初の純利益が1兆円突破の可能性大!

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-三菱商事-
 「三菱商事」は、2022年8月2日に「2023年3月期第1四半期連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)」を発表しました。純利益(
親会社の所有者に帰属する当期利益)は、5,339億円(533,951百万円)でした。前年同期比で2.8倍となり、四半期ベースで過去最高となりました。原料炭価格の上昇などで金属資源事業の利益が拡大しました。

 三菱商事(PDF:2022/08/02)
 2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

 4月~6月の純利益は、2023年3月期通期の見通し8,500億円(850,000百万円)に対して62.8%に達しました。三菱商事は通期見通しを「上方修正していく可能性が高い」とした上で、「世界経済の減速や資源価格の下落、ロシア・ウクライナ情勢、世界的な金融引き締めなどもあり、経済の不確実性が高まっている。精査の上で見定めていきたい」と述べました。

● 総合商社初の純利益が1兆円突破の可能性大!
 「三菱商事」の2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の純利益は、9,375億円(937,529百万円)で過去最高を記録しました。2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の純利益は、8,500億円(850,000百万円)と対前年比9.3%減を予想しています。

 しかし、実際は第1四半期(4月~6月)で、5,339億円(533,951百万円)と62.8%に達しています。単純計算で5,339億円×4期=2兆1356億円となります。世界情勢が不安定な中で、単純に4倍とはならないと思いますが、1兆円超えはほぼ確実で、仮に1兆円超えとなると総合商社初です。私は、世界情勢に余程の激変が起きない限り1兆5000億円も夢では無いと思っています。


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三菱商事ビルディング

 「三菱商事ビル」の本店は、東京都千代田区丸の内二丁目3番1号の「三菱商事ビル」および東京都千代田区丸の内二丁目6番1号「丸の内パークビルディング」内にあります。登記上の本店は、「三菱商事ビル」です。

三菱商事ビルディングの本店部門
◇ 監査部
◇ コーポレートスタッフ部門
◇ 天然ガスグループ
◇ 総合素材グループ
◇ 金属資源グループ


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丸の内パークビルディング

 「三菱商事ビル」の本店は、東京都千代田区丸の内二丁目3番1号の「三菱商事ビル」および東京都千代田区丸の内二丁目6番1号「丸の内パークビルディング」内にあります。

三菱商事ビルディングの本店部門
◇ 産業DX部門
◇ 石油・化学ソリューショングループ
◇ 産業インフラグループ
◇ 自動車・モビリティグループ
◇ 食品産業グループ
◇ コンシューマー産業グループ
◇ 電力ソリューショングループ
◇ 複合都市開発グループ



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2022年8月 3日 (水)

武蔵小山駅前3棟目 地上40階、高さ約145mの「(仮称)小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」 都市計画決定!

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-武蔵小山駅-

 品川区の「武蔵小山駅」の南東側には、「武蔵小山商店街PALM(パルム)」という東京都内では最長の800m(約250店舗)のアーケードがあります。

 東急目黒線の大規模な改良工事が行われ、「目黒駅~洗足駅」までの区間で、連続立体交差事業が行われました。武蔵小山駅周辺では、武蔵小山駅の地下化により、再開発の機運が盛り上がっており、複数の街区で再開発が計画されています。

 第一弾して、「武蔵小山商店街PALM」の北側一帯で、地上41階、地下2階、高さ144.95m、総戸数624戸の超高層タワーマンション「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」が建設され、2020年1月上旬に竣工しています。

 第二弾して、地上41階、地下2階、高さ144.504m、総戸数506戸の超高層タワーマンション「シティタワー武蔵小山」が、 2021年4月8日に竣工しています。

 第三弾として、「(仮称)小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。地上40階、塔屋2階、地下2階、高さ約145m、総延床面積約127,000㎡、総戸数約850戸の超高層タワーマンションが建設される予定です。

● 東京都品川区より都市計画決定!
 「三菱地所レジデンス、日鉄興和不動産、大林組」が東京都品川区にて権利者と推進していますが、「小山三丁目第 1 地区第一種市街地再開発事業」について、2022年7月8日に東京都品川区より都市計画決定の告示がされました。

 引用資料 日鉄興和不動産(PDF:2022/08/01)
 「小山三丁目第1 地区第一種市街地再開発事業」都市計画決定のお知らせ ~住宅と商店街が一体となった個性豊かな複合市街地の創出を目指す~

(仮称)小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都品川区小山三丁目21番(一部),24番,25番,26番
◆ 交通-東急目黒線「武蔵小山」駅すぐ
◆ 階数-(高層棟)地上40階、塔屋2階、地下2階、(低層棟)地上3階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-(高層棟)最高部約145m、(低層棟)最高部約20m
◆ 事業区域面積-約15,000㎡(施設全体)
◆ 敷地面積-(施設全体)約11,280㎡、(高層棟)約8,080㎡、(低層棟)3,200㎡
◆ 建築面積-(施設全体)約8,200㎡、(高層棟)約6,100㎡、(低層棟)2,100㎡
◆ 延床面積-(施設全体)約127,000㎡、(高層棟)約117,000㎡、(低層棟)10,000㎡
◆ 容積対象床面積-(施設全体)約84,500㎡、(高層棟)約77,000㎡、(低層棟)7,500㎡
◆ 用途-(高層棟)共同住宅、店舗、地域貢献施設、駐車場等、(低層棟)店舗、駐車場等
◆ 総戸数-約850戸
◆ 建築主-小山三丁目第1地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-三菱地所レジデンス、日鉄興和不動産、大林組JV
◆ コンサルタント-三菱地所設計、リエゾンコンサルティング
◆ 竣工-2030年度予定 


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「建物断面(東西)」です(引用:東京都)。


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「施設配置計画平面図」です(引用:東京都)。


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「物件位置図」です(引用:日鉄興和不動産)。


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A地区である「(仮称)小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」の予定地を北西側から見た様子です。


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A地区である「(仮称)小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」の予定地の北側角です。


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武蔵小山商店街PALM(パルム)
 「武蔵小山商店街PALM(パルム)」は、東京都内では最長の800m(約250店舗)のアーケードです。アーケードは、全天候型の開閉式アーケードとなっています。



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2022年8月 2日 (火)

「東京海上日動ビル」の建て替え 地上20階、高さ約100m、延床面積約130,000㎡の世界最大規模となる「木の本店ビル」 完成イメージ公開!

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-東京海上日動ビルの建て替え-
 「東京海上日動ビル」は、行幸通りの北側の超一等地に建っています。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に「東京海上ビルディング」として竣工、丸の内のシンボルのような超高層ビルです。
 本館は1976年に「BCS賞」を受賞しています。「本館」に続いて、1986年12月に「新館」が竣工しました。「本館、新館」を合わせた敷地面積は10,147.61㎡です。

 「東京海上ホールディングス」および「東京海上日動火災保険」は、現在の東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビル計画のコンセプトを2021年9月30日にまとめました。

 柱や床などの構造材を含め、これまで他に例のないレベルで国産木材を利用し、世界最大規模の「木造ハイブリッド構造」による超高層オフィスビルをめざします。地震対策として「免震構造」を採用します。

 「東京海上日動ビル」に本店機能を置く「東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険」の3社は、三菱地所が開発した「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 常盤橋タワー」に本店を移転しました。2021年12月から順次移転を開始し、2022年6月までに移転を完了しています。 

● 新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめ!
 「東京海上ホールディングス」および「東京海上日動火災保険」は、東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめました。

 東京海上ホールディングス(PDF:2022/08/01)
 新・本店ビルのデザインについて

 新・本店ビルのエクステリアは、「丸の内」の街並みに調和し、日本の玄関口である東京駅と皇居を結ぶ行幸通りに面した場所に相応しい洗練された気品のある佇まいを表現しました。

 デザイン上の重要な役割は木材が担っています。新・本店ビルは、構造部材である柱、床に国産木材をふんだんに使い、木の使用量が世界最大規模となる高さ100mの「木の本店ビル」として生まれ変わります。

東京海上日動ビルの建て替えの概要
◆ 所在地-東京都千代⽥区丸の内⼀丁目6番1号
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ丸の内線「東京」駅、東京メトロ東西線・半蔵門線「大手町」駅、都営三田線「大手町」駅、東京メトロ千代田線「二重橋前」駅
◆ 階数-地上20階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-建物高さ約100m
◆ 敷地面積-10,147.61㎡
◆ 延床面積-約130,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、木造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-オフィス(本店ビル)、駐車場等
◆ 建築主-東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険
◆ 設計者-Renzo Piano Building Workshop、三菱地所設計
◆ 施工者-竹中工務店、大林組、清水建設、鹿島建設、大成建設、戸田建設による共同企業体
◆ 解体工事-2022年10月予定
◆ 着工-2024年12月予定
◆ 竣工-2028年度予定


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立ち並ぶ力強い大木が人々にを与えるデザイン

 新・本店ビルでは、ビルを支える柱の多くに木材を使用すると共に、床の構造材としてCLT(直交集成板)を用いることなどにより、可能な限り多くの木材を使用する予定です。

● Renzo Piano Building Workshop
 新・本店ビルのデザインは、1998年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所、Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が担当しました。日本においては「関西国際空港ターミナルビル」などの実績があります。


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完成イメージです。


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完成イメージです。


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東京海上日動ビル 本館
 
「東京海上日動ビル 本館(旧:東京海上ビルディング)」を北東側から見た様子です。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に竣工しました。概要は、地上25階、塔屋2階、地下4階、高さ108.1m、延床面積約63,120㎡です。当初は、地上30階、高さ約128mで計画されていましたが、皇居の美観を損ねるとして、軒高が約100mに変更されました。


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東京海上日動ビル 新館
 
「東京海上日動ビル 新館」を南東側から見た様子です。「新館」は、1986年12月に竣工しました。概要は、地上16階、地下4階、延床面積約52,620㎡です。


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「東京海上日動ビル(本館、新館)」を西側から見た様子です。南側の「本館」と北側の「新館」を合わせた敷地面積は10,147.61㎡です。建て替え後の延床面積は約130,000㎡です。

 「東京海上日動ビル 本館」の延床面積約63,120㎡+「東京海上日動ビル 新館」の延床面積約52,620㎡=約115,740㎡です。建て替え後の延床面積は15,000㎡弱しか増えません。

● 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン
 このあたりは、航空法以外にも皇居周辺の景観等を守るために、「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」として、高さ制限があります。「東京海上日動ビル(本館、新館)」の高さ制限は、お堀側の西側半分が100m、東側半分が150mですが、ビル全体でも高さ100mに抑えます。



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2022年8月 1日 (月)

解体工事中の池袋マルイ跡地 地上28階、高さ約140mの超高層オフィスビル「(仮称)池袋西口プロジェクト」を建設!

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-池袋マルイ跡地-
 
2021年8月29日に、1977年の開業以来44年の歴史を誇り池袋西口の顔でもあった「池袋マルイ」が閉店しました。閉店の理由は、周辺の競合店との競争激化や売り上げの低迷です。
 
 2020年3月期の売上高は54億円となり、ピーク時の2割まで落ち込んでいました。建物も老朽化しており、所有者が建て替えを希望していることもあり、閉店する事になりました。

 「三菱UFJ信託銀行」は、「清水建設」の施工で閉店した「池袋マルイ」の解体工事を行っています。解体工事の工事名は「池袋西口共同ビル解体工事」で、解体工事の工期は、2021年10月1日~2022年9月30日(予定)です。

● (仮称)池袋西口プロジェクト
 読者の方から解体工事中の池袋マルイ跡地に「建築計画のお知らせ」が掲示されたとメールで教えて頂きました。7月26日に掲示されたようです。地上28階、地下4階、高さ140.124mの超高層オフィスビルが建設されます。

(仮称)池袋西口プロジェクトの概要
◆ 所在地-東京都豊島区西池袋三丁目28-4,5,6,9,10
◆ 交通-JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線「池袋」駅
◆ 階数-地上28階、地下4階
◆ 高さ-最高部140.124m
◆ 敷地面積-3,348.29㎡
◆ 建築面積-1,944.68㎡
◆ 敷地面積-41,816.07㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭併用直接基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、自動車車庫
◆ 建築主-ウエストゲート(代表者 清水建設)
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 解体工事-2021年10月1日~2022年09月30日予定
◆ 着工-2023年01月上旬予定
◆ 竣工-2025年12月下旬予定


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池袋駅西口地区市街地再開発

 「池袋マルイ」の道路を隔てた東側の池袋駅西口地区では、大規模な「池袋駅西口地区市街地再開発」が計画されています。「池袋駅西口地区市街地再開発準備組合」は、「三菱地所、三菱地所レジデンス」2社を事業協力者に選んでいます(引用:豊島区)。

 再開発計画の対象地区は、池袋駅西口に位置する東武百貨店(メトロポリタンプラザビルを除く)、西口公園、バスターミナルを一体で開発するものです。

 対象地域の面積は約5.3haです。宅地面積(鉄道用地0.5ha含む)約2.7ha、道路面積約2.3ha、公園面積約0.3haとなっています。3棟の超高層ビルを建設する予定です。


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「配置計画案」です。「高層棟①、高層棟②、高層棟③」の3棟の超高層ビルを計画しています。「池袋駅西口地区市街地再開発」には、道路を隔てた西側の「池袋マルイ」の用地は含みません(引用:豊島区)。


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「池袋駅西口地区市街地再開発」の予定地です。


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「池袋駅西口地区市街地再開発」の予定地には、中小の雑居ビルが密集しています。



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