「八重洲ブックセンター本店」が2023年3月に営業終了 地上43階、高さ約226mの「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」
-(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業-
東京駅の八重洲口では、北側の「(仮称)東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」、中央の「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」、南側の「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。
その中で、最も進んでいるのが「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」です。地上45階、塔屋2階、地下4階、高さ約240mの巨大な超高層複合ビルが建設されます。2018年12月3日に起工式が執り行われました。「東京ミッドタウン八重洲」として2022年9月17日に先行オープンする予定です。
3地区で最大規模なのが「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」です。当初計画では、2020年4月着工~2023年5月末竣工の予定でしたが、2022年度着工~2025年度竣工の予定に延期、更に延期されて、2024年度着工~2028年度竣工を想定しています。
「東京都」は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、八重洲二丁目中地区市街地再開発組合の設立を2021年10月19日に認可しました。市街地再開発事業の施行により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、国際都市東京の玄関口として高次な機能集積と都市基盤の強化を実現します。
引用資料 東京都・報道発表資料(2021/10/18)
八重洲二丁目中地区市街地再開発組合の設立を認可します
● 八重洲ブックセンター本店が2023年3月に閉店!
JR東京駅前の「八重洲ブックセンター本店」が2023年3月に閉店します。「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」に伴うもので、2028年度に竣工予定の複合施設内に出店を計画しています。閉店後は当面、仮店舗での営業を目指しており、現在は近隣地域の空き店舗を探しています。
八重洲ブックセンター(2022/09/09)
八重洲ブックセンター本店 再開発に伴う営業終了のお知らせ
(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都中央区八重洲二丁目4番、5番、6番、7番
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ丸の内線「東京」駅、東京メトロ銀座線「京橋」駅、東京メトロ東西線・銀座線・都営浅草線「日本橋」駅
◆ 階数-地上43階、塔屋3階、地下3階
◆ 高さ-約226m
◆ 施行面積-約22,000㎡
◆ 敷地面積-約19,500㎡
◆ 建築面積-約15,700㎡(変更されている可能性あり)
◆ 延床面積-約388,330㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗、劇場、居住・滞在施設(サービスアパートメント)、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場 等車場
◆ 建築主-八重洲二丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、UR都市機構)
◆ 基本設計-日建設計
◆ 着工-2024年度予定
◆ 竣工-2028年度予定
◆ 総事業費-約3,172億円(調査設計計画費約84億円、土地整備費約123億円、補償費約723億円、工事費約2,062億円、事務費等約180億)
断面イメージ
地下2階に「バスターミナル」を設置し、地下1階では東京駅や京橋駅、北地区ビルと接続します。低層部には「商業店舗」を配置します。4階は「インターナショナルスクール」、3階~8階は「劇場」、3階~39階は「オフィス」や「機械室」などで、40階~43階が「サービスアパートメント」となります(引用:東京都)。
「位置図」です。階数、高さ、延床面積が減少したので、一部参加しないビルがあるのかと心配しましたが、「計画地」を見る限りでは街区の全ビルが再開発に参画するようです。土地所有者42者、借地権者11者の計53者の関係権利者となっています(引用:東京都)。
八重洲ブックセンター本店
「鹿島建設」の社長であった鹿島守之助氏の「どんな本でもすぐ手に入るような書店が欲しい」との遺志を受け継ぎ、赤坂へ移転した八重洲の鹿島建設本社跡地に世界一の売場面積を持つ書店をつくろうと計画されました。
「八重洲ブックセンター本店」は、JR東京駅前の地上8階、地下1階の建物に、1978年9月18日に100万冊の在庫を誇る日本初の超巨大書店として開店しました。
「八重洲ブックセンター本店」が2023年3月に閉店しますが、2022年9月17日(土)~9月30日(金)の14日間、恒例の八重洲ブックセンター創業祭を今年も全店舗で開催します。本店では10月以降も引き続き全フロアを挙げて特別企画を開催します。
「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南西側から見た様子です。
南東側から見た様子です。
北東側から見た様子です。
| 固定リンク
« 都営青山北町アパートの再開発 地上38階、高さ約180mの「(仮称)北青山三丁目地区市街地再開発事業」 環境影響評価書案に係る見解書の縦覧! | トップページ | 新宿副都心が拡大して西端が「神田川」まで到達 地上35階、高さ約131mの「シティタワー新宿」 外観デザインが公開! »
「123 東京都・中央区」カテゴリの記事
- 築地市場跡地の再開発事業 約5万人を収容可能な屋根付きスタジアムなど 旧築地市場(3)勝どき門駐車場ほか解体工事 2024年9月末の状況(2024.10.24)
- 銀座のシンボル「ソニービル」の建て替え 竣工した「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」 2025年1月にグランドオープン予定!(2024.10.23)
- 国家戦略特区 地上25階、高さ約135mの「日本橋一丁目1・2番地区第一種市街地再開発事業」 2024年10月18日(金)に市街地再開発組合の設立を認可!(2024.10.19)
- 東京メトロ日比谷線「築地」駅直結 地上21階、高さ約110mの「築地二丁目地区第一種市街地再開発事業」 2024年9月末の状況(2024.10.17)
- 中央区 地上27階、高さ約140mの「日本橋茅場町一丁目6地区第一種市街地再開発事業」 2024年9月末の状況(2024.10.16)