活気づく有楽町エリア 「国際ビル・帝劇ビル(帝国劇場、出光美術館)」の共同で一体的な建替が決定 高さは約150mか?
-国際ビル・帝劇ビルの共同建替計画着手-
「三菱地所、東宝」及び「公益財団法人出光美術館」は、東京都千代田区丸の内三丁目に位置する三菱地所所有の「国際ビル」と、東宝及び出光美術館所有の「帝劇ビル」について、共同で一体的に建替えることを決定しました。建替え後の建物内において、「帝国劇場・出光美術館」の再開を予定しています。
引用資料 三菱地所(PDF:2022/09/27)
「国際ビル」・「帝劇ビル」共同建替計画着手 ~帝国劇場・出光美術館の歴史と伝統を継承し、未来へ~
帝劇ビルにある「帝国劇場」は、1911年に近代日本の文化芸術のフラッグシップとして開設された後、1966年に建替え竣工した2代目であり、日本を代表する演劇・ミュージカルの聖地として、長年の間、多くの観劇ファン・俳優から愛されてきました。
帝劇ビルにある「出光美術館」は、出光興産の創業者である出光佐三氏が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開するため開館され、現在では国宝2件・重要文化財57件を含む約1万件のコレクションを有する美術館として、国内外に知られています。
国際ビル・帝劇ビルの竣工から約56年が経過し、防災対応機能の強化、ポストコロナ時代の新しい働き方をはじめとするテナントニーズの高度化や脱炭素社会の実現に向けた社会的要請への対応強化等、機能更新をはかると共に、有楽町エリアの上位計画で定められている魅力あるまちづくりに貢献すべく、三菱地所・東宝・出光美術館の3者で共同し一体的に建替えることを決定しました。
「国際ビル・帝劇ビル」です。2棟のビルですが、境目が無いので一体的に建設されている事が分かります。
国際ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目1番1号他
◆ 階数-地上9階、塔屋3階、地下6階
◆ 敷地面積-5,623.30㎡
◆ 延床面積-76,918.25㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-三菱地所、一般社団法人日本倶楽部
◆ 竣工-1966年09月
帝劇ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目1番1号
◆ 階数-地上9階、塔屋3階、地下6階
◆ 敷地面積-3,825.05㎡
◆ 延床面積-39,419.80㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-東宝、公益財団法人出光美術館
◆ 竣工-1966年09月
丸の内二重橋ビル
「丸の内二重橋ビル」は、地上30階、塔屋2階、地下4階、高さ150.00m、延床面積174,054.18㎡で、2018年10月15日に竣工(2018年10月21日に竣工式)しました。「丸の内二重橋ビル」の南側が「国際ビル・帝劇ビル」です。
● 高さ制限は150m
「国際ビル・帝劇ビル」の航空法での高さ制限は、「羽田空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高)約250m~約247m「建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ(標高)」となっています。
しかし、この場所は「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」の対象区域です。「江戸城」のお堀から1列目の高さ制限が150mとなっています。
新しいビルは、お堀側の基壇部が100尺(約31m)、丸の内仲通り側が高さ約150mになると思われます。「丸の内 MY PLAZA(明治安田生命ビル)」や「丸の内二重橋ビル」と同じような外観になる事が予想されます。
北側の「丸の内二重橋ビル」と南側の「国際ビル」の間の道路です。
「丸の内仲通り」です。奥の西側が「国際ビル」です。
「計画地周辺」です。
有楽町ビル・新有楽町ビルも建替
有楽町エリアでは、「三菱地所」が、南東側の「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」も建て替えを決定しています。「有楽町ビル」の敷地面積は3,551.46㎡、「新有楽町ビル」の敷地面積は7,233.26㎡です。3,551.46㎡+7,233.26㎡=合計10,784.72㎡です。間に道路がありますが、道路は廃道もしくはビル内貫通の歩道を確保して2区画を一体的に再開発すると思われます。
「広域図」です。
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