品川区 踏切6カ所を除却する「東急電鉄大井町線(戸越公園駅付近)連続立体交差化計画」 高架方式を選定!
-東急電鉄大井町線(戸越公園駅付近)-
東京都都市整備局は2023年1月19日に、品川区内で検討が進められている東急大井町線の戸越公園駅周辺の連続立体交差化など関連計画について、都市計画素案を作成したと発表しました。
引用資料 東京都都市整備局
現在手続き中の主な都市施設(道路、鉄道等)のパンフレット等の紹介について
東京都と品川区は、東急大井町線戸越公園駅付近の連続立体交差化計画について、素案を発表しました。わずか0.9kmの区間で踏切6カ所を除却します。どの踏切も道が細く、6カ所中5カ所は一方通行路で幹線道路はありません。しかし歩行者・自動車の通行量が多く、大井町線の増発によって閉鎖時間が長くなっている。ピーク時間における踏切遮断時間は40分を超えます。
すべての踏切が、踏切道改良促進法にもとづく「改良すべき踏切道」として、国土交通大臣によって指定されています。立体交差化にあたり、高架方式と地下方式が検討されました。
高架方式はすべての踏切を除却できるが、6カ所のうち両端の2カ所は勾配区間になるため、道路に高さ制限がかります。その場合も制限高3.8m以上を確保し、救急車やバスの通行を確保します。事業費は約240億円。事業期間は11年と試算されました。
地下方式は勾配区間が掘割となるため、中延駅側の踏切3カ所が通行止めになってしまいます。事業費は約320億円。事業期間は13年と試算されました。住宅密集地のため、救急車が通れない方式は困ります。そのため高架方式が採用されました。
「連続立体交差化計画の概略図」です。
「戸越公園駅部」です。
「一般部」です。
高架方式を選定
「高架方式」と「地下方式」の2つの案について、地形的条件、計画的条件、事業的条件の3つの条件から比較検討を行いました。鉄道周辺の地形などの、地形的条件については、どちらの案も対応可能であり、差はありません。
除却する踏切の数などの、計画的条件については、高架方式では、2か所の道路で高さの制限がかかりますが、区間内にある6か所全ての踏切を除却できます。一方、地下方式では、3か所の踏切を除却できますが、3か所の踏切の通行が出来なくなることから、高架方式の方が優れています。
事業費や事業期間などの、事業的条件については、高架方式に比べて、地下方式の方が事業費が高く、事業期間が長くなることから、高架方式の方が優れています。これら3つの条件をもとに、総合的に判断した結果、高架方式を選定しました。
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