小松製作所(コマツ) 2023年3月期の連結業績 売上高3兆5435億円、営業利益4907億円 売上高、営業利益共に過去最高を更新!
-小松製作所(コマツ)-
建設機械・鉱山機械メーカー大手の「小松製作所」は呼称としてカタカナ表記の「コマツ」を用いています。本社は、東京都港区赤坂二丁目3番6号の「コマツビル」にあります(Googleマップの衛星写真の3Dモードを引用)。
コマツのルーツは、石川県小松市で、創業者である「竹内明太郎氏」が、遊泉寺銅山を採掘する鉱山機械の開発のために、「小松鉄工所」を設立したことに始まります。建設機械の日本でのシェアは圧倒的な1位ですが、世界では、アメリカのガリバー企業「キャタピラー」が存在するので2位です。
「小松製作所」は、2023年4月28日に「2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)」の連結決算を発表しました。売上高3,543,475百万円(前期比26.4%増)、営業利益490,685百万円(前期比54.8%増)といずれも過去最高を記録しました。
新型コロナウイルス禍前の2019年3月期以来、4年ぶりに過去最高を更新しました。北米のインフラ投資、中南米や東南アジアの資源開発など旺盛な需要を追い風に値上げを推進しました。競合で世界首位のキャタピラーの動きもにらんだ価格戦略が奏功しました。
2022年3月期の連結業績
「小松製作所」は、2023年4月28日に「2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)」の連結決算を発表しました。売上高3,543,475百万円(前期比26.4%増)、営業利益490,685百万円(前期比54.8%増)といずれも過去最高を記録しました。
小松製作所(PDF:2023/04/28)
2023年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)
● 2024年3月期の連結業績予想
2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高3,382,000百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益491,000百万円(前年同期比0.1%増)の業績予想をしています。
コマツの連結決算(売上高/営業利益)
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1999年3月 1,061,597百万円 4,281百万円
2000年3月 1,055,654百万円 17,318百万円
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2001年3月 1,096,369百万円 27,815百万円
2002年3月 1,035,891百万円 △13,221百万円
2003年3月 1,089,804百万円 33,178百万円
2004年3月 1,196,418百万円 65,926百万円
2005年3月 1,434,788百万円 101,923百万円
2006年3月 1,701,969百万円 176,453百万円
2007年3月 1,893,343百万円 244,741百万円
2008年3月 2,243,023百万円 332,850百万円
2009年3月 2,021,743百万円 151,948百万円
2010年3月 1,431,564百万円 67,035百万円
-----------------------------------------
2011年3月 1,843,127百万円 222,929百万円
2012年3月 1,981,763百万円 256,343百万円
2013年3月 1,884,991百万円 211,602百万円
2014年3月 1,953,657百万円 240,495百万円
2015年3月 1,978,676百万円 242,062百万円
2016年3月 1,854,964百万円 208,577百万円
2017年3月 1,802,989百万円 174,097百万円
2018年3月 2,501,107百万円 271,581百万円
2019年3月 2,725,243百万円 397,806百万円
2020年3月 2,444,870百万円 250,707百万円
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2021年3月 2,189,512百万円 167,328百万円
2022年3月 2,802,323百万円 317,015百万円
2023年3月 3,543,475百万円 490,685百万円
2024年3月期予想
2024年3月 3,382,000百万円 491,000百万円(会)
2024年3月 3,406,541百万円 455,315百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年5月1日時点の数値です。
建設機械・車両部門の地域別売上高(外部顧客向け売上高)
市場としては、アメリカが圧倒的に売上高1位です。アメリカには建機世界一のガリバー企業「キャタピラー」があるのにコマツの健闘は凄いと思います。中国は予想以上に売上高が少ないです。
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