千歳市 次世代半導体の国産化を目指す「Rapidus(ラピダス)」 早くも準備工事が始まる 研究開発を含めて5兆円規模の投資を想定!
-Rapidus(ラピダス)-
「熊本県」と「千歳市(北海道)」は非常に有望な金鉱を掘り当てました。「熊本県」は、「TSMC」の1番目の工場が建設中ですが、2番目の工場もほぼ確実になりました。相次ぐ熊本県進出で、深刻な土地不足で「土地争奪戦」の様相となっています。他府県から見たらうらやましい悲鳴です。
国内主要企業が出資し次世代半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus(ラピダス)」が、「千歳美々ワールド(千歳市工業団地)」に最初の工場を建設する事が決まりました。「熊本県」での狂想曲が、「千歳市」でも再現されると思います。
国内主要企業が、人工知能(AI)、スパコンなどに使う次世代半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus(ラピダス)」を設立しました。出資企業は「キオクシア、ソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、トヨタ自動車、NEC、NTT、三菱UFJ銀行」の計8社です。
● 2023年5月22日に説明会、準備工事も始まる!
2023年5月22日に千歳市内で初の説明会が開かれました。早くも「準備工事」が始がまっています。工期は、2023年9月~2025年1月(予定)です。2023年9月1日には「起工式」が執り行われる予定です。
引用資料 北海道・公式ホームページ
次世代半導体産業立地推進ポータルサイト
約65haでスタートしますが、最終的には、約100haの敷地に3棟~4棟の工場を建設し、研究開発を含めて5兆円規模の投資が見込まれています。
Rapidus IIM-1建設計画
こちら側が「Rapidus IIM-1」だと思われます。計画名が「Rapidus IIM-1建設計画」、建築主が「Rapidus」、設計者が「鹿島建設」、施工者が「鹿島建設」、工期は、2023年9月~2025年1月(予定)となっています。ちなみに「IIM」は「イーム」と読みます。
鹿島建設(2023/04/25)
Rapidus IIM-1建設計画の設計施工者に選定
● 免震構造・屋上緑化
半導体工場は振動に対して非常にセンシティブ(敏感)な機器がたくさんあり、大きな揺れがあったときに大きな被害が及ばないように、地震対策として先進的な「免震構造」を採用します。屋上は緑化され、環境保護や省エネに配慮した施設となります。
「配置図」です。
「計画地」です。
「施工ステップ図」です。
「IIM工事スケジュール」です。
● 日本にしてはスピード感が凄い!
日本のプロジェクトはスピード感が無くていつもイライラしますが、「Rapidus(ラピダス)」が設立されたのが、2022年8月10日です。2023年2月21日に第一工場の立地が北海道千歳市に決定しました。すでに準備工事も始まり、2023年9月1日には「起工式」が執り行われる予定です。日本のプロジェクトとしては異例のスピードです。
順調に行けば、2025年4月に試作ラインを稼働、2027年から回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)mの半導体の量産を計画しています。2030年代に売上高1兆円を目指します。
技術的に無謀とも思えるプロジェクトですが、「電子立国日本」の復活、日本の威信をかけた国家プロジェクトになります。是非とも成功してほしいと思います。
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