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2023年12月

2023年12月31日 (日)

世界貿易センタービル跡地 地上46階、高さ約234mの「浜松町二丁目4地区A街区(A1棟)」 2023年12月の建設状況

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-浜松町二丁目4地区-
 いろいろあった2023年もあっという間に過ぎ、今日は大晦日です。今年1年、ホームページやブログを応援して頂いて本当にありがとうございました。

 浜松町二丁目では、「世界貿易センタービル」の建て替えを含む「浜松町二丁目4地区」の再開発が計画されています。合計で6棟のビルが建設される巨大プロジェクトです。6棟中4棟が超高層ビルになります。

 第一弾として、「B街区」に、地上29階、塔屋1階、地下3階、高さ155.04mの「日本生命浜松町クレアタワー」が、2018年8月31日に竣工しました。第二弾として、「A街区」に、地上39階、塔屋2階、地下3階、高さ197.321mの「世界貿易センタービルディング南館」が、2021年3月25日に竣工しました。

 地上37階、塔屋2階、地下3階、高さ約200mで計画されていた「A1棟」が、地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ約235mに変更されました。階数で9階、高さで約35m高くなりました。

 引用資料 内閣府(2021/06/29)
 生特別地区(浜松町二丁目4地区)都市計画(素案)の概要

 「世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、JR東日本(東日本旅客鉄道)」は、浜松町駅西口において開発を進めている「都市再生特別地区(浜松町二丁目4地区)A 街区」における都市計画の変更手続きを開始しました。

 引用資料 世界貿易センタービルディング(PDF:2021/07/12)
 「浜松町二丁目4地区」都市計画変更手続きの開始について

(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟)全体の概要
◆ 計画名-(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟)
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 所在地-東京都港区浜松町二丁目5番22、37、48他
◆ 階数-(本館:A1棟)地上46階、塔屋2階、地下3階、(南館:A3棟)地上39階、地下3階
◆ 高さ-(本館:A1棟)233.522m、(南館:A3棟)197.321m
◆ 敷地面積-15,726.55㎡(A棟全体)
◆ 建築面積-14,425.00㎡(A棟全体)
◆ 延床面積-300,722.40㎡(A棟全体)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-オフィス、ホテル、店舗、駐車場、地域冷暖房等
◆ 建築主-世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、JR東日本
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 施行者-鹿島建設
◆ 着工-2017年09月07日(南館:A3棟)
◆ 竣工-2027年03月31日予定(A棟全体)

(備考)「A棟」は、「A1棟、A2棟、A3棟」の3棟で構成されます。「A街区」には他に、地上5階の「TM棟」と地上2階の「EV棟」があります。


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国際水準の宿泊施設・DMO 活動拠点の整備

 レジャー・ビジネス両面の訪日外国人の短期滞在ニーズに対応した世界的知名度を有する国際水準の宿泊施設を整備し、浜松町駅周辺エリアの MICE 開催地・観光地としての魅力向上、地域ブランド醸成に寄与します。

 また、MICE 主催者の視察受け入れやエリアの魅力のプレゼンテーション、事務所機能などに活用する DMO の活動拠点を整備します(引用:世界貿易センタービルディング)。


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「旧芝離宮恩賜庭園より計画建物を望む(夜景)」です(引用:内閣府)。


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「旧芝離宮恩賜庭園と立体的な繋がりを意識した屋上緑化」です(引用:世界貿易センタービルディング)。


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「大門通り沿い(浜松町駅側)より計画地を望む」です(引用:内閣府)。


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「大門通り側より計画地を望む」です(引用:内閣府)。


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「断面イメージ 」です(引用:内閣府)。


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「配置図」です。JR浜松町駅では、「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」が行われており、「北口東西自由通路」と「北口橋上駅舎」が整備されます。完成すると格段に便利になります(引用:内閣府)。


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「位置図」です(引用:内閣府)。


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「世界貿易センタービルディング本館」の2023年12月の建設状況です。地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ233.522mの「A1棟」が建設されます(写真提供SOCIO34050氏)。


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北端部分です(写真提供SOCIO34050氏)。


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中央部分です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「クローラークレーン」が稼働しています(写真提供SOCIO34050氏)。


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南側部分です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「開口部」です(写真提供SOCIO34050氏)。


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南側から見た様子です。「乗入れ構台」の下では地下躯体を構築中です。新ビルの基礎工法は「直接基礎」となります。ちなみに「えび茶色」の鉄骨は山留め壁や乗入れ構台を支える「支保工」で、建設が進むと撤去されます(写真提供SOCIO34050氏)。


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南端部分です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「A2棟」の「鉄骨建方」が行われています(写真提供SOCIO34050氏)。



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2023年12月30日 (土)

横浜みなとみらい21地区 日本屈指の研究開発拠点の集積地 「サムスン電子」が先端半導体の研究開発拠点「アドバンスド・パッケージ・ラボ」を新設!

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-横浜みなとみらい21地区-
 「みなとみらい21地区」は、2023年11月8日に事業着工から40周年を迎えました。今後は、研究開発拠点や音楽施設、ミュージアムが重層的に集積する特徴を生かして、都市型の文化や産業を醸成・発信するとともに、社会的課題である脱炭素についても先行的に取組んでいきます。

 「みなとみらい21地区」では、企業が研究開発拠点を相次いで開設しており、日本屈指の研究開発拠点の集積地となっています。企業間の連携によるオープンイノベーションへの期待の高さから企業が企業を呼ぶ好循環が続いています。

 「横浜市」は2023年12月21日に、世界的な総合電子機器メーカーの韓国の「サムスン電子」が、横浜・みなとみらい21(MM21)地区に先端半導体の研究開発拠点を新設すると発表しました。

 横浜市 公式HP(PDF:2023/12/21)
 サムスン電子株式会社、みなとみらい21地区に最先端研究拠点新設を決定

 カナロコ by 神奈川新聞(2023/12/22)
 サムスン電子、みなとみらいに半導体拠点 研究開発、2024年度稼働

 投資額は今後5年間で400億円を超える見込みです。経済産業省は2023年12月21日、政府が最大200億円を助成すると表明しました。新拠点は2024年度に稼働予定で、複合オフィスビル「リーフみなとみらい」に入居するとみられます。

 横浜市によると、新拠点「アドバンスド・パッケージ・ラボ」は約6,600㎡です。高密度化、高集積化が進む半導体パッケージの次世代技術を研究する施設や、オフィスなどを設けます。


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「みなとみらい21 開発状況図(令和5年4月1日現在)」です。「リーフみなとみらい」は、「みなとみらいグランドセントラルタワー」の北側になります。

 引用資料 横浜市・公式HP
 みなとみらい21地区全体図


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リーフみなとみらい

 「サムスン電子」の先端半導体の研究開発拠点が入居するとみられる「リーフみなとみらい」です。 2011年9月にすぐ南側に「みなとみらいグランドセントラルタワー」が竣工したので、現在は横浜ランドマークタワーの69階展望フロア「スカイガーデン」からは見えません。

● リーフみなとみらい公式サイト閉鎖!
 リーフみなとみらい公式サイトを見ると「リーフみなとみらい公式サイトにアクセスいただき、ありがとうございます。誠に勝手ながら、リーフみなとみらい公式サイトは、2023年12月をもちまして閉鎖いたしました。長年のご愛顧、誠にありがとうございました。」となっています。「サムスン電子」の先端半導体の研究開発拠点の入居と関係あるのでしょうか?


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LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER

 同じ韓国の「サムスン電子」のライバルである「LGグループ」も「みなとみらい21地区」に拠点を構えています。「55-1街区」に、「LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER(LG横浜イノベーションセンター)」を開設しました。

LG YOKOHAMA INNOVATION CENTERの概要
◆ 名称-LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER(LG横浜イノベーションセンター)
◆ 計画名-(仮称)LG Global R&D Center建設プロジェクト
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区高島1丁目2-81(地番)
◆ 交通-みなとみらい線「新高島」駅徒歩2分、横浜市営地下鉄ブルーライン線「高島町」駅徒歩7分、JR線「横浜」駅徒歩10分
◆ 階数-地上16階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-89.932m
◆ 敷地面積-4,000.23㎡
◆ 建築面積-2,501.59㎡
◆ 延床面積-35,914.08㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-研究所、オフィス、にぎわい施設等
◆ 建築主-LG Holdings Japan
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2019年06月03日(着工式)
◆ 竣工-2021年11月30日
◆ オープン-2022年03月



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2023年12月29日 (金)

千葉県流山市 東武野田線(東武アーバンパークライン) 初石駅橋上駅舎及び自由通路の整備 2026年3月の完成を目指す!

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-初石駅施設整備(自由通路・橋上駅舎)-

 千葉県流山市は、東武野田線(東武アーバンパークライン)初石駅の改良工事を2024年1月下旬に着手します。地上にある駅舎を高架化しながら、新たに整備する東口と既存の西口を結ぶ「自由通路」を建設します。並行して駅前広場も設け、防災倉庫などを配置します。総事業費は約31億円を見込みます。2026年3月の完成を目指します。

 引用資料 流山市・公式HP(2023/12/27)
 初石駅施設整備に係る工事説明会を開催しました。


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「新駅舎イメージパース(西口外観)」です。


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「コンコース階平面図」です。


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「橋上駅舎及び自由通路、東口駅前広場、西口駅前広場(暫定)の整備案について」です。


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「位置関係図」です。



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2023年12月28日 (木)

江戸川区新庁舎 地上21階、高さ約99m、総延床面積約61,400㎡の日本一の防災庁舎 工事費高騰により概算工事費は590億と算定!

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-江戸川区・新庁舎基本設計方針-

 東京都の江戸川区は新庁舎基本設計方針の案を公表しました。案は設計の基本理念として「これからの100年を支える日本一の防災庁舎」を掲げ、中間免震構造を採用して耐震性を高める方針を提示ました。

 将来のニーズ変化を見据え、可変性に優れたフロア計画を採用、最先端の省エネ設備も導入し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの達成を目指します。2025年の着工を予定しています。

 引用資料 江戸川区・公式ホームページ
 江戸川区新庁舎基本設計方針

 建物は、地上21階、地下0階、高さ約99m、延床面積は庁舎棟と駐車場棟を合わせて約61,400㎡です。1階~3階は低層部とし、窓口機能や保健所などを入れます。

 3階と4階の間には「免震層」を配置します。首都直下地震が発生しても上層部の防災拠点機能を維持します。免震層より上は特定のフロアに区長室や災害対策本部、危機管理部を集約配置、給水や配電といった基幹設備も免震層より上に置きます。屋上にはヘリポートを設けます。

 新庁舎の建設地は、東京都江戸川区船堀4の2ほかの敷地面積約9,600㎡です。都営新宿線船堀駅の北側に位置します。2023年6月上旬ころ基本設計の委託先を決めます。2028度中の移転供用開始を目指します。建設費は約303億円を見込んでいます。

● 概算工事費は590億と算定
 東京都江戸川区は、江戸川区役所新庁舎の概算工事費を2023年12月時点で約590億円と算定しました。工事費高騰による影響で約303億円から200億円の増額を見込みます。それにしても工事費高騰は凄まじいですね。

 さらに、建設業界の慢性的な人手不足や働き方改革、大規模案件の増加などの影響から最大1年10カ月の工期延長を見込み、新庁舎の供用開始時期は当初の2029年3月から2031年1月へずれ込む見通しです。

 建設通信新聞(2023/12/27)
 江戸川区新庁舎/働き方改革・人手不足に対応/1年10ヵ月工期を延長/概算工事費は590億と算定


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「新庁舎イメージ画像(施設情報あり)」です。


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「断面図(案)」です。


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「配置図」です。


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(基本設計者選定時のスケジュール)「事業スケジュール」です。

● 最大1年10カ月の工期延長を見込む見通し
 建設業界の慢性的な人手不足や働き方改革、大規模案件の増加などの影響から最大1年10カ月の工期延長を見込みます。新庁舎の供用開始時期は当初の2029年3月から2031年1月へずれ込む見通しです。



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2023年12月27日 (水)

日本製鉄 アメリカの鉄鋼大手「USスチール」を2兆円超で買収へ 粗鋼生産量は世界3位に 買収が実現するには多くの障壁が・・・

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-日本製鉄がUSスチールを買収-
 国内鉄鋼最大手の「日本製鉄」は2023年12月18日に、アメリカ鉄鋼大手の「USスチール」を買収することで、両社が合意したと発表しました。日本製鉄がUSスチール株を1株55ドルで全株取得して完全子会社にします。買収額は約141億ドル(約2兆円)という大型再編です。

 「USスチール」は、1901年に設立されたアメリカを代表する鉄鋼メーカーで、最盛期は世界最大の鉄鋼会社でした。2022年の粗鋼生産量は1400万トン余りとアメリカ国内で3位の規模となっています。この買収によって、日本製鉄の粗鋼生産量は、現在の世界4位から3位に浮上します。

 日本の成長企業を見ているとアメリカで成功している企業が非常に多いです。それ程にアメリカ市場は巨大で魅力的です。私的には、この買収が是非とも実現してほしいですが、買収が実現するには多くの障壁があります。

 独占禁止法の観点からアメリカの規制当局の承認を得ることが必要です。さらに「全米鉄鋼労働組合(USW)」が買収に反対する声明を発表しています。アメリカ国内の外資系企業に対する目も厳しく、米議会では与野党の議員から反対の声が上がっています。

 仮に買収が実現しなくてもこの「積極果敢」な姿勢は評価出来ます。2000年代後半に当時の世界最大の鉄鋼会社「アルセロール・ミタル」の敵対的買収を恐れてビクビクと縮こまっていた頃とは別の会社のようです。


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日本製鉄
 「日本製鉄(NIPPON STEEL CORPORATION)」は、東京都千代田区丸の内二丁目6番1号の「丸の内パークビルディング」に本社を置く、日本最大手の鉄鋼メーカー(高炉メーカー)です。粗鋼生産量において日本国内最大手、世界4位です。

 2011年に「新日本製鐵」と「住友金属工業」の 合併基本計画を発表しました。2012年10月1日に「新日本製鐵」が株式交換により「住友金属工業」を完全子会社とした後、住友金属工業を吸収合併、商号を「新日鐵住金」に変更しました。

 2019年1月には「日新製鋼」を完全子会社化、2019年3月には「山陽特殊製鋼」を子会社化、そして2019年4月1日には商号を「日本製鉄」に変更しました。

日本製鉄の連結決算(売上高/営業利益)
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(日本基準)
1995年03月   2,881,097百万円     92,269百万円
1996年03月   2,954,869百万円   193,429百万円
1997年03月   3,061,288百万円   142,090百万円
1998年03月   3,076,531百万円   181,640百万円
1999年03月   2,759,409百万円     92,396百万円
2000年03月   2,680,611百万円   120,296百万円
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2001年03月   2,750,418百万円   162,644百万円
2002年03月   2,581,399百万円     73,044百万円
2003年03月   2,749,306百万円   142,961百万円
2004年03月   2,925,878百万円   224,475百万円
2005年03月   3,389,356百万円   429,948百万円
2006年03月   3,906,301百万円   576,319百万円
2007年03月   4,302,145百万円   580,097百万円
2008年03月   4,826,974百万円   545,580百万円
2009年03月   4,769,821百万円   342,930百万円
2010年03月   3,487,714百万円     32,005百万円
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2011年03月   4,109,774百万円   165,605百万円
2012年03月   4,090,936百万円     79,364百万円
2013年03月   4,389,922百万円     20,110百万円
2014年03月   5,516,180百万円   298,390百万円
2015年03月   5,610,030百万円   349,510百万円
2016年03月   4,907,429百万円   167,731百万円
2017年03月   4,632,890百万円   114,202百万円
2018年03月   5,668,663百万円   182,382百万円
(IFRS)
2019年03月   6,177,947百万円   265,111百万円
2020年03月   5,921,525百万円 △406,119百万円
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2021年03月   4,829,272百万円     11,381百万円
2022年03月   6,808,890百万円   840,901百万円
2023年03月   7,975,586百万円   883,646百万円

2024年03月期予想
2024年03月   9,000,000百万円   ----  (会)
2024年03月   9,047,420百万円   670,559百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年12月26日時点の数値です。



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2023年12月26日 (火)

「リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)」の近く 地上29階、高さ約110mの.「ブランズタワー橋本」 公式ホームページがオープン!

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-ブランズタワー橋本-
 京王相模原線・JR横浜線「橋本」駅周辺では、リニア新駅「リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)」の設置を見すえ、恵まれた交通の要衝としての機能がより一層強化される他、住む人・働く人・学ぶ人・訪れる人が広域的に交流するゲートとして様々な都市機能集積の促進が図られます。

 すぐ近くの「旧:相模原協同病院」跡地で、超高層タワーマンション「(仮称)相模原市緑区橋本二丁目計画」が建設されています。 建築主は「東急不動産、小田急不動産、名鉄都市開発、総合地所、旭化成不動産レジデンス社、ジェイアール東海不動産」の6社です。正式名称が「ブランズタワー橋本」に決定し、公式ホームページがオープンしています。

 引用資料 公式ホームページ
 ブランズタワー橋本

 「東急不動産」と「ヤナセ」は業務提携しました。「ブランズタワー橋本」にEVカーシェアを導入し、今後開発する物件にも順次導入する予定です。

ブランズタワー橋本の概要
◆ 計画名-(仮称)相模原市緑区橋本二丁目計画
◆ 所在地-神奈川県相模原市緑区橋本二丁目336-1(地番)
◆ 交通-京王相模原線・JR横浜線「橋本」駅徒歩4分
◆ 階数-地上29階、地下0階
◆ 高さ-110.16m
◆ 敷地面積-10,472.72㎡
◆ 建築面積-4,198.05㎡
◆ 延床面積-34,198.34㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-共同住宅、診療所、店舗
◆ 総戸数-458戸
◆ 建築主-東急不動産、小田急不動産、名鉄都市開発、総合地所、旭化成不動産レジデンス、ジェイアール東海不動産
◆ 設計者-長谷工コーポレーション
◆ 施工者-長谷工コーポレーション
◆ 着工-2023年03月15日
◆ 竣工-2026年06月下旬予定
◆ 入居開始-2026年09月下旬予定


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「外観完成予想CG」です。


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橋本駅南口に約13.7haの大規模再開発

 「相模原市」は2023年3月に「橋本駅南口地区土地区画整理事業」の都市計画を決定しています。リニア中央新幹線の整備にあわせ、まちづくりが本番を迎えます。

 区画整理事業の対象は、「橋本」駅南口の約13.7haです。オフィスやインキュベーション施設、住宅、商業・宿泊施設、福祉・医療機関などを集積し、「首都圏南西部の中核」にふさわしい市街地の形成を図るとしています。


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「橋本駅南口地区土地区画整理事業」エリア概念図です。「リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)」が工事中です。


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「位置図」です。



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2023年12月25日 (月)

茨城県つくば市 敷地面積約45.5haの「(仮称)グッドマンビジネスパークつくばPRJ開発工事」 物流施設やデータセンターを整備!

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-(仮称)グッドマンビジネスパークつくばPRJ開発工事-
 茨城県つくば市の「高エネルギー加速器研究機構」の南側にある45.5haの公有地について、土地を所有するつくば市土地開発公社が、物流関連企業の「グッドマンジャパン」に、2022年8月に約110億円(110億2924万8000円)で売却する契約を結びました。

 グッドマンジャパンは、造成工事を「浅井謙建築設計事務所」の設計、「NIPPO」の施工で進めます。計画名は「(仮称)グッドマンビジネスパークつくばPRJ開発工事」です。開発事業者は、グッドマンジャパンが組成した「グッドマンジャパンつくば特定目的会社」です。

 建設通信新聞(2023/12/22)
 造成工事はNIPPO/つくば市(高エネ研南側)45.5haで複合開発/浅井謙建築研究所が設計/グッドマンジャパン

 敷地面積約455,791㎡を10工区に分けて開発します。西側の街区は北から南にかけて3、4、5、6工区、東側の街区は北から南にかけて7、8、9工区、南側の街区は10工区、北側の県道拡幅範囲は1工区、区域内のL字型の区画道路は2工区に位置付けました。

 グッドマンジャパンの事業計画では、総延床面積約80万㎡の物流施設とデータセンターを建設します。施設の一部を2026年4月をめどに供用し、その後、工区ごとに順次整備するスケジュールを示しています。


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「配置図」です。


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「高エネルギー加速器研究機構」の南側の森林の部分が、「(仮称)グッドマンビジネスパークつくばPRJ開発工事」の建設予定地です(Googleマップの衛星写真を引用)。



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2023年12月24日 (日)

江戸川区 JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業 地上30階、高さ約115mの「パークシティ小岩 ザ タワー」 公式ホームページがオープン!

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-JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業-
 総武線のJR小岩駅周辺は、幅員の狭い道路や老朽化した木造建物が密集し災害時の危険性が高い状況にあることに加え、コミュニティを維持するための若い世代が減少しており、このような背景から、駅周辺地区のまちづくり基本方針が策定され、現在3つの地区で市街地再開発事業が推進されています。

 再開発は南口が先行していますが、北口でも「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。「JR小岩駅北口地区市街地再開発組合」は、再開発施設の施工などを担う特定業務代行者を「三井住友建設」に決定しています。

 特定業務代行者の業務範囲は、再開発施設の施工や保留床の処分、設計支援、事業推進支援などです。これにあわせて、交通広場や道路の拡幅、無電柱化などを実施し、交通・防災の拠点街区を形成する計画です。

● 公式ホームページがオープン!
 JR小岩駅前の「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」の共同住宅部分の名称が「パークシティ小岩 ザ タワー」に決定し、2023年12月18日に公式ホームページがオープンしました。

 引用資料 公式ホームページ
 パークシティ小岩 ザ タワー

パークシティ小岩 ザ タワーの概要
◆ 計画名-JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都江戸川区西小岩一丁目2170(地番)
◆ 交通-JR総武・中央緩行線「小岩」駅徒歩3分
◆ 階数-地上30階、地下1階
◆ 高さ-最高部114.90m、軒高109.95m
◆ 敷地面積-8,678.20㎡
◆ 建築面積-6,839.90㎡
◆ 延床面積-94,591.89㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-中間免震構造(6階に免震装置を設置、3種類の免震ゴムと減衰こまを採用)
◆ 用途-共同住宅、商業・業務、保育所
◆ 総戸数-731戸(一般販売対象戸数521戸)
◆ 建築主-JR小岩駅北口地区市街地再開発組合(売主 三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産)
◆ 設計者-アール・アイ・エー
◆ 施工者-三井住友建設
◆ 着工-2023年01月15日(起工式)
◆ 竣工-2027年01月下旬予定
◆ 入居開始-2027年03月下旬予定
◆ 北口交通広場整備-2027年~2030年予定
◆ 事業完了-2031年予定(公共施設工事完了)


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「外観完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。


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「断面図」です。 地震対策として「中間免震構造」を採用します。6階に「免震装置」を設置します(引用:三井不動産レジデンシャル)。


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「免震構造概念図」です。基礎工法は「場所打ちコンクリート拡底杭」です。


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「屋上広場完成予想CG」です。


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 「エントランスホール/ラウンジ完成予想CG」です。


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「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業 整備方針図」です。

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「JR小岩駅周辺都市計画エリア概念図」です。



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2023年12月23日 (土)

都心最大級総延床約110万㎡ 地上45階、高さ約232mの「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」 第一弾「A棟」の概要が変更!

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-内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟-
 東京都千代田区の「内幸町一丁目街区」で、関係権利者が「まちづくり方針」を固めました。約6.5haの敷地を「北地区、中地区、南地区」の3地区に分けて、大規模再開発を行います。

 延床面積は、「北地区、中地区、南地区」を合わせると総延床面積1,100,000㎡となります。総延床面積約110万㎡は、単独のプロジェクトとしては、過去と現時点判明しているものも含めても日本最大の総延床面積となります。

● 変更届の縦覧!
 「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」変更届の縦覧が2023年12月21日から行われています。「A棟」が、地上43階、地下5階、延床面積約310,000㎡から地上45階、地下3階、延床面積約300,000㎡に変更されています。「建築計画のお知らせ」は、地上45階、地下3階となっているので、変更が反映されていると思われます。

 引用資料 東京都環境局(2023//12/21)
 「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」変更届 

南地区の概要
◆ 計画名-内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟
◆ 所在地-東京都千代田区内幸町一丁目1000番
◆ 交通-東京メトロ日比谷線・千代田線「日比谷」駅、都営地下鉄三田線「日比谷」駅、都営地下鉄三田線「内幸町」駅
◆ 階数-地上45階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部232.52m、軒高230.23m
◆ 敷地面積-(施設全体)18,617.95㎡
◆ 建築面積-(施設全体)約15,300㎡、(A棟)約11,100㎡
◆ 延床面積-(施設全体)約297,400㎡、(A棟)約287,000㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-オフィス、商業、ホテル、ウェルネス促進施設、駐車場
◆ 建築主-中央日本土地建物、東京電力パワーグリッド、TF内幸町特定目的会社、第一生命保険、東京センチュリー、みずほ信託銀行
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-(未定)
◆ 解体工事-2022年09月12日~2024年03月31日予定
◆ 着工-2024年03月下旬
◆ 竣工-2027年03月下旬予定(A棟竣工)、2039年04月頃予定(街区全体)


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(変更前)
「外観イメージ」です。大きな変更は無いようですが、下層階のデザインが変更になっているように見えます。


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(変更後)
「建物断面図」です。地上階が2階増えて、地下階が2階減っています。


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(変更前)
「建物断面図」です。


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(変更後)
「緑化計画図」です。


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(変更前)
「緑化計画図」です。


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南地区の「位置図」です(引用:東京都)。


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「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟」の建築計画のお知らせです。「建築計画のお知らせ」は、地上45階、地下3階となっているので。変更が反映されていると思われます(写真提供読者さん)。



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2023年12月22日 (金)

東京高速道路(KK線)の地下 東京都市計画道路都市高速道路第1号線(新京橋連結路)建設事業 「境影響評価書」の縦覧!

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-新京橋連結路-

 「東京都市計画道路都市高速道路第1号線(新京橋連結路)建設事業」は、首都高速道路日本橋区間の地下化に伴い必要となる大型車の環状方向の交通機能を確保するため、現在の東京都市計画道路都市高速道路第4号線と東京都市計画道路都市高速道路第1号線を地下で結ぶ新京橋連結路を設置する事業です。

 首都高日本橋地下化に当たっては、江戸橋ジャンクションの都心環状線連結路をなくすことで、都心環状線を利用する車を八重洲線に転換させ、江戸橋ジャンクション周辺における交通の円滑化を図ることとしています。これに伴い必要となる大型車の環状方向の交通機能を確保するため、都心環状線と八重洲線を地下で結ぶ連結路を設置する事業です。

 「東京都市計画道路都市高速道路第1号線(新京橋連結路)建設事業」は、既設の八重洲線を活用しつつ、東京高速道路(KK線)の地下空間を通過させることで、八重洲線から都心環状線までを最短ルートで接続することが可能となります。既設の八重洲トンネルと連続した地下トンネルとなるため、八重洲トンネルの換気等を担っている鍛冶橋換気所の性能の向上が必要となることから、換気所の造り替えも行います。

● 境影響評価書の縦覧!
 「東京都環境局」は、2023年12月18日から「「東京都市計画道路都市高速道路第1号線(新京橋連結路)建設事業」環境影響評価書の縦覧を行っています。縦覧期間は、2023年12月18日(月)~2024年1月9日(火)までです。

 引用資料 東京都環境局(2023//12/18)
 「東京都市計画道路都市高速道路第1号線(新京橋連結路)建設事業」環境影響評価書


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「縦断模式図」です。


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「断面模式図(A-A 断面)」です。


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「断面模式図(B-B 断面)」です。東京高速道路(KK線)の地下に「シールド工法」で建設します。


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「断面模式図(C-C 断面)」です。


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「断面模式図(D-D 断面)」です。


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「平面図」です。


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「対象事業位置図」です。



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2023年12月21日 (木)

幕張新都心 千葉市の新拠点病院「千葉市立新病院整備工事」 「鹿島・鵜沢特定建設工事共同企業体」の施工で2023年12月19日に着工!

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-千葉市立新病院整備事業-
 
「千葉市」は、「海浜病院」に代わる新病院の建設に向け、「千葉市立新病院整備事業」を進めています。建設予定地は、早期の着工が可能で、新病院の建設に必要な広さが確保でき、移転の影響も少なく、千葉市西部の医療ニーズに対応できる場所に建設することが望ましいと考えられるため、幕張新都心若葉住宅地区小学校・公益施設用地内を建設予定地とします。

 地震対策として「免震構造」を採用し、「液状化対策(地盤改良)」を行います。浸水対策として地盤のかさ上げを行います。災害時に傷病者を受け入れる防災ひろば、講堂などを設け、本体棟の北東側に将来の増築可能スペースと想定し、病院機能の拡張に対応できるようにします。

● 2023年12月19日に着工!
 千葉市の新拠点病院である「千葉市立新病院整備工事」は、「鹿島・鵜沢特定建設工事共同企業体」の施工で2023年12月19日に着工しました。契約金額は312億9500万円です。工事費の高騰は凄まじく、4度の値上げで、最終的には概算工事費約313.5億円(約220億円 → 約238億円 → 約266億円から変更)となりました。

 引用資料 千葉市・公式HP(
2023/12/19)
 千葉市立新病院整備実施設計(詳細設計)が完了し、工事に着手しました~新病院の完成イメージ動画を公開~

千葉市立新病院整備事業の概要
◆ 計画名-千葉市立新病院整備工事
◆ 所在地-千葉県千葉市美浜区若葉三丁目1番27、1番41の一部(地番)
◆ 交通-JR京葉線「海浜幕張」駅、JR京葉線「検見川浜」駅
◆ 階数-地上5階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部30.642m、軒高24.542m
◆ 敷地面積-34,992.47㎡
◆ 建築面積-(合計)11,843.73㎡、(病院部分)8,584.86㎡
◆ 延床面積-(合計)38,832.22㎡、(病院部分)33,637.15㎡
◆ 構造-(柱)鉄筋コンクリート造、(梁)鉄骨造 
◆ 基礎工法-直接基礎(管理人の推測)
◆ 地震対策-免震構造(基礎免震構造)
◆ 用途-病院、保育所、物販店舗、自動車駐車場
◆ 診療科-内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、小児科、新生児科、外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、泌尿器科、産科、 婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、救急科、麻酔科、病理診断科、リハビリテーション科、 歯科口腔外科 等
◆ 病床数-349床(成人・高齢者病床222床、周産期・小児・移行期病床127床)
◆ 建築主-千葉市
◆ 設計者-(基本設計)日建設計・システム環境研究所JV、(実施設計)日建設計
◆ 施工者-鹿島・鵜沢特定建設工事共同企業体(鹿島建設、鵜沢建設JV)
◆ 着工-2023年12月19日
◆ 竣工-2026年03月18日予定
◆ 開院-2026年秋頃予定
◆ 概算工事費-約313.5億円(約220億円 → 約238億円 → 約266億円から変更)


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「外観イメージ(花見川通り側)」です。


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「外観イメージ(花見川通り側)」です。


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「外観イメージ(県立幕張総合高校側)」です。


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「内観イメージ(総合受付)」です。


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「内観イメージ(外来モール)」です。


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「断面構成図」です。地上5階、塔屋1階、地下0階、最高部の高さは30.642mです。


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「配置計画」です。


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「新病院建設予定地」です。「幕張ベイパーク」の北側で、「千葉県立幕張総合高等学校」の東隣に位置します。


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「事業スケジュール」です。概算工事費及び事業スケジュールの見直しが行われました。


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「千葉市立新病院整備事業」の予定地です(写真提供読者さん)。


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「千葉市立新病院整備工事」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2023年12月20日 (水)

大和ハウス工業 つくばエクスプレス「研究学園駅」近く 敷地面積15ha超の大規模開発「(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト」

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 -(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト-

 「大和ハウス工業」は、2023年12月18日、茨城県つくば市の「日本自動車研究所所(JARI)」の未利用地を取得し、「(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト」として開発に着手することを決定しました。

 「(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト」は、分譲マンションや教育施設、商業施設、研究施設、産業・物流施設、保育施設等の建設を計画しています(SSCとはスーパーサイエンスシティの略)。

 引用資料 大和ハウス工業(2023/12/18)
 JARI未利用地での大規模複合開発プロジェクト用地を取得(ニュースレター)

● 敷地面積15ha超の大規模開発!
 「(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト」は、つくばエクスプレス「研究学園駅」より徒歩約9分の場所に位置しています。首都圏中央連絡自動車道「つくば中央インターチェンジ」から約3km、首都圏と東北地方を結ぶ常磐自動車道「谷田部インターチェンジ」から約6kmの場所に立地していることに加え、県道土浦坂東線(エキスポ通り)や取手つくば線(サイエンス大通り)などの主要幹線道路にもアクセスしやすい場所です。また、近郊にはつくば市役所をはじめ、大型複合商業施設「イーアスつくば」や会員制大型量販店「COSTCO」があるため、生活利便性も良い場所です。

 開発地の北側には、分譲マンションと教育施設、中央には広場や商業施設、南側には研究施設や物流施設、保育施設などを計画した、敷地面積155,389㎡(東京ドーム約3.3個分)の大規模複合開発プロジェクトです。

(仮称)SSCつくば学園南プロジェクトの概要
◆ 所在地-茨城県つくば市学園南二丁目8番4他
◆ 交通-つくばエクスプレス「研究学園」駅より徒歩約9分
◆ 敷地面積-155,389.76㎡
◆ 用途-分譲マンション、教育施設、商業施設、研究施設、産業・物流施設、保育施設等
◆ 建築主-大和ハウス工業
◆ 着工-2024年08月予定
◆ 竣工-2028年04月予定


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「分譲マンション」です。


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「物流施設」です。


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「(仮称)SSCつくば学園南プロジェクト」の予定地です(Googleマップの衛星写真を引用)。



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2023年12月19日 (火)

東京都西部の多摩地域を走る「多摩都市モノレール」 多摩都市モノレール町田方面延伸 ルートは「B案」を選定!

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-多摩都市モノレール-
 ビックリするニュースが入ってきました。「日本製鉄」は2023年12月18日に、アメリカ鉄鋼大手の「USスチール」を買収すると発表しました。買収額は2兆円超となります。

 「USスチール」は、1901年に設立されたアメリカを代表する鉄鋼メーカーで、最盛期は世界最大の鉄鋼会社でした。2022年の粗鋼生産量は1400万トン余りとアメリカ国内で3位の規模となっています。

 ただ、この買収が実現するとは限りません。独占禁止法の観点からアメリカの規制当局の承認を得ることが必要です。アメリカ国内の外資系企業に対する目も厳しく、早速「全米鉄鋼労働組合(USW)」が買収に反対する声明を発表しています。

 本題に戻って、東京都西部の多摩地域を走る「多摩都市モノレール」は、現在、多摩市の「多摩センター」と東大和市の「上北台」を結ぶ約16kmの区間で運行されていて、運営は都や沿線の自治体が出資する第三セクターが担っています。

 「東京都」は、さらなる交通アクセスの向上に向けて、国や自治体と協議しながら3つの区間で延伸の可否を検討してきましたが、このうち「上北台」と瑞穂町にある「JR箱根ケ崎駅」の間のおよそ7kmを結ぶ路線を先行して延伸させる方針を固めました。


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多摩都市モノレールの延伸構想

 「摩都市モノレール」は、多摩地域における相互の連携を強化し、多摩地域の南北方向の公共交通をより充実させるため、東京都と多摩都市モノレール株式会社とで整備されました。

 全体構想は約93kmですが、うち1998年11月に立川北駅から上北台駅間が、2000年1月に多摩センター駅から立川北駅間が開業し、現在多摩センター駅から上北台駅間の約16kmで運行しています。

 引用資料 町田市・公式HP
 多摩都市モノレール町田方面延伸促進の概要


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多摩都市モノレール町田方面延伸

 交通政策審議会第198号答申を踏まえ、「多摩都市モノレール町田方面延伸」の導入空間となり得る道路が未確定の区間において、客観的かつ合理的なルートを検討していくため、ルート検討委員会を設置しました。

 引用資料 東京都都市整備局
 多摩都市モノレール町田方面延伸 ルート検討委員会

(A案)
◆ 速達性は優れている。
◆ 小山田桜台団地や桜美林学園など現時点で確実に需要が見込める拠点を経由する。
◆ 現道がなく、小山田緑地をトンネルで通過するため、沿線開発等の余地が少なく、環境への影響も懸念される。

(B案)
◆ 速達性は他ルートに比べやや劣る。
◆ 小山田桜台団地や桜美林学園など現時点で確実に需要が見込める拠点を経由する。
◆ 現道がある地域を経由し、新駅周辺等において新たな沿線開発等が期待できるとともに、町田陸上競技場や野津田高校、日大三高など更なる需要の増加が見込める拠点を経由する。

(C案)
◆ 速達性は優れている。
◆ 小山田桜台団地や桜美林学園など現時点で確実に需要が見込める拠点を経由せず、需要が少ない。
◆ 現道がある地域を経由し、新駅周辺等において新たな沿線開発等が期待できる一方、町田陸上競技場や野津田高校などは経由するが、短絡するルートのため、更なる需要の増加が見込める拠点の経由は限定的である。

● B案を選定!
 モノレールとまちづくりとの相乗効果の観点から、「B案」を選定しました。選定された「B案」を基本に、今後は、各種課題の解決に向けた取組を進めます。


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「多摩都市モノレール」では、転落事故を防止するため、全駅に「可動式安全柵(ホームドア)」を設置しています。



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2023年12月18日 (月)

JR東日本 羽田空港アクセス線(仮称)整備事業 羽田空港において「羽田空港アクセス線(仮称)」 2023年12月7日に工事に着手!

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-羽田空港アクセス線(仮称)整備事業-

 JR東日本は、羽田空港と東京駅、新宿駅、新木場駅の3つの駅を結ぶ「羽田空港アクセス線構想」を発表しています。実現すれば、東京駅まで最短18分(現在は最短28分)、新宿駅まで最短23分(現在は最短41分)、臨海部の新木場駅まで最短20分(現在は最短41分)でいずれも乗り換えなしで結ばれ、空港へのアクセス時間が大幅に短縮されます。

(1) 東山手ルート(東京駅ルート)
 
最短18分(現在は最短28分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→大汐線(改修)→大汐短絡線(新設)→田町駅付近で東海道本線に合流→東海道本線→東京駅

(2) 西山手ルート(新宿駅ルート)
 
最短23分(現在は最短41分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→東品川短絡線(新設)→大井町駅~品川シーサイド駅間でりんかい線に合流→りんかい線→埼京線→新宿駅

(3) 臨海部ルート(新木場駅ルート)
 
最短20分(現在は最短41分):羽田空港(新設)→羽田空港新線(新設)→東京貨物ターミナル→りんかい線の引込線(複線化)→品川埠頭分岐部信号場→りんかい線→新木場駅

● 羽田空港において「羽田空港アクセス線(仮称)」工事に着手!
 国土交通省の関東地方整備局は、羽田空港において、田町駅付近と羽田空港を結ぶ「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事に2023年12月7日に着手しました。

 引用資料 国土交通省関東地方整備局(PDF:2023/12/08)
 羽田空港において「羽田空港アクセス線(仮称)」工事に着手

 関東地方整備局は、羽田空港のアクセス利便性を向上させるため、田町駅付近と羽田空港を結ぶ「羽田空港アクセス線(仮称)」のうち、空港内の区間(約2.4km)における鉄道トンネル躯体等基盤施設の整備を行います。

 今般、着手した工事は、羽田空港内の第2ターミナルに隣接するP3駐車場の前面部の道路直下において、駅のホーム部分に当たるトンネル躯体を開削工法により構築するものです。


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「位置図」です。


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「拡大平面写真」です。


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「東山手ルート」および「アクセス新線」の工事概要

 「平面図」と「断面図」です。事業区間は12.4kmです。JR田町駅付近から東京貨物ターミナルまでを既存線路の「改良区間」、東京貨物ターミナルから羽田空港までを「新線建設」として整備します。延長は「改良区間」が約7.4km、「アクセス新線」が約5.0kmとなります(引用:JR東日本)。


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羽田空港新駅(仮称)

 「羽田空港新駅(仮称) 位置図、断面図」です。第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルの間の空港構内道路下に、最大幅員約12m、延長約310mの島式1面2線のホームを有する地下駅を設置します。

 ホームは地下1階の高さであり、第2旅客ターミナルへ高低差なく、移動することが可能となります。なお、空港島内のシールドトンネル、開削トンネルは国土交通省が空港整備事業で整備する予定です(引用:JR東日本)。



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2023年12月17日 (日)

「埼玉スタジアム2002」の近く 病床数800床の巨大病院「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)」 2027年5月の竣工を目指す!

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-順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)-
 「埼玉県」や「さいたま市」などがさいたま市美園地区に「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)」を誘致を進めています。埼玉県内の慢性的な医療人材不足を解消し、埼玉県北部などの医師が足りない地域を手当てする狙いがありました。

 新病院の建設予定地は、「埼玉スタジアム2002」の近くで、埼玉高速鉄道「浦和美園駅」から北へ約0.5km離れた場所で、さいたま市緑区と岩槻区にまたがる約7.3haです。

 当初は、2018年に着工、2021年に完成する予定でしたが、整備計画に大幅な遅れが発生しました。更にコロナ禍の影響もあって、開院が見通せない状況になっていました。

● 2027年5月の竣工を目指す!
 「順天堂大学」は、病院、大学、大学院、陽子線治療施設、立体駐車場からなる巨大な施設を建設します。2025年4月の着工、2027年5月の竣工を目指します。新病院の供用開始は2027年内を予定しています。

 引用資料 埼玉県・公式HP(2023/12/01)
 令和5年度埼玉県医療審議会
 
 新病院はAI(人工知能) や遠隔技術、 陽子線治療など最先端の医療テクノロジーを駆使した高機能な医療機関を目指します。国内外の幅広い人材が集まる大学院や研究施設を併設することで、 埼玉県で不足する医師を育成・派遣します。

順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)の概要
◆ 計画名-順天堂浦和美園キャンパス(仮称)等整備事業
◆ 所在地-埼玉県さいたま市緑区美園三丁目、岩槻区美園東二丁目
◆ 交通-埼玉高速鉄道「浦和美園」駅
◆ 階数-地上10階、地下0階
◆ 高さ-約59m
◆ 敷地面積-約73,000㎡
◆ 延床面積-(病院棟)約90,000㎡、(大学・大学院棟)約26,000㎡、(陽子線治療施設)約5,000㎡、(立体駐車場)約15,600㎡
◆ 地震対策-免震構造(病院本館)
◆ 用途-病院、大学・大学院、陽子線治療施設、駐車場 等
◆ 病床-800床
◆ 駐車場台数-約1,000台(外来用含む)
◆ 建築主-学校法人順天堂
◆ 着工-2025年04月予定
◆ 竣工-2027年05月予定
◆ 開院-2027年内予定


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「アトリウム(2階患者レストランより中庭を見る)」です。


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「断面構成図」です。


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「全体配置図」です。「綾瀬川」を挟んで、さいたま市緑区美園三丁目とさいたま市岩槻区美園東二丁目に分かれています。


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「計画地位置図(航空写真)」です(引用:さいたま市)。


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「計画地位置図」です。「埼玉スタジアム2002」の少し東側に建設予定です(引用:さいたま市)。



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2023年12月16日 (土)

事業費は2,942億 地上40階、高さ約205mと地上51階、高さ約213mの「日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業」 2026年10月から順次着工!

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-日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業-
 「日本橋一丁目東地区」では、「日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合」が再開発を検討しています。事業協力者として「三井不動産、東急不動産、日鉄興和不動産、清水建設」が参画しています。

 概要は、「A街区」は、地上40階、地下4階、高さ 約240m、延床面積 約274,000㎡、「B街区」は、地上52階、地下3階、高さ約225m、延床面積約120,000㎡です。

 引用資料 内閣府(PDF:2021/08/16)
 都市再生特別地区(日本橋一丁目東地区)都市計画(素案)の概要

● A街区・B街区共に規模が縮小
 「日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合」は、「日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の事業費として2942億4100万円を見込んでいます。このうち、工事費は1979億6200万円です。2026年10月から順次着工し、2032年度から2038年度にかけて竣工した街区からオープンする予定です。

 日刊建設工業新聞(2023/12/15)
 日本橋一丁目東地区再開発(東京都中央区)/事業費2900億円、26年新築着工

 建設通信新聞(2023/12/15)
 日本橋一丁目東再開発/事業費は2942億/26年10月から順次着工

 残念ながら「A街区」と「B街区」共に規模が縮小されました。「A街区」は、地上40階、地下4階、高さ約240m、延床面積約274,000㎡から地上40階、地下4階、高さ約205m、延床面積約274,000㎡に、「B街区」は、地上52階、地下3階、高さ約225m、延床面積約120,000㎡から地上51階、地下3階、高さ約213m、延床面積約110,000㎡に規模が縮小されました。建築費高騰の影響でしょうか?

日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業(A街区)の概要
◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目内
◆ 交通-都営浅草線「日本橋」駅、東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅、東京メトロ半蔵門線「三越前」駅
◆ 階数-地上40階、地下4階
◆ 高さ-約205m(約240mから変更)
◆ 敷地面積-約10,620㎡
◆ 延床面積-約274,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗、集会施設(カンファレンス)、駐車場等
◆ 建築主-日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-東急不動産、三井不動産、日鉄興和不動産、清水建設
◆ コンサルタント-日本設計
◆ 着工-2026年10月予定(2026年度予定から変更)
◆ 竣工-2032年01月予定(2030年度予定から変更)

日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業(B街区)の概要

◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目内
◆ 交通-都営浅草線「日本橋」駅、東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅、東京メトロ半蔵門線「三越前」駅
◆ 階数-地上51階、地下3階(地上52階、地下3階から変更)
◆ 高さ-約213m(約225mから変更)
◆ 敷地面積-約5,450㎡
◆ 延床面積-約110,000㎡(約120,000㎡から変更)
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造 
◆ 用途-共同住宅、サービスアパートメント、生活支援施設、店舗、駐車場等
◆ 総戸数-568戸
◆ 建築主-日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-東急不動産、三井不動産、日鉄興和不動産、清水建設
◆ コンサルタント-日本設計
◆ 着工-2028年02月予定(2031年度予定から変更)
◆ 竣工-2032年03月竣工予定(2034年度予定から変更)


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(変更前)地上40階、地下4階、高さ約240mと地上52階、地下3階、高さ約225m時点の「断面図」です(引用:東京都環境局)。


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(変更前)地上40階、地下4階、高さ約240mと地上52階、地下3階、高さ約225m時点の「断面図」です(引用:東京都環境局)。


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(変更前)「配置図」です(引用:内閣府)。


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(変更前) 「位置図」です(引用:内閣府)。


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「日本橋一丁目東地区」の予定地を南西側から見た様子です。


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南側から見た様子です。


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北側から見た様子です。


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編入を視野に検討中だった北西角の「日本橋郵便局」も参画します。


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「日本橋郵便局」を北東側から見た様子です。


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北東側から見た様子です。


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日本橋ダイヤビルディング

 地上18階、塔屋1階、地下1階、高さ89.281m、延床面積30,029.44㎡の「日本橋ダイヤビルディング」です。「日本橋ダイヤビルディング」 の西側も「日本橋一丁目東地区」に入っています。


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「日本橋ダイヤビルディング」の西側の広場は「B街区」に含まれます。



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2023年12月15日 (金)

多摩都市モノレールの延伸計画 延長約7.0kmの「多摩都市モノレール(上北台~箱根ケ崎)建設事業」 環境影響評価書案の縦覧!

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-多摩都市モノレール-
 東京都西部の多摩地域を走る「多摩都市モノレール」は、現在、多摩市の「多摩センター」と東大和市の「上北台」を結ぶ約16kmの区間で運行されていて、運営は都や沿線の自治体が出資する第三セクターが担っています。

 「東京都」は、さらなる交通アクセスの向上に向けて、国や自治体と協議しながら3つの区間で延伸の可否を検討してきましたが、このうち「上北台」と瑞穂町にある「JR箱根ケ崎駅」の間のおよそ7kmを結ぶ路線を先行して延伸させる方針を固めました。

● 環境影響評価書案の縦覧!
 「多摩都市モノレール(上北台~箱根ケ崎)建設事業」に係る環境影響評価書案の縦覧が行われています。縦覧期間は、2023年12月14日(木)~2024年1月18日(木)までです。

 引用資料 東京都環境局(2023/12/14) 
 「多摩都市モノレール(上北台~箱根ケ崎)建設事業」に係る環境影響評価書案の縦覧

 起点は東大和市上北台一丁目、終点は西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎です。延長約7.0kmで複線で整備されます。新設される駅は7駅で、工事予定期間約10年を見込んでいます。


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「事業区間の位置(広域)」です。

● 多摩都市モノレール
 「摩都市モノレール」は、多摩地域における相互の連携を強化し、多摩地域の南北方向の公共交通をより充実させるため、東京都と多摩都市モノレール株式会社とで整備されました。

 全体構想は約93kmですが、うち1998年11月に立川北駅から上北台駅間が、2000年1月に多摩センター駅から立川北駅間が開業し、現在多摩センター駅から上北台駅間の約16kmで運行しています。


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「事業区間位置図(航空写真)」です。「No.1駅~No.7駅」の7駅で新設される予定です。


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「平面図」と「縦断図」です。


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終点の「No.7駅」は「JR箱根ケ崎駅」とは近接しますが、接続されないようです。


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「断面図(No.1駅)」です。新設される7駅はすべて1本の橋脚で駅舎を支えるスタイルになります。


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「多摩都市モノレール1000系電車」です。



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2023年12月14日 (木)

ミシュランガイド東京2024 2023年12月5日に発表 「三つ星が12軒、二つ星が33軒、一つ星が138軒」でトータル183軒!

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-ミシュランガイド-
 ミシュランガイド」は、フランスのタイヤメーカーがミシュラン社が、レストランとホテルを厳選し、格付けしたガイドブックです。料理の「おいしさの基準」は人それぞれで、ミシュラン社の覆面調査員の基準がすべて正しい訳ではありませんが、ガイドブックの世界的権威である事は間違いないです。

 おいしさを星の数で格付けし、「(一つ星)近くに訪れたら行く価値のある優れた料理、(二つ星)遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理、(三つ星)そのために旅行する価値のある卓越した料理」となっており、「三つ星」が一番格が高いです。

 星の評価は、ミシュランガイドの対象国もしくは地域で同一基準です。世界的な規模で店のおいしさを格付けしている組織は他に無いので、日本の都市、世界の都市との比較において、どの都市が料理のレベルが高いのか非常に良く分かります。

3つ星・2つ星・1つ星の合計数の都市別ランキング(3つ星)
01位 東京(日本)-200店(12店)
02位 パリ(フランス)-118店(10店)
03位 京都(日本)-98店(6店)
04位 大阪(日本)-94店(3店)
05位 香港(中国)-71店(7店) 
06位 ロンドン(イギリス)-70店(5店)
07位 ニューヨーク(アメリカ)-65店(5店)
08位 シンガポール(シンガポール)-52店(3店)
09位 上海(中国)-47店(2店)
10位 北京(中国)-34店(2店)

(備考)都市別ランキングは、同一年の比較ではないので参考程度にして下さい。

● ミシュランガイド東京2024
 
2008年版から17冊目となる「ミシュランガイド東京2024」を2023年12月5日(火)に発表しました。三つ星が12軒、二つ星が33軒、一つ星が138軒、トータルで183軒です。「二つ星」と「一つ星」及びとトータルが大幅に減少しているので、審査がかなり厳しくなっている事が推測できます。

 日本ミシュランタイヤ(2023/12/05)
 「ミシュランガイド東京2024」18軒の新たな星付きレストラン、ミシュラングリーンスターを発表

 毎年「東京版」より早く発表されていた「京都・大阪版」ですが、2024年版から「東京版」が先に発表に変更になったようです。「ミシュランガイド京都・大阪2024」は、2024年4月9日(火)に発表します。

2024年版
☆ 三つ星-12軒
☆ 二つ星-33軒
☆ 一つ星-138軒
☆ トータル-183軒
-------------------------------------------
☆ ビブグルマン-127軒
☆ セレクテッドレストラン-194軒
☆ ミシュラングリーンスター11軒

(備考)「ビブグルマン」は、「価格以上の満足感が得られる料理」とされています。「ミシュラングリーンスター」は、サステナブルガストロノミーに取り組む店舗を対象としています。今年から新たに「セレクテッドレストラン」を掲載しました。「ビブグルマンには入らないが、ミシュランがおすすめするレストラン」という定義です。

2008年版~2024年版(三つ星/二つ星/一つ星=トータル)
(01冊目)2008年版   8軒/25軒/117軒=150軒
(02冊目)2009年版   9軒/36軒/128軒=173軒
(03冊目)2010年版 11軒/42軒/144軒=197軒
(04冊目)2011年版 14軒/52軒/174軒=240軒
(05冊目)2012年版 16軒/52軒/179軒=247軒
(06冊目)2013年版 14軒/53軒/175軒=242軒
(07冊目)2014年版 13軒/55軒/175軒=243軒
(08冊目)2015年版 12軒/53軒/161軒=226軒
(09冊目)2016年版 13軒/51軒/153軒=217軒
(10冊目)2017年版 12軒/54軒/161軒=227軒
(11冊目)2018年版 12軒/56軒/166軒=234軒
(12冊目)2019年版 13軒/52軒/165軒=230軒
(13冊目)2020年版 11軒/48軒/167軒=226軒
(14冊目)2021年版 12軒/42軒/158軒=212軒
(15冊目)2022年版 12軒/41軒/150軒=203軒
(16冊目)2023年版 12軒/39軒/149軒=200軒
(17冊目)2024年版 12軒/33軒/138軒=183軒


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ミシュランガイド京都(2023年版)
 「ミシュランガイド京都・大阪2024」は、2024年4月9日(火)に発表します。

2023年版
☆ 三つ星-6軒
☆ 二つ星-19軒
☆ 一つ星-73軒
☆ トータル-98軒
-------------------------------------------
☆ ビブグルマン-98軒
☆ ミシュラングリーンスター-6軒

(備考)「ビブグルマン」は、「価格以上の満足感が得られる料理」とされています。「ミシュラングリーンスター」は、サステナブルガストロノミーに取り組む店舗を対象としています。
       
2010年版~2023年版(3つ星/2つ星/1つ星=トータル)
(01冊目)2010年版 6軒/12軒/64軒= 82軒
              +旅館3軒(2つ星が1軒、1つ星が2軒)    
(02冊目)2011年版 7軒/22軒/71軒=100軒
              +旅館3軒(2つ星が2軒、1つ星が1軒) 
(03冊目)2012年版 7軒/29軒/70軒=106軒
              +旅館3軒(2つ星が2軒、1つ星が1軒)
(04冊目)2013年版 5軒/24軒/72軒=101軒
              +旅館4軒(2つ星が1軒、1つ星が3軒)
(05冊目)2014年版 7軒/21軒/73軒=101軒
              +旅館3軒(2つ星が1軒、1つ星が2軒)
(06冊目)2015年版 7軒/22軒/67軒= 96軒
              +旅館3軒(2つ星が1軒、1つ星が2軒)
(07冊目)2016年版 7軒/24軒/66軒= 97軒
              +旅館2軒(1つ星が2軒)
(08冊目)2017年版 7軒/25軒/64軒= 96軒
              +旅館3軒(2つ星が1軒、1つ星が2軒)
(09冊目)2018年版 8軒/23軒/64軒= 95軒
              +旅館3軒(2つ星が1軒、1つ星が2軒)
(10冊目)2019年版 7軒/22軒/75軒=104軒
              +旅館2軒(2つ星が1軒、1つ星が1軒)
(11冊目)2020年版 8軒/21軒/77軒=106軒
              +旅館2軒(2つ星が1軒、1つ星が1軒)
(12冊目)2021年版 7軒/19軒/84軒=110軒
(13冊目)2022年版 6軒/19軒/83軒=108軒
(14冊目)2023年版 6軒/19軒/73軒=98軒


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ミシュランガイド大阪(2023年版)
 
「ミシュランガイド京都・大阪2024」は、2024年4月9日(火)に発表します。

2023年版
☆ 三つ星-3軒
☆ 二つ星-10軒
☆ 一つ星-81軒
☆ トータル-94軒
-------------------------------------------
☆ ビブグルマン-99軒
☆ ミシュラングリーンスター-3軒

(備考)「ビブグルマン」は、「価格以上の満足感が得られる料理」とされています。「ミシュラングリーンスター」は、サステナブルガストロノミーに取り組む店舗を対象としています。

2010年版~2023年版(3つ星/2つ星/1つ星=トータル)
(01冊目)2010年版 1軒/12軒/52軒= 65軒
(02冊目)2011年版 3軒/12軒/75軒= 90軒
(03冊目)2012年版 5軒/15軒/88軒=108軒
(04冊目)2013年版 4軒/14軒/81軒= 99軒
(05冊目)2014年版 4軒/16軒/76軒= 96軒
(06冊目)2015年版 4軒/17軒/66軒= 87軒
(07冊目)2016年版 4軒/20軒/65軒= 89軒
(08冊目)2017年版 3軒/20軒/68軒= 91軒
(09冊目)2018年版 4軒/17軒/75軒= 96軒
(10冊目)2019年版 4軒/16軒/79軒= 99軒
(11冊目)2020年版 3軒/16軒/79軒= 98軒
(12冊目)2021年版 3軒/12軒/81軒= 96軒
(13冊目)2022年版 3軒/11軒/82軒= 96軒
(14冊目)2023年版 3軒/10軒/81軒= 94軒



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2023年12月13日 (水)

JR高輪ゲートウェイ駅前 高さ約115mの超高層ツインタワー (仮称)品川駅北周辺地区第一種市街地再開発事業 2023年11月29日の状況

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-(仮称)品川駅北周辺地区第一種市街地再開発事業-

 JR東日本は、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」を進めています。その中でも最大規模が高輪ゲートウェイ駅に直結する「4街区」です。「4街区」と「第一京浜」の間に南北に細長い再開発から取り残された場所がありました。その部分が「(仮称)品川駅北周辺地区第一種市街地再開発事業」として再開発される事になりました。

 2021年12月13日に区議会建設常任委員会に「①東京都市計画住宅市街地の開発整備の方針(原案)について、②品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について、③港にぎわい公園づくり推進計画(素案)について」の報告が行われました。その中で「(仮称)品川駅北周辺地区第一種市街地再開発事業」の詳細が判明しました。

 引用資料 港区議会(2021/12/13) 
 令和3年12月13日 建設常任委員会

 2棟で構成され、北側の「区域4-2B」が、地上25階、地下2階、高さ約115m、延床面積約26,600㎡、南側の「区域4-2C」が、地上23階、地下2階、高さ約115m、延床面積約39,900㎡となります。

 2棟のビルの間には約1,400㎡の「広場5号」を整備します。高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した「高輪築堤」の信号機部分などを移築保存し、鉄道開業時の街の歴史を伝える施設にする方針です。

(仮称)品川駅北周辺地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都港区高輪二丁目・港区港南二丁目の各一部
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅、都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅
◆ 階数-(区域4-2B)地上25階、地下2階、(区域4-2C)地上23階、地下2階
◆ 高さ-(区域4-2B)最高部約115m、(区域4-2C)最高部約115m
◆ 敷地面積-(施設全体)約6,500㎡、(区域4-2B)約2,500㎡、(区域4-2C)約4,000㎡
◆ 延床面積-(施設全体)約66,500㎡、(区域4-2B)約26,600㎡、(区域4-2C)約39,900㎡
◆ 用途-(区域4-2B)宿泊、店舗、駐車場等、(区域4-2C)オフィス、共同住宅、店舗、駐車場等
◆ 建築主-品川駅北周辺地区市街地再開発準備組合(事業協力者 JR東日本、日鉄興和不動産)
◆ 着工-2024年度予定
◆ 竣工-2029年度予定(区域4-2C)、2031年度予定(区域4-2B)
◆ 全体供用-2031年度予定


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区域4-2B

 区域4-2Bの「計画建物外観イメージ」です。概要は地上25階、地下2階、高さ約115m、延床面積約26,600㎡、用途は宿泊、店舗、駐車場等となっています(引用:港区議会)。


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区域4-2C

 区域4-2Cの「計画建物外観イメージ」です。概要は地上23階、地下2階、高さ約115m、敷地面積約39,900㎡、用途はオフィス、共同住宅、店舗、駐車場等となっています(引用:港区議会)。


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広場5号

 「広場5号イメージ」です。2棟のビルの間には約1,400㎡の「広場5号」を整備します(引用:港区議会)。


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「配置図」です(引用:港区議会)。


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「位置図」です(引用:港区議会)。


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「区域4-2B」の建設予定地の2023年11月29日の状況です。

● TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North
 東隣に地上29階、塔屋1階、地下3階、高さ161.41mの「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」が建設中です。


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「区域4-2B」と「広場5号」の建設予定地を南西側から見た様子です。


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「区域4-2C」の建設予定地の2023年11月29日の状況です。

● TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South
 東隣に地上30階、塔屋1階、地下3階、高さ158.68mの「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South」が建設中です。


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「区域4-2C」の建設予定地を南側から見た様子です。



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2023年12月12日 (火)

「泉岳寺駅」と一体的な整備 地上30階、高さ約145mの「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」 2023年11月29日の建設状況

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-東京都市計画事業泉岳寺駅地区-
 「泉岳寺駅」は、羽田空港へのアクセスなど広域的な結節機能を担っており、空港需要の増大に伴いその重要性は高まっています。さらに、駅周辺の開発の進捗により見込まれる駅利用者増加への対応や、乗換えを含む利用者の安全性・利便性の確保を図る必要があります。

 「泉岳寺駅」は国道15号の下に位置し、国道の空間内だけではホームの拡幅が困難であるため、道路に隣接する民有地を含めた市街地整備を行う必要があります。

 このことから、駅の改良と隣接市街地との一体的な整備を、JR新駅周辺の街開きまでに確実に行うため、東京都施行による「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」を実施します。
 
 「東急不動産」と「京浜急行電鉄」により構成されるコンソーシアムは、2021年4月15日に「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」の特定建築者予定者に選定され、2021年6月2日に東京都と特定建築者の業務に関する基本協定書を締結し、特定建築者として参画することが決定しました。

 引用資料 東京都報道発表資料(2021/04/16)
 泉岳寺駅地区開発事業 特定建築予定者を決定
 

 引用資料 東急不動産(2021/06/03)
 東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業 特定建築者の業務に関する基本協定書を締結

東京都市計画事業泉岳寺駅地区の概要

◆ 計画名-「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業特定建築物」建築計画
◆ 所在地-東京都港区高輪二丁目81-1 ほか(地番)
◆ 交通-都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅直結、JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅への歩行者デッキに接続予定
◆ 階数-地上30階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約145m
◆ 施工面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-約8,490㎡
◆ 建築面積-約5,390㎡
◆ 延床面積-約112,000㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-直接基礎(ベタ基礎+地中連続壁)
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、地下鉄駅施設、子育て支援施設、駐車場等
◆ 総戸数-約350戸
◆ 建築主-東京都(<特定建築者>東急不動産、<特定建築者予定者>東急不動産、京浜急行電鉄)
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 着工-2023年04月上旬
◆ 竣工-2028年03月下旬予定


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「駅とまちの一体的な整備のイメージ」です(引用:東京都 都市整備局)。


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「西側立面図」です。最高部の高さが約145mです。当初は、高さ約160mで計画されていましたが、高さ約145mとなりました(引用:港区環境アセスメント)


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「南北断面図」です(引用:港区環境アセスメント)


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「施設配置図」です(引用:港区環境アセスメント)。


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「計画地位置図」です。隣接地では、JR東日本による高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくり「(仮称)品川駅北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区開発事業」が行われます。「泉岳寺駅」周辺は超高層ビルが林立する街に生まれ変わります(引用:東急不動産)。


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北西側から見た「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」の2023年11月29日の建設状況です。

TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱ
 東隣には、品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)3街区である「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱ」が建設中です。 地上31階、塔屋1階、地下5階、 高さ166.86m、延床面積208,456.86㎡のオフィスビルです。

TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱの概要
◆ 計画名-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)3街区
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目
◆ 交通-JR「高輪ゲートウェイ」駅、都営地下鉄・京浜急行電鉄「泉岳寺」駅、JR「品川」駅
◆ 階数-地上31階、塔屋1階、地下5階
◆ 高さ-166.86m
◆ 敷地面積-15,300.61㎡
◆ 建築面積-10,837.35㎡
◆ 延床面積-208,456.86㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設、エネルギーセンター(地域冷暖房)、駐車場等
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者・監理者-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2022年02月01日
◆ 竣工-2025年03月31日予定


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西側から見た様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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南西側から見た様子です。


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南北に細長い敷地です。



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2023年12月11日 (月)

日本橋エリアで最高・最大級 地上52階、高さ約284mの「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事」 2023年11月29日の建設状況

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日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業-
 
国家戦略特区の「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、日本橋の日本橋川沿いで計画されている大規模再開発プロジェクトです。歴史的建造物の「日本橋野村ビル」を保存するほか、船着き場の増設などによって舟運の活性化と観光需要の受け入れを図ります。日本橋川上空を通る首都高速道路の地下化を視野に、水辺を生かした施設配置なども想定しています。

 「日本橋一丁目中地区市街地再開発組合」は、再開発施設の建設に向け、既存建物の解体工事を「清水建設」の施工で2020年11月10日に着工しました。解体する既存施設は27棟です。

 「三井不動産」と「野村不動産」は、日本橋一丁目中地区市街地再開発組合の一員として、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」を推進していますが、2021年12月6日に着工しました。竣工は2026年3月末の予定です。

 引用資料 三井不動産(PDF:2021/12/07)
 日本橋川沿い再開発第一弾、新たなランドマークとなる日本橋エリア最高・最大級のミクストユース開発 「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工 ZEB/ZEH認証・DBJ Green Building認証の取得など、次世代の新たな街づくりが始動

 「三井不動産」と「ヒルトン」は、「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」のブランディング及びマネジメント契約を締結しました。ホテルは三井不動産が開発、ヒルトンが運営し、2026年の開業を目指します。

 「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」は、「C街区」の39階~47階までの9フロアに展開します。60㎡以上のゆったりとしたキングルーム含め全197室の客室に、3つのレストランとウォルドーフ・アストリアの象徴でもあるラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定です。

日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事
◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目30番~32番(地番)
◆ 交通-東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅直結、都営地下鉄浅草線「日本橋」駅直結、東京メトロ半蔵門線「三越前」駅徒歩3分、JR線「東京」駅徒歩10分
◆ 階数-(C街区)地上52階、塔屋2階、地下5階、(B街区)地上7階、地下2階、(A街区)地上4階、地下1階
◆ 高さ-(C街区)最高部283.96m、(B街区)最高部約31.62m、(A街区)最高部約32m
◆ 敷地面積-(C街区)15,564.16㎡、(B街区)2,064.74㎡、(A街区)約1,370㎡、
◆ 建築面積-(C街区)12,590.79㎡、(B街区)1,194.98㎡、(A街区)約1,100㎡
◆ 延床面積-(C街区)374,003.62㎡、(B街区)6,573.85㎡、(A街区)約5,100㎡
◆ 構造-(C街区)鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)、(B街区)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨造)、(A街区)鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-(C街区)オフィス、商業施設、ホテル、居住施設、MICE施設、ビジネス支援施設、駐車場等、(B街区)共同住宅、商業施設、(A街区)業務施設、商業施設
◆ 客室数-197室(ウォルドーフ・アストリア東京日本橋)
◆ 総戸数-約100戸(C街区)、約50戸(B街区)
◆ 建築主-日本橋一丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 三井不動産、野村不動産)
◆ 都市計画・事業コンサルタント・基本設計・実施設計・監理-日建設計
◆ デザインアーキテクト-日建設計、ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ(PELLI CLARKE PELLI ARCHITECTS,INC.)
◆ 施工者-日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業建設共同企業体「(C街区)清水建設、(B街区)清水建設・錢高組JV、(A街区)大林組」
◆ 解体工事-2020年11月10日~2022年03月31日
◆ 着工-2021年12月06日
◆ 竣工-2026年03月末予定
◆ 開業-2026年予定(ホテル)
◆ 総事業費-約3,120億円


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「外観イメージパース(中央通り北西方向から)」です。デザインアーキテクトには、日本橋三井タワー、日本橋室町三井タワーをデザインした「ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ(PELLI CLARKE PELLI ARCHITECTS,INC.)」を起用しています。


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「鳥瞰パース(夜景)」です。


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「日本橋川沿い低層部外観イメージ(右からA街区、B街区)」です。

A街区
 「日本橋野村ビル旧館」は、「自由様式」を標榜した建築家安井武雄により、1930年に竣工しました。三層構成を踏襲しながら柱型をなくし、東洋風の意匠を纏わせた折衷様式のデザインであり、貴重な近代建築物として中央区指定有形文化財に指定されています。「日本橋野村ビル旧館」の風格ある外観を保存活用する事で、日本橋の伝統と文化を受け継ぎつつ地域全体のさらなる賑わい形成を図ります。

B街区
 中央区指定有形文化財である「A街区」との一体感ある景観を醸成し、日本橋川の水辺空間にふさわしいヒューマンスケールな街並み形成を行います。「C街区」と地上3階レベルでデッキ接続しており、日本橋川沿いの賑わいにつながる商業空間の創出、および水辺の落ち着きを感じる多様なライフスタイルに対応可能な約50戸の住戸を予定しています。


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「中央通り側からの低層部外観イメージパース(夕景)」です。


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「用途断面図」です。


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「敷地配置図」です。


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「位置図」です。


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C街区

 北東側の歩道橋から見た「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)」の2023年11月29日の建設状況です。


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地上部分の「鉄骨建方」が本格化しています。


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「鉄骨建方」のアップです。


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この部分は「構台」です。


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敷地南側部分です。

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敷地北側部分です。

 

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「C街区」を北側から見た様子です。


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「C街区」を南西側から見た様子です。


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「C街区」を西側から見た様子です。


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「C街区」には、分かりずらいですが6基のタワークレーンが稼働しています。


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A街区

 一番北側は「A街区(日本橋野村ビル)」です。風格ある外観を保存活用します。


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「A街区(日本橋野村ビル)」の東面を見た様子です。


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B街区

 「B街区」です。


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「B街区」の東側です。


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上の写真の約1週間前の2023年11月23日の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2023年12月10日 (日)

さいたま市 JR大宮駅近く 地上21階、高さ約100mの「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業」 都市計画決定!

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-大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業- 
 「エンゼルス」からFAとなっていた「大谷翔平選手」が2023年12月9日(日本時間10日)、ドジャースと10年総額7億ドル(約1,014億円)の超大型契約を結ぶことで合意したと発表しました。メジャー史上最高額で北米プロスポーツ最高額となります。約1,014億って、企業の売上高かと思った(笑)。

 本題に戻って、「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発準備組合」が推進する「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業」は、2023年12月8日、さいたま市より、都市計画決定(都市再生特別地区等)の告示を受けました。

 引用資料 第一生命保険(2023/12/08)
 「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業」都市計画決定(都市再生特別地区等)のお知らせ

 「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発準備組合」の構成企業「大宮ガレージ株式会社、大宮製油合名会社、株式会社埼玉りそな銀行」は、これまで半世紀以上にわたり計画地において、地域に根ざして事業を営んできました。

 その後、建物老朽化や道路拡幅整備事業(氷川緑道西通線)を契機に、2015年頃より一体再開発の検討に着手し、2021年度に開催したプロポーザルコンペで事業協力者(第一生命保険株式会社、株式会社竹中工務店)を選定した上で、各社が有するノウハウを生かし、計画検討を進めてきました。

大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市大宮区大門町三丁目内
◆ 交通-JR線「大宮」駅、東武野田線「大宮」駅、ニューシャトル伊奈線「大宮」駅
◆ 階数-地上21階、地下1階
◆ 高さ-最高部約100m
◆ 施工区域-約6,000㎡
◆ 敷地面積-約3,400㎡
◆ 建築面積-約2,200㎡
◆ 延床面積-約40,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、銀行、店舗、駐車場
◆ 建築主-大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発組合(予定)
◆ 構成企業-大宮ガレージ株式会社、大宮製油合名会社、株式会社埼玉りそな銀行
◆ 事業協力者-第一生命保険株式会社、株式会社竹中工務店
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2028年度予定


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「外観イメージ(下層階)」です。


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「外観イメージ(大宮中央通り側広場)」です。


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「 外観イメージ<市道 20055号線(ペンギン通り)側広場」です。


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「位置図」です。2021年10月に竣工した「大宮門街(オオミヤカドマチ)」の東側の再開発になります。



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2023年12月 9日 (土)

国家戦略特区 地上44階、高さ約217mの「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」 既存建物解体工事 2023年11月29日の状況

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-八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業

 「国家戦略特区」の「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、南北2街区に分けて開発します。「永代通り」沿いの「南街区」には、地上45階、地下5階、高さ約235m、延床面積約180,500㎡の超高層複合ビル、「日本橋川」沿いの「北街区」には、地上2階、地下1階、延床面積約1,000㎡の施設を計画していました。

 「東京都環境局」は、2020年4月20日に「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の環境影響評価書の閲覧を行いました。2019年4月23日に公開された「国家戦略特区」の資料からは、階数が地上45階、地下5階から地上46階、塔屋2階、地下4階、最高部の高さが約235mから約233mに変更になりました。

 更に、「北街区」の階数が、地上46階、塔屋2階、地下4階から地上44階、地下3階に変更、高さが約233mから約217mに変更されました。「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う躯体解体工事」が、「大成建設」の施工で行われています。解体工事の工期は、2023年5月8日~2024年2月28日(予定)です。

● 権利変換認可!
 「東京建物」は、八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の一員として、中央区八重洲一丁目1番他において、権利者や地域とともに「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」を推進してきました。2023年9月15日付で、東京都知事より権利変換計画の認可を受けました。

 引用資料 東京建物(PDF:2023/09/15)
 東京駅至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」権利変換認可のお知らせ

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都中央区八重洲一丁目1番および2番
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線「日本橋」駅
◆ 階数-(南街区)地上44階、地下3階、(北街区)地上2階、地下1階
◆ 高さ-(南街区)最高部約217m、(北街区)約12m
◆ 敷地面積-(南街区)約7,557㎡、(北街区)約1,702㎡
◆ 建築面積-(南街区)約6,514㎡、 (北街区)約883㎡
◆ 延床面積-(南街区)約185,508㎡、(北街区)約1,036㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、宿泊施設、店舗、寺院、高度金融人材サポート施設
◆ 建築主-八重洲一丁目北地区市街地再開発組合
◆ 事業協力者-東京建物、大成建設
◆ 特定業務代行者-東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設
◆ 設計者-(基本設計者)日本設計、(実施設計者)大成建設
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年02月28日予定
◆ 着工-2024年度予定
◆ 竣工-(南街区)2028年度予定、(北街区)2031年度予定


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「日本橋川沿いの低層部イメージ」です(引用:東京建物)。


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「断面イメージ」です。最高部の高さが約217mです(引用:東京都)。


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「配置図」です(引用:東京都)。


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「2階平面図」です(引用:東京都)。


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「位置図」です(引用:東京建物)。


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「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う躯体解体工事」の2023年11月29日の状況です。地上21階、高さ106.6mの「新呉服橋ビルディング」の解体工事が「大成建設」の施工で行われています。

 

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「新呉服橋ビルディング」の解体工事を南西側から見た様子です。解体工事の工期は、2023年5月8日~2024年2月28日(予定)です。

 

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「新呉服橋ビルディング」の解体工事を北西側から見た様子です。

 

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「新呉服橋ビルディング」の解体工事を南東側から見た様子です。


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「新呉服橋ビルディング」の解体工事を北東側から見た様子です。


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「TGビルディング(本館)」の解体工事を南西側から見た様子です。


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「TGビルディング(本館)」の解体工事を南東側から見た様子です。


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「TGビルディング(別館)」の解体工事を北東側から見た様子です。


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「TGビルディング(別館)」の解体工事の北面です。


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「TGビルディング(別館)」の解体工事を北西側から見た様子です。


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「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う躯体解体工事」の解体工事のお知らせです。解体工事の工期は、2023年5月8日~2024年2月28日(予定)です(写真提供読者さん)。



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2023年12月 8日 (金)

国家戦略特区 地上51階、高さ約250mの「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」 一部工事が再開? 2023年11月29日の建設状況

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-東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業-
 「東京駅前八重洲一丁目東地区」は、「A地区」と「B地区」に分かれていますが、「B地区」の概要は、地上51階、塔屋1階、地下4階、高さ約250mです。特定業務代行者は「東京建物、大林組」です。総事業費は約2,104億円の予定です。

 「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」では、大規模なバスターミナルや回遊性の高い歩行者ネットワークを整備するとともに、カンファレンスや外国語対応の医療施設等を整備することで、国際都市東京の国際競争力の向上を図ります。

 「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」の公式ホームページがオープンしており、たくさんの完成予想CGやイメージ図等が公開されています。

 引用資料 公式ホームページ(公開休止中)
 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

● 劇場・カンファレンス施設
  「東京建物」は、東京建物が再開発組合の一員として参画し、2025年度の竣工を予定している「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」において整備する劇場・カンファレンス施設について、「ぴあ」および「コングレ」が運営を行うことが決定しました。

 引用資料 東京建物(PDF:2023/08/10)
 「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」劇場・カンファレンス施設 ぴあ株式会社・株式会社コングレによる運営が決定

東京駅前八重洲一丁目東B地区の概要
◆ 計画名-東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等新築工事
◆ 所在地-東京都中央区八重洲一丁目300番、205番6、205番7の一部(地名地番)
◆ 階数-地上51階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-最高部249.72m
◆ 敷地面積-10,604.25㎡
◆ 建築面積-8,388.50㎡
◆ 延床面積-225,063.24㎡
◆ 容積対象面積-約186,500㎡(容積率約1,760%)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-ハイブリッド制震構造(ブレーキダンパーとオイルダンパーを併用)
◆ 用途-オフィス、店舗、バスターミナル、カンファレンス、医療施設、駐車場等
◆ 建築主-東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合(特定業務代行者 東京建物、大林組)
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)大林組
◆ 施工者-大林組・大成建設共同企業体(代表者 大林組)
◆ 解体工事-2020年04月01日~2021年09月末日
◆ 着工-2021年10月01日
◆ 竣工-2025年07月31日予定
◆ 総事業費-約2,104億円


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低層部イメージ(中央通り方面から望む)です。


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「大庇下広場完成予想CG」です。


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「オフィスロビー完成予想CG」です。


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「お祭り広場完成予想CG」です。


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「劇場完成予想CG」です。


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「カンファレンスホール完成予想CG」です。


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基準階17階平面図
 ワンフロア760坪以上、天井高2.9m、多様なニーズに応える整形無柱空間となっています。柱をすべて外周部に配置することで、フレキシブルなレイアウトが可能になっています。

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最高グレードの建物耐震性能
 「ブレーキダンパー」と「オイルダンパー」を併用するハイブリッド制震構造を採用しました。世界初の技術である手裏剣ダンパーと重なりダンパーの採用によって、大地震に対応可能なエネルギーの吸収能力を確保し、超高層建築物の構造計算基準で定められた地震動の1.5倍に耐える高い耐震性能を有しています。

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「概要図」です(引用:国土交通省)


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「配置図」です。再開発に参加しないビルがかなりあるため敷地の西側が凹んだ、いびつな形状になります(引用:東京都)。


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「位置図」です。


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「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」の2023年11月29日の建設状況です。


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北西側から見た様子です。

● 逆打ち工法
 この現場は「逆打ち工法」を採用しています。「逆打ち工法」では、地上躯体と地下躯体を同時に建設します。地下躯体は、地下1階→地下2階→地下3階→地下4階と下に向かって構築するので「逆打ち工法」と言います。


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北東角です。


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東面の北側です。


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東面の南側です。


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東面です。


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南東側から見た様子です。


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一部工事が再開?

 多くのタワークレーンの「フック」が高い位置で固定されています。2023年9月19日にこの現場で悲しい事故がありましたが、2023年11月29日(水)時点でも工事がほぼストップしているようです。しかし、一部のタワークレーンの「ワイヤー」が伸びているので、徐々に工事を再開しているのかも知れません。


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南側から見た様子です。


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タワークレーンで「鉄骨」を吊り上げています。一部で工事が再開されているのは間違いありません。


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南西側から見た様子です。手前は「A地区」です。


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「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等新築工事」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2023年12月 7日 (木)

TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 地上62階、 高さ約385mの「Torch Tower(トーチタワー)」 2023年11月29日の建設状況

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-TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)-
 「三菱地所」は、東京駅日本橋口前で関係権利者と共に開発を進めている「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、「日本を明るく、元気にする」をプロジェクトビジョンに掲げ、まちづくりを進めていますが、2021年6月末に竣工した「常盤橋タワー(A棟)」に続き、2022年3月末に「下水道局棟(D棟)」が竣工し、東京都下水道局への引渡しを完了しました。

 「下水道局棟(D棟)」の正式名称は「銭瓶町ビルディング」です。ちなみに「銭瓶町」は「ぜにがめちょう」と読みます。なお、建物は東京都下水道局の所有となり、地上階は主に下水道局の事務所となります。

 「三菱地所」は東京駅前で進める複合開発「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」で、国内最高となる地上62階、高さ約390mの超高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」の新築工事の優先交渉権者を「清水建設」に決定しました。

 「三菱地所」と「東京センチュリー」は、関係権利者と共に開発を進めている東京駅日本橋口前「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、日本一の高さとなる「Torch Tower」高層部のホテルにウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」を誘致することを決定しました。ホテルの開業は2028年度を予定しています。

● Torch Tower 2023年9月27日に起工式を挙行!
 「三菱地所」は、関係権利者と共に開発を進めている東京駅日本橋口前「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、日本一の高さとなる「Torch Tower(トーチタワー)」の新築工事に関し、2023年9月27日に起工式を執り行い、着工しました。高さが約390mから約385mと5m低くなりました。

 引用資料 三菱地所(2023/09/27)
 世界に誇る日本の新たなランドマーク「TOKYO TORCH」「Torch Tower」 新築工事着工 ~想いを繋ぎ、未来を灯すまち~ Weaving dreams, Illuminating the future

TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)の概要
◆ 計画名-大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 新築工事(A棟・B棟・C棟・D棟)
◆ 所在地-東京都千代田区大手町二丁目8番1他、中央区八重洲一丁目2番1他
◆ 階数-地上62階、地下4階(B棟)
◆ 高さ-最高部約385m(B棟) *最高部約390mから変更
◆ 敷地面積-約31,400㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約20,400㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約740,000㎡(施設全体)、約553,000㎡(B棟)
◆ 容積対象面積-約584,000㎡(施設全体)
◆ 用途-オフィス、ホテル、 ホール、店舗、変電所、下水ポンプ場、駐車場等
◆ 客室数-110室(Dorchester Collection)
◆ 総戸数-約50戸(70㎡~400㎡)
◆ 建築主-事業権利者(三菱地所、東京都下水道局、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、他)
◆ 着工-2017年04月末(施設全体)、2023年09月27日(B棟の起工式)
◆ 竣工-2028年03月末予定(施設全体)


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「事業概要」です。「Torch Tower(トーチタワー)」である「B棟」の最高部の高さが約390mから約385mに変更になっています。


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「用途構成図」です。


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「街区南側から見た Torch Tower 低層部」です。


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「街区南側から見た TOKYO TORCH Park」です。


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「SKY HILL イメージ」です。


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「SKY HILL イメージ」です。


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「メインロビーイメージ、客室イメージ、エントランスイメージ」です。


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「TOKYO TORCH 開発ステップ図」です。


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「広域図及び配置図」です。

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「Torch Tower(トーチタワー)」の2023年11月29日の建設状況です。


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東側から見た様子です。


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「ケーシングチューブ」です。


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少し北側です。


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「朝日生命大手町ビル」と「日本ビル(日本ビルヂング)」の境目です。


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少し北側です。


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撤去された「地中障害物」です。


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「銭瓶町ビルディング」の南側です。


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TRD工法機
 「TRD工法機」です。「TRD工法(Trench cutting & Re-mixing Deep wall method)」で、「山留め壁」を構築します。地中に挿入したチェーンソー型のカッターを横方向に移動させて掘削、 鉛直方向に固化液と原位置土とを混合・撹拌し、地中連続壁を構築する工法です。


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「銭瓶町ビルディング」の東側です。


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北東側から見た様子です。


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北側から見た様子です。


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上の写真の約1週間前の2023年11月23日の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。


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約1週間前の2023年11月23日の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。



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2023年12月 6日 (水)

テレビ朝日 (仮称)有明南H街区プロジェクト 有明発・複合型エンタテインメント施設「東京ドリームパーク」着工!

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-(仮称)有明南H街区プロジェクト-

 「東京臨海副都心」は、「台場地区、青海地区、有明北地区、有明南地区」の4地区からなります。全て埋立て地で、行政は江東区、港区、品川区と三つの区に跨り、総面積は442haです。

 「有明南G1区画」と「有明南H区画」の公募が行われていましたが、2020年9月23日に応募受付を終了しました。2020年12月25には、「有明南G1区画」と「有明南H区画」の進出事業予定者が決定しました。

 国土交通大臣は、「(仮称)有明南H街区プロジェクト」を優良な民間都市再生事業計画として認定しました。これにより、認定を受けた事業者は、金融支援や税制上の特例措置の支援を受けることができます。

 引用資料 国土交通省(2023/06/30)
 エンターテインメントとテクノロジーが融合するにぎわい・文化発信拠点の形成 ~(仮称)有明南H街区プロジェクトを国土交通大臣が認定~

 「(仮称)有明南H街区プロジェクト」は、東京都心・臨海地域にて、MICE関連イベントに対応可能な音楽イベントホールやデジタル技術を活用したエンターテインメント施設などを整備することにより、にぎわい・文化発信拠点を形成します。

東京ドリームパーク着工!
 「テレビ朝日」は、臨海副都心有明南地区において計画している複合型エンタテインメント施設「東京ドリームパーク」の建築に着工しました。2026年春に開業を予定しています。

 引用資料 テレビ朝日(PDF:2023/11/15)
 有明発・複合型エンタテインメント施設「東京ドリームパーク」着工について

 「東京ドリームパーク」は、エンタテインメントとテクノロジーが融合する発信拠点として、多目的ホール・劇場・イベントスペース・屋上広場・飲食スペースなどを擁する複合型エンタテインメント施設です。

東京ドリームパークの概要
◆ 計画名-(仮称)有明南H街区プロジェクト
◆ 所在地-東京都江東区有明三丁目1番9
◆ 交通-ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」徒歩約3分、りんかい線「国際展示場駅」徒歩約7分
◆ 階数-地上11階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-最高部51.79m
◆ 敷地面積-12,920.05㎡
◆ 建築面積-10,332.73㎡
◆ 延床面積-46,499.07㎡(容積対象面積38,309.54㎡)
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-多目的ホール(集会場)、劇場、エンタメスペース(展示場)、スタジ オ、事務所、飲食・物販店舗
◆ 建築主-テレビ朝日
◆ 建築主-清水建設
◆ 建築主-清水建設
◆ 着工-2023年12月
◆ 竣工-2025年12月31日予定
◆ 開業-2026年春予定


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「外観イメージ」です。


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多目的ホールイメージ

 これまでに数々の音楽番組・イベントを制作してきたテレビ朝日のノウハウを結集し、最高峰の音響システムを導入した3,700席(スタンディング時5,000名)の多目的ホールです。


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劇場イメージ

 高度な演出プランにも対応できる舞台機構を備え、ミュージカル・演劇を中心に華やかなラインナップで非日常の体験ができる1,500席の劇場です。


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「施設概要図」です。


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有明南H区画

 「有明南H区画」は、公簿面積12,920.05㎡で、建物高さ制限はA.P.+110m以下です。地盤高はA.P.+6.2m~6.5m程度(南側道路沿い)なので、高さ103.5mまでのビルが建設可能です。



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2023年12月 5日 (火)

野村不動産 津田沼駅南口再開発 地上50階、総戸数1,000戸程度を想定 商業・業務施設「モリシア津田沼」の再開発計画が動き出す!

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-JR津田沼駅南口の再開発-

 「野村不動産」は「習志野市」に、JR総武線津田沼駅南口にある駅前広場や商業・業務施設「モリシア津田沼」などを対象に、市街地再開発事業を提案しています。

 「野村不動産」が提案するJR津田沼駅南口地区は、JR津田沼駅南口すぐの駅前広場(広さ0.7ha程度、交番裏のタクシープールを除く)、その南側に習志野市の津田沼公園(同0.5ha強)、さらにその南側にあるモリシア津田沼(同約1.67ha)を合わせた2.9ha程度のエリアです。 

● 地上50階、総戸数1,000戸程度を想定!
 千葉県習志野市は、「野村不動産」が施行する津田沼駅南口地区の第一種市街地再開発事業や、高度利用地区などの都市計画手続きに2023年12月から着手します。

 引用資料 習志野市(2023/12/03)
 津田沼駅南口地区に係る都市計画に関する説明会 

 建設通信新聞(2023/12/05)
 12月内に都計手続き/住宅棟50階1000戸/習志野市の津田沼駅南口再開発

 千葉県との事前協議や案縦覧、都市計画審議会への付議などを経て2024年10月の都市計画決定を目指します。2025年4月の事業認可、2025年11月の権利変換計画認可後、既存施設解体を進め、2027年内の新築工事着手、2031年内の完成を予定しています。

 施行区域はJR総武線津田沼駅南口駅前広場や津田沼緑地、商業・業務複合施設「モリシア津田沼」の約3.5haです。施行予定者の「野村不動産」は、南東側に50階程度かつ1,000戸程度の住宅棟、南西側に地上9階、地下2階の複合施設棟の2棟を建設し、駅に近い北側には駅前広場とその上への約2,500㎡の駅前広場デッキの整備を計画しています。概算の総事業費は1,400億円です。


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「断面図」です。


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「配置図」です。


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「位置図」です。



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再開発予定地です。地上50階、総戸数1,000戸程度を想定しています。


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再開発構想が動き出した商業・業務施設「モリシア津田沼」を北東側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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「モリシア津田沼」の南側には、「仲よし幼稚園跡地活用事業」として「津田沼 ザ・タワー」が建されました。概要は、地上44階、塔屋2階、地下2階、高さ(最高部161.04m、建物高さ152.10m)、敷地面積8,050.23㎡、延床面積88,116.30㎡、総戸数759戸(ほかにゲストルーム・スカイサロン・スタジオ・シアタールーム等共用施設)です(写真提供読者さん)。


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「モリシア津田沼」のエントランスです(写真提供読者さん)。


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「モリシア津田沼」を南東側から見た様子です(写真提供読者さん)。



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2023年12月 4日 (月)

総延床面積約85万㎡の「TAKANAWA GATEWAY CITY」 地上31階、高さ約167mの「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)3街区」 2023年11月29日の建設状況

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-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)-
 JR東日本は、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」を進めています。国家戦略特別区域計画に認定されている「品川開発プロジェクト」においては、国内外から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりを目指しています。

 「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、国際交流拠点として、オフィス、商業、ホテル、コンベンション、文化創造施設などの複合用途の導入を進めるとともに、周辺地域との防災連携などを図ります。また、未来に向けた実験の場として、さまざまな技術の実装やビジネス創出を行う先端的なまちづくりを進めます。

● 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくり
 JR東日本は2022年4月21日に、「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」として推進する「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりについて発表しました。

 引用資料 JR東日本(PDF:2022/04/21)
 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりについて

 2025年3月に、複合棟Ⅰ・高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを開業し、MICE施設やオフィス、商業施設、駅周辺広場や歩行者デッキを整備し、その他エリアは2025年度中の開業を目指します。事業費は約5,800億円を予定しています。


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「スケジュール」です。

◆ 複合棟Ⅰ・高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを2024年度末(2025年3月)に開業します。国際交流拠点としての主要な機能であるMICE施設(コンベンション、カンファレンス、ビジネス支援施設)、オフィス、商業等を整備する複合棟Ⅰおよび駅周辺の広場・歩行者デッキ等を開業するとともに、高輪ゲートウェイ駅を全面開業します。

◆ その他の棟・エリアは2025年度中に開業します。高輪築堤の現地保存に伴う計画変更に関して、具体的な施工計画が確定したため、複合棟Ⅱ、文化創造棟、住宅棟および各棟周辺エリアは、2025年度中に開業します。


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TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱ

 泉岳寺駅に隣接する大規模複合棟です。フレキシビリティの高いオフィスフロアに加え、商業施設やクリニック、フィットネスを完備し、ビジネスワーカーの街でのくらしを支えます。街のレジリエンス(回復力)を支えるエネルギーセンター・地域冷暖房設備を有し、街全体に環境性能の高いエネルギーを供給します。
 
 第7橋梁部を含む高輪築堤80mの現地保存の保存空間確保にあたり、建物位置の東側への移動のため、都市計画変更を行いました(2021年11月都市計画変更決定)。

TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱの概要
◆ 計画名-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)3街区
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目
◆ 交通-JR「高輪ゲートウェイ」駅、都営地下鉄・京浜急行電鉄「泉岳寺」駅、JR「品川」駅
◆ 階数-地上31階、塔屋1階、地下5階
◆ 高さ-166.86m
◆ 敷地面積-15,300.61㎡
◆ 建築面積-10,837.35㎡
◆ 延床面積-208,456.86㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設、エネルギーセンター(地域冷暖房)、駐車場等
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者・監理者-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2022年02月01日
◆ 竣工-2025年03月31日予定


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北西側から見た「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅱ」の2023年11月29日の建設状況です。南側の「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ」と比べると工事が遅れています。「高輪築堤の現地保存に伴う計画変更」が理由です。


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少し角度を変えた様子です。


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西側から見た様子です。「タワークレーン」3基で建設しています。


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少し角度を変えた様子です。


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南西側から見た様子です。


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少し角度を変えた様子です。


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南東側から見た様子です。


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「JR高輪ゲートウェイ駅」前から見た様子です。


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「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)3街区」の建築計画のお知らせです。



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2023年12月 3日 (日)

JR総武線津田沼駅北口 「津田沼パルコA館」の解体 2023年12月初旬の状況 跡地は「三井不動産レジデンシャル」による超高層タワーマンション?

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-津田沼パルコA館跡地-

 「三井不動産レジデンシャル」は、JR総武線津田沼駅北口にあり、千葉県船橋、習志野の2市にまたがる商業施設「津田沼パルコA館」の跡地で、商業と共同住宅の複合開発を計画しています。「三井住建道路」の施工により既存建物の解体工事が行われています。

 解体工事の作業が始まっており、解体工事の工事名は「(仮称)船橋市前原西二丁目計画 既存建物解体工事(地上部)」、工期は2023年7月18日~2024年5月15日(予定)です。

 「津田沼パルコ」は1977年7月1日に開業しました。「A館」と「北側の「B館」の2館で構成していましたが、2023年2月28日に閉店しました。「A館」は閉店しましたが、「B館」は、既存建物を活用しながら商業施設「Viit(ビート)」として2023年3月16日にリニューアルオープン、その後店舗が順次オープンしています。

 「A館」は敷地面積約2,793㎡です。解体工事の注文者は「三井不動産レジデンシャル」なので、「三井不動産レジデンシャル」による超高層タワーマンションが建設され、下層階が店舗になるのでしょうか?


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南側から見た「津田沼パルコA館」の解体工事の2023年12月初旬の状況です(写真提供読者さん)。


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南西側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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Viit(ビート)

 「B館」は、既存建物を活用しながら商業施設「Viit(ビート)」として2023年3月16日にリニューアルオープン、その後店舗が順次オープンしています。


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「Viit(ビート)」との連結部分の解体工事も行われています(写真提供読者さん)。


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解体工事の工事名は「(仮称)船橋市前原西二丁目計画 既存建物解体工事(地上部)」です。「三井住建道路」の施工により行われています(写真提供読者さん)。


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「労災保険関係成立票」です。工期は2023年7月18日~2024年5月15日(予定)です(写真提供読者さん)。


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営業していた頃の「津田沼パルコA館」です(写真提供読者さん)。


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営業していた頃の「津田沼パルコB館」です(写真提供読者さん)。



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2023年12月 2日 (土)

総延床面積約85万㎡の「TAKANAWA GATEWAY CITY」 高さ約161mと高さ約159mの「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区」 2023年11月29日の建設状況

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-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)-
 JR東日本は、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」を進めています。国家戦略特別区域計画に認定されている「品川開発プロジェクト」においては、国内外から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりを目指しています。

 「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、国際交流拠点として、オフィス、商業、ホテル、コンベンション、文化創造施設などの複合用途の導入を進めるとともに、周辺地域との防災連携などを図ります。また、未来に向けた実験の場として、さまざまな技術の実装やビジネス創出を行う先端的なまちづくりを進めます。

● 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくり
 JR東日本は2022年4月21日に、「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」として推進する「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりについて発表しました。

 引用資料 JR東日本(PDF:2022/04/21)
 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりについて

 2025年3月に、複合棟Ⅰ・高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを開業し、MICE施設やオフィス、商業施設、駅周辺広場や歩行者デッキを整備し、その他エリアは2025年度中の開業を目指します。事業費は約5,800億円を予定しています。


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「スケジュール」です。

◆ 複合棟Ⅰ・高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを2024年度末(2025年3月)に開業します。国際交流拠点としての主要な機能であるMICE施設(コンベンション、カンファレンス、ビジネス支援施設)、オフィス、商業等を整備する複合棟Ⅰおよび駅周辺の広場・歩行者デッキ等を開業するとともに、高輪ゲートウェイ駅を全面開業します。

◆ その他の棟・エリアは2025年度中に開業します。高輪築堤の現地保存に伴う計画変更に関して、具体的な施工計画が確定したため、複合棟Ⅱ、文化創造棟、住宅棟および各棟周辺エリアは、2025年度中に開業します。


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TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ
 高輪ゲートウェイ駅前に建設される国際交流拠点の象徴となるツインタワーです。駅直結の立地を活かし、国際的な大企業本社機能の入居を想定したハイグレードオフィスを有するほか、国際会議の誘致を想定した大規模コンベンション・カンファレンス機能を整備します。

 South棟高層のラグジュアリーホテル、North棟高層のルーフトップレストランおよび低層部全体に広がる商業施設等により、世界中からの来街者を迎え、利便性の高い空間を提供します。

● JWマリオット・ホテル東京が進出!
 South棟の22階~30階に、マリオット・インターナショナルの最高級クラスのホテルブランド「JWマリオット・ホテル東京」が進出します。「JWマリオット」は、首都圏初進出となるホテルブランドとなります。客室数は約200室を予定しています。

TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰの概要
◆ 計画名-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目、高輪二丁目
◆ 交通-JR「高輪ゲートウェイ」駅、都営地下鉄・京浜急行電鉄「泉岳寺」駅、JR「品川」駅
◆ 階数-(North)地上29階、塔屋1階、地下3階、(South)地上30階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-(North)161.41m、(South)158.68m
◆ 敷地面積-38,281.26㎡
◆ 敷地面積-30,939.56㎡
◆ 延床面積-459,622.52㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、ホテル、商業、コンベンション、カンファレンス、子育支援施設、ビジネス支援施設、駐車場等
◆ 客室数-約200室(JWマリオット・ホテル東京)
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者・監理者-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
◆ デザイナー-(外装デザインアーキテクト・エントランス内装デザイン)ピカード・チルトン、(ホテル内装デザイナー)ヤブ・プッシェルバーグ
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2021年10月25日
◆ 竣工-2025年03月31日予定


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ」の2023年11月29日の建設状況です。「歌舞伎町タワー」で行われている「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za(乃木坂46 五期生、櫻坂46 三期生、日向坂46 四期生という坂道グループのライブ公演)」を見に行った友人に撮影してもらいました。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South」を南西側から見た様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」を南西側から見た様子です。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」を北西側から見た様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」を北側寄りから見た様子です。


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「JR高輪ゲートウェイ駅」から見た「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South」です。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South」の低層部です。


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「JR高輪ゲートウェイ駅」と「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ」を結ぶ歩行者デッキです。


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南側から見た様子です。


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南側から引いて見た様子です。


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「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ South」と「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」の間の低層部です。


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「JR高輪ゲートウェイ駅」から見た「TAKANAWA GATEWAY CITY 複合棟Ⅰ North」です。


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「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区」の建築計画のお知らせです。



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2023年12月 1日 (金)

三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY ららぽーとTOKYO-BAY北館建替計画 完成後の全体規模は総延床面積333,800㎡!

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-三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY-

 「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」は、1981年4月2日に「ららぽーと船橋ショッピングセンター」としてオープンしました。オープン時の核テナントは「ダイエー」と「そごう」でした。

 現在は「ダイエー」と「そごう」は店名としては存在しますが、会社としては存在ません。あの頃、スーパーで一番勢いがあった「ダイエー」、百貨店で一番勢いがあった「そごう」が会社としては存在しないのが、流通業界の競争の激しさと歳月を感じます。
 
 「三井不動産」は、1981年4月の開業以来、多くの顧客に愛された「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」の北館の一部(約70店舗)を、2023年1月9日持って一時閉館しました。

 引用資料 三井不動産(2023/01/06)
 三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY 建替え計画に伴い北館の一部(約70店舗)が2023年1月9日(月)をもって一時閉館

 今回の一時閉館は、北館の建替え計画に伴うものです。建替えスケジュールおよび新施設の詳細については、今後改めて発表します。解体工事の工期は、2023年3月16日~2024年1月31日の予定です。

● ららぽーとTOKYO-BAY北館建替計画
 三井不動産は、千葉県船橋市にある商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」の北館建て替え設計を「大成建設」で進めています。今回、建設する部分は、鉄骨造の地上3階、延床面積約103,200㎡(容積対象床面積)です。2024年3月に着工し、2028年4月の完成を目指します。

 建設通信新聞(2023/11/29)
 三井不/ららぽーとTOKYO-BAY/北館建替設計は大成/延べ10万㎡、3月に着工

 計画名は「ららぽーとTOKYO-BAY北館建替計画」です。高さ21.3m、建築面積約36,700㎡となっています。完成後の全体規模は総延床面積が333,800㎡、建築面積88,600㎡となります。


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「ららぽーとTOKYO-BAY 北館」の解体が、「三井住友建設」の施工で行われています(写真提供読者さん)。


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高い所から見た様子です。解体工事の工期は、2023年3月16日~2024年1月31日(予定)です(写真提供読者さん)。


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東端です(写真提供読者さん)。


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少し西側です(写真提供読者さん)。


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少し西側です(写真提供読者さん)。


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少し西側です(写真提供読者さん)。


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「位置図」です。



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