« 日本橋に森をつくる 国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」 2024年2月の建設状況 | トップページ | 港区 地上39階、高さ約140mの「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業」 東京都より権利変換計画の認可! »

2024年3月 2日 (土)

地上20階、高さ約100mの世界最大規模となる「木の本店ビル」 東京海上日動ビル本館・新館 地上解体工事 2024年2月の状況

Tokyotokiomarine220811
-東京海上日動ビルの建て替え-
 「東京海上日動ビル」は、行幸通りの北側の超一等地に建っています。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に「東京海上ビルディング」として竣工、丸の内のシンボルのような超高層ビルです。
 本館は1976年に「BCS賞」を受賞しています。「本館」に続いて、1986年12月に「新館」が竣工しました。「本館、新館」を合わせた敷地面積は10,147.61㎡です。

 「東京海上ホールディングス」および「東京海上日動火災保険」は、現在の東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビル計画のコンセプトを2021年9月30日にまとめました。

 柱や床などの構造材を含め、これまで他に例のないレベルで国産木材を利用し、世界最大規模の「木造ハイブリッド構造」による超高層オフィスビルをめざします。地震対策として「免震構造」を採用します。

 「東京海上日動ビル」に本店機能を置く「東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険」の3社は、三菱地所が開発した「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 常盤橋タワー」に本店を移転しました。2021年12月から順次移転を開始し、2022年6月までに移転を完了しています。 

● 新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめ!
 「東京海上ホールディングス」および「東京海上日動火災保険」は、東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめました。

 東京海上ホールディングス(PDF:2022/08/01)
 新・本店ビルのデザインについて

 新・本店ビルのエクステリアは、「丸の内」の街並みに調和し、日本の玄関口である東京駅と皇居を結ぶ行幸通りに面した場所に相応しい洗練された気品のある佇まいを表現しました。

 デザイン上の重要な役割は木材が担っています。新・本店ビルは、構造部材である柱、床に国産木材をふんだんに使い、木の使用量が世界最大規模となる高さ100mの「木の本店ビル」として生まれ変わります。

東京海上日動ビルの建て替えの概要
◆ 所在地-東京都千代⽥区丸の内⼀丁目6番1号
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ丸の内線「東京」駅、東京メトロ東西線・半蔵門線「大手町」駅、都営三田線「大手町」駅、東京メトロ千代田線「二重橋前」駅
◆ 階数-地上20階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-建物高さ約100m
◆ 敷地面積-10,147.61㎡
◆ 延床面積-約130,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、木造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-オフィス(本店ビル)、駐車場等
◆ 建築主-東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険
◆ 設計者-Renzo Piano Building Workshop、三菱地所設計
◆ 施工者-竹中工務店、大林組、清水建設、鹿島建設、大成建設、戸田建設による共同企業体
◆ 解体(地上躯体解体)-2022年10月01日~2024年02月15日予定
◆ 着工-2024年12月予定
◆ 竣工-2028年度予定


Tokyotokiomarine220812
立ち並ぶ力強い大木が人々にを与えるデザイン

 新・本店ビルでは、ビルを支える柱の多くに木材を使用すると共に、床の構造材としてCLT(直交集成板)を用いることなどにより、可能な限り多くの木材を使用する予定です。

● Renzo Piano Building Workshop
 新・本店ビルのデザインは、1998年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所、Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が担当しました。日本においては「関西国際空港ターミナルビル」などの実績があります。


Tokyotokiomarine220813
完成イメージです。


Tokyotokiomarine220814
完成イメージです。


Tokyotokiomarine240311
「東京海上日動ビル本館・新館 地上解体工事」の2024年2月の状況です(写真提供読者さん)。


Tokyotokiomarine240312
南西側から見た様子です(写真提供読者さん)。


Tokyotokiomarine240313
北側の「新館」の地上躯体は姿を消しています(写真提供読者さん)。


Tokyotokiomarine240314
内部の様子です(写真提供読者さん)。


Tokyotokiomarine240315
南側の「本館」の地上躯体は姿を消しています(写真提供読者さん)。


Tokiomarine221214
「解体工事のお知らせ」です(写真提供読者さん)。


Tokiomarine211011
(解体前)東京海上日動ビル 本館
 
「東京海上日動ビル 本館(旧:東京海上ビルディング)」を北東側から見た様子です。「本館」は、丸の内の超高層ビルの黎明期の1974年2月に竣工しました。概要は、地上25階、塔屋2階、地下4階、高さ108.1m、延床面積約63,120㎡です。当初は、地上30階、高さ約128mで計画されていましたが、皇居の美観を損ねるとして、軒高が約100mに変更されました。


Tokiomarine210313
(解体前)東京海上日動ビル 新館
 
「東京海上日動ビル 新館」を南東側から見た様子です。「新館」は、1986年12月に竣工しました。概要は、地上16階、地下4階、延床面積約52,620㎡です。



|

« 日本橋に森をつくる 国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」 2024年2月の建設状況 | トップページ | 港区 地上39階、高さ約140mの「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業」 東京都より権利変換計画の認可! »

121 東京都・千代田区②」カテゴリの記事