(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業 樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みを公表 新しい「完成イメージ」をYouTubeで公開!
-東京都市計画神宮外苑地区地区計画-
「東京都」は、神宮外苑地区における国立競技場の建替計画の具体化を契機に、同地区一帯の再整備を進めるための「東京都市計画神宮外苑地区地区計画」を決定しています。
「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」は、「三井不動産、宗教法人明治神宮、独立法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事」による再開発プロジェクトです。
計画地面積約174,700㎡、延床面積約565,000㎡、最高高さ約190mの巨大プロジェクトになります。全体工事期間は、2023年~2035年を予定しており、段階的に供用・使用を開始していく予定です。
第一弾として「明治神宮第二球場・ゴルフ練習場他解体工事」が行われています。解体工事の工期は、2023年3月22日~2025年6月30日までの予定です。
● 樹木見直し案を公表!
「三井不動産」は2024年9月9日に、神宮外苑地区の再開発事業について樹木の伐採抑制や新たに植える木の本数を増やす見直し案を公表しました。伐採本数は当初計画の743本から619本に減らします。樹高3m以上の樹木の本数は開発前の1,904本から2,304本になります。建設予定の新野球場からの距離を確保することで景観や環境への影響を抑えます。
引用資料 神宮外苑地区まちづくり(PDF:2024/09/09)
神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて
引用資料 神宮外苑地区まちづくり(PDF:2024/09/09)
神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて<補足資料>
引用資料 YouTube 神宮外苑地区まちづくり(2024/09/09)
外苑地区まちづくり ~樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組み~
いちょう並木の歩道縁石から新野球場地下軀体(くたい)までの距離(セットバック幅)を当初計画の8.0mから18.3mに見直し、樹木への影響を抑制します。今後、東京都の環境影響評価審議会にも報告し、了承されれば実際に移植と伐採が始まる見通しです。
樹木見直し案
◇ 伐採本数-当初計画の743本から619本に減らす。
◇ 樹高3m以上の樹木の本数-開発前の1,904本から2,304本に増やす。
◇ いちょう並木の歩道縁石から新野球場地下軀体までの距離-当初計画の8.0mから18.3mに見直し。
(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都港区北青山一丁目、北青山二丁目、新宿区霞ヶ丘町の各一部
◆ 計画地面積-約174,700㎡
◆ 延床面積-約565,000㎡
◆ 用途-スポーツ施設、オフィス、商業、宿泊施設、駐車場等
◆ 着工-2023年予定(当初計画)
◆ 竣工-2036年予定(全体)
◆ 全体供用-2036年予定
各棟の概要
◆ ラグビー場棟-地上7階、地下1階、高さ約55m、延床面積約76,700㎡
◆ 複合棟A-地上40階、塔屋1階、地下2階、高さ約185m、延床面積約127,300㎡
◆ 複合棟B-地上18階、塔屋1階、地下1階、高さ約80m、延床面積約30,300㎡
◆ 文化交流施設棟-地上1階、地下0階、高さ約6m、延床面積約2,000㎡
◆ 野球場及び球場併設ホテル棟-地上14階、塔屋1階、地下1階、高さ約60m、延床面積約115,700㎡
◆ 事務所棟-地上38階、地下5階、高さ約190m、延床面積約213,000㎡
(変更後)完成イメージ
変更後の「完成イメージ」を見ると「新ラグビー場」の形状が大きく変化していることが分かります。いちょう並木の歩道縁石から新野球場地下軀体までの距離が、当初計画の8.0mから18.3mに見直されましたが、「完成イメージ」にはまだ反映されていません。
(変更前)完成イメージ
変更前の「完成イメージ」です。
「見直し後の伐採本数124本減少のエリア分布」です(引用:神宮外苑地区まちづくり)。
「新ラグビー場敷地の伐採から保存へ変更となった樹木の位置と施設計画変更内容」です。「新ラグビー場」の形状も大きく変化しています(引用:神宮外苑地区まちづくり)。
「絵画館前事業の伐採から保存へ変更となった樹木の位置と施設計画変更内容」です(引用:神宮外苑地区まちづくり)。
「根系保護範囲と新野球場棟地下躯体セットバック簡易模式図」です。いちょう並木の歩道縁石から新野球場地下軀体までの距離が、当初計画の8.0mから18.3mに見直されました(引用:神宮外苑地区まちづくり)。
「配置図」です(引用:港区議会)。
段階建て替えイメージ図(変更前)
2015年4月1日の東京都の報道発表時点では、「野球場」を先に整備する予定でしたが、何度か計画が見直されて「ラグビー場」を先に整備する予定に変更になっています(引用:東京都環境局)。
完成までの作業工程(変更前)
(1) 「神宮第二球場」を解体
(2) 神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅰ期」を建設
(3) 「秩父宮ラグビー場」を解体
(4) 秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場及び球場併設ホテル棟」を建設
(5) 「神宮球場」を解体
(6) 神宮球場の跡地に「ラグビー場棟Ⅱ期」を建設、残りの敷地には「広場」を整備
完成までの作業工程(変更後)
(1) 「神宮第二球場」を解体
(2) 神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟」を建設(2028年竣工予定)
(3) 「秩父宮ラグビー場」を解体
(4) 秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場及び球場併設ホテル棟」を建設(2032年竣工予定)
(5) 「神宮球場」を解体
(6) 神宮球場の跡地に「中央広場」を整備(2036年完成予定)
明治神宮第二球場・ゴルフ練習場
「明治神宮第二球場・ゴルフ練習場他解体工事」の2024年9月4日の状況です。躯体は完全に姿を消しています。神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟」を建設します。
「明治神宮第二球場・ゴルフ練習場他解体工事」を角度を変えて見た様子です。
「明治神宮第二球場・ゴルフ練習場他解体工事」を角度を変えて見た様子です。
「明治神宮第二球場・ゴルフ練習場他解体工事」の標識です。解体工事の工期は、2023年3月22日~2025年6月30日までの予定です。
秩父宮ラグビー場
「秩父宮ラグビー場」です。明治神宮第二球場の跡地に「ラグビー場棟」を建設します。その後に、「秩父宮ラグビー場」を解体します。秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場及び球場併設ホテル棟」を建設します。
「秩父宮ラグビー場」の南側です。奥に見えるのが「伊藤忠商事東京本社ビル」です。「伊藤忠商事東京本社ビル」は解体されて、地上38階、地下5階、高さ約190m、延床面積約213,000㎡の「事務所棟」が建設されます。
明治神宮野球場
秩父宮ラグビー場の跡地に「野球場及び球場併設ホテル棟」を建設します。その後に、「明治神宮野球場」を解体します。明治神宮野球場の跡地に「中央広場」を整備します。
「明治神宮野球場」です。
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