仙台市役所本庁舎の建て替え 地上15階、高さ79.8m、延床面積約65,000㎡の「仙台市役所」 2024年8月26日に「起工式」を挙行、9月に工事に着手!
-仙台市役所本庁舎建替-
「仙台市」では、老朽化や庁舎の分散など様々な課題を解消するため、また、災害対応能力などの機能強化を図るため、仙台市役所本庁舎の建て替えを行うこととし、早期実現に向け検討を進めています。
現在の仙台市役所の本庁舎は1965年に完成し、老朽化が進んでいることから、いま建つ場所の前のスペースに建て替えられることが決まっています。新本庁舎の規模の目安は、当初は延床面積66,000㎡~78,000㎡でしたが、縮小されています。
仙台市は2023年11月21日に、「石本建築事務所・千葉学建築計画事務所設計共同企業体」に委託していた新市役所本庁舎の実施設計を公表しました。1期工事で建設する高層棟(本体)が地上15階、地下2階、2期工事の北側低層建物は地上2階、地下1階、総延床面積約65,668㎡となります。全体事業費は514億円で、1期工事分は約374億円と試算しています。
引用資料 仙台市・公式HP(最終更新日:2024/04/03)
仙台市役所本庁舎建替実施設計書を策定しました
● 2024年8月26日に「起工式」を挙行!
老朽化のため建て替えられる仙台市役所の新しい庁舎の「起工式」が2024年8月26日行われ、工事の関係者が安全を祈願しました。工事は、3年後の2027年11月末に完了し、2028年度から新しい庁舎の利用が始まる予定です。
NHK(2024/08/26)
仙台市役所 新庁舎の起工式 2028年度利用開始へ
「仙台市役所本庁舎整備第1期工事」においては、地下鉄南北線勾当台公園駅から新本庁舎に直接アクセスする地下連絡通路を整備することとしています。これに伴い、2024年9月より市民広場およびその周辺における準備工事に着手します。当初、総事業費は約514億円の予定でしたが、資材費や人件費の高騰のため追加費用が必要となり、約553億円となる見込みです。
仙台市役所の概要
◆ 所在地-宮城県仙台市青葉区国分町三丁目7番1号
◆ 交通-仙台市地下鉄南北線「勾当台公園」駅から徒歩約1分
◆ 階数-地上15階、地下2階
◆ 高さ-79.8m(高さ制限緩和を適用)
◆ 敷地面積-14,595.23㎡
◆ 建築面積-(合計)約7,466㎡、(計画部分)約7,360㎡、(既存部分)約106㎡
◆ 延床面積-(合計)約65,721㎡、(計画部分)約64,260㎡、(既存部分)約1,461㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、木造)
◆ 基礎工法-直接基礎(べた基礎、マットスラブ)
◆ 地震対策-免震+制振ハイブリッド構造(1階床下免震、耐震ブレース+制振装置)
◆ 用途-庁舎(仙台市庁舎)
◆ 建築主-仙台市
◆ 設計者-石本建築事務所・千葉学建築計画事務所設計共同企業体
◆ 施工者-大林組・鉄建建設・仙建工業・深松組JV(本体工事)
◆ 着工-(1期工事)2024年08月26日<起工式>、2024年09月<準備工事に着手>、(2期工事)2029年度予定
◆ 竣工-(1期工事)2027年11月30日予定、(2期工事)2031年03月31日予定
◆ 供用開始-(1期工事)2028年度予定
◆ 全体事業費-約553億円(資材費や人件費の高騰のため約514億円から増額)
「完成イメージ図」です。
免震+制振ハイブリッド構造の採用
宮城県沖地震や長町-利府線断層帯を震源とする地震はM7以上クラスと想定され、発生確率は30年以内に60%程度とされています。東日本大震災から続く余震や近い将来発生し得る巨大地震に対し、損傷なく庁舎機能を維持するには「免震構造」の採用は欠かせません。
「免震構造」により建物の長周期化を図り、大地震時における入力地震動を大幅に低減すると共に、構造体が弾性範囲内に収まることで建物の長寿命化を実現します。さらに上層階の長時間に亘る揺れを早期減衰させるため、「制振装置」を組み合わせ、安心・安全かつ家具等の転倒や二次部材の落下による被害を抑えます。
「免震層」は1階床下レベルとした中間層免震とすることでクリアランスを最小化し、掘削量を削減します。 GLレベルに設ける免震カバーは伸縮形式を採用し、変形時に伱間が生じず、転落や巻き込みリスクに配慮した計画とします。
「施設構成イメージ図」です。
「南北断面図」です。
「標準階平面図」です。
「配置図」です。「1期工事」として南側の空地部分(既存建物は解体)に「新本庁舎」を建設します。「2期工事」として現本庁舎を解体して、低層の庁舎を建設します。
「広域案内図」です。
解体工事が始まる前の「仙台市役所本庁舎の建て替え」の予定地です。
「仙台市役所」の建築計画のお知らせです。
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