地上62階、高さ約262mの「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」は計画見直し、認可申請取り下げ 「中野区役所」の解体工事 2024年9月末の状況
-NAKANOサンプラザシティ(仮称)-
中野区では、「中野サンプラザ」と「中野区役所」を中心とする「中野駅新北口駅前エリア」における拠点施設整備の事業化推進のため、第一種市街地再開発事業の施行予定者となる民間事業者の募集・選定を行いました。審査委員会の審査結果を踏まえ、施行予定者候補及び次点候補を選定し、2021年1月29日に公表しました。
「野村不動産」を代表とするグループ「(代表事業者)野村不動産、(共同事業者)東急不動産、住友商事、ヒューリック、JR東日本)」は、中野区とともに推進する「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業」において、2021年5月6日に中野区と基本協定書を締結しました。
「(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」は、高さ約235m、延床面積約257,000㎡で計画されていましたが、高さ約262m、延床面積約298,000㎡に規模が拡大されました。
中野区のJR中野駅北口にある「中野サンプラザ」が、2023年7月2日をもって閉館しました。「中野サンプラザ」は、1973年6月1日に開業しました。コンサートホールは、収容人員2,222人です。数々の人気アーティストが公演を開催し、都内でも有数の人気ホールでした。
「野村不動産」を代表とするグループ「(代表事業者)野村不動産、(共同事業者)東急不動産、住友商事、ヒューリック、及びJR東日本」は、中野区とともに推進する「中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」について、2023年11月15日付で、中野区より都市計画決定の告示がなされました。
総事業費は2022年12月時点では2,250億円と試算されていました。しかし、建設資材費や人件費の高騰などにより、約250億円増加し、2,500億円以上となる見通しです。デザイン等が大幅に変更されています。
引用資料 中野区議会・公式HP(PDF:2024/06/19)
中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況について
● 計画見直し、認可申請取り下げ!
「中野区」で2023年に閉館した複合施設「中野サンプラザ」跡地の再開発について、中野区は2024年10月11日に、「野村不動産」など事業者側から施行認可申請の取り下げがあったと明らかにました。建設費の高騰が理由です。総事業費は2,639億円と見込んでいましたが、900億円超の増額となる見通しとなっていました。
日本経済新聞(2024/10/11)
中野サンプラザ跡再開発、計画見直し 認可申請取り下げ
「中野区」は事業者から新たな計画を求めていますが、2029年度中に予定していた完成は遅れることになります。「中野区」は区議会に対して計画を白紙撤回するわけではないと説明したうえで、今後、事業者と協議した上で、計画の内容を再検討していきたいとしています。
<計画見直し、認可申請取り下げ>
NAKANOサンプラザシティ(仮称)の概要
◆ 計画名-(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都中野区中野四丁目1番、8番
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅から徒歩1分
◆ 階数-地上62階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約262m、建築基準法の高さ約250m
◆ 敷地面積-約23,460㎡
◆ 建築面積-約18,800㎡
◆ 延床面積-約298,000㎡
◆ 容積対象面積-容積率約1,000%
◆ 地震対策-中間層免震構造(2層の免震層)
◆ 用途-オフィス、共同住宅、店舗、ホテル、ホール、駐車場など
◆ 総戸数-約1,100戸
◆ 施行予定者-(代表事業者)野村不動産、(共同事業者)東急不動産、住友商事、ヒューリック、JR東日本、(構成事業者・協力事業者)清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークス合同会社
◆ 特定業務代行者-清水建設
◆ 解体-2024年度予定(当初計画)
◆ 着工-2025年度予定(当初計画)
◆ 竣工-2028年度予定(当初計画)
◆ 供用開始-2029年度予定(当初計画)
◆ 総事業費-2,639億円(900億円以上増加する見込み)
完成イメージです。メチャメチャ期待していた巨大プロジェクトだったのですが、建設費の高騰により、計画が見直しされて、施行認可申請が取り下げられました。
2層の免震層
地震対策として「中間層免震構造」を採用します。低層部と中層部の間に1層目の「免震層」、中層部と高層部の間に2層目の「免震層」を配置します。「2層の免震層」を配置する非常に珍しい超高層ビルです。
「出会いの広場(1階)」のイメージです。
「出会いの広場(3階)」のイメージです。
「中野通り沿い」のイメージです。
「アトリウム」のイメージです。
「集いの広場」のイメージです。
「屋上広場」のイメージです。
「周辺地図」です。
「中野区役所」の解体工事の2024年9月末の状況です。「中野区役所」は新庁舎を建設してました。新庁舎には、2024年5月7日に移転済です(写真提供読者さん)。
南側から見た様子です(写真提供読者さん)。
内部の様子です(写真提供読者さん)。
南西側から見た様子です(写真提供読者さん)。
西隣の「中野税務署」も解体工事が行われています。「中野税務署」は、2024年5月20日に新庁舎へ移転済です(写真提供読者さん)。
6中野駅新北口駅前エリア
中野駅新北口駅前エリアは、写真右側の「中野サンプラザ」と写真左側の「中野区役所」を中心とする大規模再開発計画です。「中野サンプラザ」は、再開発のために2023年7月2日をもって閉館しました(写真提供読者さん)。
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