« 仙台市 地上35階、高さ約180mと地上24階、高さ約135mの「(仮称)一番町三丁目七番地区第一種市街地再開発事業」 建築費の高騰で再開発に遅れ | トップページ | 地上29階、 高さ約155mの「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」 計画概要及び完成イメージを公開! »

2024年12月16日 (月)

千歳市 次世代半導体の国産化を目指す「Rapidus(ラピダス)」 半導体製造に欠かせない「EUV露光装置」が新千歳空港に到着 1台で数百億円!

Chitoserapidus241211
-Rapidus(ラピダス)-

 国内主要企業が出資し次世代半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus(ラピダス)」が、北海道千歳市の「千歳美々ワールド(千歳市工業団地)」に最初の工場を建設する事が決まりました。

 国内主要企業が、人工知能(AI)、スパコンなどに使う次世代半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus(ラピダス)」を設立しました。出資企業は「キオクシア、ソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、トヨタ自動車、NEC、NTT、三菱UFJ銀行」の計8社です。

 国の支援のもと、先端半導体の国産化を目指す「Rapidus(ラピダス)」は、北海道千歳市に建設する新工場の起工式を2023年9月1日に執り行いました。

 引用資料 Rapidus(2023/09/01)
 Rapidus、IIM-1の起工式を開催

 約65haでスタートしますが、最終的には、約100haの敷地に3棟~4棟の工場を建設し、研究開発を含めて5兆円規模の投資が見込まれています。

● EUV露光装置が新千歳空港に到着!
 先端半導体の国産化を目指す「Rapidus(ラピダス)」の半導体製造に欠かせない「EUV露光装置」を載せた貨物機の第1便が、2024年12月14日午後に、オランダから新千歳空港に到着しました。12月中に複数の大型貨物機に分けて新千歳空港に運ばれてきます。

 NHK(2024/12/14)
 ラピダスの先端半導体製造に不可欠なEUV露光装置 新千歳に

 「EUV露光装置」は最先端半導体の量産に欠かせず、「Rapidus(ラピダス)」は将来、複数台の稼働を想定しています。「EUV露光装置」を製造できるのは、世界でオランダの「ASMLホールディング」の1社のみです。

 「ASMLホールディング」は、価格を公表していませんが、「EUV露光装置」の価格は1台当たり200億~300億円と言われています。その中でも最先端の「高NA(開口数)EUV露光装置」は、特に高価で「インテル」に納入した初号機は500億円に近いと言われています。


Chitoserapidus241212
Rapidus IIM-1建設計画

 手前が最初に建設される「Rapidus IIM-1」です。計画名が「Rapidus IIM-1建設計画」、建築主が「Rapidus」、設計者が「鹿島建設」、施工者が「鹿島建設」、工期は、2023年9月~2025年1月(予定)となっています。ちなみに「IIM」は「イーム」と読みます。

 鹿島建設(2023/04/25)
 Rapidus IIM-1建設計画の設計施工者に選定

● 免震構造・屋上緑化
 半導体工場は振動に対して非常にセンシティブ(敏感)な機器がたくさんあり、大きな揺れがあったときに大きな被害が及ばないように、地震対策として先進的な「免震構造」を採用します。屋上は緑化され、環境保護や省エネに配慮した施設となります。


Chitoserapidus230613
「配置図」です。


Chitoserapidus230614
「計画地」です。


Chitoserapidus241213
「Rapidus IIM-1」の建設現場です。「新千歳空港」に近いのは大きなメリットです(Googleマップの衛星写真を引用)。



|

« 仙台市 地上35階、高さ約180mと地上24階、高さ約135mの「(仮称)一番町三丁目七番地区第一種市街地再開発事業」 建築費の高騰で再開発に遅れ | トップページ | 地上29階、 高さ約155mの「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」 計画概要及び完成イメージを公開! »

401 北海道」カテゴリの記事