京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 (仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画 2025年1月中旬の建設状況
-京浜急行本線連続立体交差事業-
「東京都、港区、品川区、京浜急行電鉄」の4者は、「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」を進めています。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。予定区間には、「品川駅」と「北品川駅」の2駅があり、合計3ヶ所の踏切を解消し、道路交通を円滑化します。
現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。
● (仮称)品川駅街区地区
「京浜急行電鉄」と「JR東日本」は、東京都港区の品川駅高輪口を再整備する「(仮称)品川駅街区地区」の開発計画を明らかにしました。約33,500㎡の敷地を3分割し、駅施設や商業施設、オフィスなどで構成する総延床面積約374,300㎡の施設群を整備します。
近く東京都に都市計画提案を提出する予定です。2023年度内の都市計画審議会に諮り、都計決定できるよう都と調整しています。2026年3月下旬の着工、2037年3月下旬の全体完成を目指します。
計画施設の西側には国道15号をまたぐ歩行者デッキを設けます。駅出口となる敷地北端にも歩行者広場を確保します。敷地を東西・南北に貫く自由通路も複数整備し、回遊性を高めます。
引用資料 京浜急行電鉄(2023/08/29)
品川駅街区地区における開発計画について
引用資料 内閣府(PDF:2023/08/25)
都市再生特別地区(品川駅街区地区)都市計画(素案)の概要
計画では、「京浜急行本線連続立体交差事業」で整備される、京急線品川駅の鉄道施設を建物内に配置します。駅と街をつなぐ一体的な都市基盤整備(東西・南北方向の歩行者ネットワーク強化等)や、国際交流拠点にふさわしい都市機能の導入、防災機能強化と先導的な環境都市づくりにより、国際交流拠点・品川の形成に寄与していきたいという考えのもと進められます。
(仮称)品川駅街区地区の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目及び高輪三丁目外
◆ 交通-JR線「品川」駅、京急本線「品川」駅
◆ 敷地面積-約33,500㎡
◆ 延床面積-約374,300㎡
◆ 容積対象床面積-約326,500㎡(計画容積率980%)
(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画の概要
◆ 階数-(南-a)地上28階、地下2階、(南-b)地上9階、地下1階
◆ 高さ-(南-a)最高部約150m、(南-b)最高部約47m
◆ 敷地面積-(南-a)約17,300㎡、(南-b)約1,500㎡
◆ 建築面積-(南-a)約14,800㎡
◆ 延床面積-(南-a)約201,000㎡、(南-b)約8,300㎡
◆ 容積対象床面積-(南-a)約172,000㎡<計画容積率1,000%>、(南-b)約7,500㎡<計画容積率500%>
◆ 構造-(南-a)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(南-a)直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-(南-a)オフィス、店舗、宿泊施設、集会場、駅施設、駐車場等、(南-b)店舗、 オフィス、駐車場、駐輪場等
◆ 建築主-京浜急行電鉄
◆ 設計者-日建設計
◆ 着工-(南-a)2026年03月下旬予定、(南-b)2030年度予定
◆ 竣工-(南-a)2037年03月下旬予定、(南-b)2032年度予定
「京急線」がビルの下を空母の「スキージャンプ」のように駆け上がっていく凄い構造になっています。
「断面イメージ」です。「京急線」および「京急品川駅」がビルの1階部分にある構造になっています。
「配置図」です。
「連続立体交差事業の概要図」です。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。
引用資料 東京都建設局
京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業
京浜本線品川駅を島式2面4線に拡張
現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。「京浜本線品川駅」のホームは、約130m北側に移動します。
1.7km(都市計画区間約2.0km)です。予定区間には、「品川駅」と「北品川駅」の2駅があり、合計3ヶ所の踏切を解消し、道路交通を円滑化します。
京浜急行が建築主となる「(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画」の建設予定地と「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」の2025年1月中旬の建設状況です(写真提供読者さん)。
タワークレーンが建っています。「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」が本格化しています(写真提供読者さん)。
「構台」が築かれています(写真提供読者さん)。
(お詫びと訂正)
私は今まで ”ビルの内部に配置される「橋桁」です。” と書いてきましたが、なんか違うな? と思い詳しく調べて見ると、新しい「八ツ山橋梁」 を建設するための仮設の「架設構台」である事が分かりました。過去に間違いを何度も書いて申し訳ございませんでした(写真提供読者さん)。
断面部分です。こんなに立派な構造物なので本設の構造物だと思い込んでいました(写真提供読者さん)。
「架設構台」 です(写真提供読者さん)。
「架設構台」は、長大なトラス橋を建設するために設置されています(写真提供読者さん)。
「トラス」の構造物を建設しています(写真提供読者さん)。
上に見える「トラス橋」は、京浜急行の「八ツ山橋梁」の架け替えに使用します。「八ツ山橋梁」は「シン・ゴジラ」のロケ地として有名です(写真提供読者さん)。
● 送り出し工法
新しい「八ツ山橋梁」は、「送り出し工法」で建設されます。長大なトラス橋を建設する場所が無いのでこのような工法が採用されました。トラス橋の全長は約203m(前方仮設トラス+本設トラス約100m+ 後方仮設トラス)です。
新しい「八ツ山橋梁」は約100mです。約103mの「前方仮設トラス、後方仮設トラス」は、役目を終えると解体撤去されます。約半分のトラス橋が本設として使用されない事になります。
日本車輌製造株式会社 公式ホームページ
送り出し工法
「トラス橋」のアップです。前方のこの部分は「前方仮設トラス」です。そのため役目を終えると解体撤去されます(写真提供読者さん)。
「(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。
(工事前の様子)工事が始まる前のJRの「留置線」です。
● 廃止されたJRの留置線
京急本線の高架橋とJR山手線の間には、JRの「留置線」が6本ありました。「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」に先立ち2019年3月に廃止されました。
(工事前の様子)京浜急行本線から見た工事が始まる前のJRの「留置線」です。
(工事前の様子)JR山手線から見た工事が始まる前のJRの「留置線」です。
| 固定リンク
« 国家戦略特区 地上51階、高さ約250mの「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」 2025年1月29日の建設状況 | トップページ | 国家戦略特区 地上44階、高さ約218mの「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」 「山留め壁」を構築開始 2025年1月29日の建設状況 »
「122 東京都・港区②」カテゴリの記事
- 高輪ゲートウェイシティ 「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)-高輪ゲートウェイ駅-港区立芝浦中央公園」を結ぶ歩行者デッキ!(2025.02.14)
- JR側の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 2025年1月中旬の状況(2025.02.06)
- 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 (仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画 2025年1月中旬の建設状況(2025.02.04)
- 総事業費約2,400億円 「トヨタ自動車」が新東京本社 地上28階、高さ約154mの「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」 2025年1月中旬の状況(2025.01.26)
「104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)」カテゴリの記事
- 国家戦略特区 新宿の新たなランドマーク 地上48階、高さ約258mの「新宿駅西口地区開発計画」 「小田急百貨店」の地上躯体が完全に姿を消す!(2025.02.12)
- 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟) JR渋谷駅の橋上駅舎化工事 2025年1月中旬の建設状況(2025.02.11)
- 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟) 東急百貨店東横店西・南館解体工事 解体工事が進み「山手線」のホームが丸見えに!(2025.02.09)
- JR側の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 2025年1月中旬の状況(2025.02.06)