国家戦略特区 高さ約225mと高さ約110mの「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」 「南街区」の工期が未定に! 建設費の高騰が原因?
-(仮称)新宿駅西南口地区開発事業-
2021年10月28日に国家戦略特区「東京圏(第35回)・関西圏(第28回)・福岡市・北九州市(第28回)合同区域会議」が開催されました。東京圏では、国家戦略特区に新たに2地区が追加提案されると発表されました。追加提案された2地区は、新宿区の「新宿駅南西口地区(京王電鉄、JR東日本)」と中央区の「京橋三丁目東地区(東京建物)」です。
2022年8月2日に「新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会」が開催されました。「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」の多数の完成イメージや図面が公開されています。
引用資料 新宿区・公式HP(2022/08/02)
新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会
● 新宿駅西南口地区開発計画および京王線新宿駅改良工事
「京王電鉄」は、2023年8月2日開催の取締役会において、「新宿駅西南口地区開発計画」および「京王線新宿駅改良工事」について、事業を推進することを決定しました。
引用資料 京王電鉄(PDF:2023/08/02)
新宿駅西南口地区開発計画および京王線新宿駅改良工事について
全体の敷地面積は約16,300㎡(北街区が約10,000㎡、南街区が約6,300㎡)です。規模は、「北街区」が地上19階、地下3階、高さ約110m、延床面積約141,500㎡、「南街区」が地上37階、地下6階、高さ約225m、延床面積約150,000㎡となっています。
また、「新宿駅西南口地区開発計画」と合わせて、新宿駅改良工事を段階的に進めます。まず、一部先行分として、京王線新宿駅の地下2階ホームを北側へ移動し、ホーム北側端部に改札を新設することにより、地下2階のホーム階から東京メトロ丸ノ内線へ乗り換え可能な動線等を整備します。これにより、新宿駅西口地下広場における歩行者交錯の改善および乗り換え時間の短縮等を目指します。
● 「南街区」の工期が未定に!
「京王電鉄」は2025年3月28日に、新宿駅西南口地区の再開発計画を変更すると発表しました。「南街区」の工期完了時期を「2028年度(予定)」から「未定」に変更しました。
京王電鉄 IRニュース(PDF:2025/03/28)
新宿駅西南口地区開発計画の変更について
日本経済新聞(2025/03/28)
京王電鉄、新宿再開発の工期未定に 施工会社決まらず
「南街区」は「京王電鉄」と「JR東日本」が事業主体となって開発を進めています。約6,300㎡の敷地に、商業施設やホテルなどが入る地上37階、地下6階、高さ約225mの超高層複合ビルを建設予定です。
2023年度から「大成建設」の施工で解体工事に着工しましたが、新築工事の施工者が決まりませんでした。工期未定の理由を明らかにしていませんが、建設費の高騰が原因だと思われます。
新宿駅西南口地区の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目及び渋谷区代々木二丁目各地内
◆ 階数-(北街区)地上19階、地下3階、(南街区)地上37階、地下6階
◆ 高さ-(北街区)最高部約110m、(南街区)最高部約225m
◆ 敷地面積-(全体)約16,300㎡、(北街区)約10,000㎡、(南街区)約6,300㎡
◆ 延床面積-(全体)約291,500㎡、(北街区)約141,500㎡、(南街区)約150,000㎡
◆ 容積対象面積-(全体)約251,000㎡、(北街区)約125,000㎡、(南街区)約126,000㎡
◆ 構造-(南街区)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(南街区)パイルド・ラフト基礎
◆ 用途-(北街区)店舗、宿泊施設、駐車場 等、(南街区)店舗、オフィス、宿泊施設、駐車場 等
◆ 建築主-京王電鉄、JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者-(北街区)未定、(南街区)新宿プロジェクト共同建て替え南街区等関連業務共同企業体
◆ 着工-(北街区)未定、(南街区)2024年10月01日予定(当初計画)
◆ 竣工-(北街区)2040年代予定、(南街区)2029年03月31日予定(未定に変更)
「南街区開発建物イメージ」です(引用:京王電鉄)。
新宿駅西口に、高さ約258m、高さ約110m、高さ約225mの超高層ビルが3棟建設される予定です(引用:新宿区公式HP)。
「立面図(西立面図)」です(引用:新宿区公式HP)。
「断面図(南街区)」です(引用:新宿区公式HP)。
「平面図(地下2階、地下1階)」です。地下2階で「北街区」と「南街区」が接続されます(引用:新宿区公式HP)。
「平面図(地上1階、地上2階)」です。地上2階の歩行者デッキで「北街区」と「南街区」が接続されます(引用:新宿区公式HP)。
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