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2025年6月 4日 (水)

築地市場跡地の再開発事業 「築地地区まちづくり事業」に係る環境影響評価調査計画書の縦覧 総延床面積約1,260,700㎡、最高高さ約210m!

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-築地市場跡地の再開発事業-
 
築地地区では、都心の大規模な土地、歴史・文化資源などのポテンシャルを生かしながら、民間の力を最大限に活用して、東京の持続的な成⾧につながるまちづくりを進めていくこととしています。

 2018年5月に外部の有識者から成る築地再開発検討会議により取りまとめられた「築地まちづくりの大きな視点」を踏まえ、2019年3月、東京都として築地のまちづくりの将来像や方向性、進め方を示した「築地まちづくり方針」を策定しました。

 また、築地地区まちづくり事業については、2022年3月事業実施方針を策定し、2022年11月には、2023年度内の事業予定者決定に向け事業者募集要項等を公表しました。

 2023年8月30日に「築地市場跡地の再開発事業」について、「三井不動産」を中心とする企業連合が提出した案の概要を日本経済新聞の電子版が報じました。再開発への参加意思が判明したのは三井不動産連合が初めてとなります。

● 三井不動産を中心としたグループに決定!
 
東京都は2024年4月19日に、事業社を「三井不動産」を中心とする「トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車」の計11社のグループに決定しました。企業体のグループ名は「ONE PARK×ONE TOWN」です。

 引用資料 東京都都市整備局(PDF:2024/04/19)
 ONE PARK×ONE TOWN

● 環境影響評価調査計画書の縦覧!
 東京都環境局から ”「築地地区まちづくり事業」に係る環境影響評価調査計画書の縦覧” が行われています。縦覧期間は、2025年6月2日(月)~6月11日(水)までです。

 引用資料 東京都環境局(2025/06/02)
 「築地地区まちづくり事業」環境影響評価調査計画書

 合計9棟の施設で構成されます。用途は「オフィス、店舗、共同住宅、ホテル、観覧場、ホール、舟運利便施設、その他(研究所)、エネルギーセンター、駐車場、ヘリポート、船着場」です。総延床面積は約1,260,700㎡(2024年4月19日時点の約1,170,000mから拡大)です。建物の最高高さは約210mです。

築地地区まちづくり事業の概要
◆ 所在地-東京都中央区築地五丁目及び築地六丁目各地内
◆ 活用都有地面積-194,679.11㎡
◆ 総延床面積-約1,260,700㎡(約1,170,000mから拡大)
◆ 高さ-最高部約210m
◆ 用途-オフィス、店舗、共同住宅、ホテル、観覧場、ホール、舟運利便施設、その他(研究所)、エネルギーセンター、駐車場、ヘリポート、船着場
◆ 事業者-築地まちづくり株式会社「三井不動産(代表企業)、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車」
◆ 協力者-朝日新聞社、トヨタ自動車
◆ 設計者-日建設計、パシフィックコンサルタンツ
◆ 施工者-鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店
◆ 着工-(1期工事)2026年度予定、(2期工事)2033年度予定
◆ 竣工-(1期工事)2032年度予定、(2期工事)2038年度予定
◆ 供用開始-(1期工事)2032年度予定、(2期工事)2038年度予定
◆ 総事業費-約9,000億円(2024年04月19日時点のため大幅な増加が予想されます)


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超可変性の全天候型スタジアム(2万席~5万7000席)!
 再開発の目玉となるのが「超可変性の全天候型スタジアム」です。約5万人収容を基本にしながら、可動席や仮設席を活用することで目的に応じてフィールドと客席を移動させることが可能です。

 可動席と仮設席を活用し、2万席~5万7000席の中で、用途に応じてフィールドと客席が形を変え、スタジアム、アリーナ、劇場、展示場へと専用化する超多機能施設となります。想定イベントは「ラグビー、野球、サッカー、バスケットボール、eスポーツ、MICE、音楽ライブ、コンサート、演劇等」です。

 場面転換によって最適な観戦・体験環境を整え、最先端のデジタル 技術と音響・演出装置によって、最高の臨場感、高揚感、没入感を提供します。


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「多彩なスポーツ・文化・芸術イベント、大規模展示を開催可能な収容人数約5万人の全天候・超多機能型施設」です。世界選手権をはじめとした各種スポーツ大会、コンサート、大規模展示会等の開催を想定しています。プロ野球「巨人」の新たな本拠地となる可能性が高いです。

● 目的に応じて2万席~5万7000席に変形!
 約5万人収容を基本にしながら、可動席や仮設席を活用することで目的に応じてフィールドと客席を移動させることが可能です。2万席~5万7000席の中で、観客にとってベストの観戦体験と環境を生み出すことを目指します。スポーツだけでなく、音楽ライブ、演劇、大規模な展示会での使用も視野に入れます。最先端のデジタル技術、音響・演出装置などの導入も予定しています。


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「建築計画の概要」です。総延床面積は約1,260,700㎡(2024年4月19日時点の約1,170,000mから拡大)です。建築物の最高高さは約210mです。高さ100m以上の棟が7棟、その中で高さ200m以上の棟が3棟となっています。

建築計画の概要(総延床面積約1,260,700㎡)
① ライフサイエンス・商業複合棟-地上33階、地下2階、高さ約190m、延床面積約385,100㎡
② オフィス・レジデンス棟-地上45階、地下1階、高さ約210m、延床面積約142,600㎡
③ レジデンス棟-地上38階、地下2階、高さ約180m、延床面積約89,800㎡
④・⑤ ホテル棟-地上28階、地下2階、高さ約150m、延床面積約56,400㎡
⑥ 大規模集客・交流施設-地上8階、地下1階、高さ約110m、延床面積約178,300㎡
⑦ MICE・ホテル・レジデンス棟-地上46階、地下2階、高さ約210m、延床面積約146,000㎡
⑧ 舟運・シアターホール複合棟-地上7階、地下1階、高さ約50m、延床面積約31,600㎡
⑨ オフィス棟-地上42階、地下1階、高さ約210m、延床面積約230,900㎡


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「施設配置計画図」です。


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「主な工事工程」です。ほとんどの施設が、「1期工事(2026年度予定~2032年度予定)」で完成します。


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「築地市場跡地の再開発事業」の予定地です。活用都有地面積194,679.11㎡です。面積約19haと広大です。


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敷地北側の2025年4月末の状況です(写真提供読者さん)。


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敷地中央です(写真提供読者さん)。


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敷地南側です(写真提供読者さん)。


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敷地南端です(写真提供読者さん)。


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「ザ 豊海タワー マリン&スカイ」です。かなり高くなっています(写真提供読者さん)。



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