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2025年10月18日 (土)

TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 地上62階、 高さ約385mの「Torch Tower(トーチタワー)」 高い場所から現場を俯瞰 2025年10月15日の建設状況

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-TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)-
 「三菱地所」は、東京駅日本橋口前で関係権利者と共に開発を進めている「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、「日本を明るく、元気にする」をプロジェクトビジョンに掲げ、まちづくりを進めていますが、2021年6月末に竣工した「常盤橋タワー(A棟)」に続き、2022年3月末に「下水道局棟(D棟)」が竣工し、東京都下水道局への引渡しを完了しました。

 「下水道局棟(D棟)」の正式名称は「銭瓶町ビルディング」です。ちなみに「銭瓶町」は「ぜにがめちょう」と読みます。なお、建物は東京都下水道局の所有となり、地上階は主に下水道局の事務所となります。

 「三菱地所」は東京駅前で進める複合開発「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」で、国内最高となる地上62階、高さ約390mの超高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」の新築工事の優先交渉権者を「清水建設」に決定しました。

 「三菱地所」と「東京センチュリー」は、関係権利者と共に開発を進めている東京駅日本橋口前「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、日本一の高さとなる「Torch Tower」高層部のホテルにウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」を誘致することを決定しました。ホテルの開業は2028年度を予定しています。

● Torch Tower 2023年9月27日に起工式を挙行!
 「三菱地所」は、関係権利者と共に開発を進めている東京駅日本橋口前「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区において、日本一の高さとなる「Torch Tower(トーチタワー)」の新築工事に関し、2023年9月27日に起工式を執り行い、着工しました。高さが約390mから約385mと5m低くなりました。

 引用資料 三菱地所(2023/09/27)
 世界に誇る日本の新たなランドマーク「TOKYO TORCH」「Torch Tower」 新築工事着工 ~想いを繋ぎ、未来を灯すまち~ Weaving dreams, Illuminating the future

TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)の概要
◆ 計画名-大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 新築工事(A棟・B棟・C棟・D棟)
◆ 所在地-東京都千代田区大手町二丁目8番1他、中央区八重洲一丁目2番1他
◆ 階数-地上62階、地下4階(B棟)
◆ 高さ-最高部約385m(B棟) *最高部約390mから変更
◆ 敷地面積-約31,400㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約20,400㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約740,000㎡(施設全体)、約553,000㎡(B棟)
◆ 容積対象面積-約584,000㎡(施設全体)
◆ 地震対策-外殻ブレース制振構造(地上1階~9階はダイヤグリッド架構)
◆ 用途-オフィス、ホテル、 ホール、店舗、変電所、下水ポンプ場、駐車場等
◆ 客室数-110室(Dorchester Collection)
◆ 総戸数-約50戸(70㎡~400㎡)
◆ 建築主-事業権利者(三菱地所、東京都下水道局、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、他)
◆ 着工-2017年04月末(施設全体)、2023年09月27日(B棟の起工式)
◆ 竣工-2028年05月末予定 *2028年03月末予定(施設全体)から変更

(備考)B棟「Torch Tower(トーチタワー)」の設計者・監理者は「三菱地所設計」、施工者は「清水建設」となっています。


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外殻制振構造架構図(左)とダイヤグリッド架構図

 日本一の高さとなるため地震対策が最大の課題です。長周期地震動(南海トラフや相模トラフ)、首都直下地震など、多くの揺れの異なる地震に対応する必要があります。従来のように建物の中心に制振装置を集める手法では限界があります。そのため「外殻ブレース制振構造」を採用します。 

 一般的な超高層ビルは、ジャングルジムのように鉛直・水平の柱・梁を組み上げて構造体を構成しますが(ラーメン構造)、Torch Towerに導入した「外殻制振構造」は、建物外周に斜め部材を効果的に配置することで、建物全体を1本のチューブ状の構造体とし、強靭化を図ります。1階から9階床高さまでの低層部は「ダイヤグリッド架構」、その上部(基準部)は、同じく斜めの部材で構成される「ブレース架構+オイルダンパー」とし、斜めの構造体がタワー全体の表情をつくり出します。

 引用資料 清水建設(2025/09/02)
 Torch Towerで地上階の鉄骨建方作業がスタート ~低層部のファサードを特徴づける巨大な斜め鉄骨柱がお目見え~

● ダイヤグリッド架構
 特に、地上1階~9階の外殻では柱を斜めのブレースだけで構成する「ダイヤグリッド架構」とする計画です。一周約400mの建物の全外周にわたり、高さ約52mまで連続して構成される「ダイヤグリッド架構」は、鉄骨総重量約1.1万t。建築の構造体としては国内最大級の規模となり、タワー重量(約80万t)の約4割強(約32万t)を支えます。

 ここで用いている斜め鉄骨柱は、現代の建築鉄骨工事(製作・建方)で合理的に可能な最大級の大断面(断面1.4m×1.6m、最大板厚90mm、部材最大重量28.4t)を備えています。計画では、建物の北東コーナー部を先行して斜め鉄骨柱の建方を進め、2025年10月頃に第1節の建方を、最終的には2026年2月頃に第4節(9階床高さ)の建方を終了する予定です。


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最高部の高さは約385mを超えるかも?

 この図を見ると高さ約385mは建築物の高さで、最高部の高さは約385mを超えている可能性があります。


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ダイヤグリッド架構(引用:清水建設)
 「建方に着手した斜め鉄骨柱」です。「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区の「Torch Tower(トーチタワー)」の工事現場において、このほど低層部のファサードを特徴づける巨大な斜め鉄骨柱の建方作業がスタートしました。

 斜め鉄骨柱は、約385mの超々高層ビルを支える構造体「ダイヤグリッド架構」を構成するもので、斜め鉄骨柱と鉄骨梁で構成する三角形のフレームが地震時における建物の揺れを抑制します。


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「TOKYO TORCH 全体開業時外観イメージ(JR 東京駅丸の内側より)」です。


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「事業概要」です。「Torch Tower(トーチタワー)」である「B棟」の最高部の高さが約390mから約385mに変更になっています。


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「用途構成図」です。


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「街区南側から見た Torch Tower 低層部」です。


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「街区南側から見た TOKYO TORCH Park」です。


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「SKY HILL イメージ」です。


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「SKY HILL イメージ」です。


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「メインロビーイメージ、客室イメージ、エントランスイメージ」です。


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「TOKYO TORCH 開発ステップ図」です。


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「広域図及び配置図」です。


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「Torch Tower(トーチタワー)」の2025年10月15日の建設状況です。読者の方から高い場所から見た現場写真を送って頂きました(写真提供匿名様)。

● Shimzハイブリッド逆打ち工法
 「Torch Tower(トーチタワー)」は、「逆打ち工法」と「順打ち工法」併用する「Shimzハイブリッド逆打ち工法」を採用しています。建築面積が大きいため、すべての部分で「順打ち工法」を採用すると大量の切梁を組む必要があり、地上部の着手にも時間がかります。

 そのため、中央部は「順打ち工法」、外縁部は「逆打ち工法」を採用しました。「逆打ち工法」で構築する外縁部が山留め支保工として機能し、中央部に切梁が必要ありません。中央部の大空間を生かして効率的に施工できます。

 「順打ち工法」を採用する敷地中央部は、地下31mまでの掘削が完了しています。「逆打ち工法」で構築する敷地外縁部では、地上部の「鉄骨建方」が今夏以降に始まる見通しです。「Torch Tower(トーチタワー)」は、地下4階なので、既存建物の地下躯体を解体しながら、地下1階 → 地下2階 → 地下3階 → 地下4階と下に向かって構築します。


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4基のタワークレーンが稼働!

 10月15日時点で4基のタワークレーンが稼働しています(写真提供匿名様)。


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地上部分の「鉄骨建方」の範囲がどんどん広がっています(写真提供匿名様)。

● ダイヤグリッド架構
 地震対策として「外殻ブレース制振構造」を採用します。特に、地上1階~9階の外殻では柱を斜めのブレースだけで構成する「ダイヤグリッド架構」とする計画です(写真提供匿名様)。


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敷地中央部は「順打ち工法」

 敷地中央の「開口部」です。「順打ち工法」を採用する敷地中央部は、地下31mまでの掘削が完了しています。「開口部」も1階床まで鉄骨建方がどんどん進んで「開口部」がほぼ消滅しました(写真提供匿名様)。



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