電線大手の「フジクラ」 AIデータセンター向け光コンポーネント製品が絶好調 2027年3月期予想をわずか3ヶ月の間に2回の驚異的な上方修正!

-フジクラ-
「フジクラ」は、東京都江東区木場一丁目5-1に本社を置く光ファイバーや電子部品、ワイヤーハーネス等を製造する大手光ケーブル・電子機器メーカーです。本社のある「深川ギャザリア」は、フジクラの「旧・深川工場」の跡地を再開発して誕生した大規模な複合施設です。事業主体は「フジクラ開発」で、オフィスビル、大型商業施設、映画館などが集まる地域のランドマークとなっています。
「フジクラ」は、1885年2月に創業者である「故・藤倉善八氏」が絹・綿巻線の製造に乗り出したときに始まります。1910年3月18日に電線事業拡大の必要から電線事業を分離して「藤倉電線」を設立します。1992年10月1日に「藤倉電線」から「フジクラ」に社名変更しました。
● 電線御三家
「フジクラ」は、「電線御三家(住友電気工業、古河電気工業、フジクラ)」の中の1社です。日本の電線業界は長年に渡って「住友電気工業」が圧倒的に強く、業界の序列にほとんど変化が無く、はっきり言って面白味に欠ける業界でした。ちなみに「SWCC(旧:昭和電線電纜)」を入れて、電線業界大手4社という場合もあります。
2026年3月期電線御三家ランキング(売上高/営業利益)
1位 住友電気工業-5,110,171百万円(418,173百万円)
3位 古河電気工業-1,307,560百万円(63,856百万円)
3位 フジクラ-1,182,358百万円(188,707百万円)
しかし、電線業界が猛烈な変革期を迎えています。世界では、「GAFAM」や「オラクル」、「ChatGPT(チャットGPT)」の「OpenAI(オープンエーアイ)」や「Claude(クロード)」の「Anthropic(アンソロピック)」などが、AI(人工知能)データセンターの建設に国家予算並みの莫大な投資を行っています。その影響が電線業界を直撃しています。
「フジクラ」は、急拡大するハイパースケールデータセンター向けに、高密度光ファイバーケーブルや接続機器などの光配線ソリューションを供給して急成長を遂げています。2027年3月期は、売上高が「古河電気工業」を上回り、業界2位になる見込みです。営業利益は「住友電気工業」に匹敵する金額を見込んでいます。
2027年3月期電線御三家ランキング予想(売上高/営業利益)
1位 住友電気工業-5,400,000百万円(450,000百万円)
2位 フジクラ-1,755,000百万円(432,000百万円)
3位 古河電気工業-1,530,000百万円(123,000百万円)
● 驚異的な上方修正!
「フジクラ」は2026年8月7日に、「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の連結業績予想は、売上高1兆7550億円(前年比48.1%増)、営業利益4320億円(前年比128.9%増)を見込みます。わずか3ヶ月の間に2回の上方修正が行われました。
1回目の上方修正
2026年6月18日に発表された1回目の上方修正です。この時に「フジクラ凄い!」と思いましたが・・・
引用資料 フジクラ(PDF:2026/06/18)
2027年3月期第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2回目の上方修正
2026年8月7日に発表された2回目の上方修正です。「アドバンテスト」もビックリな驚異的な上方修正です。
引用資料 フジクラ(PDF:2026/08/07)
2027年3月期第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
フジクラの連結決算
「フジクラ」の2027年3月期第1四半期(2026年4月1日~2026年6月30日)の連結業績は、売上高402,009百万円(前年比50.1%増)、営業利益104,828百万円(前年比155.1%増)でした。
フジクラ(PDF:2026/08/07)
2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
● 2027年3月期の連結業績予想
2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の連結業績予想は、売上高1,755,000百万円(前年比48.4%増)、営業利益432,000
百万円(前年比128.9%増)となっています。
フジクラの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
(日本基準)
1998年3月 364,863百万円 16,758百万円
1999年3月 340,164百万円 12,220百万円
2000年3月 324,761百万円 9,364百万円
-----------------------------------------
2001年3月 359,736百万円 27,570百万円
2002年3月 348,677百万円 21,427百万円
2003年3月 233,184百万円 27百万円
2004年3月 249,224百万円 120百万円
2005年3月 360,752百万円 16,763百万円
2006年3月 503,090百万円 39,360百万円
2007年3月 645,984百万円 34,507百万円
2008年3月 659,482百万円 20,375百万円
2009年3月 573,657百万円 230百万円
2010年3月 503,527百万円 17,934百万円
-----------------------------------------
2011年3月 521,832百万円 16,891百万円
2012年3月 509,081百万円 13,383百万円
2013年3月 491,118百万円 6,499百万円
2014年3月 590,980百万円 20,345百万円
2015年3月 661,510百万円 25,075百万円
2016年3月 678,528百万円 32,632百万円
2017年3月 653,795百万円 34,230百万円
2018年3月 740,052百万円 34,343百万円
2019年3月 710,778百万円 27,679百万円
2020年3月 672,314百万円 3,346百万円
-----------------------------------------
2021年3月 643,736百万円 24,422百万円
2022年3月 670,350百万円 38,288百万円
2023年3月 806,453百万円 70,163百万円
2024年3月 799,760百万円 69,483百万円
2025年3月 979,375百万円 135,519百万円
2026年3月 1,182,358百万円 188,707百万円
2027年3月期予想
2027年3月 1,755,000百万円 432,000百万円(会)
2027年3月 1,427,000百万円 305,000百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年8月9日時点の数値です。コンセンサスにはまだ2回目の上方修正が反映されていません。
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