202 神奈川県・川崎市

2025年7月27日 (日)

川崎市 JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間) 連続立体交差化に着手 「鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の完成イメージ!

Kawasakinanbu250711
-JR南武線-
 「JR南武線」は、川崎駅から立川駅を結び、首都圏において環状方向の鉄道輸送の一翼を担う鉄道路線であり、川崎市域を縦断し市内の各拠点を結ぶ、川崎市において重要な交通基盤となっています。

 JR南武線は、昔はローカル線のような雰囲気でしたが、周辺人口の急増で急速に幹線化しています。それに伴い高架化も行われ、川崎市は「武蔵小杉駅付近~第3京浜道路交差部間」の約3.9km、東京都は「稲田堤駅~府中本町間」の約4.3kmを高架化しています。「東京メガループ」の幹線として2014年10月4日から「E233系電車」の導入も行われました。

 「川崎市」は、JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅間約5.5kmの連続立体交差事業の具体化に向けて、2014年6月上旬に地質調査と基本設計の作業に着手しました。対象区間は、尻手駅から武蔵小杉駅間の延長約5.5kmです。このうち、川崎市域は矢向駅から武蔵小杉駅間の延長約4.5kmとなっています。

● JR東日本南武線の連続立体交差化に着手!
 川崎市は2025年1月17日に、川崎市東部を南北に貫くJR南武線の連続立体交差化事業に着手すると発表しました。2039年度までにJR南武線を高架化するとしています。また、線路に沿って自転車・歩行者専用道路も整備される見通しです。

 引用資料 川崎市・公式ホームページ
 JR東日本南武線連続立体交差事業及び関連道路整備事業

 2024年度から用地取得を開始し、2029年度には下り線の高架化工事を開始、2033年度には下り線の高架化を完了して上り線の高架化工事に移り、2039年度に上下線とも高架化を完了する計画です。都市計画道路の事業施行期間は2042年度までの計画です。

● 横浜市側の動きは無し!
 当初は、JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅間約5.5kmの連続立体交差事業の具体化に向けて動き出していましたが、横浜市域の尻手駅-矢向駅間の連続立体交差化の動きはありません。路線を見ると尻手駅-矢向駅間の連続立体交差化を行っても横浜市にとってはほとんどメリットが無いためだと思われます。

JR東日本南武線連続立体交差事業 及び関連道路整備事業の概要
◆ 事業区間(延長)-矢向駅~武蔵小杉駅(約4,560m)
◆ 構造形式-高架工法
◆ 踏切除却数-9箇所(内開かずの踏切5箇所)
◆ 駅数-3駅(鹿島田駅、平間駅、向河原駅)
◆ 着工-2025年01月17日
◆ 高架化完了-2039年度予定
◆ 総事業費-約1,387億円(鉄道約1,172億円、道路約215億円)


Kawasakinanbu230111
「縦断計画略図」です。「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅の中で、「鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の3駅が高架化されます(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu250712
「鹿島田駅周辺」の完成イメージです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230112
「駅部概略断面図(鹿島田駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu250713
「平間駅周辺」の完成イメージです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230113
「駅部概略断面図(平間駅)」です。島式1面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu250714
「向河原駅周辺」の完成イメージです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230114
「駅部概略断面図(向河原駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。



|

2025年7月26日 (土)

川崎市 高さ約133mと高さ約89mの「鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業」と連携した鷺沼駅改良工事を実施 鷺沼駅前再開発が今冬始動!

Kawasakisaginuma250721
-鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業-
 東急田園都市線鷺沼駅前で、「(仮称)鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。地上37階、地下2階、最高高さ約146m、延床面積約86,000㎡の「駅前街区」と地上20階、地下2階、最高高さ約92m、延床面積約29,000㎡の「北街区」が建設されます。容積率は500%で、両ビルで合計510戸の共同住宅を計画しています。

 川崎市は再開発に合わせて、宮前区役所と市民館、図書館などを移転する方針を示しており、「駅前街区」のビルの3階~5階部分に「市民館、図書館、ホール」が入る計画となっています。また、「北街区」のビルの2階~5階部分に「区役所」が移転する予定です。

● 駅まち一体の都市空間整備に着手!
 「東急」および「東急電鉄」は、鷺沼駅前地区市街地再開発組合が施行する「鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業」と連携して、2025年冬頃から鷺沼駅改良工事を実施し、駅まち一体の都市空間整備に着手します。

 引用資料 川崎市・公式HP(2025/07/24)
 駅まち一体の鷺沼駅前再開発が今冬始動! ~鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業と連携した鷺沼駅改良工事を実施します~

 再開発組合は、2024年11月11日に組合設立認可を受けて本再開発事業を推進しており、東急は事業協力者として支援しています。本再開発事業は、商業・住宅・公共施設・交通広場からなる複合再開発を通じて、駅を中心に多様なライフスタイルに対応した都市機能集積と交通結節機能の強化を図り、地域生活の核となる拠点形成を図るものです。

 本工事では、本再開発事業と連携し、駅から商業施設、公共施設、周辺地域をシームレスにつなぐ歩行者動線を整備することで、田園都市線鷺沼駅周辺の交通利便性と回遊性の向上を目指します。

鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市宮前区鷺沼一丁目、三丁目および小台一丁目の各一部
◆ 交通-東急田園都市線「鷺沼」駅前
◆ 階数-(駅前街区)地上32階、地下2階、(北街区)地上19階、地下2階
◆ 高さ-(駅前街区)最高部約133m、(北街区)最高部約89m
◆ 敷地面積-(施設全体)約14,850㎡、(駅前街区)約11,170㎡、(北街区)約3,680㎡
◆ 建築面積-(施設全体)約12,300㎡、(駅前街区)約9,150㎡、(北街区)約3,150㎡
◆ 延床面積-(施設全体)約109,316㎡、(駅前街区)約83,193㎡、(北街区)約26,123㎡
◆ 構造-(駅前街区)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、(北街区) 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-(駅前街区)商業、公共施設(市民館・図書館・大ホール)、共同住宅、事務所、駐車場、(北街区)公共施設(区役所・小ホール)、共同住宅・駐車場等
◆ 総戸数-(施設全体)約450戸、(駅前街区)約340戸、(北街区)約110戸
◆ 建築主-鷺沼駅前地区市街地再開発組合(構成員 セレサ川崎農業協同組合、横浜銀行、三井住友信託銀行、東急、東急ライフィア、東急プロパティマネジメント) 
◆ 着工-2025年冬頃予定
◆ 竣工-(駅前街区)2031年度予定、(北街区)2035年度予定
◆ 事業費-880億円(工事費770億円)


Kawasakisaginuma250722
「駅前広場イメージ図」です。


Kawasakisaginuma250723
「駅まち一体の都市空間整備のイメージ」です。


Kawasakisaginuma250724
「駅まち一体の鷺沼駅前再開発の主要機能配置図」です。


Kawasakisaginuma250725
「施行地区図」です。



|

2025年6月 5日 (木)

富士通「川崎工場」の跡地 4つのまちをテーマにした敷地内の再開発 「Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクト」を開始! 

Kawasakifujitsu250611
-富士通・川崎工場-

 「富士通」は、創立当初からの主要拠点である「川崎工場(現:Fujitsu Technology Park)」について、富士通の研究開発の主要拠点に相応しい環境に整備していくため、2011年に再開発計画を開始しましたが、2015年に計画見直しのため一時中断し、現在は老朽化した建物の解体などを進めています。

 その間、「富士通」は、創業の地である川崎市の持続可能な未来都市実現に向けた取り組みなどを推進し、川崎市との連携を強化してきました。また、2024年度上期には、研究開発機能やコーポレート機能をFujitsu Technology Parkに集約し、本社機能を移転しました。

 2025年1月には、量子コンピューティングの研究開発戦略の一環として、世界最大規模の1000量子ビットの超伝導量子コンピュータ展示施設となる量子棟の建設を開始し、2026年度の完成を目指して推進しています。

● Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクト
 「富士通」は、このたび、2025年6月に創立90周年を迎えるにあたり、川崎市と連携し、「Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクト」を開始します。

 引用資料 富士通(2025/06/02)
 Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクトを開始

 「Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクト」は、「Open Innovation&Technology Park」をコンセプトに、自治体、地域社会、研究・教育機関をはじめとする様々なステークホルダーをつなぎ、4つのまちをテーマにした敷地内の再開発を通じて、マテリアリティへの取り組みやイノベーションが創発される地域に開かれたまちづくりを推進するものです。

 Fujitsu Technology Parkは富士通創業の精神を継承しつつ、最先端のテクノロジーの実証実験や、環境への取り組み、スポーツ・健康の体験価値の提供などのエリアを段階的に拡充していくことで、2035年の創立100周年に向けて再開発を進めていきます。


Kawasakifujitsu250612
「Fujitsu Arena(仮称)イメージ図」です。


Kawasakifujitsu250613
「Fujitsu Arena(仮称)イメージ図」です。


Kawasakifujitsu250614
「Fujitsu Museum/Open Innovation(仮称)イメージ図」です。


Kawasakifujitsu250615
「Fujitsu Museum/Open Innovation(仮称)イメージ図」です。



|

2025年1月 8日 (水)

「イトーヨーカドー 川崎港町店」の跡地 地上26階、高さ約90m、総戸数約600戸の「(仮称)鈴木町駅前南地区開発計画」 条例環境影響評価準備書及び要約書の縦覧!

Kawasakisuzuki250111
-(仮称)鈴木町駅前南地区開発計画-

 大量閉店が続いている「セブン&アイ・ホールディングス」の「イトーヨーカドー」ですが、 京浜急行電鉄大師線の「鈴木町」駅前の「イトーヨーカドー 川崎港町店」が2025年1月26日に閉店します。

 跡地には、「日鉄興和不動産」により、タワーマンションと商業施設「(仮称)鈴木町駅前南地区開発計画」が建設されます。2026年1月から既存建物の解体を開始、解体工事に19カ月、本体工事に39カ月を予定し、2030年10月の完成を目指します。

● 条例環境影響評価準備書及び要約書の縦覧!
 川崎市から「(仮称)鈴木町駅前南地区開発計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書」が行われています。縦覧期間は、2025年1月6日(月)~2月19日(水)までです。

 引用資料 川崎市・公式ホームページ(2025/01/06)
 (仮称)鈴木町駅前南地区開発計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書

(仮称)鈴木町駅前南地区開発計画の概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区港町12番1
◆ 交通- 京浜急行電鉄大師線「鈴木町」駅
◆ 階数-(住宅棟)地上26階、(商業棟)地上2階
◆ 高さ-(住宅棟)最高部約90m、(商業棟)最高部約15m
◆ 敷地面積-(住宅棟)約8,320㎡、(商業棟)約8,620㎡
◆ 建築面積-(住宅棟)約3,720㎡、(商業棟)約5,220㎡
◆ 延床面積-(住宅棟)約61,870㎡、(商業棟)約7,070㎡
◆ 容積対象面積-(住宅棟)約43,640㎡、(商業棟)約6,680㎡
◆ 構造-(住宅棟)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、(商業棟)鉄骨造
◆ 用途-(住宅棟)共同住宅、保育所、生活利便施設等、(商業棟)物販店舗
◆ 総戸数-約600戸
◆ 建築主-日鉄興和不動産
◆ 解体工事-2026年01月予定
◆ 着工-2027年08月予定
◆ 竣工-2030年10月予定


Kawasakisuzuki250112
「建築計画等の概要」です。


Kawasakisuzuki250113
「計画建物断面図」です。


Kawasakisuzuki250114
「土地利用計画図」です。


Kawasakisuzuki250115
「計画地の位置図(広域)」です。



|

2024年12月 4日 (水)

京急川崎駅隣接地 メインアリーナの収容人数最大15,000人 川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの条例環境影響評価審査書の公告!

Kawasakidena240411
-川崎新!アリーナシティ・プロジェクト-

 2023年3月3日に「DeNA(ディー・エヌ・エー)」は、2028年10月に京急川崎駅隣接エリアにて約10,000人が収容可能な新アリーナを含む複合エンターテインメント施設を開業することを目指し、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動する事を発表しました。

 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」は、プロバスケットボール「B.LEAGUE」試合開催時に約10,000人を収容できる新アリーナおよび宿泊施設、飲食施設、公園機能等を備える商業施設を含む複合エンターテインメント施設の建設・開業を目指すもので、建設予定地である現「KANTOモータースクール川崎校(敷地約12,400㎡)」の所有者と「DeNA、京浜急行電鉄」の3者にて2023年2月24日に土地の賃貸借契約を締結しました。

 「ディー・エヌ・エー」および「京浜急行電鉄」は、共同で2028年10月の開業を目指す京急川崎駅隣接エリアでの新アリーナを含む複合エンターテインメント施設の共同開発プロジェクト「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地に隣接する敷地をプロジェクト対象地として追加することを決定しました。

 これにより建設予定地の面積約11,670㎡(KANTOモータースクール川崎校)に新たに約1,970㎡の敷地(KDX川崎駅前本町ビルの跡地)が加わり、計約13,640㎡へと拡張します。

 これを受け、複合エンターテインメント施設内のメインアリーナでのイベント興行時の最大想定収容人数は当初の10,000人から5,000人増加し、15,000人規模となり、DeNA傘下のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」がホームアリーナとして2028-29シーズン(2028年10月開幕)より使用する際の最大収容可能人数についても12,000人規模となる見込みです。

 引用資料 DeNA(2023/11/21)
 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」建設予定地面積が拡張 -メインアリーナの収容規模は最大15,000人へ-

● 条例環境影響評価審査書の公告!
 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの条例環境影響評価審査書の公告」が行われています。公告日は、2024年12月2日(月)です。 

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/12/02)
 343 川崎新!アリーナシティ・プロジェクトに係る環境影響評価手続

 「DeNA(ディー・エヌ・エー)」は2024年10月1日に、「京浜急行電鉄」と共同で進めている京急川崎駅隣接地の新アリーナの開業が、2年程度遅れると発表しました。当初は2028年10月開業を目指すとしていましたが、2030年10月以降になります。建設業界の人員不足のほか、電気や空調設備などの専門工事業者の確保が難しいためです。

川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-4
◆ 交通-京浜急行電鉄「京急川崎」駅、JR「川崎」駅
◆ 階数-(アリーナ敷地)地上17階、地下0階、(三角地敷地)地上3階、地下0階
◆ 高さ-(アリーナ敷地)アリーナ棟約50m、商業棟約80m、(三角地敷地)約13m
◆ 敷地面積-(アリーナ敷地)約13,640㎡、(三角地敷地)約830㎡
◆ 建築面積-(アリーナ敷地)約12,340㎡、(三角地敷地)約790㎡
◆ 延床面積-(アリーナ敷地)約57,930㎡、(三角地敷地)約1,290㎡
◆ 容積対象面積-(アリーナ敷地)約56,200㎡、(三角地敷地)約1,180㎡
◆ 構造-(アリーナ敷地)鉄骨造、(三角地敷地)鉄骨造
◆ 用途-(アリーナ敷地)アリーナ、宿泊、商業、温浴等、(三角地敷地)商業
◆ 最大収容人数-約15,000人(メインアリーナ)、約2,000人(サブアリーナ)
◆ 客室数-約150室
◆ 建築主-DeNA(ディー・エヌ・エー)、京浜急行電鉄
◆ 基本設計-久米設計
◆ ボウルデザイン、UXデザイン-OVERLAND PARTNERS
◆ 外装デザイン-モロークスノキ建築設計
◆ 着工-2026年以降予定(2025年予定から変更)
◆ 竣工・開業-2030年10月以降予定(2028年10月予定から変更)


Kawasakidena240412
「南北断面図」です。


Kawasakidena231111
「断面構成イメージ」です。


Kawasakidena231112
1階
 1階~2階は、「メインアリーナ」と「サブアリーナ兼ライブホール」になります。


Kawasakidena231113
3階
 3階~8階は、「プラザ」と「フードホール」と「スパ(温浴施設)」となります。


Kawasakidena231114
4階


Kawasakidena231115
6階


Kawasakidena240413
「土地利用計画図」です。


Kawasakidena240414
「計画地位置図(広域)」です。



|

2024年9月29日 (日)

日本医科大学武蔵小杉地区C街区計画 地上50階、高さ約175mの超高層ツインタワー「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」 公式ホームページがオープン!

Kawasakikosugi270911
-日本医科大学武蔵小杉地区C街区計画-

 「学校法人日本医科大学」は、老朽化した「日本医科大学武蔵小杉病院」を建て替えて、跡地を再開発する計画を進めています。「A地区、B地区、C地区」の3地区に分かれています。

 「学校法人日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画」は、地域の拠点病院である「日本医科大学武蔵小杉病院」の機能を停止する事が出来ないので、「A地区、B地区、C地区」の3地区に分けて連鎖的に再開発されます。

● ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ
 「三菱地所レジデンス、東京建物、東急、東急不動産」は2024年9月27日に、武蔵小杉駅の北側エリアで進めている再開発プロジェクト「日本医科大学武蔵小杉地区C街区計画」の名称を「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」に決定し、概要を発表しました。同時に公式ホームページもオープンしました。

 引用資料 三菱地所レジデンス(PDF:2024/09/27)
 ~構想から15年以上の歳月をかけた武蔵小杉最大級の「まち一体型複合開発」~ 「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」始動 デザインコンセプトは「大地から生える二本の大樹」、計1,438戸・地上50階建2棟のタワーレジデンス

 引用資料 公式ホームページ
 ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ

 外観デザインの監修を建築家の「隈研吾氏」が担当しています。「大地から生える日本の大樹」をコンセプトに、2つのタワーが大地から伸び、空に溶け込むようなファサードデザインを採用します。

ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズの概要
◆ 計画名-日本医科大学武蔵小杉地区C街区計画
◆ 所在地-神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目390番1の一部(地番)
◆ 交通-(サウス)JR南武線「武蔵小杉」駅徒歩3分、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅徒歩4分、JR埼京線・横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅徒歩3分、(ノース)JR南武線「武蔵小杉」駅徒歩4分、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅徒歩6分、JR埼京線・横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅徒歩4分
◆ 階数-地上50階、地下1階
◆ 高さ-最高部175.67m
◆ 敷地面積-20,172.59㎡(サウス11,093.48㎡、ノース9,079.11㎡)
◆ 建築面積-9,883.83㎡(施設全体)
◆ 延床面積-173,821.92㎡(施設全体)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-免震構造(積層ゴム、ダンパー)
◆ 用途-共同住宅、高齢者向け福祉サービス施設、高齢者向け住宅、健康増進施設、飲食・物販施設等
◆ 総戸数-1,438戸(サウス719戸、ノース719戸)
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、東京建物、東急、東急不動産
◆ 設計者-フジタ
◆ 施工者-フジタ
◆ 着工-(サウス)2024年04月、(ノース)2024年05月
◆ 竣工-(サウス)2027年09月下旬予定、(ノース)2028年05月中旬予定
◆ 入居開始-(サウス)2028年02月中旬予定、(ノース)2028年09月下旬予定


Kawasakikosugi270912
「外観完成予想CG」です。「サウス」と「ノース」の超高層ツインタワーマンションになります。


Kawasakikosugi270913
「コスギコミュニティパーク完成予想CG」です。


Kawasakikosugi270914
「コスギプロムナード完成予想CG」です。


Kawasakikosugi270915
「車寄せ(サウス)完成予想CG」です。


Kawasakikosugi270916
「スカイビューラウンジ(サウス)完成予想CG」です。


Kawasakikosugi270917
地震対策として「免震構造(積層ゴム、ダンパー)」を採用しています。


Kawasakikosugi270918
「Before」、「After」です。「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」は「C地区」に建設されています。


Kawasakikosugi270919
「A・B地区(公園、教育施設、病院)に次ぐ大規模開発最終地区」です。

● 開発の手順
(1) 最初に大学キャンパス跡地の「A地区」に公園と教育施設を整備します。
(2) 次にグラウンド跡地の「B地区」に「日本医科大学病院」の新病院を建設します。
(3) 新病院の完成後に「日本医科大学武蔵小杉病院」の機能を移転し、「C地区」の「日本医科大学武蔵小杉病院」の建物を解体します。
(4) 「C地区」の「日本医科大学武蔵小杉病院」の跡地に、地上50階、地下1階、高さ175.67m、総戸数1,438戸の超高層ツインタワーマンションを建設します。


Kawasakikosugi270920
「敷地配置完成予想CG」です。


Kawasakikosugi270921
「位置図」です。



|

2024年9月28日 (土)

武蔵小杉地区 地上43階、高さ約165m、総戸数約500戸の「(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例見解書」の縦覧!

Kawasakikosugi240611
-(仮称)小杉駅北口地区開発計画-
 「三井不動産レジデンシャル」が、川崎市中原区に計画する「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」が動きだします。2016年8月から地元向けの説明会を既に4回開催、この中で規模を延床面積約50,000㎡、建物高さ約170mを想定していることを明らかにしました。

 2017年度の環境アセスメント評価書公告とともに都市計画手続き、既存施設の解体に着手します。2018年度から新築工事に着手し、2021年度の完成を目指します。

 街区には、「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)、旧:NEC小杉ビル、小杉ビルディング」がありますが、「小杉ビルディング」は参加しません。建設予定地は、「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)」と「旧NEC小杉ビル」の敷地を合わせた約4,000㎡です。

 計画では、敷地の東側と西側に広場を設けるとともに北側部分は2階レベルで近接するJX日鉱日石エネルギー社宅跡地の「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」とペデストリアンデッキで接続します。

 しかし、「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」は進む事なく、長期間保留になっていました。長期間眠っていたプロジェクトが「(仮称)小杉町一丁目計画」としていよいよ動き出します。

● (仮称)小杉町一丁目計画に係る条例見解書の縦覧!
 川崎市は、(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例見解書の縦覧を行っています。縦覧期間は、2024年9月26日~10月10日までです。概要は、地上43階、地下2階、高さ約165m、延床面積約53,200㎡、総戸数約500戸の超高層タワーマンションです。

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/09/26)
 (仮称)小杉町一丁目計画に係る条例見解書の縦覧を行います(令和6年9月26日)

(仮称)小杉町一丁目計画の概要
◆ 所在地-神奈川県中原区小杉町一丁目403-53外
◆ 交通-東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅
◆ 階数-地上43階、地下2階
◆ 高さ-最高部約165m、建築物約155m
◆ 敷地面積-約4,100㎡
◆ 建築面積-約2,000㎡
◆ 延床面積-約53,200㎡(共同住宅約48,000㎡、商業等5,200㎡)
◆ 容積対象床面積-約37,300㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅、商業施設、駐車場等
◆ 総戸数-約500戸
◆ 建築主-三井不動産レジデンシャル
◆ 着工-2025年06月予定
◆ 竣工-2029年10月予定


Kawasakikosugi240612
「計画建物立面図」です。


Kawasakikosugi240613
「計画建物立面図」です。


Kawasakikosugi240614
「計画建物断面図」です。


Kawasakikosugi240615
「土地利用計画図」です。


Kawasakikosugi230913
「計画地位置図(詳細)」です。


Kawasakikosugi230914
「計画地位置図(広域)」です。


Kawasakikosugi200415
「(仮称)小杉町一丁目計画」の予定地です。


Kawasakikosugi200416
「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)」です。


Kawasakikosugi200417
「旧:NEC小杉ビル」です。「三井不動産レジデンシャル」が所有しています。



|

2024年9月11日 (水)

「川崎フロンターレ」の本拠地 「等々力陸上競技場」を収容人数約35,000人の球技専用スタジアムに改修 改修工事の詳細!

Kawasakitodoroki270911
-等々力緑地再編整備・運営事業-
 2026年に北中米で行われるサッカーワールドカップアジア最終予選ですが、「日本7-0中国」に続いて、「日本5-0バーレーン」と日本はメチャメチャ強いですね。このまま慢心することなく予選を突破して欲しいです。

 本題に戻って、川崎市は2021年5月27日に、サッカーJ1「川崎フロンターレ」の本拠地となっている「等々力陸上競技場」を球技専用スタジアムに改修し、補助競技場を第2種の陸上競技場に改修する骨子案を公表しました。

 陸上競技場は陸上トラックを廃止し、球技専用に改修します。「川崎フロンターレ」が人気クラブに成長し、チケットが取りにくくなっていることに対応します。陸上競技については既存の補助競技場を改修し、各種大会を開催する予定です。

 「川崎市」は2022年11月8日に、「等々力緑地再編整備・運営事業」を576億9700万円(税抜き)で東急を代表とするグループが落札したと発表しました。事業期間は、2023年4月(予定)からの30年間です。

 落札者は「 Todoroki Park and Link 」です。代表企業は「東急」、構成企業は「富士通、丸紅、オリックス、川崎フロンターレ、グローバル・インフラ・マネジメント、大成建設、フジタ、東急建設」の8者、協力企業は「梓設計、東急設計コンサルタント、オオバ、東急コミュニティー、東急スポーツシステム、DeNA川崎ブレイブサンダース」の6者が参画しています。

 敷地面積は43.5haです。公共施設の整備は、公園および植栽等の基盤工事、等々力陸上競技場の球技専用スタジアムへの改修工事、とどろきアリーナの解体および新築工事、補助陸上競技場の陸上競技場への改修工事などを行います。

● 球技専用スタジアム
 「等々力陸上競技場」の現在の収容人数は約27,000人です。球技専用に改修後は約35,000人に増加します。規模は、建築面積約28,000㎡、延床面積約68,000㎡です。

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/05/20)
 等々力緑地再編整備・運営等事業オープンハウス型説明会のご案内(2024/6/7~6/8)


Kawasakitodoroki270912
「球技専用スタジアム」です。「等々力陸上競技場」の陸上トラックを廃止して球技専用スタジアムに改修します。収容人数は約27,000人から約35,000人に増加します。


Kawasakitodoroki270913
「配置図兼屋根伏図」です。


Kawasakitodoroki270914
「1階平面図」です。


Kawasakitodoroki221111
「等々力緑地再編整備・運営事業」の全景です。


Kawasakitodoroki270915
「現況と計画の比較」です。



|

2024年9月 9日 (月)

川崎市 JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間) 都市計画変更について告示 「高架化」へ向けて前進!

Kawasakinanbu210812
-JR南武線-
 「JR南武線」は、川崎駅から立川駅を結び、首都圏において環状方向の鉄道輸送の一翼を担う鉄道路線であり、川崎市域を縦断し市内の各拠点を結ぶ、川崎市において重要な交通基盤となっています。

 JR南武線は、昔はローカル線のような雰囲気でしたが、周辺人口の急増で急速に幹線化しています。それに伴い高架化も行われ、川崎市は「武蔵小杉駅付近~第3京浜道路交差部間」の約3.9km、東京都は「稲田堤駅~府中本町間」の約4.3kmを高架化しています。「東京メガループ」の幹線として2014年10月4日から「E233系電車」の導入も行われました。

 「川崎市」は、JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅間約5.5kmの連続立体交差事業の具体化に向けて、2014年6月上旬に地質調査と基本設計の作業に着手しました。対象区間は、尻手駅から武蔵小杉駅間の延長約5.5kmです。このうち、川崎市域は矢向駅から武蔵小杉駅間の延長約4.5kmとなっています。

 JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅の途中には「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅があります。川崎市は、区間内にある13ヶ所の踏切をすべて撤去し、交通渋滞の緩和を目指します。区間の一部に横浜市域(尻手駅~矢向駅の約1km)が含まれますが、川崎市・横浜両市は連立交差事業の連携・協力に関する覚書を交わしています。
 
● 都市計画変更について告示!
 川崎市は、2024年8月30日に「JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間)」の都市計画変更について告示しました。連続立体交差事業の計画が具体化したためとしています。また、線路に沿って自転車・歩行者専用道路も整備される見通しです。全体の完成は2039年度が見込まれています。

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/08/30)
 都市高速鉄道(東日本旅客鉄道南武線)及び都市計画道路(矢向鹿島田線ほか11路線)の都市計画変更について(令和6年8月30日告示)


Kawasakinanbu230111
「縦断計画略図」です。「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅の中で、「鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の3駅が高架化されます(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230112
「駅部概略断面図(鹿島田駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu240111
「駅部概略平面図(鹿島田駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230113
「駅部概略断面図(平間駅)」です。島式1面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu240112
「駅部概略平面図(平間駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu230114
「駅部概略断面図(向河原駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu240113
「駅部概略平面図(向河原駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


Kawasakinanbu210815
E233系電車(8000番台)

 JR東日本は、「E231系電車」の後継として「E233系電車」を首都圏に大量投入しました。「E233系電車」は、2006年12月26日の中央快速線を皮切りに、京浜東北線、常磐緩行線、東海道線、京葉線、東北本線、埼京線、横浜線などに大量投入されてきました。

 2014年10月4日から南武線向け車両「8000番台」が営業運転を開始しました。その後急ピッチで「205系電車、209系電車」から「E233系電車」に置き換えが行われました。



|

2024年6月26日 (水)

武蔵小杉地区 地上43階、高さ約165mの「(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書」 の縦覧 「完成予想図」を公開!

Kawasakikosugi240611
-(仮称)小杉駅北口地区開発計画-
 「西野カナ」が、約5年5か月ぶりの活動再開を発表しました。私は大ファンだったので毎年2~3回ライブに行っていました。本当にうれしいです。ちなみに私が一番好きな曲は「」です。

 本題に戻って、「三井不動産レジデンシャル」が、川崎市中原区に計画する「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」が動きだします。2016年8月から地元向けの説明会を既に4回開催、この中で規模を延床面積約50,000㎡、建物高さ約170mを想定していることを明らかにしました。

 2017年度の環境アセスメント評価書公告とともに都市計画手続き、既存施設の解体に着手します。2018年度から新築工事に着手し、2021年度の完成を目指します。

 街区には、「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)、旧:NEC小杉ビル、小杉ビルディング」がありますが、「小杉ビルディング」は参加しません。建設予定地は、「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)」と「旧NEC小杉ビル」の敷地を合わせた約4,000㎡です。

 計画では、敷地の東側と西側に広場を設けるとともに北側部分は2階レベルで近接するJX日鉱日石エネルギー社宅跡地の「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」とペデストリアンデッキで接続します。

 しかし、「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」は進む事なく、長期間保留になっていました。長期間眠っていたプロジェクトが「(仮称)小杉町一丁目計画」としていよいよ動き出すようです。

● (仮称)小杉町一丁目計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書
 「(仮称)小杉町一丁目計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書」の縦覧が行われています。縦覧期間は、2024年6月24日(月)~8月7日(水)までです。

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/06/24)
 (仮称)小杉町一丁目計画に係る条例環境影響評価準備書及び要約書

(仮称)小杉町一丁目計画の概要
◆ 所在地-神奈川県中原区小杉町一丁目403-53外
◆ 交通-東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅
◆ 階数-地上43階、地下2階
◆ 高さ-最高部約165m、建築物約155m
◆ 敷地面積-約4,150㎡
◆ 建築面積-約2,020㎡
◆ 延床面積-約53,000㎡
◆ 容積対象床面積-約37,350㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅、商業施設、駐車場等
◆ 総戸数-約500戸
◆ 建築主-三井不動産レジデンシャル


Kawasakikosugi240612
「計画建物立面図」です。


Kawasakikosugi240613
「計画建物立面図」です。


Kawasakikosugi240614
「計画建物断面図」です。


Kawasakikosugi240615
「土地利用計画図」です。


Kawasakikosugi230913
「計画地位置図(詳細)」です。


Kawasakikosugi230914
「計画地位置図(広域)」です。


Kawasakikosugi200415
「(仮称)小杉町一丁目計画」の予定地です。


Kawasakikosugi200416
「ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在は駐車場)」です。


Kawasakikosugi200417
「旧:NEC小杉ビル」です。「三井不動産レジデンシャル」が所有しています。



|

より以前の記事一覧