超高強度コンクリートは凄い! 「超高強度コンクリート」を使用した武蔵小杉周辺の超高層タワーマンション群

-超高強度コンクリート-
大型書店に行くと建築関係の本は山のようにあります。月刊誌、写真集、専門書籍など数えきれません。しかしこと「超高層ビル」に限るとほとんど見かけることはありません。「そんなに需要が無いのかなあ・・・」と超高層ビルファンとしてはさみしいです。
少し前ですが、久しぶりに面白い本を見つけました。アーク出版から発売されている「超高層ビルの"なぜ"を科学する」です。
難解な専門書ではないので、基本的には知っている事がほとんどでしたが、著者が”大成建設「超高層ビル」研究プロジェクトチーム”なので、ゼネコンならではの「なるほど!」と感心する内容もたくさんあります。
その中で、私がいちばん興味深かったのは、「超高強度コンクリート」の部分でした。武蔵小杉の超高層タワーマンションで具体的に説明していました。
最近、「鉄筋コンクリート造(RC造)」のタワーマンションの高さが急速に高くなってきましたが、「超高強度コンクリート」の進歩が大きく貢献している事が分かります。
強度の単位は、「○○(N/㎟)」=「ニュートン/平方ミリメートル」を使用しますが、「60(N/㎟)」以上が、「超高強度コンクリート」になります。
「THE KOSUGI TOWER(ザ・コスギタワー)」は、1階のすべての柱と2階の一部の柱、「パークシティ武蔵小杉 ミッドスカイタワー」は、1階の柱60本のうち8本に「150(N/㎟)」の「超高強度コンクリート」を使用しているそうです。

地上49階、塔屋2階、地下2階の「THE KOSUGI TOWER(ザ・コスギタワー)」ですが、上層階に行くほど柱の支える重量が軽くなるので、強度を低くしています。
これにより標準で1000mmの柱の太さを下層階から上層階まで統一しているそうです。なるほど!
ザ・コスギタワーのコンクリートの強度(柱部分)
01階-02階-150(N/㎟)
04階~13階-100(N/㎟)
14階~17階- 80(N/㎟)
18階~21階- 70(N/㎟)
22階~29階- 60(N/㎟)
30階~39階- 48(N/㎟)
40階~44階- 36(N/㎟)
45階以上 - 30(N/㎟)

アーク出版から発売されている「超高層ビルの"なぜ"を科学する」です。価格は税別1600円です。面白いエピソードもたくさん載っています。
たとえば「横浜ランドマークタワー」です。新宿の超高層ビルの多くは、強固な地盤である「東京礫層(とうきょうれきそう)」が浅いので「杭基礎」ではなく「直接基礎(ベタ基礎)」であることは有名です。
「横浜ランドマークタワー」も「直接基礎」だったとは知りませんでした。「横浜ランドマークタワー」の基礎は、地下24mの深さに厚さ5mの鉄筋コンクリート造の基礎の板(スラブ)を構築しているそうです。
この厚さ5mの部分だけで、重さ11万トンで、使用した鉄筋は4300トン、コンクリートミキサー車5000台でわずか40時間でコンクリートの打設を完了したそうです。
あと本の最後のページに参考文献&資料として「超高層ビルとパソコンの歴史」を紹介して頂いていました。全く連絡が無かったので驚きましたが、うれしかったです。
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