143 東京都・23区内その他

2024年12月 8日 (日)

足立区 総延床面積約230,000㎡、総戸数約2,100戸、超高層タワーマンション4棟を中心とするの大規模再開発「千住大川端地区」  

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-千住大川端地区-

 東京都と東京都足立区は、千住大川端地区地区計画の変更の原案を明らかにしました。対岸の白鬚西地区と南千住地区を一体として、隅田川沿いに住宅を中心とした商業・業務などの複合的な機能を有する新たな拠点形成を目指すことなどを追記しました。

 主要な公共施設・地区施設の概要なども示した。総延床面積約231,700㎡の施設建設が計画されています。足立区や都都市計画審議会などを経て、2025年6月頃に都市計画変更を告示します。

 事業区域は、隅田川沿川の工場跡地など約8.5haです。地権者は「東京製鉄、岡田商事、東武鉄道」です。総戸数約2,100戸の共同住宅や商業施設、子育て支援施設、高齢者向け住宅などを整備する計画が進んでいます。

 引用資料 建設通信新聞(2024/12/06)
 千住大川端地区都市計画変更案/総延べ23万㎡を段階整備/隅田川沿いに新たな拠点

 引用資料 足立区・公式ホームページ
 千住大川端地区のまちづくり

千住大川端地区の概要
◆ 所在地:東京都足立区関屋町
◆ 交通-京成本線「京成関屋」駅、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「牛田」駅
◆ 事業区域-約85,000㎡
◆ 総敷地面積-約42,300㎡
◆ 総延床面積-約231,700㎡
◆ 総戸数-約2,100戸
◆ 地権者-東京製鐵、岡田商事、東武鉄道
◆ 着工-2025年度予定(第1期)、2028年度予定(第2期)
◆ 竣工-2028年度予定(第1期)、2033年度予定(第2期)

B-1地区(第2期)の概要
◆ 階数-地上35階
◆ 高さ-最高部約123m
◆ 敷地面積-約9,000㎡
◆ 延床面積-約52,400㎡
◆ 用途-共同住宅、店舗
◆ 総戸数-約470戸

B-2地区(第1期)の概要
◆ 階数-地上10階
◆ 高さ-最高部約33m
◆ 敷地面積-約3,700㎡
◆ 延床面積-約7,600㎡
◆ 用途-サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、保育所、店舗(クリニック等)
◆ 総戸数-約90戸

B-3地区の概要
(第1期)
◆ 階数-地上2階、地下1階
◆ 高さ-最高部約15m
◆ 敷地面積-約13,600㎡(B-3地区全体)
◆ 延床面積-約6,800㎡
◆ 用途-店舗

(第2期)
◆ 階数-地上38階、地下1階
◆ 高さ-最高部約140m
◆ 敷地面積-約13,600㎡(B-3地区全体)
◆ 延床面積-約73,700㎡
◆ 用途-共同住宅、保育所、店舗
◆ 総戸数-約690戸

C-1地区(第1期)の概要
◆ 階数-地上29階
◆ 高さ-最高部約104m
◆ 敷地面積-約5,000㎡
◆ 延床面積-約30,000㎡
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-約270戸
◆ 建築主-旭化成不動産レジデンス

C-2地区(第1期)の概要
◆ 階数-地上34階、地下1階
◆ 高さ-最高部約127m
◆ 敷地面積-約11,000㎡
◆ 延床面積-約61,200㎡
◆ 用途-共同住宅、保育所、店舗
◆ 総戸数-約580戸
◆ 建築主-三井不動産レジデンシャル


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「千住大川端地区」の空撮です。


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「整備方針図」です(引用:建設通信新聞)。


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「開発検討エリア」です(引用:足立区HP)。



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2024年11月 7日 (木)

板橋区 「東武鉄道東上本線(大山駅付近)連続立体交差事業」 3工区が「大成建設JV、鹿島建設JV、清水建設JV」に決定!

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東武鉄道東上本線(大山駅付近)の連続立体交差事-
 「東京都、板橋区、東武鉄道」は、「東武鉄道東上本線(大山駅付近)の連続立体交差事」を進めています。「大山駅」を中心として約1.6km(正確には1,614m)の区間について鉄道を高架化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するとともに、鉄道高架構造物に沿って、側道(鉄道付属街路)を約300mを整備するものです。

 東上本線10~13号踏切と東上本線15~18号踏切の計8箇所が開かずの踏切となっています。補助第26号線など8箇所の踏切の除却により、踏切遮断による交通渋滞及び踏切事故が解消され、道路と鉄道それぞれの安全性が向上します。

 立体交差化を行う事で、鉄道により分断されていた地域が一体化されるとともに、都市計画道路等の整備をあわせて推進することにより、安全で快適なまちづくりに大きく寄与します。

 引用資料 東京都建設局
 東武東上本線(大山駅付近)連続立体交差事業

● 大成建設JV、鹿島建設JV、清水建設JVに決定!
 「東武鉄道」は、東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業(高架化)の施工者を決定しました。I工区は「大成建設・東武谷内田建設・森本組JV」、II工区は「鹿島・東武谷内田建設・鉄建建設JV」、III工区は「清水建設・河本工業・日本国土開発JV」が担当します。2024年度内に準備工事に着手し、2030年度までに高架橋構築工事などの完了を予定しています。

 建設通信新聞(2024/11/05)
 東武鉄道 大山駅付近連立3工区/大成JV、鹿島JV、清水JVに決定


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「平面図」と「縦断図」です。


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「一般部」の標準横断図です。


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「大山駅部」の標準横断図です。相対式2面2線の高架駅となります。



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2024年10月29日 (火)

北千住駅東口周辺地区のまちづくり 地上28階、高さ約110mの「北千住駅前地区市街地再開発事業」 再開発計画(修正案) 

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-北千住駅前地区市街地再開発事業-

 「JR東日本、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレス」が乗り入れる「北千住駅」の東口北街区で再開発事業を検討している「北千住駅前地区市街地再開発準備組合」は、都市計画手続きを目指して検討を進めています。

 足立区は、学識者らで構成するアドバイザリー会議を活用し、準備組合の再開発構想について事業条件などの確認を進めます。アドバイザリー会議や区の経営会議を経て、都市計画手続きに入る見通しです。

 再開発の対象地区は、北千住駅東口北側の約0.6haです。老朽化した建物が多く密集するなど、防災上の課題があります。加えて都市計画道路が未整備のため、歩行者や自転車、自動車の動線が混在しています。

 再開発施設は、タワーマンションや商業施設などで構成する見通しで、あわせて駅前エリアの交通基盤整備や歩行環境の改善事業などを進めます。準備組合には事業協力者として、「三井不動産レジデンシャル、トーショー・ホールディングス、大成建設」が参画しています。

 道路を挟んだ南側の隣接街区でも「北千住駅東口地区市街地再開発準備組合」が再開発事業を検討していいます。敷地面積約0.5haで、事業協力者として「住友不動産」が参画しています。

● 再開発計画(修正案) 
 2023年10月2日に開催したアドバイザリー会議の意見等を踏まえ、「北千住駅前地区市街地再開発準備組合(北街区)」から提出された2024年9月20日時点の再開発計画(修正案)が示されました。

 引用資料 足立区・公式ホームページ
 北千住駅東口周辺地区のまちづくり

北千住駅前地区市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都足立区千住旭町41ほか
◆ 交通-JR常磐線「北千住」駅、東京メトロ日比谷線・千代田線「北千住」駅、東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線ー東京メトロ半蔵門線乗入)「北千住」駅、つくばエクスプレス「北千住」駅
◆ 階数-地上28階、地下1階
◆ 高さ-最高部約110m、軒高約105m
◆ 区域面積-約6,000㎡
◆ 敷地面積-約4,870㎡
◆ 延床面積-約41,500㎡(容積対象面積約31,600㎡)
◆ 用途-共同住宅、商業施設、ホテル、子育て支援施設 他
◆ 建築主-北千住駅前地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-三井不動産レジデンシャル、トーショー・ホールディングス、大成建設


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「下層階のイメージ」です。


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「断面図」です。


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「配置図」です。


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「位置図」です。


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「北千住駅東口」です。


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「北千住駅前地区市街地再開発事業」の予定地です。



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2024年9月26日 (木)

東京理科大学  キャンパスの再編 2025年4月に「薬学部(薬学科、生命創薬科学科)」と「大学院薬学研究科」が葛飾キャンパスに移転!

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-東京理科大学 葛飾キャンパス-
 JR常磐線の金町駅(かなまちえき)の西側で、「中川」の東側一帯に「三菱製紙中川工場」がありました。工場は閉鎖され、工場跡地が大規模に再開発されています。ちなみに「新宿」は「にいじゅく」と読み「しんじゅく」ではありません。
 
 敷地面積約182,000㎡のと広大です。葛飾区は「まちづくり方針」に基づき、住宅、大学、福祉、商業施設、公園などの整備を進めています。「A街区」の一部の敷地面積41,069.88㎡には、「東京理科大学」が、「神楽坂キャンパス」の校地・校舎狭隘問題を抜本的に解決するために、2013年4月に「葛飾キャンパス」を開設しました。

 「東京理科大学」は、葛飾キャンパスにおける学部学科の再編について検討を進めていましたが、2018年2月21日開催の理事会にて決定しました。「葛飾第二期用地」の敷地面積約4,827㎡を葛飾区から約21億円で購入し、新校舎を建設します。

● 2025年4月に移転!
 2021年6月28日に「葛飾キャンパス第二期新棟建設工事に係る起工式」が執り行われました。新棟は、既存の建築デザインを踏襲し、一体感のあるキャンパス景観を創出します。

 引用資料 東京理科大学・公式ホームページ
 2025年4月、薬学部・薬学研究科は葛飾キャンパスへ移転

 2025年4月に、「東京理科大学薬学部(薬学科と生命創薬科学科)」は大学院薬学研究科とともに、「野田キャンパス(千葉県野田市)」から「葛飾キャンパス(東京都葛飾区)」に移転します。

東京理科大学葛飾キャンパスⅡ期計画新築工事の概要
◆ 所在地-東京都葛飾区新宿六丁目3602番地ほか(地名地番)
◆ 交通-JR常磐線(東京メトロ千代田線)「金町」駅より徒歩8分 、京成金町線「京成金町」駅駅より徒歩8分 
◆ 階数-地上11 階、地下2階
◆ 高さ-最高部55.0m、軒高45.0m
◆ 敷地面積-41,069.88㎡
◆ 建築面積-3,518.63㎡
◆ 延床面積-38,054.70㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-既成コンクリート杭
◆ 用途-学校(大学)
◆ 建築主-学校法人東京理科大学
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設
◆ 着工-2021年06月28日(起工式)
◆ 開校-2025年04月予定


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「〇」の部分に「東京理科大学葛飾キャンパスⅡ期計画新築工事」が建設されています。


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「東京理科大学葛飾キャンパスⅡ期計画新築工事」の場所です。



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「A街区」の一部の敷地面積41,069.88㎡に、「東京理科大学 葛飾キャンパス」が2013年4月に開校しました。


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「研究棟」の西側が、「東京理科大学葛飾キャンパスⅡ期計画新築工事」の建設用地です。敷地面積約4,827㎡です。



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2024年8月 2日 (金)

北千住駅西口で新たな再開発 「北千住駅西口駅前地区市街地再開発準備組合」が設立 事業協力者は「三井不動産レジデンシャル」など

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-北千住駅西口駅前地区-

 東京都足立区の北千住駅西口駅前地区の市街地再開発に向け、北千住駅西口駅前地区市街地再開発準備組合が設立されました。事業協力者は「三井不動産レジデンシャル」と「トーショー・ホールディングス」で、事業コーディネーターは「アール・アイ・エー」です。

 建設通信新聞(2024/08/01)
 北千住駅西口で準備組合/事業協力者に三井不レジら

 対象区域は、足立区千住二丁目61ほかの約7,000㎡です。用途地域は商業地域で、建蔽率は80%、容積率は400%と600%です。足立区が策定した都市計画マスタープランでは、北千住駅周辺を区の広域拠点として、土地の高度利用や都市機能の更新・集約を進める方針を示している。


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「北千住駅西口駅前地区」の予定地です。


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「北千住駅西口駅前地区」の予定地です。


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「西口交通広場」の南側が「北千住駅西口駅前地区」の予定地です。


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「西口交通広場」です。


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「西口交通広場」の東側が「ルミネ北千住」です。


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「西口交通広場」の北側が「北千住マルイ」です。



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2024年4月14日 (日)

京成立石駅(葛飾区) 地上32階、高さ約120mの「立石駅南口東地区第一種市街地再開発事業」 市街地再開発組合の設立を認可!

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-立石駅南口東地区第一種市街地再開発事業-

 京成立石駅は、ジャンクション的な役目を果たす「青砥駅」の一つ手前の駅です。島式2面2線の地上駅ですが、「都市高速鉄道京成電鉄押上線(四ツ木駅~青砥駅間)連続立体交差事業」が行われており、将来的には高架化されます。高架化工事に合わせるように駅の北口(立石駅北口地区)と南口(立石駅南口西地区、立石駅南口東地区)に再開発が計画されています。

 立石駅南口東地区では、立石駅南口東地区市街地再開発準備組合と準備組合に参加組合員予定者として参画している「野村不動産、阪急阪神不動産」が「立石駅南口東地区第一種市街地再開発事業」を計画しています。

● 市街地再開発組合の設立を認可!
 東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、立石駅南口東地区市街地再開発組合の設立を2024年4月15日(月)に認可します。市街地再開発事業の施行により、地域の防災性・安全性・利便性向上を図り、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新に資する市街地整備を行います。

 引用資料 東京都・報道発表資料(2024/04/12)
 立石駅南口東地区市街地再開発組合の設立を認可しま

立石駅南口東地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都葛飾区立石一丁目の一部及び立石四丁目の一部
◆ 交通-京成電鉄押上線「京成立石」駅
◆ 階数-(A敷地)地上32階、塔屋1階、地下2階、(B敷地)地上3階、地下1階
◆ 高さ-(A敷地)約120m(塔屋を含まない)、(B敷地)約14m
◆ 施行区域面積-約10,000㎡
◆ 敷地面積-(A敷地)約5,060㎡ 、(B敷地)約760㎡
◆ 建築面積-(A敷地)約3,350㎡ 、(B敷地)約530㎡
◆ 延床面積-(A敷地)約52,915㎡、(B敷地)約1,400㎡
◆ 用途-(A敷地)共同住宅、店舗、業務、公益等、(B敷地)店舗等
◆ 総戸数-(A敷地)約440戸
◆ 建築主-立石駅南口東地区市街地再開発組合
◆ 参加組合員-野村不動産、阪急阪神不動産
◆ 事業協力者-清水建設
◆ 着工-2027年度予定
◆ 竣工-2030年度予定
◆ 総事業費-約341億円


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「断面イメージ」です。


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「配置図」です。


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「位置図」です。「東地区」と「西地区」で構成されています。


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立石駅南口西地区第一種市街地再開発事業

 「立石駅南口西地区第一種市街地再開発事業」は、京成立石駅の南側に隣接する約1.3haの区域になります。街の賑わいを創出し、防災性の強化を図ることを目的に、京成押上線を高架化する連続立体交差事業と連携しながら、安全・安心な街づくりを進めています。

 「立石駅南口西地区市街地再開発準備組合」と、準備組合に参加組合員予定者として参画している「野村不動産、東京建物、阪急阪神不動産」は、準備組合が進めている「立石駅南口西地区第一種市街地再開発事業」について、2023年7月12日付で、葛飾区より都市計画決定の告示を受けました。

 引用資料 野村不動産(PDF:2023/07/13)
 「立石駅南口西地区第一種市街地再開発事業」 都市計画決定のお知らせ -商業・住宅が一体となった駅前の複合再開発事業-

立石駅南口西地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都葛飾区立石一丁目の一部
◆ 交通-京成電鉄押上線「京成立石」駅
◆ 階数-(A敷地)地上34階、地下1階、(B敷地)地上3階、地下0階
◆ 高さ-(A敷地)約125m、(B敷地)約10m
◆ 施行区域面積-約13,000㎡
◆ 敷地面積-(A敷地)約10,270㎡ 、(B敷地)約210㎡
◆ 建築面積-(A敷地)約8,000㎡ 、(B敷地)約110㎡
◆ 延床面積-(A敷地)約91,700㎡、(B敷地)約250㎡
◆ 容積対象床面積-(A敷地)約66,600㎡、(B敷地)約235㎡
◆ 用途-(A敷地)共同住宅、店舗、事務所、駐車場、駐輪場、(B敷地)駐輪場、事務所
◆ 総戸数-(A敷地)約700戸
◆ 建築主-立石駅南口西地区市街地再開発組合(予定)
◆ 参加組合員予定者-野村不動産、東京建物、阪急阪神不動産
◆ 事業コンサルタント-タカハ都市科学研究所
◆ 事業協力者-前田建設工業
◆ 着工-2027年度予定
◆ 竣工-2031年度予定


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「配置図」です(引用:野村不動産)。



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2023年12月28日 (木)

江戸川区新庁舎 地上21階、高さ約99m、総延床面積約61,400㎡の日本一の防災庁舎 工事費高騰により概算工事費は590億と算定!

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-江戸川区・新庁舎基本設計方針-

 東京都の江戸川区は新庁舎基本設計方針の案を公表しました。案は設計の基本理念として「これからの100年を支える日本一の防災庁舎」を掲げ、中間免震構造を採用して耐震性を高める方針を提示ました。

 将来のニーズ変化を見据え、可変性に優れたフロア計画を採用、最先端の省エネ設備も導入し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの達成を目指します。2025年の着工を予定しています。

 引用資料 江戸川区・公式ホームページ
 江戸川区新庁舎基本設計方針

 建物は、地上21階、地下0階、高さ約99m、延床面積は庁舎棟と駐車場棟を合わせて約61,400㎡です。1階~3階は低層部とし、窓口機能や保健所などを入れます。

 3階と4階の間には「免震層」を配置します。首都直下地震が発生しても上層部の防災拠点機能を維持します。免震層より上は特定のフロアに区長室や災害対策本部、危機管理部を集約配置、給水や配電といった基幹設備も免震層より上に置きます。屋上にはヘリポートを設けます。

 新庁舎の建設地は、東京都江戸川区船堀4の2ほかの敷地面積約9,600㎡です。都営新宿線船堀駅の北側に位置します。2023年6月上旬ころ基本設計の委託先を決めます。2028度中の移転供用開始を目指します。建設費は約303億円を見込んでいます。

● 概算工事費は590億と算定
 東京都江戸川区は、江戸川区役所新庁舎の概算工事費を2023年12月時点で約590億円と算定しました。工事費高騰による影響で約303億円から200億円の増額を見込みます。それにしても工事費高騰は凄まじいですね。

 さらに、建設業界の慢性的な人手不足や働き方改革、大規模案件の増加などの影響から最大1年10カ月の工期延長を見込み、新庁舎の供用開始時期は当初の2029年3月から2031年1月へずれ込む見通しです。

 建設通信新聞(2023/12/27)
 江戸川区新庁舎/働き方改革・人手不足に対応/1年10ヵ月工期を延長/概算工事費は590億と算定


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「新庁舎イメージ画像(施設情報あり)」です。


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「断面図(案)」です。


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「配置図」です。


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(基本設計者選定時のスケジュール)「事業スケジュール」です。

● 最大1年10カ月の工期延長を見込む見通し
 建設業界の慢性的な人手不足や働き方改革、大規模案件の増加などの影響から最大1年10カ月の工期延長を見込みます。新庁舎の供用開始時期は当初の2029年3月から2031年1月へずれ込む見通しです。



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2023年12月24日 (日)

江戸川区 JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業 地上30階、高さ約115mの「パークシティ小岩 ザ タワー」 公式ホームページがオープン!

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-JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業-
 総武線のJR小岩駅周辺は、幅員の狭い道路や老朽化した木造建物が密集し災害時の危険性が高い状況にあることに加え、コミュニティを維持するための若い世代が減少しており、このような背景から、駅周辺地区のまちづくり基本方針が策定され、現在3つの地区で市街地再開発事業が推進されています。

 再開発は南口が先行していますが、北口でも「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。「JR小岩駅北口地区市街地再開発組合」は、再開発施設の施工などを担う特定業務代行者を「三井住友建設」に決定しています。

 特定業務代行者の業務範囲は、再開発施設の施工や保留床の処分、設計支援、事業推進支援などです。これにあわせて、交通広場や道路の拡幅、無電柱化などを実施し、交通・防災の拠点街区を形成する計画です。

● 公式ホームページがオープン!
 JR小岩駅前の「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」の共同住宅部分の名称が「パークシティ小岩 ザ タワー」に決定し、2023年12月18日に公式ホームページがオープンしました。

 引用資料 公式ホームページ
 パークシティ小岩 ザ タワー

パークシティ小岩 ザ タワーの概要
◆ 計画名-JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都江戸川区西小岩一丁目2170(地番)
◆ 交通-JR総武・中央緩行線「小岩」駅徒歩3分
◆ 階数-地上30階、地下1階
◆ 高さ-最高部114.90m、軒高109.95m
◆ 敷地面積-8,678.20㎡
◆ 建築面積-6,839.90㎡
◆ 延床面積-94,591.89㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-中間免震構造(6階に免震装置を設置、3種類の免震ゴムと減衰こまを採用)
◆ 用途-共同住宅、商業・業務、保育所
◆ 総戸数-731戸(一般販売対象戸数521戸)
◆ 建築主-JR小岩駅北口地区市街地再開発組合(売主 三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産)
◆ 設計者-アール・アイ・エー
◆ 施工者-三井住友建設
◆ 着工-2023年01月15日(起工式)
◆ 竣工-2027年01月下旬予定
◆ 入居開始-2027年03月下旬予定
◆ 北口交通広場整備-2027年~2030年予定
◆ 事業完了-2031年予定(公共施設工事完了)


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「外観完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。


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「断面図」です。 地震対策として「中間免震構造」を採用します。6階に「免震装置」を設置します(引用:三井不動産レジデンシャル)。


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「免震構造概念図」です。基礎工法は「場所打ちコンクリート拡底杭」です。


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「屋上広場完成予想CG」です。


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 「エントランスホール/ラウンジ完成予想CG」です。


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「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業 整備方針図」です。

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「JR小岩駅周辺都市計画エリア概念図」です。



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2023年9月18日 (月)

三菱地所レジデンス・住友商事・近鉄不動産 地上29階、高さ約95mの「赤羽台ゲートウェイ計画」 2025年4月に本体着工!

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-赤羽台ゲートウェイ計画-
 東京都北区及びUR都市機構は、「赤羽台周辺地区中高層住宅複合B地区(東京都北区)」において、「赤羽台周辺地区のゲートウェイとして多様な人々が集い・行き交い・にぎわう都市生活拠点の形成」とのコンセプトのもと、全国的にも稀有な取り組みとして、双方が保有する土地の一体活用を図ることで一層魅力あるまちづくりを推進するため、赤羽台団地及びその後背エリアを含む赤羽台周辺地区のゲートウェイ空間の形成を目的に、北区所有地及びUR都市機構所有地の両敷地を一体として開発する土地譲受事業者の募集を行うこととしました。

 東京都北区及びUR都市機構は、赤羽台団地(現ヌーヴェル赤羽台)の建て替え事業を契機に、全国初の試みとして、周辺地区のまちづくり課題を解決しながら一層魅力あるまちづくりを推進するため、双方が保有する土地を一体活用する譲渡先民間事業者を共同で募集しました。

 事業企画提案内容及び入札額を総合的に評価した結果、「三菱地所レジデンス・住友商事・近鉄不動産共同企業体」を、赤羽台周辺地区中高層住宅複合B地区(東京都北区)の土地譲受事業者として決定しました。

● 2025年4月に本体着工!
 三菱地所レジデンスら3者JVが、東京都北区で計画する「赤羽台ゲートウェイ計画」の本体工事を2025年4月に着手します。共同住宅などで構成する延床面積約59,000㎡の複合施設を整備する計画です。2023年9月14日に北区が開いた区議会建設委員会で報告しました。

 日刊建設工業新聞(2023/09/15)
 三菱地所レジデンスら/赤羽台ゲートウェイ計画(東京都北区)25年4月に本体着工

赤羽台ゲートウェイ計画の概要
◆ 計画名-赤羽台周辺地区中高層住宅複合B地区
◆ 所在地-東京都北区赤羽台一丁目1番
◆ 交通-JR京浜東北線、埼京線、宇都宮線、湘南新宿ライン「赤羽」駅、東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅
◆ 階数-地上29階、地下2階
◆ 高さ-約95m
◆ 敷地面積-13,759.56㎡
◆ 延床面積-約59,000㎡
◆ 用途-分譲住宅、生活利便施設(カフェ、グローサリー、コワーキングスペース、クリニック等)、公共駐輪場400台、公共的エレベータ・エスカレータを含む通り抜け通路等(予定)
◆ 総戸数-553戸
◆ 土地譲受事業者-三菱地所レジデンス・住友商事・近鉄不動産共同企業体(代表企業 三菱地所レジデンス)
◆ 着工-2025年04月予定
◆ 竣工-2028年度末予定


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「下層階のイメージ」です(引用:北区公式HP)。


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「ゲートウェイプラザ完成イメージ」です(引用:北区公式HP)。


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「ミッドプラザ完成イメージ」です(引用:北区公式HP)。


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「ヒルトッププラザ完成イメージ[」です(引用:北区公式HP)。


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「土地利用イメージ」です(引用:北区公式HP)。


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「位置図(狭域図)」です(引用:北区公式HP)。


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「位置図(広域図)」です(引用:北区公式HP)。



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2023年9月14日 (木)

板橋区 地上28階、高さ約107mの超高層ツインタワー「大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業」 2023年9月13日に市街地再開発組合の設立を認可!

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-大山町ピッコロ・スクエア周辺地区-

 東京都板橋区大山町では、「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」が行われており、「シティタワーズ板橋大山」が建設されています。そのすぐ西側では、「大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。

● 市街地再開発組合の設立を認可!
 東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、大山町ピッコロ・スクエア周辺地区市街地再開発組合の設立を2023年9月13日に認可しました。市街地再開発事業の施行により、防災性・安全性と利便性向上に寄与するまちづくりを推進するとともに、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新に資する市街地整備を行います。

 引用資料 東京都・報道発表資料(2023/09/12)
 大山町ピッコロ・スクエア周辺地区市街地再開発組合の設立を認可します

大山町ピッコロ・スクエア周辺地区の概要
◆ 計画名-大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都板橋区大山町地内
◆ 交通-東武東上線「大山」駅
◆ 階数-(A街区)地上28階、塔屋1階、地下1階、(B街区)地上28階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-(A街区)約107m、(B街区)約107m
◆ 敷地面積-(A街区)約6,330㎡)、(B街区)約2,710㎡
◆ 建築面積-(A街区)約4,000㎡、(B街区)約1,530㎡
◆ 延床面積-(A街区)約40,680㎡、(B街区)約30,390㎡
◆ 用途-(A街区)共同住宅、店舗、駐車場、(B街区)共同住宅、店舗、駐車場
◆ 建築主-大山町ピッコロ・スクエア周辺地区市街地再開発組合(参加組合員 積水ハウス)
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2028年度予定
◆ 総事業費-約481億円


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「断面イメージ」です。


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「配置図」です。


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「位置図」です。



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