浜松市に本社を置くグローバルニッチ企業「浜松ホトニクス」 微弱な光を検知する「光電子増倍管(PMT)」で世界シェア約90%!
-浜松ホトニクス-
「浜松ホトニクス」は静岡県浜松市中央区砂山町325-6の「日本生命浜松駅前ビル」に本社を置く開発型企業です。光電子増倍管、AI半導体の製造・検査、量子コンピュータ、次世代エネルギーに至るまで、最先端の産業を支えています。
日本を代表するグローバルニッチ企業で、圧倒的な強味を持つのが、微弱な光を検知する「光電子増倍管(PMT)」で、世界シェア約90%を誇っています。「光電子増倍管(PMT)」は「カミオカンデ」シリーズで大活躍しています。
● ニュートリノ
物質を構成する最も基本的な粒子のひとつ、「ニュートリノ」の研究では、日本は世界をリードしています。これまでに、「ニュートリノ」の研究でノーベル物理学賞を2回受賞しています。
初代の施設「カミオカンデ」は、世界で初めて「宇宙ニュートリノ」の観測に成功しました。実験を主導した「故・小柴昌俊氏」は、2002年のノーベル物理学賞を受賞しました。
また、2代目の「スーパーカミオカンデ」は、「ニュートリノ振動」と呼ばれる現象を初めて観測したことで、ニュートリノには質量があることを示し、2015年に「梶田隆章氏」がノーベル物理学賞を受賞しています。
ニュートリノの研究に最も適した場所として、いくつかの候補地の中なら、岐阜県神岡町の三井金属の鉱山「神岡鉱山」に白羽の矢が立てられました。「カミオカンデ」の名称の由来は、「神岡」という地名と「NDE:Nuclear Decay Experiment(核子崩壊実験)」を合わせた造語です。
● ハイパーカミオカンデ
「ニュートリノ」研究で、3回目のノーベル賞を目指す計画が動き始めています。それが、素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」です。「ハイパーカミオカンデ」では、これまで培ってきた高いニュートリノ実験技術をもとにさらに実験感度を向上させます。
引用資料 浜松ホトニクス
カミオカンデ、スーパーカミオカンデからハイパーカミオカンデ計画へ ニュートリノ・陽子崩壊を探る。
東京大学宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設
ハイパーカミオカンデ
検出器は、直径74m×深さ60mの円筒形のタンクに超純水を満たしたものです。タンクの体積は26万トン、有効体積は19万トンでスーパーカミオカンデの約10倍になります。
タンクの壁には大型の超高感度光センサーが40,000本取り付けられ、水中で発生するチェレンコフ光をとらえます。スーパーカミオカンデの100年分のデータがハイパーカミオカンデでは約10年で得られることになります。そのため、これまで見えなかった素粒子のまれな現象や、対称性のわずかな破れの測定が可能になります。
「ハイパーカミオカンデ」の超巨大地下空洞掘削、その第一歩にあたるアクセストンネルの掘削が、2021年5月6日に開始されました。その後、約2kmの長さとなるトンネルを急速施工、アプローチトンネル掘削、本体空洞掘削へと進んで、2028年の実験開始に向けて建設が行われています。
「ハイパーカミオカンデ概念図」です。
● ハイパーカミオカンデ
これまで稼働した巨大水槽の容量は、「カミオカンデ(3,000トン)」と「スーパーカミオカンデ(5万トン)」であり、現在建設中の「ハイパーカミオカンデ」では、さらなる大容量の地下水槽26万トンで計画されています。
浜松ホトニクスの光センサー
1代目の「カミオカンデ」も2代目の「スーパーカミオカンデ」も浜松ホトニクスの光センサーが使用されました。3代目の 「ハイパーカミオカンデ」も浜松ホトニクスの光センサーが使用されます。というか「浜松ホトニクス」以外に超高性能な光センサーを開発できるメーカーは存在しません。
個々の光センサーでは、「いつ」「どれだけ」光を受けたかを測定します。光センサーの性能は、水チェレンコフ検出器全体の観測性能に大きく影響します。ハイパーカミオカンデ用には、スーパーカミオカンデ用をさらに高性能化した新型20インチ光電子増倍管が開発されました。写真で見ると小さな光センサーに見えますが、人と比べるとメチャメチャ大きいです。
浜松ホトニクス
20インチ光電子増倍管開発ストーリー
浜松ホトニクスの連結決算
「浜松ホトニクス」は、日本の企業では珍しい9月決算を採用しています。2026年9月期第2四半期の連結業績(2025年10月1日~2026年3月31日)は、売上高112,496百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益10,023百万円(前年同期比7.0%減)でした。
浜松ホトニクス(PDF:2026/05/14)
2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
● 2026年9月期の連結業績予想
2026年9月期(2025年10月1日~2026年9月30日)の連結業績予想は、売上高232,000百万円(前年比9.4%増)、営業利益20,000百万円(前年比23.7%増)の予想をしています。
浜松ホトニクス(売上高/営業利益)
(日本基準)
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2013年9月 102,156百万円 16,781百万円
2014年9月 112,092百万円 21,665百万円
2015年9月 120,691百万円 23,596百万円
2016年9月 121,852百万円 20,544百万円
2017年9月 130,495百万円 22,849百万円
2018年9月 144,338百万円 27,263百万円
2019年9月 145,912百万円 25,403百万円
2020年9月 140,251百万円 21,752百万円
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2021年9月 169,026百万円 34,318百万円
2022年9月 208,803百万円 56,983百万円
2023年9月 221,445百万円 56,676百万円
2024年9月 203,961百万円 32,118百万円
2025年9月 212,051百万円 16,163百万円
2026年9月期予想
2026年9月 232,000百万円 20,000百万円(会)
2026年9月 231,452百万円 20,682百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年7月17日時点の数値です。
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