61 京都府

2025年3月12日 (水)

「向日町競輪場」の余剰地 9,328席(コンサート時)の「京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業」 「伊藤忠商事」などが事業契約書を締結!

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 -京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業-
 京都府では、向日町競輪場敷地(京都府向日市寺戸町西ノ段5番地他)において、屋内競技と自転車競技を合わせた京都府内スポーツ振興の拠点として屋内スポーツ施設(アリーナ)を整備することとしたところです。向日町競輪場の余剰地にアリーナを建設します。収容人員は8,000人以上とし、2028年度のオープンを目指す計画です。

 アリーナの整備・運営等に当たり、民間事業者のノウハウや創意工夫を最大限に引き出すため、公募型プロポーザルにより、事業手法等も含めた幅広い提案を受け付けて事業化を図っていきます。

 京都府は、2024年5月2日に京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業に係る公募型プロポーザルの実施について公告しました。また、募集要項等の資料を公表しました。

 「メインアリーナ」は競技面を61m×48m以上とし、座席数は8,000席以上とします。「サブアリーナ」は競技面38m×20m以上で、200席程度の客席を設置します。整備費用は総額343億円(税込み)程度を見込みます。スケジュールは、設計・建設が2025年4月頃~2028年3月頃まの予定です。

● 基本計画を公表!
 京都府向日市の「京都向日町競輪場」の余剰地で整備する「京都アリーナ(仮称)」について、京都府は2024年11月21日に、基本計画を公表しました。整備費は約348億円を見込みます。計画を提案した事業者グループとの交渉を進め、2028年10月の開業を目指します。

 京都府・公式ホームページ(2024/11/21)
 京都アリーナ(仮称)の整備・運営等に係る公募型プロポーザルについて

● 事業契約書を締結!
 「伊藤忠商事」は2025年3月10日に、コンソーシアム構成企業とともに京都府と「京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業」についての事業契約書を締結しました。

 伊藤忠商事(2025/03/10)
 京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業への参画について

 施設は、地上5階、延床面積29,774.56㎡です。スポーツ利用時には8,925席、コンサートでは9,328席です。メインとサブのアリーナを備え、バスケットボール男子Bリーグのチーム「京都ハンナリーズ」の本拠地として活用する予定で、コンサートなどでの利用も想定します。敷地内に多目的広場を設け、災害時には、一時避難場所としての機能を持たせます。

 コンソーシアム構成企業は、「(代表企業)伊藤忠商事、(構成員)梓設計、大林組、電通、ハリマビステム、協栄ビル管理、伊藤忠アーバンコミュニティ、シンコースポーツ、NTT・TCリース、京銀リース」の異業種の10社が建設や維持管理を分担します。

京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業の概要
◆ 所在地-京都府向日市寺戸町西ノ段5番地他(向日町競輪場敷地)
◆ 交通-阪急電鉄京都本線「東向日」駅より徒歩15分、JR東海道本線「向日町」駅より徒歩20分
◆ 階数-地上5階、地下0階
◆ 敷地面積-58,630.61㎡(施設全体)、33,146.30㎡(京都アリーナ)
◆ 延床面積-29,774.56㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-アリーナ施設
◆ 座席数-8,925席(スポーツ利用)、9,328席(コンサート利用)
◆ 競技面-68m×48m(メインアリーナ)、38.7m×22.5m(サブアリーナ)
◆ 優先交渉権者-(代表企業)伊藤忠商事、(構成員)梓設計、大林組、電通、ハリマビステム、協栄ビル管理、伊藤忠アーバンコミュニティ、シンコースポーツ、NTT・TCリース、京銀リース
◆ 設計者-伊藤忠商事、梓設計
◆ 施工者-大林組
◆ 設計・建設期間-2025年03月~2028年07月予定
◆ 開業-2028年10月予定
◆ 提案価格-348億円(施設整備費及び維持管理・運営費)


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「外観イメージ」です。


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「内観イメージ(プロスポーツ利用時)」です。スポーツ利用時には8,925席です。


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「内観イメージ(バラエティ席)」です。


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「内観イメージ(コンサート利用時)」です。コンサートでは9,328席を確保します。



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2025年2月 8日 (土)

京都・祇園 国の登録有形文化財「弥栄会館」を活用 帝国ホテルブランドとして4軒目の「帝国ホテル 京都」 2026年春に開業!

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-祇園甲部-

 現在、京都には「祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東」の5つの花街があり、これを総称して「五花街(ごかがい)」と呼んでいます。「花見小路通」の東側には、祇園甲部の本拠地である「祇園甲部歌舞練場」があります。

 2019年10月に「帝国ホテル」は、祇園甲部歌舞練場敷地内の「弥栄会館」を活用した新規ホテル計画について、検討および協議を開始することに関する基本合意書を、「学校法人八坂女紅場学園」との間で締結しました。

 「帝国ホテル」は2021年5月12日に、かねてより検討していた京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の「弥栄会館」の一部を保存活用した新規ホテル計画の実施を決定しました。

 帝国ホテル ニュースリリース (PDF:2021/05/12)
 京都における新規ホテル計画の実施を決定 

 国の登録有形文化財ならびに京都市の歴史的風致形成建造物に指定される「弥栄会館」は、近年、建物の老朽化や耐震性の問題により本来の用途である劇場を含む大部分が使用されなくなっています。

 歴史的・文化的価値のある弥栄会館を現代のニーズに合わせてホテルとして再生するとともに、歌舞練場耐震改修をはじめとする歌舞練場敷地全体の一体的な整備に貢献することも目的としています。建築物や風景のみならず、「都をどり」などに象徴される花街の文化・歴史を未来へと継承する本事業は、社会的にも意義があると考えています。

● 「帝国ホテル 京都」が2026年春に開業!
 「帝国ホテル」は、2026年春の開業に向け京都市東山区で準備を進めている新規ホテルの名称を「帝国ホテル 京都」に決定、あわせてロゴマークを制定しました。客室数は全55室です。

 帝国ホテル ニュースリリース (PDF:2025/01/29)
 京都・祇園に開業する新規ホテル 「帝国ホテル 京都」に名称決定

 「帝国ホテル 京都」は、京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の弥栄会館(やさかかいかん)の一部を保存活用したもので、帝国ホテルブランドのホテルとしては、「東京、上高地、大阪」に次いで4軒目となり、1996年の帝国ホテル 大阪のオープン以来、30年ぶりの新規開業となります。

帝国ホテル 京都の概要
◆ 所在地-京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570番289ほか
◆ 交通-京阪本線「祇園四条」駅
◆ 階数-地上7階、地下2階
◆ 高さ-31.50m
◆ 敷地面積-3,623.17㎡
◆ 延床面積-10,804.24㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-ホテル(客室、レストラン、バー、ウェルネス施設(スパ、プール、フィットネスジム 他)
◆ 客室数-55室(約60室から変更)
◆ 解体保存工事-2021年06月(学校法人八坂女紅場学園による弥栄会館の解体保存工事)
◆ 着工-2022年04月
◆ 竣工-2025年10月予定
◆ 開業-2026年春予定
◆ 総事業費-約124億円程度(110億円程度から増額)


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本棟 南西面外観(保存部分)

 「本棟 南西面」は、弥栄会館の外壁と構造体の一部を保存し、従前より地域に親しまれてきた花見小路からの景観を引き継ぐ計画としています。


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本棟 北面外観

 「本棟 北面」は、デザインの特徴である建物のシルエットを守りながら、現代の意匠を織り込み、周囲と調和した、ホテルとしての新しい表情を作る計画です。


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北棟

 本棟の北側に増築する「北棟」は、祇園町南歴史的景観保全修景地区の整備方針に則り、祇園の伝統的なまちなみ、景観の維持に寄与するものとして計画しています。


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「祇園甲部歌舞練場敷地の建物配置図」です。


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(着工前)弥栄会館(やさかかいかん)
 新たに建設するホテルは、「弥栄会館」の敷地と弥栄会館北側の土地を「学校法人八坂女紅場学園」より賃借し、それぞれに「本棟」、「北棟」を建設します。


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(着工前)「弥栄会館」は、2001年に国の「登録有形文化財」に指定されています。地上5階、地下1階、鉄骨鉄筋コンクリート造で、「大林組」の施工により、1936年に竣工しました。



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2025年1月24日 (金)

日本電気硝子 滋賀県大津市にある本社をJR京都駅前に移転 JR東海グループと共同で複合施設を開発し、ビル内に本社を移転!

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-日本電気硝子-

 「日本電気硝子」には社名に「日本電気」がついています。社名から分かるように、1944年に「日本電気」などが出資して発足しました。2010年には「日本電気(NEC)」が保有する株式を売却して、日本電気の持分法適用関連会社から外れました。

 「日本電気硝子」は、滋賀県大津市に本社をおくガラス製造事業者です。液晶用ガラス基板を供給するほか、フラットパネルディスプレイ (FPD) 用ガラスをアメリカの「コーニング」、「AGC(旧:旭硝子)」と3社で市場を寡占しています。

 FPD用ガラスと共に「自動車用ガラス繊維」が2本柱です。「自動車用ガラス繊維」とは、「自動車の進化を加速させる多種多様な特殊ガラス」の事です。自動車には、電子部品や構造部材に多種多様なガラスが使用されています。ちなみに2024年12月期の決算では、売上高3,100億円を予想しています。

● JR京都駅前に本社移転!
 「日本電気硝子」は2025年1月22日に、2028年に大津市にある本社を京都市に移転すると発表しました。JR東海グループの不動産子会社「ジェイアール東海関西開発」と共同で複合施設を開発し、ビル内に本社を構えます。新社屋への移転を通じて、人材育成や採用を強化するほか、企業認知度の向上などにつなげたい考えです。

 引用資料 日本電気硝子(2025/01/22)
 京都市市有地活用の公募型プロポーザルの結果 契約候補事業者に選定されました

 引用資料 京都市情報館(2025/01/22)
 令和6年度崇仁地域における市有地の一部(崇仁市営住宅8棟跡地)の活用に係る契約候補事業者の選定結果

 京都駅付近の市営住宅跡の更地に複合施設を完成させ、本社機能を移転します。2028年1〜3月に順次移転し、4月から新オフィスでの業務を始める予定です。本社と大阪営業所で勤務する約500人の社員が京都市の新本社に移動します。

 計画名は「(仮称)京都駅東部複合型拠点整備PJ」で、複合施設の概要は、地上8階、高さ約45mです。5階〜8階に本社オフィスを設けます。1階〜4階は商業スペースとして活用される見込みで、建物が完成する2028年に開業する見通しです。

(仮称)京都駅東部複合型拠点整備PJの概要
◆ 所在地-京都府京都市下京区西之町 36-7、161-1、161-3、161-5、284-1、285、289
◆ 階数-地上8階、地下0階
◆ 高さ-約45m
◆ 敷地面積-3,256.9㎡
◆ 建築主-日本電気硝子、ジェイアール東海関西開発
◆ 基本・実施設計-2025年予定
◆ 着工-2026年予定
◆ 竣工・事業開始-2028年予定


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「外観イメージ」です。高さ約45mです。

● 高さ45mに規制緩和?
 京都市の中心部の高さ規制は、高さ10m、15m、20m、31m、45mでしたが、2007年から「新景観政策」により、高さ31mまでに規制強化されました。京都駅周辺は、高さ45mから高さ31mに規制強化されました。

 京都駅周辺は、すでに高さ45mのビルがたくさんあったので弊害が大きかったです。「建替えると元の延床面積が確保出来ない」という事態に陥りました。本来なら最新の「制振構造」や「免震構造」を採用したビルに建替えるべきなのに、建替えがほとんど進んでいません。

 「(仮称)京都駅東部複合型拠点整備PJ」は、高さ45mなので特例が認められたのかもしれません。そもそも京都駅周辺には、高さ45mのビルがたくさんあるのだから高さ45mでいいと思います。

 同じくビルの新陳代謝が全く進んでいない「河原町通り、四条通り、烏丸通り」も、2007年まで高さ規制が45mだった部分は、元に戻すべきだと思います。そして最新の「制振構造」や「免震構造」を採用した地震に強いビルへの建替えを促進すべきです。


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「イメージ図:建物の外観(南西)、フロア構成」です。


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「詳細図」です。


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「位置図」です。



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2024年12月18日 (水)

京阪ホールディングス 地上6階、延床面積約28,000㎡のホテルと商業施設の複合施設 「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」を本格的に開始!

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-京阪三条駅周辺-
 京阪電車三条駅の周辺は、今はそれ程には拠点性は高くありませんが、私が関西に来た1980年代は今よりも遥かに拠点性が高かったです。京阪グループの京都の拠点で、京阪グループからは何度も開発計画が持ち上がりました。1980年代には「京阪百貨店」の出店の話までありました(Googleマップの衛星写真を引用)。

 1987年に鴨川沿いの「京阪本線」が地下化し、絶好の再開発のチャンスでしたが動き出しませんでした。1997年に京都市営地下鉄東西線の醍醐駅-二条駅間の開通と同時にが地下化しましたが、その時も動き出しませんでした。結局、現在まで再開発されませんでした。完全に再開発のタイミングを逃したため、拠点性もどんどん下がっていきました。

(仮称)三条駅周辺プロジェクト
 「京阪ホールディングス」は、「京都市土地利用の調整に係るまちづくりに関する条例」に基づき、三条駅周辺プロジェクトの開発構想届を提出しました。現在は駐車場として活用している京阪電車三条駅の旧地上駅跡地に、観光・集客等の都市機能を集積し、「えきから始まるまちづくり」として、三条駅周辺地域のさらなる魅力や活力の向上に寄与していきます。

 引用資料 京阪ホールディングス(PDF:2024/12/16)
 ~えきから始まるまちづくり~ 三条駅周辺プロジェクトを本格的に開始 駅周辺のさらなる魅力向上へ

 引用資料 日本経済新聞(2024/12/16)
 京阪HD、三条駅に6階建て複合施設 ホテルや店舗

 2024年12月13日付で周辺地域が国の都市再生緊急整備地域に指定されました。敷地面積は約6,400㎡で、現在は駐車場として活用しています。鴨川沿いの川端通と三条通に面し、三条大橋の東詰に位置します。地下化した京阪本線の三条駅のほか、京都市営地下鉄東西線の三条京阪駅に隣接しています。

 地上6階、地下2階の複合施設で、延床面積は約28,000㎡です。ホテルや商業施設の入居を計画しています。祇園など東山地区の観光名所に近く、インバウンド(訪日外国人)向けに文化の発信や買い物の拠点整備を目指します。

 計画地では京都市が高さ12m〜20mの高さ制限を設けていますが、京阪ホールディングスが計画する複合施設の高さは25mで、整備地域の指定を受けて制限の緩和を目指します。入居するホテルのブランドや商業テナントは今後検討します。

(仮称)三条駅周辺プロジェクトの概要
◆ 所在地-京都府京都市東山区大和大路通三条下る東側大黒町139番1他
◆ 交通-京阪本線「三条」駅、京都市営地下鉄東西線「三条京阪」駅
◆ 階数-地上6階、地下2階
◆ 高さ-約25m
◆ 敷地面積-約6,400㎡
◆ 延床面積-約28,000㎡
◆ 用途-商業施設、ホテル
◆ 事業主-京阪ホールディングス


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「位置図」です。


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京阪三条北ビル
 「京阪三条北ビル」です。三条駅周辺で唯一の拠点と言えるビルです。私が関西に来た1980年代は、三条駅周辺は、地下化前の京阪本線・京阪京津線、バスの乗り換え客も多く、京阪グループの京都の拠点として今よりも遥かに賑わっていました。

 まさか40年後もまだ再開発されていなかったなんて・・・ 40年前の私は見たら驚くと思います。完全に再開発のタイミングを逃した典型的な例だと思います。ただし、地下は京阪本線と京都市営地下鉄東西線の乗り換えで結構賑わっています。



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2024年12月 2日 (月)

JR京都駅前 「京都中央郵便局」と「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発 「京都プロジェクト(仮称)に係る環境影響評価準備書」の縦覧!

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-京都プロジェクト(仮称)-

 「日本郵便」とJR西日本グループの「京都駅ビル開発」は共同で、JR京都駅前の「京都中央郵便局」と隣接するJR西日本グループの立体駐車場「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発します。郵便局の窓口業務は2025年に京都駅周辺に移転し、2029年度の開業を予定しています。

 1961年に完成した「京都中央郵便局」と、1997年に開業した「京都駅ビル西第2駐車場」を一体的に再開発します。敷地面積約10,200㎡で、計画する高層複合ビルは、地上14階、地下4階、延床面積約130,000㎡で、高さは京都駅ビルとほぼ同じ約60mとなる見通しです。

 11階~14階は「ホテル」を誘致し、3階~10階は「オフィス」、1階・2階は「商業施設」を予定しています。1階にはバスターミナルや広場も整備し、地下に駐車場を設けます。連絡通路で駅に直結し、利便性を高めます。

 建設が検討されている地区では、京都市が景観を守るための条例で建築物に高さ31mまでの規制が設けられています。今回の計画では大幅に高さが超えますが、京都市の審議会などの議論を経て国の「都市再生特別地区」に指定されれば、京都市の高さ規制にとらわれず建設することが可能です。

● 環境影響評価準備書の縦覧!
 「日本郵便」および「京都駅ビル開発」は、京都駅前に位置する京都中央郵便局および隣接する京都駅ビル西第2駐車場の一体的な再整備を計画しており、現在、京都市環境影響評価等に関する条例に基づく準備書手続を進めています。環境影響評価準備書の縦覧は、2024年11月13日から行われています。

 引用資料 京都情報館(2024/11/13) 
 京都市環境影響評価等に関する条例に基づく公聴会の開催等について(京都プロジェクト(仮称)に係る環境影響評価準備書)

 引用資料 日本郵便(2024/11/13) 
 京都市環境影響評価等に関する条例に基づく公表

 当初は、地上14階、地下4階、延床面積約130,000㎡で計画されていましたが、地上14階、地下4階、延床面積約119,000㎡に規模が縮小されています。

京都プロジェクト(仮称)の概要
◆ 所在地-京都府京都市下京区東塩⼩路町843番地12 他
◆ 交通-JR「京都」駅、近鉄「京都」駅、京都市営地下鉄「京都」駅
◆ 階数-地上14階、地下4階
◆ 高さ-塔屋等を含む高さ67.500m、建築物60.000m
◆ 敷地面積-約10,500㎡
◆ 建築面積-約9,700㎡(駅ビルと接続する歩行者デッキ及び車路デッキを含む)
◆ 延床面積-約119,000㎡(オフィス約62,000㎡、ホテル約20,000㎡、商業施設約13,000㎡、駐車場約22,000㎡、バスターミナル約2,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、ホテル、商業、駐車場、バスターミナル等
◆ 建築主-日本郵便、京都駅ビル開発


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「南北断面」です。


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「概略平面図」と「概略立面図」です。


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「解析モデル」です。


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「事業計画地位置図」です。


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「主要な工事工程」です。

● 逆打ち工法
 「地下躯体工事」と「地上躯体工事」が同時に行われるので「逆打ち工法」で建設する事が分かります。既存建物の地下躯体の解体は、地下躯体の構築時に行われます。


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「京都中央郵便局」と「京都駅ビル西第2駐車場」の概要です。2棟の合計が43,000㎡+18,000㎡=61,000㎡なので、再開発されると約2倍の延床面積になります。



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2024年11月23日 (土)

一気に計画が具体化 「向日町競輪場」の余剰地 9,328席(コンサート時)の「京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業」 完成イメージを公開!

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 -京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業-
 京都府では、向日町競輪場敷地(京都府向日市寺戸町西ノ段5番地他)において、屋内競技と自転車競技を合わせた京都府内スポーツ振興の拠点として屋内スポーツ施設(アリーナ)を整備することとしたところです。向日町競輪場の余剰地にアリーナを建設します。収容人員は8,000人以上とし、2028年度のオープンを目指す計画です。

 アリーナの整備・運営等に当たり、民間事業者のノウハウや創意工夫を最大限に引き出すため、公募型プロポーザルにより、事業手法等も含めた幅広い提案を受け付けて事業化を図っていきます。

 京都府は、2024年5月2日に京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業に係る公募型プロポーザルの実施について公告しました。また、募集要項等の資料を公表しました。

 「メインアリーナ」は競技面を61m×48m以上とし、座席数は8,000席以上とします。「サブアリーナ」は競技面38m×20m以上で、200席程度の客席を設置します。整備費用は総額343億円(税込み)程度を見込みます。スケジュールは、設計・建設が2025年4月頃~2028年3月頃まの予定です。

● 施設の概要と完成イメージを公開!
 京都府向日市の「京都向日町競輪場」の余剰地で整備する「京都アリーナ(仮称)」について、京都府は2024年11月21日に、基本計画を公表しました。整備費は約348億円を見込みます。計画を提案した事業者グループとの交渉を進め、2028年10月の開業を目指します。

 京都府・公式ホームページ(2024/11/21)
 京都アリーナ(仮称)の整備・運営等に係る公募型プロポーザルについて

 施設は、地上5階、延床面積29,774.56㎡です。スポーツ利用時には8,925席、コンサートでは9,328席です。当初の座席数8,000席以上から規模が拡大しています。メインとサブのアリーナを備え、敷地内に多目的広場を設け、災害時には、一時避難場所としての機能を持たせます。

 優先交渉権者は、「(代表企業)伊藤忠商事、(構成員)梓設計、大林組、電通、ハリマビステム、協栄ビル管理、伊藤忠アーバンコミュニティ、シンコースポーツ、NTT・TCリース、京銀リース」の異業種の10社が建設や維持管理を分担します。

 予想していたより遥かに素晴らしい施設で私は狂喜乱舞です。少し前までは京都府内でのアリーナ建設なんて夢物語でしたが、計画が一気に具体化して驚きました。建設予定地が、何事にも慎重でなかなか決められない「京都市」ではなく開発に対して割と寛容な「向日市」というのも大きいと思います。それに総合商社の「伊藤忠商事」を中心としたグループが企画・提案を行っているので安心です。

京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業の概要
◆ 所在地-京都府向日市寺戸町西ノ段5番地他(向日町競輪場敷地)
◆ 交通-阪急電鉄京都本線「東向日」駅より徒歩15分、JR東海道本線「向日町」駅より徒歩20分
◆ 階数-地上5階、地下0階
◆ 敷地面積-58,630.61㎡(施設全体)、33,146.30㎡(京都アリーナ)
◆ 延床面積-29,774.56㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-アリーナ施設
◆ 座席数-8,925席(スポーツ利用)、9,328席(コンサート利用)
◆ 競技面-68m×48m(メインアリーナ)、38.7m×22.5m(サブアリーナ)
◆ 優先交渉権者-(代表企業)伊藤忠商事、(構成員)梓設計、大林組、電通、ハリマビステム、協栄ビル管理、伊藤忠アーバンコミュニティ、シンコースポーツ、NTT・TCリース、京銀リース
◆ 設計者-伊藤忠商事、梓設計
◆ 施工者-大林組
◆ 設計・建設期間-2025年03月~2028年07月予定
◆ 開業-2028年10月予定
◆ 提案価格-348億円(施設整備費及び維持管理・運営費)


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「外観イメージ」です。


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「内観イメージ(プロスポーツ利用時)」です。スポーツ利用時には8,925席です。


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「内観イメージ(バラエティ席)」です。


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「内観イメージ(コンサート利用時)」です。コンサートでは9,328席を確保します。


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ジーライオンアリーナ神戸
 規模を比較するために神戸港の新港第2突堤に2025年春に開業するアリーナ「ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)」の概要を載せておきます。「京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業」は、「ジーライオンアリーナ神戸」の約9割の規模になります。

ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)の概要
◆ 計画名-新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業、神戸アリーナプロジェクト
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区新港町130番1一部、130番2、130番1地先一部
◆ 階数-地上7階、地下0階
◆ 高さ-最高部46.163m
◆ 敷地面積-23,693.50㎡
◆ 建築面積-12,865.01㎡
◆ 延床面積-31,774.62㎡(ニュースリリースでは約32,300㎡)
◆ 容積対象面積-30,814.58㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-観覧場、飲食、物販店舗
◆ 収容人数-約10,000人
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(運営会社 One Bright KOBE)
◆ 設計者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2023年04月18日(地鎮祭)
◆ 竣工-2025年02月28日予定
◆ オープン-2025年04月予定



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2024年9月17日 (火)

京都府向日市 安藤忠雄氏デザイン 「Nidec(ニデック)」の歴史の紹介と創業者の経営理念の伝承する「永守重信創業記念館」の設立!

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-Nidec(ニデック)-

 
「ニデック(旧:日本電産)」の本社は、京都市南区久世殿城町338番地にあります。世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型モーターまで展開しています。現在はEV向けなど車載用を主柱に育成中です。

  「日本電産」は2023年4月1日に社名を「Nidec(ニデック)」に変更しました。創業50周年を迎えるのに合わせて、海外などで広く浸透している製品ブランド名の「Nidec」と統一し、世界的な企業としてグループの統一感を高めます。

● 永守重信創業記念館
 「ニデック」は、これまでの「ニデック」が歩んできた歴史と、成長の源泉である創業者「永守重信氏」の経営理念を学び、継承することを目的とした「永守重信創業記念館」の設立を決定しました。

 引用資料 ニデック(2024/08/28)
 「永守重信創業記念館」の設立について

 1973年7月23日に「永守重信氏」が3名の同志とともに創業した「日本電産(現:ニデック)は、2023年に創業50年で連結売上高2兆円を超え、世界47か国に300以上のグループ会社を有するグローバル企業に成長しました。

 「永守重信創業記念館」は、「永守重信氏」の生誕の地である京都府向日市に建設予定であり、一般向けにも公開予定です。「安藤忠雄建築研究所」が「基本計画、設計・工事監修」を担当します。

永守重信創業記念館の概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町野田
◆ 交通-JR京都線「向日町」駅歩約5分(2026年度末に開設予定の東口から)
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 敷地面積-約6,100㎡
◆ 延床面積-約3,500㎡
◆ 建築主-ニデック
◆ 基本計画、設計・工事監修-安藤忠雄建築研究所
◆ 全体監修、コンストラクション・マネジメント-都市居住文化研究所
◆ オープン-2027年11月予定


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赤線内は、「永守重信創業記念館」の建設予定地である「京都府向日市森本町野田」です。このあたりの「Google Maps」の衛星写真はほぼ最新の状態に更新されています、農地などが大規模な区画整理が終わっています(Googleマップの衛星写真を引用)。

● ニデックパーク

 「ニデック(旧:日本電産)」は、京都府向日市の新拠点の名称を「ニデックパーク」に決定しました。また、2020年12月より建設を進めていた拠点の新社屋 「C棟」の建設工事が完了し、2022年7月4日に竣工式を実施しました。「永守重信創業記念館」は、「ニデックパーク」内の北側部分に建設すると思われます。

ニデックパークC棟の概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町東ノ口1番地1
◆ 交通-JR京都線「向日」駅より徒歩10分
◆ 階数-地上10階、地下1階
◆ 高さ-建物高さ51m
◆ 敷地面積-32,011.92㎡
◆ 建築面積-8,318.51㎡
◆ 延床面積-48,571.58㎡
◆ 用途-オフィス
◆ 人員規模-最大1,500名
◆ 建築主-日本電産
◆ 基本構想・設計監修-都市居住文化研究所
◆ CM・設計監修-安井建築設計事務所
◆ 施工者-熊谷組
◆ 着工-2020年12月04日(起工式)
◆ 竣工-2022年07月04日
◆ 操業開始-2022年07月19日


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ニデックパーク
 
 「ニデック(旧:日本電産)」は、本社に隣接するJR向日町駅東側の農地約60,000㎡を取得し、第二本社やグループ企業の新拠点計4棟を2030年までに建設する構想を正式発表しています。

 引用資料 日本電産(PDF:2019/01/08)
 日本電産グループ新拠点の建設構想について

 現本社を含めて一帯で最大5,000人が働く見込みで、総投資額は約2,000億円、関西でも屈指の規模となる企業拠点が整備されます。新設される予定のJR向日町駅の東口は、「ニデック」の新拠点の玄関口になります。

新拠点概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町
◆ 敷地面積-約60,000㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約154,700㎡(施設全体)
◆ 投資予定額-土地・建物、設備等 総額約2,000億円

竣工時期(予定)
◆ 第一期-2022年07月04日(C棟)
◆ 第二期-2025年~2026年予定
◆ 第三期-2030年予定


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2025年3月期の連結業績予想
 2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高2,500,000百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益240,000百万円(前年同期比47.6%増)の業績予想をしています。

ニデックの連結決算(売上高/営業利益)
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2000年3月       138,504百万円     14,425百万円
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2001年3月       249,238百万円     16,033百万円
2002年3月       281,069百万円     16,206百万円
2003年3月       298,641百万円     22,861百万円
2004年3月       329,003百万円     31,078百万円
2005年3月       485,861百万円     53,665百万円
2006年3月       536,851百万円     53,426百万円
2007年3月       629,667百万円     64,009百万円
2008年3月       742,126百万円     76,833百万円
2009年3月       613,458百万円     51,806百万円
2010年3月       587,459百万円     78,342百万円
-----------------------------------------
2011年3月       688,530百万円     90,527百万円
2012年3月       682,320百万円     73,070百万円
2013年3月       709,270百万円     17,627百万円
2014年3月       875,109百万円     85,068百万円
2015年3月    1,028,385百万円    111,218百万円
2016年3月    1,178,290百万円    124,538百万円
2017年3月    1,191,311百万円    140,331百万円
2018年3月    1,488,090百万円    167,637百万円
2019年3月    1,518,320百万円    138,620百万円
2020年3月    1,534,800百万円    110,326百万円
-----------------------------------------
2021年3月    1,618,064百万円   160,011百万円
2022年3月    1,918,174百万円   171,487百万円
2023年3月    2,242,824百万円   100,081百万円
2024年3月    2,348,202百万円   163,106百万円

2025年3月期予想
2025年3月    2,500,000百万円   240,000百万円(会)
2025年3月    2,616,344百万円   247,621百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年9月17日時点の数値です。



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2024年9月15日 (日)

関西学術研究都市 「CyrusOne(サイラスワン)」と「関西電力」の共同出資 「関西電力サイラスワン」がハイパースケールデータセンターを建設!

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-関西学術研究都市-

 「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」や「千葉ニュータウン」は、長期停滞が続いていましたが、近年は企業進出が相次いでいます。両地区共に地盤が強固、丘陵地で浸水の心配が無い、都心からのアクセスが良好という強味があります。

 「関西文化学術研究都市」には、「三菱UFJ銀行 関西ビジネスセンター」や「日本郵政 事務センター」が進出、千葉ニュータウン」は、「データセンター」の建設が相次ぎデータセンター銀座となっています。

● 関西電力サイラスワンOSK1
 「CyrusOne(サイラスワン)」と「関西電力」がそれぞれの50%ずつ出資して設立した「関西電力サイラスワン」は現在、ハイパースケールデータセンター事業の第1号案件として、京都府精華町での事業開発を進めています。

 引用資料 関西電力(PDF:2024/09/12)
 京都府精華町でのHSDC事業1号案件の計画について
 
 第1号案件については、2027年度中の営業開始を目指し、2024年9月から土地造成工事を開始、2025年後半には建設工事に着工予定です。第1号案件の総受電容量は70MW、IT容量は48MWを計画しています。

 関西電力サイラスワンは、事業を通じ、精華町を中心としたけいはんなエリアの経済的発展や活性化、ひいては広く社会の発展に貢献していきます。現在、後続案件についても、建設予定地の取得に向けて推進しています。関西電力サイラスワンは引き続き、今後10年程度で総受電容量900MWの事業規模を目指し、事業開発に取り組んでいきます。

関西電力サイラスワンOSK1の概要
◆ 所在地-京都府相楽郡精華町光台二丁目2-7
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 敷地面積-約19,693㎡
◆ 延床面積-約38,777㎡
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-研究所
◆ 施設概要-総受電容量70MW(IT容量48MW)、8MWデータホール×6基
◆ 建築主-関西電力サイラスワン
◆ 土地造成工事-2024年09月
◆ 着工-2025年後半予定
◆ 運用開始-2027年度中予定


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「関西電力サイラスワンOSK1」の建設予定地の「京都府相楽郡精華町光台二丁目」です。下記の「京阪奈データセンター(仮称)」の建設現場も「京都府相楽郡精華町光台二丁目」です(Googleマップの衛星写真を引用)。


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京阪奈データセンター(仮称)
 
「NTT(日本電信電話)」は、「NTTグローバルデータセンター」を通じ、総額約400億円を投じて京都府内に「京阪奈データセンター(仮称)」を建設します。なお、京阪奈データセンター(仮称)において、NTTコミュニケーションズが2025年度下半期よりサービスを開始する予定です。

 引用資料 日本電信電話(2022/09/29)
 関西圏における新データセンターの建設について

 大阪を中心とした関西圏は、データセンター事業としては、アジア・パシフィック最大規模である首都圏に次いで急速に成長している市場です。企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進む中、IoTやソフトウェアの開発検証の拠点の拡大や、XaaS等の事業者のサービス拠点の設置など、地元企業だけでなく、国内外企業から幅広い需要があります。

 さらに、グローバルで大規模クラウドビジネスなどを展開するハイパースケーラーからも、中部・西日本の顧客を対象としたビジネスを拡大する上で、関西圏へのサービス拠点の拡大が求められています。

 これらの需要の高まりにより、関西圏の市場規模は2026年に電力容量で約500MWにまで拡大する見込みです。これらの需要に応じるため、NTT GDCは、京都府内に本データセンターを新設し、NTT Comがデータセンター関連サービスを提供する予定です。

京阪奈データセンター(仮称)の概要
◆ 計画名-(仮称)京阪奈ビル増築工事
◆ 所在地-京都府相楽郡精華町光台二丁目4
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 高さ-28.34m
◆ 敷地面積-(施設全体)72,525.28㎡
◆ 建築面積-(施設全体)18,356.57㎡、(データセンター)9,182.77㎡
◆ 延床面積-(施設全体)65,789.52㎡、(データセンター)28,894.75㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 地震対策-基礎免震構造
◆ 用途-研究所
◆ 建築主-NTTグローバルセンター
◆ 設計者-NTTファシリティーズ
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2024年01月中旬
◆ 運用開始-2025年下半期予定



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2024年8月21日 (水)

「任天堂」の過去の商品の展示と体験ができる施設 ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum) 2024年10月2日(水)にオープン!

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-ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)-
 「任天堂」は、任天堂宇治小倉工場用地(京都府宇治市小倉町)および建屋を、過去に発売した商品を展⽰する資料館施設として利用することを決定しました。

 「任天堂」は以前より、任天堂のものづくりに対する考えを広く理解してもらうために、過去に発売した商品を展示する資料館施設の設置を検討していましたが、近鉄小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を受けて、「宇治小倉工場」を資料館施設としてリノベーションすることにしました。

 任天堂宇治小倉工場は、1969年に「宇治工場」として建設され、その後、現在の宇治工場(京都府宇治市槇島町)の建設と増改築に伴い、1988年に「宇治小倉工場」へ改称しました。宇治小倉工場では、主にトランプ・花札の製造や、サービスセンターとしてゲーム機の修理業務を行っていましたが、2016年11月にそれらの業務を宇治工場に移管したため、用地および建屋利用を検討していました。

 「任天堂資料館(仮称)」は、展示と体験を行う観光施設としての集客を目指し、2023年度(2024年3月期)の完成を予定しています。近くの世界文化遺産「平等院」と共に人気施設になると思います。

 「任天堂」は,2023年9月14日に配信した動画による新作発表の場「ニンテンドーダイレクト(Nintendo Direct 2023.9.14)」のなかで、京都府宇治市で建設中の資料館の名称が「ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)」に決まったことを明らかにしました。

● 2024年10月2日(水)にオープン!
 「任天堂」は、「ニンテンドーミュージアム」を、2024年10月2日(水)にオープンすることを決定しました。所在地は、京都府宇治市小倉町神楽田56番地、最寄り駅は、近鉄京都線「小倉駅」東口から徒歩5分、JR奈良線「JR小倉駅」北出口から徒歩8分となっています。

 引用資料 任天堂(2024/08/20)
 「ニンテンドーミュージアム」 2024年10月2日オープンのお知らせ

 料金は、大人(18歳~)3,300円、中学・高校生2,200円、小学生1,100円、未就学児は無料です。休館日は毎週火曜日および年末年始となっています。


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知る

 任天堂が過去に発売した数多くの製品を展示しています。来館者自身の記憶や体験とくらべながら、任天堂のものづくりのこだわりや変遷を知ることができます。

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体験する

 任天堂のものづくりから生み出されたさまざまな娯楽を、今の技術で生まれ変わったあそびとして体験することができます。

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つくる・あそぶ

 任天堂の原点である「花札」を実際につくったり、ルールを知りながら遊んだりすることができます。

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カフェ

 スペシャルドリンクのほか、好きな具材を自由に組み合わせてつくるオリジナルハンバーガーを用意しています。

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ショップ

 任天堂のゲームの世界やキャラクターをテーマにしたオフィシャルグッズに加え、ニンテンドーミュージアムならではの限定商品を取り扱っています。


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「任天堂本社」です。 京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1にあります。


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「任天堂」の研究開発の総本山「任天堂本社開発棟」です。京都府京都市南区東九条南松田町2番地1にあります。



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2024年8月 9日 (金)

北陸新幹線 「京都新駅」の3案(JR京都駅の地下、JR京都駅南側の地下、JR桂川駅周辺の地下) 来年度着工目指す、工期は最短で25年

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-北陸新幹線-

 「北陸新幹線」をどのように大阪までつなげるのか…その全貌がようやく判明しました。福井県の「敦賀」と「大阪」とを結ぶルートについて、国土交通省などが2024年8月7日に、詳細な案を与党の整備委員会に説明しました。工期は当初の15年から10年伸び、おおむね25年程度としています。

 引用資料 関西テレビ(2024/08/07)
 敦賀と大阪どうつなげる? 北陸新幹線「京都新駅」3案浮上 工期は10年延びて25年 来年度着工目指す

● 京都市にできる新駅は3案
 京都の新たな駅の候補として、(1)JR京都駅の地下およそ50mに設置する案、(2)JR京都駅南側の地下に設置する案、(3)JR京都線の桂川駅周辺の地下に設置する案の3案が示されたということです。

 工期が25年程度なら、仮に2025年に着工しても2050年頃の開業になります。その頃には「リニア中央新幹線」が大阪まで開通している可能性すらあります。

 その頃は日本の人口も大幅に減少しているし、「リニア中央新幹線」が開通したら「東海道新幹線」の乗降客も大幅に減少します。「米原ルート」で「東海道新幹線」に乗り入れても問題なさそうです。

 私的には、第一段階で「米原ルート」で米原駅に並走する形式で接続して、米原駅で乗り換え、第二段階で「リニア中央新幹線」が開通してから「東海道新幹線」に乗り入れでいいのでは?と思うようになりました。


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「小浜―京都ルート」の詳細な案を、与党の整備委員会に説明しました。


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京都の新たな駅の3候補地です。


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(1)JR京都駅直下案
 JR京都駅の地下およそ50m(大深度地下)に設置する案です。新駅をJR京都駅の地下に東西方向に配置します。


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(2)JR京都駅南側案

 JR京都駅南側の地下に設置する案です。新駅をJR京都駅南側の地下に南北方向に配置します。


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(3)JR桂川駅周辺案

 JR京都線の桂川駅周辺の地下に設置する案です。「関西に住んでいても桂川駅ってどこ?」という感じですが、大規模ショッピングセンター「イオンモール 京都桂川店」がある駅です。



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