61 京都府

2023年9月17日 (日)

「任天堂」の過去の商品の展示と体験ができる施設 「任天堂資料館(仮称)」の名称が「ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)」に決定!

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-任天堂資料館(仮称)-
 「任天堂」は、任天堂宇治小倉工場用地(京都府宇治市小倉町)および建屋を、過去に発売した商品を展⽰する資料館施設として利用することを決定しました。

 「任天堂」は以前より、任天堂のものづくりに対する考えを広く理解してもらうために、過去に発売した商品を展示する資料館施設の設置を検討していましたが、近鉄小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を受けて、「宇治小倉工場」を資料館施設としてリノベーションすることにしました。

 引用資料 任天堂(2021/06/02)
 任天堂宇治小倉工場用地の利用について

 任天堂宇治小倉工場は、1969年に「宇治工場」として建設され、その後、現在の宇治工場(京都府宇治市槇島町)の建設と増改築に伴い、1988年に「宇治小倉工場」へ改称しました。宇治小倉工場では、主にトランプ・花札の製造や、サービスセンターとしてゲーム機の修理業務を行っていましたが、2016年11月にそれらの業務を宇治工場に移管したため、用地および建屋利用を検討していました。

 「任天堂資料館(仮称)」は、展示と体験を行う観光施設としての集客を目指し、2023年度(2024年3月期)の完成を予定しています。近くの世界文化遺産「平等院」と共に人気施設になると思います。

● ニンテンドーミュージアムに決定!
 「任天堂」は,2023年9月14日に配信した動画による新作発表の場「ニンテンドーダイレクト(Nintendo Direct 2023.9.14)」のなかで、京都府宇治市で建設中の資料館の名称が「ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)」に決まったことを明らかにしました

 引用資料 YouTube(任天堂:2023/9/14)
 Nintendo Direct 2023.9.14

 基本的には新作ゲームの紹介動画ですが、24分30秒過ぎに「ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)」の紹介動画があります。オープンの時期などの詳細の発表はありませんでした。


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上空から見た様子です。屋上には大きな「?」が描かれています。


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「任天堂本社」です。 京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1にあります。


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「任天堂」の研究開発の総本山「任天堂本社開発棟」です。京都府京都市南区東九条南松田町2番地1にあります。



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2023年9月12日 (火)

京都市伏見区 「イオン伏見店」跡地 「東急不動産」の商業一体型分譲マンション「ブランズ伏見桃山」の開発が始動!

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-ブランズ伏見桃山-

 京都市伏見区にあった「イオン伏見店」は、2020年12月31日に一時閉店しました。その後、建物は解体されました。跡地には「東急不動産」がマンションを建設します。

 「東急不動産」は、京都市伏見区の「イオン伏見店」跡地で、商業一体型分譲マンション「ブランズ伏見桃山」の開発が始動し、モデルルームを開設し、案内を開始しました。

 引用資料 東急不動産(2023/09/01)
 自然の景観や天然素材を取り入れた“バイオフィリックデザイン”導入の環境先進マンション 「ブランズ伏見桃山」計画始動 ~駅徒歩4分の交通利便性の高い立地にイオン一体型分譲マンション~

 引用資料 公式ホームページ
 ブランズ伏見桃山

 「ブランズ伏見桃山」は、京阪本線「伏見桃山」駅から徒歩4分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅徒歩6分と、2線2駅が利用可能な交通利便性の高い場所に位置する総戸数114戸の分譲マンション且つ、バイオフィリックデザインを導入するなど環境先進マンションとして様々な環境対応を推進しているのが特徴です。

 京都初のイオン複合分譲マンションで、1階・2階部分が店舗となり、「イオンリテール」が運営するスーパーが併設された商業一体型マンションとなる予定です。

ブランズ伏見桃山の概要
◆ 計画名-(仮称)京都市伏見区御堂前計画 新築工事
◆ 所在地-京都府京都市伏見区御堂前町616-1、618他(計4筆、地番表示)
◆ 交通-京阪本線「伏見桃山」駅徒歩4分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅徒歩6分、京阪本線・宇治線「中書島」駅徒歩11分、JR奈良線「桃山」駅徒歩12分
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 高さ-最高部22.580m、建築物19.970m
◆ 敷地面積-4,667.89㎡
◆ 建築面積-3,382.45㎡
◆ 延床面積-15,618.17㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-直接独立基礎と直接基礎
◆ 用途-共同住宅、店舗(1階・2階部分店舗予定)
◆ 総戸数-114戸
◆ 建築主-東急不動産
◆ 設計者-ユマ設計
◆ 施工者-大豊建設
◆ 着工-2022年07月01日
◆ 竣工-2024年07月上旬予定
◆ 入居開始-2024年09月下旬予定


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「オーナーズヴィラ完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。1階・2階部分が、「イオンリテール」が運営する店舗となる予定です。


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「位置図」です。



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2023年7月 9日 (日)

興行不毛の地である京都市 「京都府立大学下鴨キャンパス」に1万人規模の収容人数を想定するアリーナ機能を持つ体育館を建設する構想

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-興行不毛の地である京都市-

 京都市は興行不毛の地となっています。人口が150万人弱の大都市なのに、大規模な野球場、競技場(サッカー場を含む)、アリーナ会場が京都市内には存在しません。大規模なスポーツ大会は「全国女子駅伝」と「京都マラソン」くらいです。

 サッカースタジアム建設のチャンスもありましたが、京都市は誘致に熱心ではなく、「サンガスタジアム by KYOCERA」として、京都府亀岡市に開業しました。

 ライブに至っては更に悲惨で、アリーナ会場が無いので、アーティストの全国アリーナツアーは行われません。「ロームシアター京都」が、全国ホールツアーの会場に選ばれるくらいです。

● 京都府立大学にアリーナ機能持つ体育館を建設
 京都市左京区の「京都府立大学」にアリーナ機能を持った体育館を建設する計画が進んでいます。大学スポーツの公式試合や国際大会を開催できる1万人規模の収容人数を想定し、民間事業者との連携も視野に入れて整備する方です。

 現在の京都府立大体育館は1970年の建設で、耐震強度の不足や老朽化により建て替えが急務となっており、学生の授業は現在、半分ほどの広さの第二体育館をメインに使用しています。

 京都府の計画によると、新たな体育館は「京都府立医科大学」や「京都工芸繊維大学」と共同利用します。その上で、メインアリーナはバスケットコート3面分の広さを確保し、1万人程度の観客席を備えます。バスケコート2面分のサブアリーナや武道場、トレーニング室をします。

 しかし、事は簡単には進みません。日本最古の公立植物園「京都府立植物園」の隣に1万人収容の巨大アリーナ建設ということで、「景観損なわれる」や「植物が育たない」などと地元住民が猛反対しています。果たしてどうなるのでしょうか?


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神戸アリーナプロジェクト
 「NTT都市開発」は、「神戸アリーナプロジェクト」について、2023年4月着工、2025年大阪・関西万博の開催にあわせた4月開業に向けて本格始動します。

 引用資料 NTT都市開発(2022/12/15)
 「神戸アリーナプロジェクト」開発計画本格始動 スポーツ・エンターテイメントの最先端アリーナ、都心・ウォーターフロントの新たなランドマーク

 「神戸ウォーターフロントビジョン」の対象エリアであるウォーターフロントエリアに位置し、270度海に囲まれる絶景のロケーションです。神戸空港や新幹線とのアクセスの良さ、都市機能が集積する三宮エリアや異国情緒溢れる旧居留地との回遊性はもとより、メリケンパーク、ハーバーランドといった神戸を代表するスポットを望み、水際の魅力を最大限に活かしたシンボリックなアリーナとなります。

 プロバスケットボールB.LEAGUEに所属する「西宮ストークス」の本拠地をはじめとするスポーツ興行や音楽興行、MICEなど、多様な興行や演出に対応できる収容客数約1万人規模の最先端アリーナが、神戸の新たなランドマークとなり、魅力的なスポーツ・エンターテイメントのコンテンツを通し、市民だけでなく国内外から、人びとが何度も訪れ交流が生まれる賑わい拠点を創造します。

● 2023年4月18日に地鎮祭を挙行!
 「NTT都市開発」が開発を行い、「One Bright KOBE」が運営を担う「神戸アリーナプロジェクト」は、2025年2月竣工、大阪・関西万博の開幕時期の2025年4月開業に向け、2023年4月18日に起工し、「地鎮祭」を執り行いました。

 引用資料 NTT都市開発(2023/04/18)
 「神戸アリーナプロジェクト」における新築工事着工についてB.LEAGUE「西宮ストークス」本拠地、多様なイベントに対応する次世代アリーナ

神戸アリーナプロジェクトの概要
◆ 計画名-新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区新港町130番1一部、130番2、130番1地先一部
◆ 階数-地上7階、地下0階
◆ 高さ-最高部46.163m
◆ 敷地面積-23,693.50㎡
◆ 建築面積-12,865.01㎡
◆ 延床面積-31,774.62㎡(ニュースリリースでは約32,300㎡)
◆ 容積対象面積-30,814.58㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-観覧場、飲食、物販店舗
◆ 収容人数-約10,000人
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(運営会社 One Bright KOBE)
◆ 設計者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2023年04月18日(地鎮祭)
◆ 竣工-2025年02月28日予定
◆ オープン-2025年04月予定

 

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万博記念公園駅前周辺地区活性化事業

 大阪府は、「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」を公募し、「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」で構成する共同企業体を事業予定者に決定しました。

 引用資料 大阪府・公式HP(2021/05/19)
 万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の事業予定者の決定について

 最大18,000人を収容するアリーナを中心に、「商業・カジュアルホテル棟、ホテル棟、オフィス棟、共同住宅」を整備します。2023年に工事に着工し、2027年に第Ⅰ期(アリーナ等)開業します。第Ⅱ期以降は、2032年以降、2037年までに順次開業する予定です。

 最大収容人数18,000人(固定観客席13,400席)ですが、実際のライブではステージや花道などの分部で客席が使用出来ないので、収容人数は約13,000人~14,000人くらいになると思われます。

アリーナ棟の概要
◆ 所在地-大阪府吹田市千里万博公園
◆ 交通-大阪モノレール「万博記念公園」駅
◆ 延床面積-約69,550㎡
◆ 最大収容人数-18,000人(固定観客席13,400席)
◆ 想定年間イベント-165回
◆ 想定来館者数-約180万人/年
◆ 招聘交渉可能な国際スポーツ大会-世界フィギュアスケート選手権、プロテニスWTAツアー、NBA(北米プロバスケットボールリーグ)公式戦 など
◆ 開業目標-2027年秋頃(変動する可能性あり)



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2023年6月19日 (月)

京都のハイテク企業十傑(10社) 2023年3月期の連結決算 「ニデック(旧:日本電産)」と「京セラ」が初めて売上高2兆円突破!

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-京都のハイテク企業十傑(10社)-

 京都のハイテク企業の業績が比較的好調です。かつては京都のハイテク企業は、業績が好調でも規模が小さかったですが、2023年3月期には「ニデック(旧:日本電産)」と「京セラ」が売上高2兆円を突破しました。更に、「ジーエス・ユアサコーポレーション」と「ローム」が、新たに売上高が5,000億円を突破しました。

 残念なのが絶好調だった「村田製作所」の成長に急ブレーキがかかった事です。「好事魔多し(物事がうまく進んでいる時ほど、意外なところに落とし穴があるという事)」という言葉を改めて実感します。

 京都のハイテク企業は、東京に本社を移転しません。市場のほとんどが海外のため移転するメリットが少ないのと「京都大学」など優秀な学生を確保しやすいためだと言われています。

 「京都のハイテク企業十傑(10社)」は、単純に売上高順ですが、いずれの企業も高い技術力を誇っています。「京都のハイテク企業十傑(10社)」が成長すると京都経済に大きなプラスの影響が出てきます。 

京都ハイテク企業売上ランキング(2023年3月期)
01 ニデック 2,242,824百万円(100,0817百万円) 
02 京セラ 2,025,332百万円(128,517百万円)
03 村田製作所 1,686,796百万円(297,887百万円)
04 任天堂 1,601,677百万円(504,375百万円)
05 オムロン 876,082百万円(100,686百万円)
06 GSユアサ 517,735百万円(31,500百万円)
07 ローム 507,882百万円(92,316百万円)
08 島津製作所 482,240百万円(68,219百万円)
09 村田機械 466,133百万円(63,847百万円)
10 SCREEN 460,834百万円(76,452百万円)

京都ハイテク企業売上ランキング(2022年3月期)
01 日本電産 1,918,174百万円(171,487百万円) 
02 京セラ 1,838,938百万円(148,910百万円)
03 村田製作所 1,812,521百万円(424,060百万円)
04 任天堂 1,695,344百万円(592,760百万円)
05 オムロン 762,927百万円(89,316百万円)
06 ローム 452,124百万円(71,479百万円)
07 GSユアサ 432,133百万円(22,664百万円)
08 島津製作所 428,175百万円(63,806百万円)
09 SCREEN 411,865百万円(61,273百万円)
10 村田機械 391,826百万円(60,435百万円)

(備考) カッコ内は営業利益です。


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1位 ニデック(東証プライム上場)

 
「ニデック(旧:日本電産)」の本社は、京都府京都市南区久世殿城町338番地にあります。モーター世界大手です。精密小型から産業用など中大型シフトしています。EV向けなど車載用を主柱に育成中です。

売上高(営業利益)
2023年3月期-2,242,824百万円(100,0817百万円)
2024年3月期予想-2,200,000百万円(220,000百万円)


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2位 京セラ(東証プライム上場)

 「京セラ」の本社は、京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地にあります。コンデンサーなど電子部品大手です。太陽電池モジュール、通信機器、複写機など多角化経営を行っています。

売上高(営業利益)
2023年3月期-2,025,332百万円(128,517百万円)
2024年3月期予想-2,100,000百万円(147,000百万円)


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3位 村田製作所(東証プライム上場)

 「村田製作所」の本社は、JR長岡京駅前の京都府長岡京市東神足一丁目10番1号にあります。電子部品大手で、世界トップのセラミックコンデンサーが柱です。原料からのセラミック技術に強みを持っています。高い技術力を背景に驚異的な利益率を誇っています。

売上高(営業利益)
2023年3月期-1,686,796百万円(297,887百万円)
2024年3月期予想-1,640,000百万円(220,000百万円)


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4位 任天堂(東証プライム上場)
 
「任天堂」の本社は、京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1にあります。ゲーム機ハード・ソフトで総合首位、海外シェア高いです。もはや説明の必要も無い誰もが知っている超有名企業です。

売上高(営業利益)
2023年3月期-1,601,677百万円(504,375百万円)
2024年3月期予想-1,450,000百万円(450,000百万円)


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5位 オムロン(東証プライム上場)
 
「オムロン」の本社は、京都駅近くの京都府京都市下京区塩小路通堀川東入にあります。稼ぎ頭は制御機器で、リレー等電子部品やヘルスケアも展開しています。

売上高(営業利益)
2023年3月期-876,082百万円(100,686百万円)
2024年3月期予想-890,000百万円(102,000百万円)


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6位 ジーエス・ユアサコーポレーション(東証プライム上場)
 「ジーエス・ユアサコーポレーション」の本社は、JR京都線(東海道本線)の「西大路駅」より徒歩7分の京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地にあります。

 「ジーエス・ユアサコーポレーション」は、「旧:日本電池(GS)」と「旧:ユアサコーポレーション(YUASA)」が2004年4月に経営統合して誕生しました。車載用鉛電池、産業用電池電源が主力です。鉛蓄電池で世界2位、リチウムイオン電池の育成注力中です。

売上高(営業利益)
2023年3月期-517,735百万円(31,500百万円)
2024年3月期予想-580,000百万円(33,000百万円)


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7位 ローム(東証プライム上場)
 
「ローム」の本社は、京都府京都市右京区西院溝崎町21にあります。カスタムLSI、ダイオードなど半導体素子や抵抗器などが有力です。近年は「炭化ケイ素(SiC)パワー半導体」に注力しています。

売上高(営業利益)
2023年3月期-507,882百万円(92,316百万円)
2024年3月期予想-540,000百万円(75,000百万円)


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8位 島津製作所(東証プライム上場)
 「島津製作所」の本社は、京都府京都市中京区西ノ京桑原町1にあります。分析・計測機器大手で、医用機器、航空機器にも強いです。ノーベル化学賞の「田中耕一氏」を生んだことで一気に有名になりました。

売上高(営業利益)
2023年3月期-482,240百万円(68,219百万円)
2024年3月期予想-500,000百万円(71,000百万円)


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9位 村田機械(未上場)
 「村田機械」の本社は、京都府京都市伏見区竹田向代町136にあります。ブランド名は「Muratec(ムラテック)」です。「村田製作所」とは資本・人材を含めて関連性はありません。ちなみに「村田機械」は未上場です。

 繊維機械、工作機械などの産業機械やデジタル複合機等の情報機器の他、自動倉庫や無人搬送システムを中核としたFAシステムやロジスティクスシステム、その中でも半導体工場向けのクリーンルーム対応FAシステムが急成長しています。

売上高(営業利益)
2023年3月期-466,133百万円(63,847百万円)
2024年3月期予想-525,300百万円(56,200百万円)


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10位 SCREENホールディングス(東証プライム上場)
 「SCREENホールディングス(旧:大日本スクリーン製造)」の本社は、京都府京都市上京区堀川通寺之内上る四丁目天神北町1番地の1にあります。半導体製造装置の大手です。「ウエハ洗浄装置」では世界で断トツの1位です。

売上高(営業利益)
2023年3月期-460,834百万円(76,452百万円)
2024年3月期予想-495,000百万円(85,000百万円)



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2023年5月 4日 (木)

京都府京田辺市 シーアールイー 延床面積155,878.19㎡の大型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」を着工!

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-ロジスクエア京田辺 A-
 ゴールデンウィークの激混みの様子がテレビで流れますが、全国ネットでは東京(首都圏)の観光地の映像ばかりです。ちょっぴり
京都の映像もありますが、いつものことながら、東京(首都圏)以外は無視かよ・・・ と悲しくなります。

 本題に戻って、「シーアールイー」は、京都府京田辺市において開発を進める大型のマルチテナント型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」に関して、2023年4月14日に関係者出席の上、地鎮祭を執り行い、2023年4月17日に着工しました。竣工は2025年2月15日を予定しています。

 引用資料 シーアールイー(PDF:2023/04/17)
 大型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」を着工

 プロジェクトにおいては、「ロジスクエア京田辺 A」の竣工後に「ロジスクエア京田辺 B」を順次開発していく予定であり、2棟合計の総延べ面積は約24万㎡超と、開発規模としては「シーアールイー」の最大の開発プロジェクトとなります。

 京都府南部にある京田辺エリアは、人口集積地である大阪北摂エリアや京都都心部へのアクセスにも優れ、物流拠点立地として優位性を備えています。また、開発予定地は多くの工場・倉庫が立地する大住工業団地に隣接しており、都市計画道路3・3・18松井大住線(府道22号線)を経由して第二京阪道路と新名神高速道路の八幡京田辺 JCT(「八幡京田辺」IC・「京田辺松井」IC)まで約3.5km、「八幡東」IC(上り)まで約3.5km、京奈和自動車道「田辺北」ICまで約1kmと、高速道路へのアクセスにも優れ、広域道路の結節点として交通ネットワークの利便性に恵まれている立地です。

ロジスクエア京田辺 Aの概要
◆ 所在地-京都府京田辺市大住門田、他
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 敷地面積-66,253.76㎡
◆ 延床面積-155,878.19㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-倉庫(倉庫業を営む倉庫)
◆ 建築主-シーアールイー
◆ 設計者-錢高組
◆ 施工者-錢高組
◆ 着工-2023年04月17日
◆ 竣工-2025年02月15日予定


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「共用棟 完成イメージ」です。


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「ロジスクエア京田辺 プロジェクト全景(左側がロジスクエア京田辺 A、右側がロジスクエア京田辺 B)」です。


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「ロジスクエア京田辺プロジェクト 全体配置図」です。



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2023年4月29日 (土)

京都の「GSユアサ」 成長への起爆剤となるか? 「ホンダ」と共同で約4,341億円を投資し、日本国内にリチウムイオン電池工場を建設!

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-ジーエス・ユアサコーポレーション-
 京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地にある「ジーエス・ユアサコーポレーション」および「GSユアサ」の本社です。JR京都線(東海道本線)の「西大路駅」より徒歩7分に場所にあります。

 「経済産業省」は2023年4月28日に、経済安全保障推進法に基づく「特定重要物資」に指定されている蓄電池の国内生産基盤を強化するため、「本田技研工業(ホンダ)」と電池大手の「ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)」および「ブルーエナジー」の車載用蓄電池の量産計画について約1,587億円を助成すると発表しました。

 本田技研工業(2023/04/28)
 高容量・高出力なリチウムイオン電池の開発・量産に向けた「蓄電池に係る供給確保計画」が経済産業省より認定

 「本田技研工業」と「ジーエス・ユアサコーポレーション」」および「ブルーエナジー」は、2027年4月以降、電気自動車(EV)や住宅向けのリチウムイオン電池の供給を始める予定で、総投資額は経済産業省の助成額を含めて約4,341億円となります。生産能力は現在の国内生産量に匹敵する年20ギガ・ワット時を見込んでいます。

 「ジーエス・ユアサコーポレーション」は業績が伸び悩んでいますが、大規模投資が成長への起爆剤となる事が期待されます。日本にとっても電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池の供給を「パナソニック」以外の選択枠を持つ事になります。

● 本田技研工業(ホンダ)とは仲良し!
 「本田技研工業」と「ジーエス・ユアサコーポレーション」とは仲良しです。かねてより共同研究契約を締結し、リチウムイオン電池およびその製造方法の共同研究開発において連携を深めています。リチウムイオン電池の生産を行う合弁会社「ブルーエナジー(GSユアサ51%、本田技研工業49%)」を設立して、リチウムイオン電池の生産を行っています。


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GSユアサの連結決算

 「ジーエス・ユアサコーポレーション」は、「旧:日本電池(GS)」と「旧:ユアサコーポレーション(YUASA)」が2004年4月に経営統合して誕生しました。「ジーエス・ユアサコーポレーション」は純粋な持株会社で「GSユアサ」の親会社です。

 「GSユアサ」は、電気自動車(EV)向けの「リチウムイオン電池」というキーデバイスの技術を持っているにも拘わらず設備投資の競争に乗り遅れ、業績は伸び悩んでいます。今回の投資が、成長への起爆剤となる事を期待したいです。

GSユアサの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
2004年4月に経営統合
2005年3月   239,696百万円     1,191百万円
2006年3月   243,428百万円     5,652百万円
2007年3月   260,732百万円     6,789百万円
2008年3月   303,727百万円   11,891百万円
2009年3月   283,421百万円   14,276百万円
2010年3月   247,224百万円   11,521百万円
-----------------------------------------
2011年3月   272,514百万円   17,589百万円
2012年3月   285,434百万円   16,030百万円
2013年3月   274,509百万円     9,775百万円
2014年3月   347,995百万円   18,197百万円
2015年3月   369,760百万円   20,914百万円
2016年3月   365,610百万円   21,909百万円
2017年3月   359,605百万円   23,106百万円
2018年3月   410,951百万円   21,920百万円
2019年3月   413,089百万円   22,654百万円
2020年3月   395,553百万円   21,676百万円
-----------------------------------------
2021年3月   386,511百万円   24,810百万円
2022年3月   432,133百万円   22,664百万円

2023年3月期予想
2023年3月   520,000百万円   28,000百万円(会)
2022年3月   519,638百万円   29,405百万円(コ)

(備考) 「ジーエス・ユアサコーポレーション」の2023年3月期決算は、2023年5月11日に発表予定です。



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2023年4月26日 (水)

ニデック(旧:日本電産) 2023年3月期の連結決算で売上高2,242,824百万円  京都の上場企業で初の売上高2兆円超え! 

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-Nidec(ニデック)-

 
「ニデック(旧:日本電産)」の本社は、京都市南区久世殿城町338番地にあります。世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型モーターまで展開しています。現在はEV向けなど車載用を主柱に育成中です。

  「日本電産」は2023年4月1日に社名を「Nidec(ニデック)」に変更しました。創業50周年を迎えるのに合わせて、海外などで広く浸透している製品ブランド名ねんの「Nidec」と統一し、世界的な企業としてグループの統一感を高めます。

 「川口春奈」が、1975年発売の「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」のヒット曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のメロディーに合わせて、「♪ ニデック、ニデック、名前覚えてねー ♪」と替え歌で企業名を連呼するCMが流れています。

 YouTube Nidec(ニデック)
 NIDEC/ニデック企業CM「ニデックってなんなのさ?名前覚えてね篇」15秒(2023)

● 京都の上場企業で初の売上高2兆円超え! 
 「ニデック(旧:日本電産)」は、2023年4月24日に「2023年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)」を発表しました。2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の連結決算では、売上高2,242,824百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益100,081百万円(前年同期比41.3%減)となりました。

 京都の上場企業で初の売上高2兆円超えとなりました。当初計画では、2021年3月期の2兆円突破を計画していたので、2年遅れになります。営業利益は、中国でのEV(電気自動車)の関連製品の生産が停滞したほか、車載事業の構造改革費用が膨らみ大幅な減益となりました。


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2023年3月期の連結業績

 2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の連結決算では、売上高2,242,824百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益100,081百万円(前年同期比41.3%減)となりました。

 日本電産 決算短信(PDF:2023/04/24) 
 2023年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)  
 
● 2024年3月期の連結業績予想
 2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高2,200,0000百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益220,000百万円(前年同期比119.8%増)の業績予想をしています。

ニデックの連結決算(売上高/営業利益)
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2000年3月       138,504百万円     14,425百万円
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2001年3月       249,238百万円     16,033百万円
2002年3月       281,069百万円     16,206百万円
2003年3月       298,641百万円     22,861百万円
2004年3月       329,003百万円     31,078百万円
2005年3月       485,861百万円     53,665百万円
2006年3月       536,851百万円     53,426百万円
2007年3月       629,667百万円     64,009百万円
2008年3月       742,126百万円     76,833百万円
2009年3月       613,458百万円     51,806百万円
2010年3月       587,459百万円     78,342百万円
-----------------------------------------
2011年3月       688,530百万円     90,527百万円
2012年3月       682,320百万円     73,070百万円
2013年3月       709,270百万円     17,627百万円
2014年3月       875,109百万円     85,068百万円
2015年3月    1,028,385百万円    111,218百万円
2016年3月    1,178,290百万円    124,538百万円
2017年3月    1,191,311百万円    140,331百万円
2018年3月    1,488,090百万円    167,637百万円
2019年3月    1,518,320百万円    138,620百万円
2020年3月    1,534,800百万円    110,326百万円
-----------------------------------------
2021年3月    1,618,064百万円   160,011百万円
2022年3月    1,918,174百万円   171,487百万円
2023年3月    2,242,824百万円   100,081百万円

2024年3月期予想
2024年3月    2,200,000百万円   220,000百万円(会)


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ニデックパークC棟

 「ニデック(旧:日本電産)」は、京都府向日市の新拠点の名称を「ニデックパーク」に決定しました。また、2020年12月より建設を進めていた拠点の新社屋 「C棟」の建設工事が完了し、2022年7月4日に竣工式を実施しました。

 引用資料 日本電産(2022/07/04)
 向日市新拠点の名称決定と新棟の竣工について

 「ニデックパーク」は、2030年度10兆円というグループ売上高目標の達成に向け、グループ企業間の連携を一層高めるための新拠点として計画を進めてきました。

 竣工したニデックパークC棟には、事業の規模拡大に伴い、「ニデック」の小型モータ事業本部の機能を移すとともに、「ニデックアドバンステクノロジー(旧:日本電産リード)」の本社・研究開発機能及び「ニデックドライブテクノロジー(旧:日本電産シンポ)」の本社が入居します。更に、「ニデックパーク」では、A棟、B棟、第二本社の建設計画も2030年を目標に事業環境を見極めながら、順次進めていきます。

ニデックパークC棟の概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町東ノ口1番地1
◆ 交通-JR京都線「向日」駅より徒歩10分
◆ 階数-地上10階、地下1階
◆ 高さ-建物高さ51m
◆ 敷地面積-32,011.92㎡
◆ 建築面積-8,318.51㎡
◆ 延床面積-48,571.58㎡
◆ 用途-オフィス
◆ 人員規模-最大1,500名
◆ 建築主-日本電産
◆ 基本構想・設計監修-都市居住文化研究所
◆ CM・設計監修-安井建築設計事務所
◆ 施工者-熊谷組
◆ 着工-2020年12月04日(起工式)
◆ 竣工-2022年07月04日
◆ 操業開始-2022年07月19日


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ニデックパーク
 
 「ニデック(旧:日本電産)」は、本社に隣接するJR向日町駅東側の農地約60,000㎡を取得し、第二本社やグループ企業の新拠点計4棟を2030年までに建設する構想を正式発表しています。

 引用資料 日本電産(PDF:2019/01/08)
 日本電産グループ新拠点の建設構想について

 現本社を含めて一帯で最大5,000人が働く見込みで、総投資額は約2,000億円、関西でも屈指の規模となる企業拠点が整備されます。新設される予定のJR向日町駅の東口は、「ニデック」の新拠点の玄関口になります。

新拠点概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町
◆ 敷地面積-約60,000㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約154,700㎡(施設全体)
◆ 投資予定額-土地・建物、設備等 総額約2,000億円

竣工時期(予定)
◆ 第一期-2022年07月04日(C棟)
◆ 第二期-2025年~2026年予定
◆ 第三期-2030年予定



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2023年4月15日 (土)

高島屋京都店(京都タカシマヤ) 2023年10月17日に「京都髙島屋 S.C.」が誕生 専門店ゾーン「 T8(ティーエイト)」が開業!

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-京都髙島屋 S.C. -
 「高島屋京都店(京都タカシマヤ)」が本格的な増床に乗り出しています。「四条通」に面した一区画をくぼませるようにして建つ複数のビルのうち、3棟を取り壊し建物を新築しています。高島屋の「高」は、正確には「髙(はしごだか)」です。

 「髙島屋」および連結子会社である「東神開発」は、2023年秋に、髙島屋京都店の隣接地で増床工事中の区画を専門店ゾーンとしてオープンすることにしました。これにより、百貨店と専門店からなる商業施設「京都髙島屋 S.C.」が誕生します。

 引用資料 高島屋(PDF:2022/10/11)
 2023 年秋、増床区画に専門店ゾーンがオープン 「京都髙島屋 S.C.」が誕生します

● 2023年10月17日に開業!
 「髙島屋」および連結子会社である「東神開発」は、髙島屋京都店、およびその隣接地に増床する専門店ゾーンからなる「京都髙島屋 S.C.」を2023年10月17日(火)に開業することを決定しました。また、専門店ゾーンの名称を「T8(ティーエイト)」とするとともに、出店する51店舗が決定しました。

 引用資料 高島屋(PDF:2022/10/11)
 2023 年 10 月 17 日「京都髙島屋 S.C.」が誕生 専門店ゾーン「 T8(ティーエイト)」開業

京都髙島屋 S.C.の概要
◆ 所在地-京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52
◆ 交通-阪急電鉄京都本線「京都河原町」駅直結
◆ 営業フロア営業面積-合計約65,000㎡(<百貨店>地下1階~地上7階、約52,000㎡、<専門店>地下1階~地上7階、約13,000㎡)
◆ オープン-2023年10月17日予定


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「京都髙島屋 S.C.外観イメージ」です。


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「京都髙島屋 S.C.」の構成です。「京都髙島屋 S.C.」は、百貨店「髙島屋京都店」と、新設される専門店ゾーン「T8」が全フロアで接続する一つの建物となります。

 「T8」は、「玉川髙島屋 S・C」や「日本橋髙島屋 S.C.」など、商業施設に新しい魅力を創り続ける東神開発がテナントリーシングおよび
管理・運営を担います。


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「フロア構成」です。


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Nintendo KYOTO(7階に京都初出店)

 東京都渋谷区の「Nintendo TOKYO」、大阪市北区の「Nintendo OSAKA」に続き、国内3店舗目の直営オフィシャルストアとなる「Nintendo KYOTO」が任天堂本社の所在地、京都にオープンします。

 ゲーム機本体、ソフト、周辺機器、キャラクターグッズなどの販売のほか、イベントやゲームの体験などを楽しむことを目的とした、国内での任天堂の情報発信拠点になります。


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まんだらけ京都店(4階に京都初出店)

 まんだらけは「時」をつかさどる集団です。マンガ、玩具、ゲーム等…。「作品」はアーティストが創造を終えた時に完成するものではなく、「必要とされる人々」の手を渡り歩き、喜怒哀楽を生み、多くの時間と経験を重ね、歴史が造られていく過程が必要です。

 まんだらけでは、「作品」の持つ価値を最大限表現できる「場」を提供していく事を使命と考え、京都店でも「作品」を成就させていく手伝いをします。日本のアニメ、漫画業界を牽引するプロ達が買取、販売を行います(店舗面積:約166坪)。

 「まんだらけ」は。店舗がたくさんあるようなイメージがありますが、店舗数は意外と少なくて京都初出店となります。関西には「大阪にまんだらけ グランドカオス(日本橋)」と「まんだらけ うめだ店」があります。



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2023年4月 4日 (火)

京都市東山区 京都五花街の一つ「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」 旧宮川町歌舞練場のメタバース空間への再現!

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-元新道小学校跡地活用-

 京都市東山区の元新道小学校跡地について、地域からの要望を踏まえ、「花街文化の発展と新たな賑わいづくりを通して、更なる地域の活性化と魅力あるまちづくりに貢献する施設」としての活用に向け、契約候補事業者を選定するためのプロポーザルを実施しました。選定委員会における審査を経て、「NTT都市開発」が契約候補事業者に選定されました。

 「NTT都市開発」の提案は、元新道小学校敷地及び隣接する宮川町歌舞練場敷地に、宿泊施設、地域施設、宮川町歌舞練場等の施設を整備するとともに、東西の新しい歩行者導線を設け、回遊性のある一体的なまちづくりを推進するものであり、事業計画を市民生活の豊かさと地域の活性化、さらには文化の継承・創造につなげるなど、市民生活との調和を最重要視した持続可能な観光都市の実現に寄与するものと期待されます。

 「NTT都市開発」は、京都市東山区における「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」について、新築工事に着手し、2022年8月24日に現地で地鎮祭が開かれました。竣工は歌舞練場棟が2025年1月、ホテル棟が2025年3月(2025年夏開業)を予定しています。

 引用資料 NTT都市開発(2022/08/24)
 「(仮称)元新道(しんみち)小学校跡地活用計画」着工 宮川町歌舞練場の大屋根デザインを継承、2025 年「カペラ京都」開業予定

● 宮川町歌舞練場のメタバース空間への再現!
 「NTT都市開発」と「エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト」は、京都五花街の一つである宮川町における伝統伎芸とICTの新たな共存価値の創出と街の記憶の継承を目的に、仮想空間プラットフォーム「DOOR」を用いて、2022年に解体した旧宮川町歌舞練場をメタバース空間に再現し、一般公開しました。

 引用資料 NTT都市開発(2023/03/28)
 旧宮川町歌舞練場のメタバース空間への再現について 伝統伎芸とICTの新たな共存価値の創出と記憶の継承に向けて本日2023年3月28日公開

(仮称)元新道小学校跡地活用計画の概要
◆ 所在地-京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130番、125番1、京都府京都市東山区新道通団栗下る二丁目下柳町165番、京都府京都市東山区宮川筋四条下る宮川筋四丁目306番他15 筆
◆ 交通-京阪本線「祇園四条」駅徒歩4分、阪急電鉄京都線「京都河原町」駅徒歩8分
◆ 階数-<ホテル棟>地上4階、地下2階(一部地域施設を含む)、<歌舞練場棟>地上3階、地下2階(一部地域施設を含む)
◆ 高さ-<ホテル棟>建築物14.9m、<歌舞練場棟>約18m
◆ 敷地面積-<ホテル棟>4,014.15㎡(一部地域施設を含む)、<歌舞練場棟>2,257.06㎡ (一部地域施設を含む)
◆ 延床面積-<ホテル棟>15,702.07㎡(ホテル15,467.39㎡、地域施設234.68㎡)、<歌舞練場棟>5,106.17㎡(歌舞練場3,686.70㎡、地域施設1,419.47㎡)
◆ 用途-宿泊施設、劇場、地域施設等
◆ 客室数-92室(予定)
◆ 事業主-NTT都市開発
◆ 設計者・監理者-大建設計
◆ 施工者-熊谷組・古瀬組特定建設工事共同企業体(構成員 熊谷組、古瀬組)
◆ 着工-2022年07月(着工)、2022年08月24日(地鎮祭)
◆ 竣工-<歌舞練場棟>2025年01月予定、<ホテル棟>2025年03月予定


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メタバース空間上のコンテンツについて

 今回の旧歌舞練場の再現には、3次元計測技術を使用して現存中に旧歌舞練場全館を計測・収集した3D点群データを活用することにより、天井の高さや舞台の大きさも当時と変わらない高精細な3Dデータとして再現しました。

 再現された本空間内で参加者は、歌舞練場内のホールをアバターとなって自由に移動し、音声会話やテキストチャット等により交流することができ、新たなコミュニケーションスペースとして利用いただけます。なお、公開期間中に本空間上で対話型オンラインイベントの実施も検討していきます。


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「新歌舞練場にかかる大屋根」です。


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「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」の完成予想イメージです。


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「配置図」です。


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「位置図」です。



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2023年3月12日 (日)

京都駅の周辺エリア 京都市立芸術大学新キャンパス隣接地(将来活用地)の活用に係る公募の実施!

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-京都市立芸術大学新キャンパス隣接地(将来活用地)-

 「京都市」では、京都の玄関口であり、悠久の歴史と暮らしが今なお息づく京都駅の周辺エリアにおいて、「京都市立芸術大学・京都市立銅駝美術工芸高等学校(京都市立美術工芸高等学校に改称予定)」の移転・開校を控えて、「文化芸術都市・京都」の新たなシンボルゾーンを創出する取組を進めています。

 この京都市立芸術大学新キャンパスに隣接する約4,000㎡の市有地(将来活用地)を活用し、SDGsの理念の下、京都市民や企業と共に、京都の未来を創造し、日本・世界に発信する新たな拠点を生み出すプロジェクトを始動します。

● 契約候補事業者の公募!
 「京都市」では、京都市立芸術大学新キャンパスに隣接する約4,000㎡の市有地において、SDGsの理念の下、民間の知恵と活力を最大限発揮してもらい、京都の未来を創造し、日本・世界に発信する新たな拠点を生み出すプロジェクトに取り組んでいます。

 「SDGsの実現と文化芸術都市・京都の未来を共に創造・発信する交流共創拠点」の整備・運営事業者を広く募集するため、京都市と優先的に交渉する契約候補事業者の公募を実施します。

 引用資料 京都市情報館(2023/03/08)
 京都市立芸術大学新キャンパス隣接地(将来活用地)の活用に係る公募の実施について


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正確な面積は、4,002.10㎡(仮換地地積)です。


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「将来活用地」です。京都市立芸術大学「C地区」の南側に隣接する約4,000㎡の市有地です。


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「エリアの広域図」です。


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京都市立芸術大学の移転
 「京都市立芸術大学」は、1880年に日本初の公立の絵画専門学校として創設された「京都府画学校」を起源とし、今日まで自由で独創的な研究を行うとともに、次世代の芸術文化を先導する創造的な人物を生み出し、国内外の芸術文化の発展に寄与してきました。

 1980年には、それまで別々の地にあった美術学部と音楽学部を一つのキャンパスとして、洛西ニュータウン付近の京都市西京区大枝沓掛に移転し、教育研究活動に取り組んできました。

 しかし、移転から歳月が経過する中で、立地条件や建物の耐震性、バリアフリーの問題など各種の課題が顕在化したことから、これらの課題を解消するため、京都市に対し、「崇仁地域への移転・整備に関する要望書」を提出しました。

 これを受け、京都市では、芸術大学として一層飛躍するため、京都の玄関口・京都駅の東に位置する崇仁地域へ移転整備する方針を決定し、移転整備の基本的な方向性を明らかにする「京都市立芸術大学移転整備基本構想」が策定されました。

 現在は移転新築工事が本格的に行われており、「京都市立美術工芸高等学校(京都市立銅駝美術工芸高等学校から改称予定)」が2023年4月に開校予定、「京都市立芸術大学」がが2023年10月に開校予定です。



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