関西国際空港第2滑走路 本日オープン!
-関西国際空港第2滑走路-
関西国際空港第2滑走路は全長4000m(第1滑走路は3500m)で成田国際空港の第1滑走路と並んで日本最長の滑走路です。
第1期の沖に1999年7月から造成工事を始め、約8年で完成しました。埋立面積は545haで、第1期の510haより少し広いです。
関西国際空港は開港時に24時間空港と言われていましたが、実際は週3回、深夜の3時間程度滑走路のメンテナンスを行う必要があり、真の24時間空港ではありませんでした。しかしこれからはメンテナンス中でももう1本の滑走路が使用でき完全な24時間空港になります。
-課題-
だだ発着回数が目標に達していないため、国から大幅な経費削減を迫られ、暫定オープンのような形になっています。ターミナル等の整備は先送りされ、滑走路と誘導路のみのオープンになります。
埋立地の半分は土がむき出した状態のままです。この部分が整備されるかどうかは今後の発着回数の増加にかかっています。
ただ希望の芽も出ています。航空貨物の大幅な増加で、国際航空貨物便は前年の43%と大幅に増加しています。景気回復もありますが、完全24時間化を見越して現在もどんどん増えています。
関西国際空港は中国便が中心で北米やヨーロッパは成田国際空港に歯が立たず、海外の航空会社がどんどん撤退していきました。
理由は長距離路線での主力であるB-747の座席を埋めることが出来なかったからです。しかしここにも希望の光が見えています。
ボーイングが現在生産中の新鋭機B-787ドリームライナーは、客室数は中型機ですが、航続距離はジャンボジェット並みなので、この飛行機を使用すると各航空会社は北米路線も採算が合うようになります。
一時ハブ空港がもてはやされていましたが、エアバスのA-380とボーイングB-787の売れ行きの差を見ると航空会社は、ハブ空港の方式ではなく、直接中型機で都市と都市を結ぶ方式を選んでいるようです。確かにこちらの方が乗る立場で考えると圧倒的に便利です。
滑走路から海に突き出た部分の誘導灯です。「関空第2滑走路ウォーク」で撮影しました。
滑走路です。滑走路中央の白いラインの大きさが分かります 。先にある大きな「×」は飛行機が間違って着陸しないよう開港まで滑走路に多数つけられています 。
開港時には撤去されますが、簡単に撤去できるよう、塗料ではなく簡単にはがせるようになっています。
滑走路の飛行機が発着する部分には、このように一面に滑り止めの細かい溝があります。
滑走路にある誘導灯です。メンテナンス時に高圧の水を吹き付け汚れを落とします。
誘導路の誘導灯です。
第2滑走路の番号です。ちょっとオタッキーな話になりますが、「RWY06L/24R」と呼びます。
航空無線でRWY06Lは「ランウェイ・シックス・レフト」と言います。この番号は何かというと滑走路の方位を表します。
06L(南西側)なら6×10で60度ということになります。逆から見ると180度プラスすることになるので06+18で24R(北東側)となります。
滑走路の方位は真北を0度(360度)と設定して時計回りに10度単位で角度をカウントします。つまり関空の滑走路は北に対して約60度方向が傾いているということです。
数字の後のLとRは滑走路の位置でL(レフト)、R(ライト)です。2本以上滑走路がある時、滑走路を区別するためLとRを後に付けます。
滑走路は両側から発着出来るので、見る方向によりLとRが逆転するので同じ滑走路でもLとRが付きます。
滑走路が1本だったら「06-24」になります。関空の1本目の滑走路は今まで「06-24」でした。しかし今後は「06R-24L」になります。日本のすべての空港の滑走路にこのような番号がついているので興味がある方は調べてみては?
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