アクティ大阪展望台 2007/12/29
-容積率が大幅に緩和-
撮影日2007年12月29日 天気が悪く、透明度も最低だったのですが、容積率が大幅に緩和されることが決定したので、「大阪なみはやドーム」で開催されるフィギュアスケートの「メダリスト・オン・アイス 2007」を見に行く前に立ち寄ってみました。
変更内容(容積率)
A地区(旧:Aブロック) 1200%→1600% 約33%アップ
B地区南(旧:Bブロック「ナレッジキャピタル」) 1000%→1150% 15%アップ増
B地区中(旧:Cブロック南) 800%→1150% 約43%アップ
B地区北(旧:Cブロック北) 800%→1150% 約43%アップ
合計で、延床面積は375,000㎡から最大で約3割増の480,000㎡に増えます。今回の容積率アップは素直にうれしいですが、入札に敗れた側は後出しジャンケンに負けたようでイマイチすっきりしなかったと思います。大阪市も大阪駅前の超一等地なら最初からこれくらいの容積率に規制緩和しておくべきだったと思います。
よく分からないのが高さ制限で、当初の募集要項にも書いていましたが、A地区の南端はTP(東京湾平均海面)+183mで、B地区の北端はTP(東京湾平均海面)+174mのはずです。それが下記のように変更になっています。
A地区(旧:Aブロック) 最高限度185m
B地区南(旧:Bブロック「ナレッジキャピタル」) 最高限度185m
B地区中(旧:Cブロック南) 最高限度175m
B地区北(旧:Cブロック北) 最高限度175m
大阪市計画調整局(PDF)
航空法での高さ制限は、梅田周辺のように「円錐表面」で規制を受ける場合は、空港から50m離れるごとに1m緩和されます。そもそも航空法は法律なので、解釈で高さ制限が変わるものも理解できないし、A地区とB地区の最高限度が同じなのも理解できません。
それ以前に、なぜ日本はこんなに高さ制限を厳しくする必要があるのか疑問を感じます。なぜ高さ制限をを国際標準の1/40(40mごとに1m)に出来ないのでしょうか?こんな簡単な規制緩和が何故出来ないのでしょうか・・・
そもそも霞が関の官庁は、国の発展や国益のためにあります。しかし最近の霞が関を見ていると、各省の省益を守るためにのみ動いて、日本の発展を阻害しているようにしか見えません。香港やマカオに行って急成長する都市を目の当たりにして、高さ制限だけではなく、いろいろな面で規制だらけの日本は、このままでは世界から完全に置いていかれると危機感を持ちました。
成績優秀でエリート街道を歩いてきた霞が関の役人の方々が、私のような凡人でも分る事をなぜ実行しないのか、族議員を取り込み改革や規制緩和にひたすら抵抗する姿をニュースなどで見ていると日本の将来に希望を無くしそうです。撮影日2007年12月29日 西側部分です。超高層棟および三越が建設される部分です。
撮影日2007年12月29日 東側部分です。吹き抜け(アトリウム空間)および専門店が建設される部分です。
撮影日2007年12月29日 さらに東側です。専門店が建設される部分です。
撮影日2007年12月29日 B地区の南側です。暫定的に設置されたコンテナ置場と本来のコンテナヤードが道路でつながりました。
撮影日2007年12月29日 B地区の北側と真ん中くらいです。
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