クレーンと杭打ち機の林 堺市のシャープの液晶パネル新工場
-シャープの液晶パネル新工場-
先月の日経新聞に堺市の、シャープの液晶パネルの新工場の建設現場に「約100基のクレーンと杭打ち機が林立している」と写真付きで載っていました。香港に旅行に行く時に、阪神高速道路の湾岸線を高速バスで通ったのですが、是非とも見なくてはと思って凝視していました。現れました!林立する重機の林!
これは何が何でも撮影しなくては!と思っていましたが、悲しいかな紅葉シーズンなので京都と奈良の神社仏閣の撮影に夢中になって時間がありませんでした。やっと紅葉の時期も終わり、撮影する時間が出来ました。
周辺は新日鉄の工場があり、バリバリの工業地帯のため通常なら近づけないような場所ですが、「堺浜シーサイドステージ」という巨大ショッピングセンターが誕生したため、南海の堺駅と堺東駅から「堺浜シーサイドステージ」行きのバスが出ています。
地下鉄住之江公園駅からもバスが出ていると聞いていたので、詳しく調べずに行き当たりばったりで行きました。「うーん・・・バス停が分らない・・・歩いて行こう!」やけくそで歩きました。最近歩きグセがついて5キロくらいなら平気で歩いてしまいます(笑)。
ただ、「堺浜シーサイドステージ」からも重機の林が見えますが、上の方しか見えません。重機の林の全体を見ようと思えば、埋立地の西端まで行く必要があります。バスを降りて1500mくらい歩く必要がありますが、西端は公園(海とのふれあい公園)になっていて、津波の時の避難用に芝生で覆われた高さ10mくらいの丘があります。その丘から重機の林がよく見えます。ただ午後5時以降は入口のフェンスが閉まり立入禁止になるので注意してください。
重機の林を見ると唖然とします。さすが周辺産業を含めた総投資額1兆円規模の国家プロジェクト並の工事となるとスケールが違います。クレーンや杭打ち機は関西では足りず日本国中からかき集めたそうです。
-工場の概要(シャープ本体の第一期のみ)-
◆ 液晶パネルは第10世代(285cm×305cm)
◆ 敷地面積-127万㎡(38.5万坪)
◆ 投資額-約3,800億円(新工場の全土地代含む)
◆ 着工-2007年11月
◆ 稼動開始-2010年03月まで
● シャープ・ニュースリリース(2007/07/31) シャープ「21世紀型コンビナート」を展開
● ここが一番詳しく載っています。 → Impress Watch(2007/07/31)公園(海とのふれあい公園)は家族で賑わっていました。凧上げやキャッチボールなど各自いろいろ楽しんでいました。私が行ったときは自転車レースの大会もやっていて、その後ろで最先端の工場が建設されているなんとも不思議な風景でした。
公園までは、建設現場の横の道を通っていきます。ただし盛り土とフェンスで中は見えません。24時間体制の監視カメラも取り付けてあり、早くも臨戦態勢です。シャープは亀山工場を建設した時も鉄壁の守りで産業スパイの偵察を監視していたそうです。
公園の場所はここです。
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