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2007年12月15日 (土)

新型万能細胞(iPS細胞) 京都大学が研究拠点建設!

Kyotounv11-iPS細胞 京都大学が研究拠点建設!-
 文部科学省は、山中伸弥京都大教授が開発した万能細胞(iPS細胞)研究を支援するため、他大学を含めた専門家が活躍できる国内研究拠点を、京都大学に整備する方針を決めました。やっと国が動いたか!という感じです。

 2007年11月21日に世界を駆け巡った大ニュース
京都大学・ニュースリリース ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功

 iPS細胞の研究では、マウスでの細胞制作では京都大学の山中教授が先行していましたが、ヒトiPS細胞製作ではアメリカのチームも同時に成功しています。人材や研究資金が豊富な欧米など海外研究チームの猛追を振り切るには、オールジャパンの体制が不可欠と判断しました。
 iPS細胞の研究拠点は、京都大学が10月に開設した「物質―細胞統合システム拠点」の一部に位置づけられます。「物質―細胞統合システム拠点」は、再生医学研究などの分野で世界最高水準の研究機関を目指し、今後10年間で約250億円の資金を投入する予定です。京都大学の山中教授をリーダーとし、全国の再生医学研究の第一人者が、それぞれの研究機関所属のまま利用できる共同利用施設を目指します。

★ [解説]「iPS細胞」研究競争 読売新聞のニュース解説で競争の激しさがよく分かります。

(注意)写真は京都大学のシンボルの時計台です。ここでiPS細胞の研究が行われている訳ではありません。


-遅すぎる国の対応-
 12月14日付の日経新聞の夕刊の記事の中に、日本は「欧米先進国にはみられない途上国型官僚主導の中央集権国家体制」というのがありました。まさにその通りだと思います。

 少し前に、京都大学の山中教授が文科相に国の支援を求め面会に行っている様子がテレビで放映されていました。文科相は「しっかりと政府の方で道筋を付けていく。戦略がないとだめだと思う」と発言したらしいのですが、逆でしょう!世界でも大ニュースになったノーベル賞級の新型万能細胞を実用化した日本の将来を担うヒーローなら大臣や事務次官が自ら訪問して支援を約束するのが当たり前だと思います。

 同じ「中央集権国家体制」の国である韓国やシンガポールなら間違いなくそうしたと思います。パフォーマンスでもいいからそうしてほしかったです。行動の遅さと「お上意識」を強く感じます。本当に技術立国を目指す気があるのですか?永田町の政治家と霞が関の官僚のみなさん・・・

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