JR山陽本線等(姫路駅付近)連続立体交差事業
-JR山陽本線等(姫路駅付近)連続立体交差事業-
「JR山陽本線等(姫路駅付近)連続立体交差事業」は、JR姫路駅を中心としてその前後区間を連続立体交差化するプロジェクトです。
いつ行っても姫路駅は工事をしているイメージがあります。それもそのはずで工事が始まったのが、平成元年つまり1989年からです。
2006年3月26日に第一弾として、JR神戸線・山陽本線部が5・6番線および7・8番線として高架されました。2006年3月26日は朝からわざわざ見に行きましたが、鉄道ファンがたくさん来ていました。
駅の構造は、貨物列車用の下り通過線もあるので実際は、島式2面4線+1線(通過線)となります。
現在、播但線(ばんたんせん)と姫新線(きしんせん)も高架工事が行われています。最終的には3面7線+1線(通過線)の高架駅になります。
姫新線の高架工事の様子です。
姫路駅西側の様子です。左側が山陽本線、右側が姫新線です。姫新線の高架工事もかなり進んでします。
地上部にある播但新線(ばんたんせん)のホームです。神戸線や山陽本線と比べかなりまったりしたローカル線です。もうすぐ見る事が出来なくなります。
地上部にある姫新線(きしんせん)のホームです。こちらも、もうすぐ見る事が出来なくなります。
新しい通路が出来ていました。
上の写真の通路は「南北コンコース連絡通路」のようです。姫路駅は高架の工事中は頻繁に通路が変更になります。この通路は明日(3月8日)から使用開始するようです。
姫路駅の高架工事は鉄道ファンの間ではちょっと有名でした。というのはかなりの難工事だったからです。難工事の理由は鉄道が3層構造になっているからです。
◆ JR高架前 → 上から(1)新幹線(高架)、(2)山陽電鉄(高架)、(3)JR山陽本線・姫新線(地上)
◆ JR高架後 → 上から(1)新幹線(高架)、(2)JR山本陽線(高架)、(3)山陽電鉄(半高架)
JR山陽本線と山陽電鉄の順番が入れかわりました。順番が変わるだけなら簡単ですが、すべて高架になった上に順番が変わるので、3本の線路の間にほとんど隙間ありません。
写真でもわかるようにJR山陽本線は鉄橋部分を限界まで薄くしてあります。山陽電鉄もJR山陽本線をくぐるため姫路駅から急角度で地上に降りるように路線を変更しています。
JRの高架橋をもっと高くすると山陽電鉄との間に余裕が出来るのですが、出来ない理由がここにあります。ご覧のように上記写真のすぐ先で、山陽新幹線の下をJR山陽本線がくぐるので高く出来ないのです。
ちなみにこの写真は、2006年3月26日朝の様子です。前日までJR山陽本線が地上を走っていたため工事が出来なかった部分の山陽電鉄の鉄橋工事を行っています。
山陽電鉄は、JR山陽本線が高架になったため今までの鉄橋は撤去され、この間は電車を止めてバス等で代替輸送をしていました。まさに綱渡り的な工事だったことが分かります。
衛星写真はかなり前の写真ですが、この部分です。
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